『ニンフォマニアック vol1』(2013)
監督:ラース・フォン・トリアー
デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス レンタル期間: 72時間
出演:
シャルロット・ゲンズブール ジョー
ステラン・スカルスガルド セリグマン
ソフィ・ケネディ・クラーク B
シャイア・ラブーフ ジェローム
ヒューゴ・スピアー H
ユマ・サーマン H夫人
ステイシー・マーティン 若いジョー
クリスチャン・スレイター ジョーの父
コニー・ニールセン ジョーの母 キャサリン
ほか
▼あらすじ(ネタバレ注意
12歳の時旅行した話に戻る
宙に浮き、幻想を見た? 両親と女性2人 2本の指でベールをつまんでいた
J:何もしないでオーガズムを感じた 医師はてんかんの発作だと言った
S:
聖母マリアではない おそらくヴァレリア・メッサリナだ
史上もっとも悪名高き色情狂 もう1人は大淫婦バピロンだ
“山上でのイエスの変容”のようだ
ワーグナーの「ラインの黄金」 地下に潜るのがそれほど冒涜か?
ゼノンのパラドックスだ 君がアキレスで、亀がオーガズムだ
S:
私には最悪 わずか数秒で完全に性感を失くしてしまったの
話を聞いてないでしょ? 男に私の体験を話すと、みんなとても興奮するわ
あなたはどんな人間なの?
想像はつくわ 女性経験がない
S:
私は性欲のない人間だと思う
私には先入観がないから、君を冷静に判断できる 色眼鏡では見ない
私は無垢なんだ
宗教画が飾ってある
S:
キリスト教教会は1054年に分裂した 東方と西方の考え方の相違から
今は正教会とカトリック教会と呼ばれる
これは東方の典型的な絵だ 西方は磔の聖画が多い
私の仮説だが、西方は「苦しみ」、東方は「幸福」の教会だ
第6章 東方教会と西方教会(サイレント・ダック)
(本好きなSのために、本のタイトル風に区切っているのか
安らぎを求めてジェロームと暮らし始め、ピルを飲まずにいたら妊娠した
(それまで妊娠も、性病に罹らなかったのもフシギなくらいだ
出産は帝王切開と決めてた 性感を取り戻すのに自然分娩はダメだと思ったから
(天井に出産が映るって/怖
S:
笑う息子か
トーマス・マンは「ファウストゥス博士」でノアの息子は笑って生まれたという
またも「悪魔の前兆」か
J:
マルセルと名づけた 戦の神マルスから
子どもを見るたび不安を感じた
ジェローム:
君を愛してるが、僕のやり方では君は満足しない
性生活は僕にとってとても大事だ と泣く
Jから他の男とヤってくれと頼まれ、ピアノ教師になる
3年後 「危険な男たち」
ジェロームは出張ばかり 愛人への怒りを息子にあてつけた
窓から黒人を見て、刺激を覚えたJは、アフリカ人と安ホテルで会う約束をするが
なぜか兄弟を連れてきて、モメ続け、Jは部屋を出る
黒人を“ニグロ”と呼び、Sに注意されると
J:言葉が禁止されるたび、民主主義の基礎が崩れるのよ
S:政治的な正しさはマイノリティへの民主主義的な配慮だ
J:
人の特質はひと言で表せる 「偽善」よ
正しいことを言う悪人を称賛し、間違ったことを言う善人をあざ笑う
Jはもっと冒険しようと思い、謎めいた部屋に入り、男Kに断られる
K:君には向いてない
J:磔に至るシステムは、サディスティックなほど暴力的よ
KはJをイスに座らせ、頬を思い切り叩く
ルール
1.ヤラない
2.やめさせる合言葉はない
3.いつ選ばれるか分からない
K:次は馬用のムチを持ってこい
ナニーに子どもを預けてKに会う
Jをソファに縛り付け、足をテープで固定し、両手を縛る
尻を高く上げないからという理由で木曜に変更される
木曜にナニーが来ず、Mを1人置いて出かける
さらに尻をあげて、ムチで12回ぶつ
打つたびに真っ赤になり
J:ありがとう
J:性倒錯は幼い頃に芽生えて、抑えているのかも
S:
フロイトは逆のことを言ってる
縄の結び方で「プルージック・ノット」は、友人を山で亡くした登山家が考え出したんだ
次は黒い手袋をして、顔をまともに殴るK
K:時々、XMASプレゼントをする 自分で結ぶんだ
「ブラッドノット」を教え、口に布を入れる
家でMが起きて、ベランダから雪を見る
待合室で時間を気にするJ
ジェロームが帰り、ベランダでMを見つける
ジェローム:
今も僕が好きか? 他の男より?
