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戦後70年 ニッポンの肖像-日本人と象徴天皇-

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■戦後70年 ニッポンの肖像-日本人と象徴天皇-
第1回は見逃してしまったから、第2回から内容抜粋メモ。

【第2回 平和を願い続けて】


「もはや戦後ではない」「明日は今日より豊かになる」と言われた時代。

天皇が忘れてはならないと誓う4つの日
 

 

「“象徴”とは、どうあるべきか、いつも私の念頭を離れず、
 そののぞましいあり方を求めて今日に至っている」


婚約による「ミッチーブーム」で日本中が沸いた。皇室は経済の豊かさの象徴でもあった。


「東京オリンピック」で、国内外に“奇跡の復興”を示した。

一方、「沖縄」には「ベトナム戦争」に爆撃機を送り続ける米軍基地が残り、
「祖国復帰」「基地をなくそう」という運動が広がっていた。

 

【ブログ内関連記事】
『写真が語るベトナム戦争』(あすなろ書房)
もっと沖縄を知りたい(後編)@あさイチ

家族全員を沖縄戦で亡くした新垣さん。こんなに墓碑がたくさんあるんだね/驚
 

沖縄戦では18万人が死亡。住民の4人に1人。「ナパーム弾」の様子も出た。
 




皇太子は、沖縄での展覧会訪問前にたくさんの本を読んで勉強したという。



1972 沖縄復帰記念式典
沖縄は、戦後27年ぶりに復帰したが、基地のほとんどは残されたまま。
 

最初に訪問された「ひめゆりの塔」では、反対する地元の青年が火炎ビンを投げつけた。
 



「どうしてあの戦争は起きたのか、ずっと考えていたのではないか? 語り継ぐことを自分に課しているのでは」


「GNPが世界第2位」となった日本
戦後生まれの若者が人口の半数になった。

戦後初、昭和天皇はヨーロッパを訪問した。


 

各地で歓迎される一方、オランダでは激しい反発を受けた。
戦時中、多くの兵士や民間人が捕虜になり亡くなったため。

 

 

 




4年後 アメリカ訪問


「アメリカ人はパールハーバーを忘れてはいない」という世論が起こり、
政府は、訪米前にアメリカのメディアにインタビューを許可した。

 
「相互理解が不十分だった。今後は話し合いで平和的に進めたい」

全米6都市で歓迎された。
晩餐会でのスピーチにおいて「一番大事なのは、戦争をどう表現するかだった」。

 

「昭和天皇の名前で宣戦布告された戦争を、本当の意味で終わらせる。昭和天皇でなければ出来ないことを成し遂げた」


1978 国交正常化した中国を訪問
 
指導者と初対面した


1984 かつて日本の植民地だった韓国を訪問
 
大統領と初の会談が行われた

1985 当時の中曽根首相が靖国神社を公式参拝
 

靖国神社は、明治天皇が建て、日本のために戦死した者を祀っているが、
「東京裁判」で裁かれた14人のA級戦犯も合祀しているため批判も多い。

 

昭和天皇の歌を指導していた岡野弘彦さん
 

中曽根元首相

「国民的にも大事な仕事だった。遺族もそれを願っていた。だが、それを実行することはとても難しい問題だった」

1975年以来、昭和天皇は参拝していない。


昭和天皇は沖縄訪問も果たせなかった。
国体の開会式に出席する予定が、入院で中止となり、急遽、皇太子が訪問。

 

 
本当に住宅スレスレを爆撃機が飛ぶんだなあ

 




1988 戦没者追悼式
 
国民の前に見せた最後の姿

 

 
「『サンフランシスコ平和条約』のために靖国参拝ができなかった」

「昭和天皇の前半生は戦争の時代、後半生は平和の時代。どちらも戦った天皇だった。“象徴”となったゆえに背負うものが大きくなった」



平成~冷戦終結
今上天皇は55歳で即位。昭和天皇との大きな違いは、国民との距離の近さだった。

1991 雲仙普賢岳噴火
被災地を訪問の際、膝をついて話しかけることは昭和時代には考えられないことだった。


1992 マレーシア訪問


1992 中国を訪問
抗議活動もあった。スピーチでは「中国国民に与えた深い悲しみ」と語った。

 

 

 



2005 サイパンを訪問


2011 東日本大震災被災地を訪問


2014 沖縄の訪問を果たす



“象徴”の中立性を作り上げた今上天皇
「“天皇が忘れてはならないと誓う4つの日”とは、いずれも非戦闘員が大勢亡くなった日。
 過去→現在→未来を常に試行錯誤されている。
 今上天皇は、『日本国憲法』の申し子でもあるため、未来の方向性を模索しているのではないか」



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