■『海のオーロラ 6』(全6巻)(中公文庫―コミック版)
里中満智子/著
▼あらすじ(ネタバレ注意
ルツは登校中に政府に捕われそうになり、「博士に言うことを聞かせるための大切な道具だからな」という役人の声を聞く。
レイは役人を撃ち、自宅の裏口からルツを入れるヨウコ(レイの母)。
“敵をあざむくには、まず味方から”
ルツをレイの部屋に入れて、外に出ないよう言いつけ、守ろうとするレイとヨウコ。
父は以前、ルツにこう言い聞かせていた。
「ユダヤ人はどこの国にいても誰にも頼ることはできない。頼れるのは自分自身の能力と実力だけだ。
そうやって先祖代々努力し続けてきたから、ユダヤ人は世界でも一番頭がいいと言われるようになった。
国を持たない我々は、どこでも受け入れられるよう、その国にとって有能な人物になるしかない」
ヨウコもルツとレイを守るため、愛するシモン(ルツの父)を守るために、政府の研究を手伝うことを決意する。
「どんな仕事だってするわ。悪魔の血でこの手が汚れたっていい」
フランツは政府から拷問を受け、ルツの居所を思わず言いそうになった自分を恥じる。
部屋に閉じ込められたルツのために、レイは喋るインコを買ってくる。
ルツはインコに自分やレイの名前を教える。
シモンが亡くなったから、ルツに遺品を渡したいと役人が来る。
シモンが亡くなったことで、ルツを守りきる自信をなくすヨウコ。
1934年、ヒトラーが首相兼大統領に就任。
不景気に喘ぐドイツにとって、数々の建設計画等で失業者が減り、国力が戻ったことを喜んだ。
その道路拡張が、近隣諸国を攻めるための戦争準備とは知らずに。
「ニュルンベルグ法」(ユダヤ人から市民権を奪う法律)公布。
「わがアーリア人こそ世界の指導者だ。ユダヤ的考えは世界を滅ぼす。
神と正義のために罪深き人種を根絶やしにするのだ」
ユダヤ人狩りはおおっぴらに行われ、「ユダヤ人特別地区」はユダヤ人を根絶やしにするための「収容所」だと知れ渡った。
他国は形ばかりの抗議をしたが、ドイツ人の手に委ねられていた(ここが1つの重要なターニングポイントだったね・・・
1936年、すべての青少年はナチスの組織の一員とされた。
今度こそルツを守れるよう、ドイツ人の高官を目指すというフランツ。
「日独協定成立」
ルツは「外に出たい!」と大声を出し、使用人たちも怪しむ。
レイは愛を告げ、「世界中の最後の1人になっても君を守る」と心の支えになる。
レイが好きだった使用人のクララは、ルツを見つけ「この家はユダヤ人をかくまっています!」と叫ぶ。
ヨウコ「もう3年よ! 私だって努力したわ。ヒトラーの望む研究をして。これ以上ムリよ。私たちの命まで危なくなるわ」
レイ「ママと僕は血がつながっている。だがルツと僕は、確かなつながりは何もない。
この世に生まれて、世界中の多くの人々の中から、たった1人と巡り会った。
もしかしたら、他人同士ですれ違いもしないまま終わったかもしれないのに。
宇宙から見たら、ほんのかすかな存在でしかない塵のような人間同士。
だからこそ、大切にしたい。僕はルツと生きていきたい」
レイはルツの髪を切って男のフリをさせ、クルマで逃げるが検問でフランツに会う。
彼は見逃してくれたが、インコがルツの名を呼んだせいでバレてしまう。
クルマは横転し、レイは川に落ちる。ルツは「強制収容所」に送られる。
「働けば自由が与えられる」という言葉がウソだと誰もが知っていた。
各地からユダヤ人、ポーランド人、反ナチ主義者が送られてきた。
働けない者はガス室に送られ、1日で焼かれる死体は4000~5000人。“大量虐殺”だった。
マリーネは過労と栄養失調で結核となったが病気だと分かれば殺されるため、ルツは自分の食べ物を与え、仕事も手伝った。
男性と一緒になれるのは医務室だけ。
マリーネの恋人、ペーターを探して欲しいと伝えると、人から人へ伝えられ、
