■『大島弓子選集 7巻 バナナブレッドのプディング』(朝日ソノラマ)
「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼
大島弓子(作家別カテゴリー)
これまで読んだものもかぶってくるため、それらは「作家別カテゴリー」を参照のほど。
【収録作品】
以下の作品は既読。
「いたい棘いたくない棘」1977年ミミ2月号掲載
「バナナブレッドのプディング」1977年月刊セブンティーン11月号掲載~~1978年月刊セブンティーン3月号掲載
「シンジラレネーション」1977年月刊ミミ11月号掲載
大島さんのマンガはなんだか穏やかな気持ちになる。
ストーリーの中には、夏向きな怪奇ものもあるけど、ほんわかした絵のせいなのか、
おっとりとした語り口調のせいなのか、全体的に詩的だからかもしれない。
「夏の終わりのト短調」1977年LaLa10月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
両親は3年間のアメリカ出張に行き、タモトは以前から憧れていた叔母の洋館にお世話になる。
長男・力は、やんちゃだったのに、すっかり真面目に変わり、次男ますみも素直そのもの。憧れの一家に見えたが・・・
叔母は、タモトをなんとか名門のA大学に入れるべく、監視、監視の日々。
力や伯父は時々、家から脱出していることに気づき、不審に思う。
力は夜、バーでバイトして、クスリで憂さを晴らしてるし、伯父には愛人がいると分かる。
力は風邪で倒れても、そばに誰かいると寝言も言えない状態。
タモトは、睡眠療法で、ストレスを緩和させようとする。
自宅に一時避難したり、タモトなりに抵抗を試みようとして、一家にお酒をすすめると、叔母は絶叫して止める。
思いを寄せていた力に花嫁候補が来ると聞き、タモトはとうとう家出する。
叔母は、この洋館のせいだと火をつける。
幸い、叔母は助けられるが自分を忘れる。
力は、自分とますみは養子だと明かす。
そして、叔母が本当に恋していたのは、自分の父だとタモトは知る。
“いくぶんの秋のけはい
わたしの 胸のひとつの扉が
ハ長調でも イ長調でもない
独断によればト長調の
ラッパの調べで開きはじめた”
「ページワン」週刊少女コミック増刊(1月5日号)フラワーデラックス掲載
「イラストストーリー」という手法に最初戸惑ったものの、世界観は大島さんそのもの。
[あらすじ(ネタバレ注意)]
真下は、母を亡くし、仕送りが途絶えたので、安い下宿に移ると、押し入れに病人の学生・鳥山がいて、
「2年も前にいるんだぞ」と怒る。彼は結核だった。しかも両親を亡くして、自活してると聞き、真下は同居することにする。
医者を呼ぶと、病人はいなくて、医者嫌いだと分かる。
鳥山は「死んだ父母や、見知らぬ老人、子ども、動物が自分を連れて行こうとするから手を握っていてくれ!」と頼む。
その風貌を聞いた真下は母そのものだと思って驚く。
大家は「誰かと話しているようだが同居人がいるのかね」と聞くので、鳥山くんがいるんですよと言うと、
「あの学生は化けて出ないよ。私の手で野辺の送りは済ませたから」と言われ混乱。
鳥山は、もう死んでいることに気づかず、部屋に意識だけ残ってしまっていたのだった。
夜中に首を絞められるが、翌朝、「連れて行こうとしたが止めた」と置手紙があった。
それも大家には白紙にしか見えなかった。
【書き下ろしマンガエッセイ】
大島さんは緑いっぱいの新居に引っ越した。
「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼
大島弓子(作家別カテゴリー)
これまで読んだものもかぶってくるため、それらは「作家別カテゴリー」を参照のほど。
【収録作品】
以下の作品は既読。
「いたい棘いたくない棘」1977年ミミ2月号掲載
「バナナブレッドのプディング」1977年月刊セブンティーン11月号掲載~~1978年月刊セブンティーン3月号掲載
「シンジラレネーション」1977年月刊ミミ11月号掲載
大島さんのマンガはなんだか穏やかな気持ちになる。
ストーリーの中には、夏向きな怪奇ものもあるけど、ほんわかした絵のせいなのか、
おっとりとした語り口調のせいなのか、全体的に詩的だからかもしれない。
「夏の終わりのト短調」1977年LaLa10月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
両親は3年間のアメリカ出張に行き、タモトは以前から憧れていた叔母の洋館にお世話になる。
長男・力は、やんちゃだったのに、すっかり真面目に変わり、次男ますみも素直そのもの。憧れの一家に見えたが・・・
叔母は、タモトをなんとか名門のA大学に入れるべく、監視、監視の日々。
力や伯父は時々、家から脱出していることに気づき、不審に思う。
力は夜、バーでバイトして、クスリで憂さを晴らしてるし、伯父には愛人がいると分かる。
力は風邪で倒れても、そばに誰かいると寝言も言えない状態。
タモトは、睡眠療法で、ストレスを緩和させようとする。
自宅に一時避難したり、タモトなりに抵抗を試みようとして、一家にお酒をすすめると、叔母は絶叫して止める。
思いを寄せていた力に花嫁候補が来ると聞き、タモトはとうとう家出する。
叔母は、この洋館のせいだと火をつける。
幸い、叔母は助けられるが自分を忘れる。
力は、自分とますみは養子だと明かす。
そして、叔母が本当に恋していたのは、自分の父だとタモトは知る。
“いくぶんの秋のけはい
わたしの 胸のひとつの扉が
ハ長調でも イ長調でもない
独断によればト長調の
ラッパの調べで開きはじめた”
「ページワン」週刊少女コミック増刊(1月5日号)フラワーデラックス掲載
「イラストストーリー」という手法に最初戸惑ったものの、世界観は大島さんそのもの。
[あらすじ(ネタバレ注意)]
真下は、母を亡くし、仕送りが途絶えたので、安い下宿に移ると、押し入れに病人の学生・鳥山がいて、
「2年も前にいるんだぞ」と怒る。彼は結核だった。しかも両親を亡くして、自活してると聞き、真下は同居することにする。
医者を呼ぶと、病人はいなくて、医者嫌いだと分かる。
鳥山は「死んだ父母や、見知らぬ老人、子ども、動物が自分を連れて行こうとするから手を握っていてくれ!」と頼む。
その風貌を聞いた真下は母そのものだと思って驚く。
大家は「誰かと話しているようだが同居人がいるのかね」と聞くので、鳥山くんがいるんですよと言うと、
「あの学生は化けて出ないよ。私の手で野辺の送りは済ませたから」と言われ混乱。
鳥山は、もう死んでいることに気づかず、部屋に意識だけ残ってしまっていたのだった。
夜中に首を絞められるが、翌朝、「連れて行こうとしたが止めた」と置手紙があった。
それも大家には白紙にしか見えなかった。
【書き下ろしマンガエッセイ】
大島さんは緑いっぱいの新居に引っ越した。