今夜出かけたら、一生僕にもMにも会えないぞ
Mを見て泣くJ
ジェローム:
別れの挨拶か? 君は母親じゃない 出かけたいんだろ?
クリスマスだっていうのに
Jは他の客のいるKのところに行き、キスをする(一番怒らせるため?
K:ハッピークリスマス
プレゼントは棒と縄 「ファイド」というJの名が書かれている
K:君の態度もあるし、ローマ式に40回にしよう
J:
あれから息子には会ってない センティメンタルは大嫌い! ウソだから
ジェロームはMを施設に預けた 私は匿名で送金してるの
ある日、上機嫌なKは「サイレント・ダック」を体験させてやると言った
(吐き気がする・・・
S:ローマ式は間違いだ 3回ずつだから39になる
第7章 鏡
性器から出血が多くなったJ
会社で毎晩、多くの男と会ってると噂があると上司に言われる
上司:依存症だから会に行って 命令よ
会で「私はニンフォマニアックです」と言うと「sex addict(セックス依存症)」と言い直される
「あなたにとって誘因は何? 連想させるものをすべて排除するの」
家を徹底的に片付けるJ
鏡には白いペンキを塗り、窓には新聞紙を貼る
J:3週間と5日SEXしてないわ(拍手
ノートを読み始めると、幼い頃の自分の幻影が鏡に映っているのを見る
(やっぱり病気の1つなんだね
J:
私はあなたたちと違う あなたたちは道徳警官と同じ 私は女性器が好き
クルマに火をつける
(放火犯は性的に未熟な男性が多いってプロファイリングがなかったっけ?
J:私は世の中に居場所がない 受け入れてくれる社会がない
S:見方を変えてみるといい 新たな意味が出てくる
紅茶のシミがピストルに見える
第8章 銃
Lについては昔から聞いていた
LもJを知ってた 「入れ 君に適した仕事がある」
(ここでウィレム・デフォーは危険すぎる!
L:
商売を始めろ 男について鋭いその目を生かすんだ
恐喝ではない“借金取り”だ
Kと同じ方法で今度はJが男を縛ってムチを打つ
ある男には汚点が見つからず、性的倒錯、サドマゾ、なにを聞かせても反応がない
J:
公園を歩いていているとなにか聞こえる
子どもの声が聞こえる 半ズボンの男の子が遊んでる
興奮するのを抑えられず「金は払う!」と言って泣く男
J:
自分でも知らない秘密を暴かれて哀れに思ったの
自制的な人生を送り、誰も傷つけたことがないのは称賛に値するわ
S:小児性愛者など称賛できない
J:
実際に手を出すのは5%くらいよ
残りはファンタジーの域を出ないわ
彼らの苦しみを想像してみて
セクシュアリティは人間にとってもっとも強い力よ
もう1つ 彼は私と同じ十字架を背負っていた 孤独よ
2人とも性的疎外者だった
L:
君の仕事は完璧だが、もう若くない 後継者のことを考えるべきだ
刑務所にいる同業者か、薬物依存症がいい
親の役目ができない連中を選ぶんだ
例えばヘタなサッカーを2年ほど褒めて、少しずつ親代わりになる
彼らは君のためなら命も投げ出すようになる
候補者を探しておいた 15歳で犯罪常習者ばかりの家族で苦労した
2年間施設に入ってた 父は服役中、母は麻薬で死亡 頭のいい子だ
チームスポーツを選んだのは孤独だからだ
右の耳が変形してるのを恥じているからとても落としやすい
共感を示せばイチコロだ
少女Pのバスケの練習を見に行き、褒めて、父がしてくれたように木のことを教える
(これはJ自身のセラピーになり得るかも
Pは成人し、Jは引受人となり一緒に住み始める
陰部の痛みが激しく禁断症状に苦しむJを心配するP
P:バスケを見に来たのは偶然じゃないでしょ?
