■先生は?親は?大人たちは? どうする不登校12万人@週刊ニュース深読み
学校での対策
実際にあったケースを交えて、もっとも多いケースを紹介。
A君はイジメ、学力低下などの理由で2学期から不登校になった。
1.職員会議をひらく
場合によっては「教育委員会」に報告
2.担任による自宅訪問
親は夜遅くまで働いていて会えない+教師は日常のルーティンワークで超多忙
※日本の教師は、世界一忙しいと言われている。
SSW(スクールソーシャルワーカー)はスーパーマン!?
2008年から始まった取り組み。
さまざまな地域のコミュニティとのネットワークが武器で、今後、期待されている。
【活動例】
1.現状把握
学校の担任や、保健室の先生、生徒に聞き取り調査をして、不登校となった原因を推測する。
2.「民生委員」に聞いたり、家に何度も訪問し、母親とようやく会えた
不登校の背景には「貧困問題」があることが多い
3.「市役所」と母親をつないで、児童扶養手当の申請を受けさせたり、
「ハローワーク」とつないで、より時間的&経済的に余裕のある仕事を紹介してもらったりする。
結果、A君は少しずつ登校するようになった。
場合によっては、警察とも連携したり、教師に分担して個別指導をお願いする、など。
SSWの課題
・SSWは、全国にまだ約1000人しかいない。
・非常勤で、時給が低い。週1回、月2回などの勤務のため、定収入にならない。
・施設を紹介するなど、よりつっこんだ活動をする権限がない。「児童相談所」にはある。
・SSWの養成機関がないので、熟練者と新人(ネットワークが少ない)との質の差がある。
・「社会福祉士」などの資格を原則持つことが義務付けられているが、持っていない人もいる。
・全国3万校ある教員養成機関には「ソーシャルワーク」を教えるカリキュラムがない。
・SSWをあと1万人に増やすのが目標。
川崎の事件の「再発防止の最終報告書」
川崎の事件の子どもも不登校児童だったが、SSWがいても派遣要請がなかった。
原因は複雑に絡み合っているため、1人の担任では対応できないのが現状。
教師が「ソーシャルワーク」の重要性を知って、身につけることが必要。
SSWの重要性を知って予算をつける等、もっと知ってもらう。
「義務教育」の意味の誤解
「子どもは学校に行かなければならない」と捉えている人が多いが、
本来の意味は、「大人が子どもに教育を受けさせる義務がある」ということ。
この履き違えが、冒頭のFAX「甘えでは?」につながっている。
「学校に行けばいい」だけではなく、根本的な原因を解決すること。
むしろ、学校自体が、子どもたちの変化、社会の変化に対応しきれていない。
いまや貧困率は16.3%(320万人)+イジメ+低学力などなど、原因は1つだけではない。
子どもに「変われ」と言うより、「学校を変える」という柔軟なシステムをつくることが重要。
一度ドロップアウトしたら、もう一度戻るのはとても難しい。
学校以外の子どもの居場所作りも大切。
不登校はどんな子どもにも起こり得ることと認識し、社会的自立させることが目的。
子どもたちの第3の居場所
元保育園を再利用。現在、140人が通っている。無料。中学生~30代までいる/驚
ボランティアが勉強を教えるほか、絵を教えたり、読み聞かせをしたりしている。
好きな時に来て、好きな時に帰る。カリキュラムは一切なし(イイね。とっても未来的
例:
かつて不登校だった17歳の女性は、絵画に興味を持ち、
アート系の学校に行く目標が出来て、学校に通うようになった。内申書も書いてくれる。
39歳の元不登校者
中学校で不登校になり、ひきこもりの生活となった。そうなると長期化するケースが多い。
「学校とは、勉強ができる子、部活動に積極的な子、友だち作りが上手い子の場所だった」
ここに通うようになり、少しずつコミュニケーションをとり、仕事に復帰した。
他にも、ホームレスの若者、精神障害者も受け入れている。
【運用方法】
上記の例は、さいたま市+NPOのボランティアが運営。
地元の教育委員会に問い合わせると入れる。
各自治体によって、個人宅を開放していたりと、まちまち。
ボランティアと、NPOが募る寄付金で運営されているので、財政困難なところも多い。
社会との接点が必要不可欠~学校に戻るメリットとは?
