■『清須会議』(2013)
原作・監督・脚本:三谷幸喜
出演:
役所広司:柴田勝家
大泉洋:羽柴秀吉
小日向文世:丹羽長秀
佐藤浩市:池田恒興
妻夫木聡:織田信雄
坂東巳之助:織田信孝
浅野忠信:前田利家
寺島進:黒田官兵衛
でんでん:前田玄以
鈴木京香:お市様
中谷美紀:寧
剛力彩芽:松姫
伊勢谷友介:織田三十郎信包
松山ケンイチ:堀秀政 ほか
▼trailer
『軍師官兵衛』も終わってしまうけど、同じ時代を描いたってことと、三谷作品ってことで気になりつつ先送りしていたら、
地上放送してくれたから予録して、今ごろ観てみた。三谷さん初の時代劇映画ってなんだか意外。
大河とあまりにもキャラが違うのが可笑しいw
どこまでホントか分からないけど、大河ではほとんど描かれていなかった(よね?)だけに、歴史って掘り下げるほど面白い。
いろんなアレンジのし甲斐もあるだろうね。
それにしても幼名と成人後の名前とがごちゃまぜで分かりづらいなあ!
親しい間柄だと、あだ名みたいな感覚で、つい昔の名前で呼んじゃうのかねぇ。
大河では官兵衛の妻役だった中谷美紀さんが、今度はおね役を若々しく、田舎者っぽく演じているのが面白い。
▼story(ネタバレ注意
本能寺の変が起きたあたりから、絵巻物と映像で説明していく。
秀吉の元に織田信孝がつき「父と兄の敵を討つ!」→見事、明智光秀を討つ。
その後の跡継ぎ問題に、諸大名の天下取りも絡んで、知略派の丹羽長秀は、近しい関係にある柴田勝家に「評定を開こう」と提案する。
「猿にのっとられてたまるかっ! これは戦だ」
「1日目」
お市は、息子・万福丸を殺されたことで秀吉を心底憎んでいる(諸説あり)。「私は決して許しはしない」
しかし、秀吉も勝家も美しいお市に夢中。お市は色気で勝家に迫り、三男・織田信孝に継がせるよう図らせる。
秀吉は、次男・織田信雄を推すが、想像以上の大うつけ者。「信孝は人格は優れているが、身分が低い」と理由をつける。
「2日目」
滝川一益がすっかり道に迷ってしまい遅刻のため、会議は延期w
裏では、秀吉vs丹羽の根回しが続く。
秀吉は、織田信包(おだのぶかね・織田信長の弟・変わり者)を味方につけようと頼むが断られる。
丹羽は、「大勢で話し合うより、宿老(しゅくろう)だけで決め、結果をみなに伝えればいいだろう」と提案する。
なぜか滝川が加わることに反対する秀吉。「間に合わなきゃ、新しく宿老を決めればよい」と池田恒興(どっちつかずの損得づく)を推薦する。
池田が加わると、早速金で釣る秀吉。「欲しい国があれば・・・摂津、尼崎、大坂も・・・」
それに加え、柴田が約束したのは「毎年、米を送るぞ! 蟹も美味い!」て、食べ物ばっかりなのはなぜ?爆
「宿老(しゅくろう)」
十分に経験を積んだ老人を指す言葉であり、そこから転じて古参の臣や家老など重要な地位に就く者の称となった。
「3日目」
滝川さんは、なぜ1人だけで、それも徒歩で来ようとしてるの?!
待っている間ヒマだから「紅白対抗旗とり大会」をやろうと言う丹羽。
足の引っ張り合いとなり、足の速い信雄は旗をとらずに走り続けちゃうしw
おねは松姫(武田信玄の六女・織田信忠の妻)とその息子・三法師を川に連れて行く。
そこに秀吉と官兵衛が来て、三法師が信長公によく似ていることから妙案を思いつく。
秀吉は丹羽に相談をもちかける。
「信長様は、信忠様に家督を譲った。その信忠様亡き跡を継ぐのは三法師様しかおらぬ!」
その裏には、信孝が跡継ぎになれば、柴田が力をつける。その柴田は、今やお市に夢中で役立たずの老兵。
それに、丹羽は本能寺の変の時、近くにいたにも関わらず動かなかった負い目がある+近江をあげると条件をつける。
「4日目」
会議は始まり、メンバーは、秀吉、丹羽、柴田、池田の4人。そこで秀吉は、いきなり三法師の名を出して、丹羽以外みな仰天する。
秀吉「これは跡継ぎ問題。天下取りではない! 柴田様は『山崎の戦』に間に合わなかったではないか!」
結果を信孝と信雄に告げると反対するが、宿老の決定には逆らえないんだね。
「天はオレたちに天下を治める力は与えなかったが、その代わりに天下人を見抜く目をくださった。
こうなりゃ後はとことんあいつにしがみついていくしかないだろう。この世は生き残ったもん勝ちだ」
「オレはいずれ天下人になる。わしを斬れば、戦の世はあと百年続く!