Lのプランを話し、後悔していると伝えると
P:そうしてくれなかったら、出会えなかった 次の仕事の時は連れていって
S:育った環境が人間を形成するんだ
J:銃は使わないで
P:銃は危険じゃないわ 使い方よ 脅すだけ
Pから銃を奪う
仕事で行った先が偶然ジェロームの家でうろたえる
J:これはあなたが一人でやってみるべきだわ ムリしないで
Pが上機嫌で帰り、6回に分けて払うことにしたという
Pがジェロームの家に行くたび不安になるJ
Pが戻らないため、ジェロームの家に行くと
ジェロームがPを誘っているのを見る
J:
逃げようと決めて南へ向かった
なにかに呼ばれるように山に向かった
(山頂にあるのはトネリコ? タルコフスキーの映像みたいだ
J:人間にとって殺すのは自然なことだわ
冒頭の路地に来ると、ジェロームとPが来る
(きっとJに似てるから惹かれているのでは?
銃を撃つが弾が入ってなかった
ジェロームはJを殴り蹴る
PはJの前で3+5を見せつけ、倒れているJの上に放尿して2人は去る
J:私のすべての穴を埋めて、お願い
J:弾倉をチェックしたのになぜ入ってなかったのか
S:
ワルサーには安全装置がついてるんだ 朝だ 雪がやんだよ
太陽の光だ わずかだがこれが私の光だ
君は与えられたものより多くを求めた
列車の通路を歩いているのがもし男だったら非難の目で見られたか?
H夫人の話は、男なら凡庸な話だ
男が欲望に駆られて子どもを見捨てても、皆受け入れる
だが君は女で、生涯重い罪の意識に苦しむ
罪悪感が積み重なって耐えられず、男のように攻撃的に振る舞った
反撃だよ ジェンダー(性差別)に対しての
差別が女を抑圧し、見殺しにしてきた
ジェロームを殺さなかったのは、偶然じゃなく潜在意識下での抵抗だ
だから忘却のベールが銃の知識を覆い隠した
J:
いろいろ話して気が楽になった 依存症がやっと分かった
セクシュアリティを排除するのが目標
あの山上の木のように 自分の頑固さを総動員するの
なにより感謝したい たぶん最初の友だちに
あの銃が発射されなくてよかった
そろそろ眠ってもいい?
Sがまた入ってくる(もうひとオチありそう
下着を履いてないJに入れようとしてSを撃つ
S:大勢とヤッたくせに
逃げるJ
*
そこにジェロームの時のような憐れみや、後悔はなかったのね
どこに逃げるの? そこに居場所はある?
せっかく救いのまま終わるかと思ったのに
Sも歳に関係なく普通に男だったってわけだ
ここまで刺激的な物語は、読書体験になかったのが理由か
監督:ラース・フォン・トリアー
デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス レンタル期間: 72時間
出演:
シャルロット・ゲンズブール ジョー
ステラン・スカルスガルド セリグマン
ソフィ・ケネディ・クラーク B
シャイア・ラブーフ ジェローム
ヒューゴ・スピアー H
ユマ・サーマン H夫人
ステイシー・マーティン 若いジョー
クリスチャン・スレイター ジョーの父
コニー・ニールセン ジョーの母 キャサリン
ほか
▼あらすじ(ネタバレ注意
12歳の時旅行した話に戻る
宙に浮き、幻想を見た? 両親と女性2人 2本の指でベールをつまんでいた
J:何もしないでオーガズムを感じた 医師はてんかんの発作だと言った
S:
聖母マリアではない おそらくヴァレリア・メッサリナだ
史上もっとも悪名高き色情狂 もう1人は大淫婦バピロンだ
“山上でのイエスの変容”のようだ
ワーグナーの「ラインの黄金」 地下に潜るのがそれほど冒涜か?
ゼノンのパラドックスだ 君がアキレスで、亀がオーガズムだ
S:
私には最悪 わずか数秒で完全に性感を失くしてしまったの
話を聞いてないでしょ? 男に私の体験を話すと、みんなとても興奮するわ
あなたはどんな人間なの?