ペーターはわざわざ怪我をして医務室に来て、包帯を渡してほしいとルツに頼む。
マリーネ「私、ペーターのために生きるわ」
だが、マリーネは、ペーターを待たずに、ドイツ兵と付き合い、班長となって、監督する立場を得る。
死体は圧縮して油をとって石けんを作ったり、髪の毛はロープなど工業用繊維となり、
金歯、メガネの金は、財源となり、焼かれた死体の灰や骨は肥料にされた。
各地の収容所で、ドイツ軍によって29民族、800万人もが殺された。
(ヒトはここまで残酷になり得るものか
今度はルツが血を吐く。原因はやはり栄養失調と、過労のための結核。
衛生兵は、倒れたルツを運び、まだ息のあるうちに焼こうとすると、フランツが見つけて助ける。
フランツは、ルツが収容所に送られたと知り、親衛隊に入って幹部となり、あちこちの収容所を探し歩いたという。
ワルター中尉(フランツ)の部屋づきにしてあげるという申し出を断るルツ。
「仲間が働いているのに、私だけラク出来ないわ」
仲間のためにクスリを盗んだルツに、三日三晩食事抜き、A級労働を言いつけるレニィ。
彼女はフランツが好きだった。
フランツは「自分と結婚してドイツ国籍をとってくれ」と頼む。
「形式だけでいい。僕と結婚すれば、自由になってレイを探すこともできる」という申し出も断るルツ。
ドイツ軍は、ソ連戦線で苦戦し、各地で抵抗運動、ゲリラ攻撃が起こる。
東ヨーロッパのパルチザン、フランスのレジスタンス。その中にレイもいた。
「もしドイツが負けて、収容所が世界にバレたら、国際世論はどういうか・・・」
「バレなければいい。退却する時、捕虜たちは皆殺しにする」
マレーナは、連合軍が来たら、ナチスに協力した裏切り者としてどうなるか自分の身が不安になる。
連合軍が攻め入り、その中にレイもいて、やっとルツと再会する。
捕虜を助けようとして撃たれるフランツ。「あのコさえいなければ!」
レニィはルツを狙って撃ち、弾はレイに当たる。
「愛しているよ。ほんのすこし、君より先に・・・」
「生まれ変わってまた会うのよ。私を忘れないで!」
ルツは、レイが亡くなって発狂したヨウコの面倒をみる。
フランツは戦犯として刑務所に入り、帰ってくる。
ルツは死後の世界に来る。
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「アウシュビッツ」解放70年 追悼式典
『アウシュヴィッツの手紙 アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館を訪ねて』
『杉原千畝物語 命のビザをありがとう』(金の星社)
『なぜ世界には戦争があるんだろう。どうして人はあらそうの?』(岩崎書店)
『未来への伝言 90歳の元海軍中尉が伝えたい、平和へのメッセージ』(現代書林)
『子どものためのコルチャック先生』(ポプラ社)
【第4部 未来編】
宇宙に漂いながらルツは、またレイに会うため生まれ変わりたいと願う。
(未来世界の描写って、なぜ全部、高層ビルや、チューブの乗り物なんだろうね
未来社会では、自由恋愛や、無知な結婚によって起こるトラブルや不幸を避けるため、
Dテストいう「結婚適性テスト」が義務付けられていた。
あらゆる性格、好みでグループ分けし、同じグループの中から相手を選び、皆幸せを享受している。
「職業適性テスト」はAテストと呼ばれ、結果に沿った職業を選べば、才能がないのに不毛の努力をすることがなくなる。
(マッチングは大切だとは思うけど・・・自由じゃないな
クルマはコンピュータ制御されているが、Dテストに行く途中のルツのクルマが故障(ダメじゃん
そこでぶつかったのはレイのクルマだった。
2人は別グループだが、2人ともエジプトっぽい服を着ている。
Dテストで似た服を着た人をレイと間違えて声をかけたら、隼!
