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大人の新感線『ラストフラワーズ』@WOWOW

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大人の新感線『ラスト・フラワーズ』@赤坂ACTシアター

 

 

 

去年の夏に観た大人×新感線の芝居が、上演後すぐにWOWOWでOAされて、
早速、長野の友だちに頼んだのを、先日受け取った。これがラストの依頼。
本当にこれまで、たくさんの録画をお忙しい中ありがとうございました~!!感謝×∞

WOWOWでは、芝居+出演者らスタッフのインタビューも入るからステキv
それにしても早いよねえ。映画上演後のDVD化も、芝居上演後のOAも、どんどん世の中のスピードは加速していく


きっかけ

松「同世代でもありつつ、時代劇をよくやっているから、それ以外のものをいのうえさんの演出で観たいなあって話をして、
  スパイ活劇なんてどうですか?と振ったっていうのが最初」

い「松尾さんが新感線に書くっていうのがイメージ出来なくて、“え、ホント?”そんなことになったら、ちょっと面白いなとは思いました。
  でも、まだどうなるのかな?って半信半疑なところはありました」

松「全然違うからこそ書けるんじゃないかなっていう気がした。
  たとえばナイロンだと横並びな感じがどっかあって、ナイロンに書くってイメージは出来ない。
  新感線ってそのくらい遠かったですよね、当時は。歌舞伎をメインでやってらっしゃるから。青年座か新感線かみたいな」


脚本を書く上で・・・


松「僕が新感線に書いた時、観念に逃げないっていうことを頭に置いてて、大人だと急にワケの分からない世界に行っちゃったりするけど、
  それは止めようと思って。“マス”を意識したというか、数万人というお客さんを相手にする場合は、
  いい意味でのベタっていうか、そのベタから逃げないってことは考えました」

い「松尾さんも同じでしょうけど、美意識みたいなのは照れ症みたいなところがあって、中には憎しみとか悲しみが沈んでるけど、
  出し方として気を遣ったところがあって、演出だけじゃなく、出演者の演技が上品だなっていうところがすごくある」



松「WOWOWの上演を逃したら、たぶんもう観れないことになるんじゃないのかなって思っています」





古田「こんなにストレスないものかな。松尾さんから言われたら、とりあえずやれっていうことで。
   20年以上演ってる人たちばっかだから、そこで滞らない。
   “気持ち入れて”って言われてもね、“気持ちなんて要らねえ”って育てられたから」

 
新太さんの帽子から角生えてますよw


お気に入りのシーン




い「よく出来たっていうか、変なムードがあるなって。
  実は、宮藤くんと古田くんが銃の練習をしている、鉄橋の下のシーンがなんかイイなと思って。
  2人で妙な空気が出てて、面白いなあと思ってますね。あのほのぼのとしたシーンは、なんか見ちゃう」



松「僕はやっぱりスパイ映画っていうのは、オープニングが好きなんですよね。これから入っていくぞ!っていう感じのタイトルが出て、
  それを太鼓で演るっていうのは、うまく再現してくれててスゴイですよね。
  スパイ映画なのに和太鼓っていう裏切ってから、SMが入って、オープニングテーマが入って、
  客は戸惑うとは思うけど、小池栄子ちゃんが歌ってる間に頭整理してねっていう。
  とくに『007』とかヒットする音楽が多いじゃないですか」





お気に入りのシーン~出演者
 



古「僕はもう皆川くんの演ってる役、あれ、カッコいいです」
皆「(舞台)下でフツーに話すの止めてもらえます? 聞こえてくるんですよ、演りながら」

古「宮藤くんと2人で解説してるんです。“今日は丁寧だね”とかって」
皆「フツーに恐い」

古「お茶の間でテレビ観てるみたいで」
皆「全然ウケない時もあるし。下に。お客さんも誰も笑ってないってない時があるんです、たまに」

「強いなあ~」ってゆったのはアベちゃん?爆

古「でもカッコいいよ。あの声量で、あんだけ喋れるって、そんなにいないと思うなあ。
  しかも、前半なんてどうでもいい事を言ってるわけじゃない?」(哲さんもカヲルさんの声量を褒めてたなあww

アベ「最近は完全に日本語にしちゃってるよね」


古「あの動きなんだろ? 誰かに言われたのかな?」(私は『博士の異常な愛情~』のピーター・セラーズだと思ったけどw



皆「僕は、最初のじゅんさんとエマさんの、エマさんが“ギャー”っていうところが、今日くらいから“キャー”ってなって」
古「だんだん減ってきたね。おとといぐらいがMAXだったね」

皆「役者がこういう声出そうと思ってた時に出ないっていう。
  みなさん経験あると思うけど、なんとも言えない気持ちになるじゃないですか。
  その戦ってるのをモニター越しに見た時にコーフンしますねえ」

古「“この米ドロボー!”のところも、昨日くらいからもう届かなくなってた。今日は最初から乾いてたもんね」

じゅん「村杉さんが体を張って2人の子どもも守るためには変質プレーに遭っているっていう。
    マイクの壊れる音も“ポン!”って入ってくるんですよ」

アベ「あれ、凄いですよね。あのシーンの村杉さんの安定感はスゴイですよね」

古「他のシーンの安定感のなさたるや、すごいよね。
  でも、蝉は今回、核シーンがスゴイ。“バネバネスミダアアア”のところもスゴイ」爆

じゅん「蝉ちゃんが自分で吹き出した時があって、その後、すごく挙動不審な目で、うつろな目で女の子たちにすがるようになってて、
    “どうしたの?”て聞いたら、“突然、今、自分が何を演っているのか分からなくなって、不安になっちゃって”て」


松尾さんがいつもと違うところ
 

アベ「いつものお祭りっぽい感じじゃないところがすごくイイなって思って。
   古田さんへ、じゅんさんへって、あてて書いてるってところがありましたね」

皆「漢字多くなかった? いつもより、カッコつけて、頭良さそうに見せるぜみたいな」

アベ「こっちは頭悪いじゃん」

皆「そうそう。だから、新感線側に“オレ、漢字知ってるぜ”みたいな」

古「それで、蝉がアワアワしちゃったんだ」

皆「“戴冠式”なんて読めなかったろ?」

古「でも、松尾さんは演出家に逆らわないんだよね、絶対に。時間のムダだと思ってるんだろうね、そんなことは」

アベ「ヒトに演出されている松尾さんを初めて見るから面白かったですねえ。
   で、けっこう頑張るヒトっていうか、毎回変えてくるんだなって、稽古場でもいろいろ試すし。すごい声出てるもんね。
   でも、その“わあああ!!”て(机上のモノをはらうシーン)声で、今日、股関節ヤラれてて、その後、元気なかった」

古「カーテンコールの時にしゃがんじゃって、朝礼で気持ち悪くなっちゃったヒトみたいになって」



合同公演をしたことで・・・


い「むしろドキドキする。次、このクオリティでお客さんに要求されたらどうしようっていうw
  ネタもののような顔をして、実はコレは深いから。純粋にネタものを演ろうとした時に物足りなさを感じられるんじゃないかって。
  お客さんに“なんだよ”て思われるんじゃないかっていう漠然とした不安があります」

い「(急にセリフを変えたり)現場に作家がいるって珍しいですからね」

松「ギャグとかも足したり引いたりっていう作業をして、これはイイな、いのうえさんの後ろに張り付いて、
  ギャグを短冊に書いて渡すっていう仕事がしたいですね。なんか寿司職人みたいな気持ちでw」


 



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