想像はつくわ 女性経験がない
S:
私は性欲のない人間だと思う
私には先入観がないから、君を冷静に判断できる 色眼鏡では見ない
私は無垢なんだ
宗教画が飾ってある
S:
キリスト教教会は1054年に分裂した 東方と西方の考え方の相違から
今は正教会とカトリック教会と呼ばれる
これは東方の典型的な絵だ 西方は磔の聖画が多い
私の仮説だが、西方は「苦しみ」、東方は「幸福」の教会だ
第6章 東方教会と西方教会(サイレント・ダック)
(本好きなSのために、本のタイトル風に区切っているのか
安らぎを求めてジェロームと暮らし始め、ピルを飲まずにいたら妊娠した
(それまで妊娠も、性病に罹らなかったのもフシギなくらいだ
出産は帝王切開と決めてた 性感を取り戻すのに自然分娩はダメだと思ったから
(天井に出産が映るって/怖
S:
笑う息子か
トーマス・マンは「ファウストゥス博士」でノアの息子は笑って生まれたという
またも「悪魔の前兆」か
J:
マルセルと名づけた 戦の神マルスから
子どもを見るたび不安を感じた
ジェローム:
君を愛してるが、僕のやり方では君は満足しない
性生活は僕にとってとても大事だ と泣く
Jから他の男とヤってくれと頼まれ、ピアノ教師になる
3年後 「危険な男たち」
ジェロームは出張ばかり 愛人への怒りを息子にあてつけた
窓から黒人を見て、刺激を覚えたJは、アフリカ人と安ホテルで会う約束をするが
なぜか兄弟を連れてきて、モメ続け、Jは部屋を出る
黒人を“ニグロ”と呼び、Sに注意されると
J:言葉が禁止されるたび、民主主義の基礎が崩れるのよ
S:政治的な正しさはマイノリティへの民主主義的な配慮だ
J:
人の特質はひと言で表せる 「偽善」よ
正しいことを言う悪人を称賛し、間違ったことを言う善人をあざ笑う
Jはもっと冒険しようと思い、謎めいた部屋に入り、男Kに断られる
K:君には向いてない
J:磔に至るシステムは、サディスティックなほど暴力的よ
KはJをイスに座らせ、頬を思い切り叩く
ルール
1.ヤラない
2.やめさせる合言葉はない
3.いつ選ばれるか分からない
K:次は馬用のムチを持ってこい
ナニーに子どもを預けてKに会う
Jをソファに縛り付け、足をテープで固定し、両手を縛る
尻を高く上げないからという理由で木曜に変更される
木曜にナニーが来ず、Mを1人置いて出かける
さらに尻をあげて、ムチで12回ぶつ
打つたびに真っ赤になり
J:ありがとう
J:性倒錯は幼い頃に芽生えて、抑えているのかも
S:
フロイトは逆のことを言ってる
縄の結び方で「プルージック・ノット」は、友人を山で亡くした登山家が考え出したんだ
次は黒い手袋をして、顔をまともに殴るK
K:時々、XMASプレゼントをする 自分で結ぶんだ
「ブラッドノット」を教え、口に布を入れる
家でMが起きて、ベランダから雪を見る
待合室で時間を気にするJ
ジェロームが帰り、ベランダでMを見つける
ジェローム:
今も僕が好きか? 他の男より?
今夜出かけたら、一生僕にもMにも会えないぞ
Mを見て泣くJ
ジェローム:
別れの挨拶か? 君は母親じゃない 出かけたいんだろ?
クリスマスだっていうのに
Jは他の客のいるKのところに行き、キスをする(一番怒らせるため?
K:ハッピークリスマス
プレゼントは棒と縄 「ファイド」というJの名が書かれている
K:君の態度もあるし、ローマ式に40回にしよう
J:
あれから息子には会ってない センティメンタルは大嫌い! ウソだから
ジェロームはMを施設に預けた 私は匿名で送金してるの
ある日、上機嫌なKは「サイレント・ダック」を体験させてやると言った
(吐き気がする・・・
S:ローマ式は間違いだ 3回ずつだから39になる
第7章 鏡
性器から出血が多くなったJ
会社で毎晩、多くの男と会ってると噂があると上司に言われる
上司:依存症だから会に行って 命令よ
会で「私はニンフォマニアックです」と言うと「sex addict(セックス依存症)」と言い直される
「あなたにとって誘因は何? 連想させるものをすべて排除するの」
家を徹底的に片付けるJ
鏡には白いペンキを塗り、窓には新聞紙を貼る
J:3週間と5日SEXしてないわ(拍手
ノートを読み始めると、幼い頃の自分の幻影が鏡に映っているのを見る
(やっぱり病気の1つなんだね
J:
私はあなたたちと違う あなたたちは道徳警官と同じ 私は女性器が好き
クルマに火をつける
(放火犯は性的に未熟な男性が多いってプロファイリングがなかったっけ?
J:私は世の中に居場所がない 受け入れてくれる社会がない
S:見方を変えてみるといい 新たな意味が出てくる
紅茶のシミがピストルに見える
第8章 銃
Lについては昔から聞いていた
LもJを知ってた 「入れ 君に適した仕事がある」
(ここでウィレム・デフォーは危険すぎる!