「君は忘れっぽいんだね。生まれ変わるたびに記憶喪失か」w
「ムーのことを思い出せ。エジプトのことを思い出せ。なんのために生まれ変わってきたんだ?」
「あなた、どこか具合でも悪いの?」
「狂っているのは今の世の中だよ。今の人生のオレの敵は“適性テスト”そのものだ。
決められた枠の中で平和に暮らすのが幸せか?
成功してもしなくても、自分の進みたい道で、のたれ死にしても、それが人間の生き方じゃないか。
与えられた平和の中でぬくぬくと暮らしていると、ただ美しければいいという花に生まれ変わるかもしれない。
ただ食べられるためだけの食用魚か、食用鳥に。それでいいならぼーーーっと生きていけ」
その日からルツは、枯れた花を捨てられず、残された食用鳥を捨てられなくなった(気持ちよく分かる
隼は危険思想とみなされ、ロケットで国外追放(全然、進歩してないな
「私、結婚したくないわ」と言うルツに、医師から「レイと引き離すことですね。お互いのお子さんのために」と言われる親たち。
レイは急に留学が決まり、別の衛星に3年間行くことになる。
その衛星は、突然の流星群を避けられず、研究所員の1/3は脱出したが、レイは行方不明に。
親がムリヤリ決めた結婚式を抜け出して、ルツは自分の飛行船で星から星へと渡ってレイを探す。
危険地帯に入り、ルツも流星群に衝突し、酸素のある星に不時着する。
そこにレイもいて、やっと2人だけで暮らせる日々が来る。
“二人が巡り会ったのは運命だったのか、それはだれにもわからない。”
里中満智子/著
▼あらすじ(ネタバレ注意
ルツは登校中に政府に捕われそうになり、「博士に言うことを聞かせるための大切な道具だからな」という役人の声を聞く。
レイは役人を撃ち、自宅の裏口からルツを入れるヨウコ(レイの母)。
“敵をあざむくには、まず味方から”
ルツをレイの部屋に入れて、外に出ないよう言いつけ、守ろうとするレイとヨウコ。
父は以前、ルツにこう言い聞かせていた。
「ユダヤ人はどこの国にいても誰にも頼ることはできない。頼れるのは自分自身の能力と実力だけだ。
そうやって先祖代々努力し続けてきたから、ユダヤ人は世界でも一番頭がいいと言われるようになった。
国を持たない我々は、どこでも受け入れられるよう、その国にとって有能な人物になるしかない」
ヨウコもルツとレイを守るため、愛するシモン(ルツの父)を守るために、政府の研究を手伝うことを決意する。
「どんな仕事だってするわ。悪魔の血でこの手が汚れたっていい」
フランツは政府から拷問を受け、ルツの居所を思わず言いそうになった自分を恥じる。
部屋に閉じ込められたルツのために、レイは喋るインコを買ってくる。
ルツはインコに自分やレイの名前を教える。
シモンが亡くなったから、ルツに遺品を渡したいと役人が来る。
シモンが亡くなったことで、ルツを守りきる自信をなくすヨウコ。
1934年、ヒトラーが首相兼大統領に就任。
不景気に喘ぐドイツにとって、数々の建設計画等で失業者が減り、国力が戻ったことを喜んだ。
その道路拡張が、近隣諸国を攻めるための戦争準備とは知らずに。
「ニュルンベルグ法」(ユダヤ人から市民権を奪う法律)公布。
「わがアーリア人こそ世界の指導者だ。ユダヤ的考えは世界を滅ぼす。
神と正義のために罪深き人種を根絶やしにするのだ」
ユダヤ人狩りはおおっぴらに行われ、「ユダヤ人特別地区」はユダヤ人を根絶やしにするための「収容所」だと知れ渡った。
他国は形ばかりの抗議をしたが、ドイツ人の手に委ねられていた(ここが1つの重要なターニングポイントだったね・・・
