■『キレイ~神様と待ち合わせした女~2014』@Bunkamuraシアターコクーン(ネタバレ注意
【作・演出】松尾スズキ
【音楽】伊藤ヨタロウ
【出演】多部未華子、松雪泰子、伊藤ヨタロウ、小池徹平、尾美としのり、皆川猿時、阿部サダヲ、田畑智子、村杉蝉之介、荒川良々、伊勢志摩、
田辺誠一、猫背椿、宮崎吐夢、顔田顔彦、少路勇介、町田水城、家納ジュンコ、オクイシュージ、松尾スズキ ほか
【日程】2014年12月5日(金)~30日(火)
「わたしは生きる、あなたの不在を」
【ブログ内関連記事】
「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」@Bunkamuraシアターコクーン 2005.7.29
『キレイ』
『女教師は二度抱かれた』(ネタばれ注意)
(コクーンは2度目か? と思っていたら、3度目だった
席種はSのM21番だっけ?
ステージから中央の端から3番目あたりで心配したほど真ん中じゃなくてひと安心。
でも、念のためソラナックスは2錠服用。
前みたいに客席から部長が出てくる余興はなし
みんなコスチュームが派手で、顔すらずっと見えない人もいたし、最後まで誰か分からない人も多かった。
「NO MORE 映画泥棒」に出てくるカメラ男とか、今のギャグを入れたり、
さらに豪華で本格的なダンサーの入ったミュージカル部分が見応え増してた気がした。
そこに混ざって一緒に歌って踊る松雪さんは、『背信』と同じ役者さんには見えない
あらすじ(ちょっと間違ってるかも/謝
長い戦争をしているどこかの国。兵の人件費削減や、食糧難対策のため、大豆でできた兵隊と人間の兵隊とが混ざって戦っている
キネコをボスとするグループは、ダイズ兵を回収して、缶詰工場に渡す危ない仕事をしていて、
月五郎をボスとするもう1つのグループと常に敵対して、日々をしのいでいる
ある地下室に誘拐犯3人(マジシャン、マタドール、カウボーイ)がいて、
財閥の少女を誘拐・監禁して、もう10年にもなる。
外と連絡ができるのは、マジシャンだけ。マタドールは少女の一部始終をカメラに録画してテープを送っているが、
さっぱりなんの連絡も進展もないことに、ほとほと嫌気がさして、マジシャンを疑いはじめている。
地下室しか知らない少女は、ある日、外界に出る。自らを「ケガレ」と名乗って。
キネコに「この人間の形をした食糧を食べられるかい? 食べられたら仲間にしてやろう」という。
小銭の美しさに心を奪われたケガレは、その日から、過去の記憶をすっかり忘れて、
自分と同じ大きさのお金を貯めようと決心する。
キネコの息子・ハリコナは、昔、スズメバチが頭に入った影響でとてつもなく馬鹿だが、
「オレより馬鹿がいる! これ、オレにくれ!」
2人は将来、ハリコナの馬鹿がなおったら結婚しようと約束する。
1年に1回ぐらいしか帰らない父親が帰ってきて、大豆兵の中に繁殖能力を持ったものがいて、
生態系を崩す恐れがあるから、捕えた者には大金を払うという話を持ってくる。名前は「ダイズ丸」。
時が経ち、ハリコナは出征して弾丸が脳に入った影響でIQ160となる。
一方、ケガレは、撃たれて長年、昏睡状態となる。
名前を「ミソギ」と変え、次第に過去の記憶を取り戻すようになり、
「戻らなきゃ!」と、あの地下室に行く。
「ねえ、たあいのない話をしましょう」
神役は同じだよね? もう、あの方しか出来ない気がする。
阿部ちゃんのダイズ丸も良かった!
どのパートを演じても、難なくこなせるから、あとはキャラクターが合うかどうかだけなんだ。
ダイズ丸は死んでも、土に還って、また大豆の芽を出すんじゃないかな。
その点では、ヒトよりも「得してる」かも。
前回、客席まで行ってキスしちゃう演出は、徹平くんファンにとってはドキドキだったのでは
前回、阿部ちゃんが演ったハリコナ(成人)は、尾美さん。大林監督の常連さんで大好きな役者さんの1人。
初めて本格的に歌ってるところ観た/驚 どんな役を演っても、やっぱりうまいなあ!