本当は、学校でも第3の居場所を紹介する必要がある。
子どもにとっては「学校がすべて」になりがち。
学校だけで完結せず、地域と協同して、子どもの立場にたって学校を運営すること。
「子どもを変えるより、学校を変えることのほうが大事」
(大人も受け付けている。さまざまな第3の居場所の紹介も行っている
学校での対策
実際にあったケースを交えて、もっとも多いケースを紹介。
A君はイジメ、学力低下などの理由で2学期から不登校になった。
1.職員会議をひらく
場合によっては「教育委員会」に報告
2.担任による自宅訪問
親は夜遅くまで働いていて会えない+教師は日常のルーティンワークで超多忙
※日本の教師は、世界一忙しいと言われている。
SSW(スクールソーシャルワーカー)はスーパーマン!?
2008年から始まった取り組み。
さまざまな地域のコミュニティとのネットワークが武器で、今後、期待されている。
【活動例】
1.現状把握
学校の担任や、保健室の先生、生徒に聞き取り調査をして、不登校となった原因を推測する。
2.「民生委員」に聞いたり、家に何度も訪問し、母親とようやく会えた
不登校の背景には「貧困問題」があることが多い
3.「市役所」と母親をつないで、児童扶養手当の申請を受けさせたり、
「ハローワーク」とつないで、より時間的&経済的に余裕のある仕事を紹介してもらったりする。
結果、A君は少しずつ登校するようになった。
場合によっては、警察とも連携したり、教師に分担して個別指導をお願いする、など。
SSWの課題
・SSWは、全国にまだ約1000人しかいない。
・非常勤で、時給が低い。週1回、月2回などの勤務のため、定収入にならない。
・施設を紹介するなど、よりつっこんだ活動をする権限がない。「児童相談所」にはある。
・SSWの養成機関がないので、熟練者と新人(ネットワークが少ない)との質の差がある。
・「社会福祉士」などの資格を原則持つことが義務付けられているが、持っていない人もいる。
・全国3万校ある教員養成機関には「ソーシャルワーク」を教えるカリキュラムがない。
・SSWをあと1万人に増やすのが目標。
川崎の事件の「再発防止の最終報告書」
川崎の事件の子どもも不登校児童だったが、SSWがいても派遣要請がなかった。
原因は複雑に絡み合っているため、1人の担任では対応できないのが現状。
教師が「ソーシャルワーク」の重要性を知って、身につけることが必要。
SSWの重要性を知って予算をつける等、もっと知ってもらう。
「義務教育」の意味の誤解
「子どもは学校に行かなければならない」と捉えている人が多いが、
本来の意味は、「大人が子どもに教育を受けさせる義務がある」ということ。
この履き違えが、冒頭のFAX「甘えでは?」につながっている。
「学校に行けばいい」だけではなく、根本的な原因を解決すること。
むしろ、学校自体が、子どもたちの変化、社会の変化に対応しきれていない。
いまや貧困率は16.3%(320万人)+イジメ+低学力などなど、原因は1つだけではない。
子どもに「変われ」と言うより、「学校を変える」という柔軟なシステムをつくることが重要。
一度ドロップアウトしたら、もう一度戻るのはとても難しい。
学校以外の子どもの居場所作りも大切。
不登校はどんな子どもにも起こり得ることと認識し、社会的自立させることが目的。
子どもたちの第3の居場所
元保育園を再利用。現在、140人が通っている。無料。中学生~30代までいる/驚
ボランティアが勉強を教えるほか、絵を教えたり、読み聞かせをしたりしている。
好きな時に来て、好きな時に帰る。カリキュラムは一切なし(イイね。とっても未来的
例:
かつて不登校だった17歳の女性は、絵画に興味を持ち、
アート系の学校に行く目標が出来て、学校に通うようになった。内申書も書いてくれる。
39歳の元不登校者
中学校で不登校になり、ひきこもりの生活となった。そうなると長期化するケースが多い。
「学校とは、勉強ができる子、部活動に積極的な子、友だち作りが上手い子の場所だった」
ここに通うようになり、少しずつコミュニケーションをとり、仕事に復帰した。
他にも、ホームレスの若者、精神障害者も受け入れている。
【運用方法】
上記の例は、さいたま市+NPOのボランティアが運営。
地元の教育委員会に問い合わせると入れる。
各自治体によって、個人宅を開放していたりと、まちまち。
ボランティアと、NPOが募る寄付金で運営されているので、財政困難なところも多い。
社会との接点が必要不可欠~学校に戻るメリットとは?
本当は、学校でも第3の居場所を紹介する必要がある。
子どもにとっては「学校がすべて」になりがち。
学校だけで完結せず、地域と協同して、子どもの立場にたって学校を運営すること。
「子どもを変えるより、学校を変えることのほうが大事」
(大人も受け付けている。さまざまな第3の居場所の紹介も行っている