1936年、すべての青少年はナチスの組織の一員とされた。
今度こそルツを守れるよう、ドイツ人の高官を目指すというフランツ。
「日独協定成立」
ルツは「外に出たい!」と大声を出し、使用人たちも怪しむ。
レイは愛を告げ、「世界中の最後の1人になっても君を守る」と心の支えになる。
レイが好きだった使用人のクララは、ルツを見つけ「この家はユダヤ人をかくまっています!」と叫ぶ。
ヨウコ「もう3年よ! 私だって努力したわ。ヒトラーの望む研究をして。これ以上ムリよ。私たちの命まで危なくなるわ」
レイ「ママと僕は血がつながっている。だがルツと僕は、確かなつながりは何もない。
この世に生まれて、世界中の多くの人々の中から、たった1人と巡り会った。
もしかしたら、他人同士ですれ違いもしないまま終わったかもしれないのに。
宇宙から見たら、ほんのかすかな存在でしかない塵のような人間同士。
だからこそ、大切にしたい。僕はルツと生きていきたい」
レイはルツの髪を切って男のフリをさせ、クルマで逃げるが検問でフランツに会う。
彼は見逃してくれたが、インコがルツの名を呼んだせいでバレてしまう。
クルマは横転し、レイは川に落ちる。ルツは「強制収容所」に送られる。
「働けば自由が与えられる」という言葉がウソだと誰もが知っていた。
各地からユダヤ人、ポーランド人、反ナチ主義者が送られてきた。
働けない者はガス室に送られ、1日で焼かれる死体は4000~5000人。“大量虐殺”だった。
マリーネは過労と栄養失調で結核となったが病気だと分かれば殺されるため、ルツは自分の食べ物を与え、仕事も手伝った。
男性と一緒になれるのは医務室だけ。
マリーネの恋人、ペーターを探して欲しいと伝えると、人から人へ伝えられ、
ペーターはわざわざ怪我をして医務室に来て、包帯を渡してほしいとルツに頼む。
マリーネ「私、ペーターのために生きるわ」
だが、マリーネは、ペーターを待たずに、ドイツ兵と付き合い、班長となって、監督する立場を得る。
死体は圧縮して油をとって石けんを作ったり、髪の毛はロープなど工業用繊維となり、
金歯、メガネの金は、財源となり、焼かれた死体の灰や骨は肥料にされた。
各地の収容所で、ドイツ軍によって29民族、800万人もが殺された。
(ヒトはここまで残酷になり得るものか
今度はルツが血を吐く。原因はやはり栄養失調と、過労のための結核。
衛生兵は、倒れたルツを運び、まだ息のあるうちに焼こうとすると、フランツが見つけて助ける。
フランツは、ルツが収容所に送られたと知り、親衛隊に入って幹部となり、あちこちの収容所を探し歩いたという。
ワルター中尉(フランツ)の部屋づきにしてあげるという申し出を断るルツ。
「仲間が働いているのに、私だけラク出来ないわ」
仲間のためにクスリを盗んだルツに、三日三晩食事抜き、A級労働を言いつけるレニィ。
彼女はフランツが好きだった。
フランツは「自分と結婚してドイツ国籍をとってくれ」と頼む。
「形式だけでいい。僕と結婚すれば、自由になってレイを探すこともできる」という申し出も断るルツ。
ドイツ軍は、ソ連戦線で苦戦し、各地で抵抗運動、ゲリラ攻撃が起こる。
東ヨーロッパのパルチザン、フランスのレジスタンス。その中にレイもいた。
「もしドイツが負けて、収容所が世界にバレたら、国際世論はどういうか・・・」
「バレなければいい。退却する時、捕虜たちは皆殺しにする」
マレーナは、連合軍が来たら、ナチスに協力した裏切り者としてどうなるか自分の身が不安になる。