あのマジシャン役が田辺誠一さんだったって、全然分からなかった
『ウーマンリブ』で長い髪を揺らしたり、ゆる~い絵を描いてる同じ人とは思えないくらい男クサい演技/驚
自ら「偽善者」と認めて、善悪もひっくるめて引き受けて、自分の有り余る財産を分け与え、
徹底的に相手や状況を「肯定的」に捉えられるカスミさんは、大好きなキャラクター
また、秋山菜津子さんに演じて欲しかった(あまりにハマっていて、あの時から大好きになったから)けど、今回の智子さんもステキだった。
カスミと、その婚約者マキシが歌う歌が好き。とても哲学的で、共感できる。
激しく恋焦がれるのは、本人が目の前にいないから。
「私、本当は鼻からすっごい脂が出るの!」などと明かして、金持ちや美貌に関係なく動物的な素の自分を見せなくて済むから。
♪ここにいないあなたが死ぬほど好き
はかなく彼方な 私の正直
あなたは愛する 私の不在を
これが恋なのか たぶん恋でしょう
恋は人生のハレの日のよそゆき背広
人間とは多面体であって
鯨を保護した同じ手で
便所の壁に嫌いな女の電話番号書いて
「2000円でヤらせる女」とか
それなりに味があるけれど
せめて恋くらいキレイにキレイにこなしましょうね
ここにいないあなたが死ぬほど好き
私も死ぬほどここにいないから
大きな見所の1つは、伊勢さん。
「今まで名前言ってなかったけど、伊勢だよ!」て爆爆爆
なんで毎回、伊勢さんは、芝居の中でも伊勢なんだろう
そして、部長は、1年に1回くらいしか帰らない父親役で、セリフも出番も少ないのに、噛み噛みすぎ!
で、今回にはクドカンが出てなかったんだね/驚
アンコールの挨拶で、未華子ちゃんは「二度目ですが、ごきげんよう」と言って、はけて、
三度目のアンコールでは「三度目ですが・・・♪フフフ~ン」ってなんとなくハミングで誤魔化してる/爆
それも全部、出てくる時に、部長がごにょごにょと耳元でゆってやらせているから余計可笑しい
音楽が奈落で生演奏だったなんて、松雪さんが教えてくれるまで分からなかった/驚
リサイクルボックス
毎回、大量にもらう芝居のチラシ。中には気になるものもあるんだけど、正直、大半は捨てることになる
コクーンのロビーにアンケートボックスと一緒に、「リサイクルボックス」が設置されていて、
あふれんばかりに詰め込まれていた。作った側としては複雑だろうけど、リサイクルされるのはエコだもんね
でも、トイレ休憩は15分(女子トイレは長蛇の列)、芝居が終わればすぐに出されちゃうから、
じっくりチラシを見る時間はなく、アンケートも慌てて書いて出す感じだから、結局持ち帰ってきてしまった。
追。
この日は、朝から左目のコンタクトの調子が悪くて、ずぅううううっとゴロゴロ&乾ききってて、
目薬つけまくっても、全然効果なし
帰り道、最寄り駅でもぎとって、片目に入ったまま買い物とかして帰った。
【作・演出】松尾スズキ
【音楽】伊藤ヨタロウ
【出演】多部未華子、松雪泰子、伊藤ヨタロウ、小池徹平、尾美としのり、皆川猿時、阿部サダヲ、田畑智子、村杉蝉之介、荒川良々、伊勢志摩、
田辺誠一、猫背椿、宮崎吐夢、顔田顔彦、少路勇介、町田水城、家納ジュンコ、オクイシュージ、松尾スズキ ほか
【日程】2014年12月5日(金)~30日(火)
「わたしは生きる、あなたの不在を」
【ブログ内関連記事】
「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」@Bunkamuraシアターコクーン 2005.7.29
『キレイ』
『女教師は二度抱かれた』(ネタばれ注意)
(コクーンは2度目か? と思っていたら、3度目だった
席種はSのM21番だっけ?
ステージから中央の端から3番目あたりで心配したほど真ん中じゃなくてひと安心。
でも、念のためソラナックスは2錠服用。
前みたいに客席から部長が出てくる余興はなし
みんなコスチュームが派手で、顔すらずっと見えない人もいたし、最後まで誰か分からない人も多かった。
「NO MORE 映画泥棒」に出てくるカメラ男とか、今のギャグを入れたり、
さらに豪華で本格的なダンサーの入ったミュージカル部分が見応え増してた気がした。
そこに混ざって一緒に歌って踊る松雪さんは、『背信』と同じ役者さんには見えない
あらすじ(ちょっと間違ってるかも/謝
長い戦争をしているどこかの国。兵の人件費削減や、食糧難対策のため、大豆でできた兵隊と人間の兵隊とが混ざって戦っている
キネコをボスとするグループは、ダイズ兵を回収して、缶詰工場に渡す危ない仕事をしていて、
月五郎をボスとするもう1つのグループと常に敵対して、日々をしのいでいる
ある地下室に誘拐犯3人(マジシャン、マタドール、カウボーイ)がいて、
財閥の少女を誘拐・監禁して、もう10年にもなる。
外と連絡ができるのは、マジシャンだけ。マタドールは少女の一部始終をカメラに録画してテープを送っているが、
さっぱりなんの連絡も進展もないことに、ほとほと嫌気がさして、マジシャンを疑いはじめている。
地下室しか知らない少女は、ある日、外界に出る。自らを「ケガレ」と名乗って。
キネコに「この人間の形をした食糧を食べられるかい? 食べられたら仲間にしてやろう」という。
小銭の美しさに心を奪われたケガレは、その日から、過去の記憶をすっかり忘れて、
自分と同じ大きさのお金を貯めようと決心する。
キネコの息子・ハリコナは、昔、スズメバチが頭に入った影響でとてつもなく馬鹿だが、
「オレより馬鹿がいる! これ、オレにくれ!」
2人は将来、ハリコナの馬鹿がなおったら結婚しようと約束する。
1年に1回ぐらいしか帰らない父親が帰ってきて、大豆兵の中に繁殖能力を持ったものがいて、
生態系を崩す恐れがあるから、捕えた者には大金を払うという話を持ってくる。名前は「ダイズ丸」。
時が経ち、ハリコナは出征して弾丸が脳に入った影響でIQ160となる。
一方、ケガレは、撃たれて長年、昏睡状態となる。
名前を「ミソギ」と変え、次第に過去の記憶を取り戻すようになり、
「戻らなきゃ!」と、あの地下室に行く。
「ねえ、たあいのない話をしましょう」
神役は同じだよね? もう、あの方しか出来ない気がする。
阿部ちゃんのダイズ丸も良かった!