ああいった連中の時代は終わった。これから新しい世が始まるのだ」
「5日目」
お市「織田家のことはよろしく頼む。私は柴田と祝言をあげます。好きでいくワケではありません。
できることはもうこれしかないのです。あなたがもっとも嫌がる嫁ぎ先へ嫁ぐのです」
秀吉「そこまで嫌われたなら本望でございます」
松姫「父が申しました。くれぐれも武田の血を絶やしてはならぬ。そうすれば、いつか武田が天下を治める日がくると」
(すごい執念・・・
丹羽は柴田にアドバイスする。
「年上の女房は年下のように、年下の女房は年上のように扱う。それが円満の秘訣だ」(なるほどねぇ
青い空に戦の雄たけびが響くラストも印象的。
原作・監督・脚本:三谷幸喜
出演:
役所広司:柴田勝家
大泉洋:羽柴秀吉
小日向文世:丹羽長秀
佐藤浩市:池田恒興
妻夫木聡:織田信雄
坂東巳之助:織田信孝
浅野忠信:前田利家
寺島進:黒田官兵衛
でんでん:前田玄以
鈴木京香:お市様
中谷美紀:寧
剛力彩芽:松姫
伊勢谷友介:織田三十郎信包
松山ケンイチ:堀秀政 ほか
▼trailer
『軍師官兵衛』も終わってしまうけど、同じ時代を描いたってことと、三谷作品ってことで気になりつつ先送りしていたら、
地上放送してくれたから予録して、今ごろ観てみた。三谷さん初の時代劇映画ってなんだか意外。
大河とあまりにもキャラが違うのが可笑しいw
どこまでホントか分からないけど、大河ではほとんど描かれていなかった(よね?)だけに、歴史って掘り下げるほど面白い。
いろんなアレンジのし甲斐もあるだろうね。
それにしても幼名と成人後の名前とがごちゃまぜで分かりづらいなあ!
親しい間柄だと、あだ名みたいな感覚で、つい昔の名前で呼んじゃうのかねぇ。
大河では官兵衛の妻役だった中谷美紀さんが、今度はおね役を若々しく、田舎者っぽく演じているのが面白い。
▼story(ネタバレ注意
本能寺の変が起きたあたりから、絵巻物と映像で説明していく。
秀吉の元に織田信孝がつき「父と兄の敵を討つ!」→見事、明智光秀を討つ。
その後の跡継ぎ問題に、諸大名の天下取りも絡んで、知略派の丹羽長秀は、近しい関係にある柴田勝家に「評定を開こう」と提案する。
「猿にのっとられてたまるかっ! これは戦だ」
「1日目」
お市は、息子・万福丸を殺されたことで秀吉を心底憎んでいる(諸説あり)。「私は決して許しはしない」
しかし、秀吉も勝家も美しいお市に夢中。お市は色気で勝家に迫り、三男・織田信孝に継がせるよう図らせる。
秀吉は、次男・織田信雄を推すが、想像以上の大うつけ者。「信孝は人格は優れているが、身分が低い」と理由をつける。
「2日目」
滝川一益がすっかり道に迷ってしまい遅刻のため、会議は延期w
裏では、秀吉vs丹羽の根回しが続く。
秀吉は、織田信包(おだのぶかね・織田信長の弟・変わり者)を味方につけようと頼むが断られる。
丹羽は、「大勢で話し合うより、宿老(しゅくろう)だけで決め、結果をみなに伝えればいいだろう」と提案する。
なぜか滝川が加わることに反対する秀吉。「間に合わなきゃ、新しく宿老を決めればよい」と池田恒興(どっちつかずの損得づく)を推薦する。
池田が加わると、早速金で釣る秀吉。「欲しい国があれば・・・摂津、尼崎、大坂も・・・」
それに加え、柴田が約束したのは「毎年、米を送るぞ! 蟹も美味い!」て、食べ物ばっかりなのはなぜ?爆
「宿老(しゅくろう)」
十分に経験を積んだ老人を指す言葉であり、そこから転じて古参の臣や家老など重要な地位に就く者の称となった。
「3日目」
滝川さんは、なぜ1人だけで、それも徒歩で来ようとしてるの?!
待っている間ヒマだから「紅白対抗旗とり大会」をやろうと言う丹羽。
足の引っ張り合いとなり、足の速い信雄は旗をとらずに走り続けちゃうしw
おねは松姫(武田信玄の六女・織田信忠の妻)とその息子・三法師を川に連れて行く。
そこに秀吉と官兵衛が来て、三法師が信長公によく似ていることから妙案を思いつく。
秀吉は丹羽に相談をもちかける。
「信長様は、信忠様に家督を譲った。その信忠様亡き跡を継ぐのは三法師様しかおらぬ!」
その裏には、信孝が跡継ぎになれば、柴田が力をつける。その柴田は、今やお市に夢中で役立たずの老兵。
それに、丹羽は本能寺の変の時、近くにいたにも関わらず動かなかった負い目がある+近江をあげると条件をつける。
「4日目」
会議は始まり、メンバーは、秀吉、丹羽、柴田、池田の4人。そこで秀吉は、いきなり三法師の名を出して、丹羽以外みな仰天する。
秀吉「これは跡継ぎ問題。天下取りではない! 柴田様は『山崎の戦』に間に合わなかったではないか!」
結果を信孝と信雄に告げると反対するが、宿老の決定には逆らえないんだね。
「天はオレたちに天下を治める力は与えなかったが、その代わりに天下人を見抜く目をくださった。
こうなりゃ後はとことんあいつにしがみついていくしかないだろう。この世は生き残ったもん勝ちだ」
「オレはいずれ天下人になる。わしを斬れば、戦の世はあと百年続く!
ああいった連中の時代は終わった。これから新しい世が始まるのだ」
「5日目」
お市「織田家のことはよろしく頼む。私は柴田と祝言をあげます。好きでいくワケではありません。
できることはもうこれしかないのです。あなたがもっとも嫌がる嫁ぎ先へ嫁ぐのです」
秀吉「そこまで嫌われたなら本望でございます」
松姫「父が申しました。くれぐれも武田の血を絶やしてはならぬ。そうすれば、いつか武田が天下を治める日がくると」
(すごい執念・・・
丹羽は柴田にアドバイスする。
「年上の女房は年下のように、年下の女房は年上のように扱う。それが円満の秘訣だ」(なるほどねぇ
青い空に戦の雄たけびが響くラストも印象的。