連合軍が攻め入り、その中にレイもいて、やっとルツと再会する。
捕虜を助けようとして撃たれるフランツ。「あのコさえいなければ!」
レニィはルツを狙って撃ち、弾はレイに当たる。
「愛しているよ。ほんのすこし、君より先に・・・」
「生まれ変わってまた会うのよ。私を忘れないで!」
ルツは、レイが亡くなって発狂したヨウコの面倒をみる。
フランツは戦犯として刑務所に入り、帰ってくる。
ルツは死後の世界に来る。
【ブログ内関連記事】
「アウシュビッツ」解放70年 追悼式典
『アウシュヴィッツの手紙 アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館を訪ねて』
『杉原千畝物語 命のビザをありがとう』(金の星社)
『なぜ世界には戦争があるんだろう。どうして人はあらそうの?』(岩崎書店)
『未来への伝言 90歳の元海軍中尉が伝えたい、平和へのメッセージ』(現代書林)
『子どものためのコルチャック先生』(ポプラ社)
【第4部 未来編】
宇宙に漂いながらルツは、またレイに会うため生まれ変わりたいと願う。
(未来世界の描写って、なぜ全部、高層ビルや、チューブの乗り物なんだろうね
未来社会では、自由恋愛や、無知な結婚によって起こるトラブルや不幸を避けるため、
Dテストいう「結婚適性テスト」が義務付けられていた。
あらゆる性格、好みでグループ分けし、同じグループの中から相手を選び、皆幸せを享受している。
「職業適性テスト」はAテストと呼ばれ、結果に沿った職業を選べば、才能がないのに不毛の努力をすることがなくなる。
(マッチングは大切だとは思うけど・・・自由じゃないな
クルマはコンピュータ制御されているが、Dテストに行く途中のルツのクルマが故障(ダメじゃん
そこでぶつかったのはレイのクルマだった。
2人は別グループだが、2人ともエジプトっぽい服を着ている。
Dテストで似た服を着た人をレイと間違えて声をかけたら、隼!
「君は忘れっぽいんだね。生まれ変わるたびに記憶喪失か」w
「ムーのことを思い出せ。エジプトのことを思い出せ。なんのために生まれ変わってきたんだ?」
「あなた、どこか具合でも悪いの?」
「狂っているのは今の世の中だよ。今の人生のオレの敵は“適性テスト”そのものだ。
決められた枠の中で平和に暮らすのが幸せか?
成功してもしなくても、自分の進みたい道で、のたれ死にしても、それが人間の生き方じゃないか。
与えられた平和の中でぬくぬくと暮らしていると、ただ美しければいいという花に生まれ変わるかもしれない。
ただ食べられるためだけの食用魚か、食用鳥に。それでいいならぼーーーっと生きていけ」
その日からルツは、枯れた花を捨てられず、残された食用鳥を捨てられなくなった(気持ちよく分かる
隼は危険思想とみなされ、ロケットで国外追放(全然、進歩してないな
「私、結婚したくないわ」と言うルツに、医師から「レイと引き離すことですね。お互いのお子さんのために」と言われる親たち。
レイは急に留学が決まり、別の衛星に3年間行くことになる。
その衛星は、突然の流星群を避けられず、研究所員の1/3は脱出したが、レイは行方不明に。
親がムリヤリ決めた結婚式を抜け出して、ルツは自分の飛行船で星から星へと渡ってレイを探す。
危険地帯に入り、ルツも流星群に衝突し、酸素のある星に不時着する。
そこにレイもいて、やっと2人だけで暮らせる日々が来る。
“二人が巡り会ったのは運命だったのか、それはだれにもわからない。”