L:
商売を始めろ 男について鋭いその目を生かすんだ
恐喝ではない“借金取り”だ
Kと同じ方法で今度はJが男を縛ってムチを打つ
ある男には汚点が見つからず、性的倒錯、サドマゾ、なにを聞かせても反応がない
J:
公園を歩いていているとなにか聞こえる
子どもの声が聞こえる 半ズボンの男の子が遊んでる
興奮するのを抑えられず「金は払う!」と言って泣く男
J:
自分でも知らない秘密を暴かれて哀れに思ったの
自制的な人生を送り、誰も傷つけたことがないのは称賛に値するわ
S:小児性愛者など称賛できない
J:
実際に手を出すのは5%くらいよ
残りはファンタジーの域を出ないわ
彼らの苦しみを想像してみて
セクシュアリティは人間にとってもっとも強い力よ
もう1つ 彼は私と同じ十字架を背負っていた 孤独よ
2人とも性的疎外者だった
L:
君の仕事は完璧だが、もう若くない 後継者のことを考えるべきだ
刑務所にいる同業者か、薬物依存症がいい
親の役目ができない連中を選ぶんだ
例えばヘタなサッカーを2年ほど褒めて、少しずつ親代わりになる
彼らは君のためなら命も投げ出すようになる
候補者を探しておいた 15歳で犯罪常習者ばかりの家族で苦労した
2年間施設に入ってた 父は服役中、母は麻薬で死亡 頭のいい子だ
チームスポーツを選んだのは孤独だからだ
右の耳が変形してるのを恥じているからとても落としやすい
共感を示せばイチコロだ
少女Pのバスケの練習を見に行き、褒めて、父がしてくれたように木のことを教える
(これはJ自身のセラピーになり得るかも
Pは成人し、Jは引受人となり一緒に住み始める
陰部の痛みが激しく禁断症状に苦しむJを心配するP
P:バスケを見に来たのは偶然じゃないでしょ?
Lのプランを話し、後悔していると伝えると
P:そうしてくれなかったら、出会えなかった 次の仕事の時は連れていって
S:育った環境が人間を形成するんだ
J:銃は使わないで
P:銃は危険じゃないわ 使い方よ 脅すだけ
Pから銃を奪う
仕事で行った先が偶然ジェロームの家でうろたえる
J:これはあなたが一人でやってみるべきだわ ムリしないで
Pが上機嫌で帰り、6回に分けて払うことにしたという
Pがジェロームの家に行くたび不安になるJ
Pが戻らないため、ジェロームの家に行くと
ジェロームがPを誘っているのを見る
J:
逃げようと決めて南へ向かった
なにかに呼ばれるように山に向かった
(山頂にあるのはトネリコ? タルコフスキーの映像みたいだ
J:人間にとって殺すのは自然なことだわ
冒頭の路地に来ると、ジェロームとPが来る
(きっとJに似てるから惹かれているのでは?
銃を撃つが弾が入ってなかった
ジェロームはJを殴り蹴る
PはJの前で3+5を見せつけ、倒れているJの上に放尿して2人は去る
J:私のすべての穴を埋めて、お願い
J:弾倉をチェックしたのになぜ入ってなかったのか
S:
ワルサーには安全装置がついてるんだ 朝だ 雪がやんだよ
太陽の光だ わずかだがこれが私の光だ
君は与えられたものより多くを求めた
列車の通路を歩いているのがもし男だったら非難の目で見られたか?
H夫人の話は、男なら凡庸な話だ
男が欲望に駆られて子どもを見捨てても、皆受け入れる
だが君は女で、生涯重い罪の意識に苦しむ
罪悪感が積み重なって耐えられず、男のように攻撃的に振る舞った
反撃だよ ジェンダー(性差別)に対しての
差別が女を抑圧し、見殺しにしてきた
ジェロームを殺さなかったのは、偶然じゃなく潜在意識下での抵抗だ
だから忘却のベールが銃の知識を覆い隠した
J:
いろいろ話して気が楽になった 依存症がやっと分かった
セクシュアリティを排除するのが目標
あの山上の木のように 自分の頑固さを総動員するの
なにより感謝したい たぶん最初の友だちに
あの銃が発射されなくてよかった
そろそろ眠ってもいい?
Sがまた入ってくる(もうひとオチありそう
下着を履いてないJに入れようとしてSを撃つ
S:大勢とヤッたくせに
逃げるJ
*
そこにジェロームの時のような憐れみや、後悔はなかったのね
どこに逃げるの? そこに居場所はある?
せっかく救いのまま終わるかと思ったのに
Sも歳に関係なく普通に男だったってわけだ
ここまで刺激的な物語は、読書体験になかったのが理由か