どのパートを演じても、難なくこなせるから、あとはキャラクターが合うかどうかだけなんだ。
ダイズ丸は死んでも、土に還って、また大豆の芽を出すんじゃないかな。
その点では、ヒトよりも「得してる」かも。
前回、客席まで行ってキスしちゃう演出は、徹平くんファンにとってはドキドキだったのでは
前回、阿部ちゃんが演ったハリコナ(成人)は、尾美さん。大林監督の常連さんで大好きな役者さんの1人。
初めて本格的に歌ってるところ観た/驚 どんな役を演っても、やっぱりうまいなあ!
あのマジシャン役が田辺誠一さんだったって、全然分からなかった
『ウーマンリブ』で長い髪を揺らしたり、ゆる~い絵を描いてる同じ人とは思えないくらい男クサい演技/驚
自ら「偽善者」と認めて、善悪もひっくるめて引き受けて、自分の有り余る財産を分け与え、
徹底的に相手や状況を「肯定的」に捉えられるカスミさんは、大好きなキャラクター
また、秋山菜津子さんに演じて欲しかった(あまりにハマっていて、あの時から大好きになったから)けど、今回の智子さんもステキだった。
カスミと、その婚約者マキシが歌う歌が好き。とても哲学的で、共感できる。
激しく恋焦がれるのは、本人が目の前にいないから。
「私、本当は鼻からすっごい脂が出るの!」などと明かして、金持ちや美貌に関係なく動物的な素の自分を見せなくて済むから。
♪ここにいないあなたが死ぬほど好き
はかなく彼方な 私の正直
あなたは愛する 私の不在を
これが恋なのか たぶん恋でしょう
恋は人生のハレの日のよそゆき背広
人間とは多面体であって
鯨を保護した同じ手で
便所の壁に嫌いな女の電話番号書いて
「2000円でヤらせる女」とか
それなりに味があるけれど
せめて恋くらいキレイにキレイにこなしましょうね
ここにいないあなたが死ぬほど好き
私も死ぬほどここにいないから
大きな見所の1つは、伊勢さん。
「今まで名前言ってなかったけど、伊勢だよ!」て爆爆爆
なんで毎回、伊勢さんは、芝居の中でも伊勢なんだろう
そして、部長は、1年に1回くらいしか帰らない父親役で、セリフも出番も少ないのに、噛み噛みすぎ!
で、今回にはクドカンが出てなかったんだね/驚
アンコールの挨拶で、未華子ちゃんは「二度目ですが、ごきげんよう」と言って、はけて、
三度目のアンコールでは「三度目ですが・・・♪フフフ~ン」ってなんとなくハミングで誤魔化してる/爆
それも全部、出てくる時に、部長がごにょごにょと耳元でゆってやらせているから余計可笑しい
音楽が奈落で生演奏だったなんて、松雪さんが教えてくれるまで分からなかった/驚
リサイクルボックス
毎回、大量にもらう芝居のチラシ。中には気になるものもあるんだけど、正直、大半は捨てることになる
コクーンのロビーにアンケートボックスと一緒に、「リサイクルボックス」が設置されていて、
あふれんばかりに詰め込まれていた。作った側としては複雑だろうけど、リサイクルされるのはエコだもんね
でも、トイレ休憩は15分(女子トイレは長蛇の列)、芝居が終わればすぐに出されちゃうから、
じっくりチラシを見る時間はなく、アンケートも慌てて書いて出す感じだから、結局持ち帰ってきてしまった。
追。
この日は、朝から左目のコンタクトの調子が悪くて、ずぅううううっとゴロゴロ&乾ききってて、
目薬つけまくっても、全然効果なし
帰り道、最寄り駅でもぎとって、片目に入ったまま買い物とかして帰った。