■大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、大沢たかお、東山紀之、原田泰造、優香、鈴木杏、檀ふみ、三田佳子、江守徹 ほか
●第44回「運命の糸つなげて」あらすじ(ネタバレあり
楫取は、阿久沢になんとしても教育の重要性を認めてもらおうと苦心する。
楫取「将来を担うのは子どもたちです」
阿久沢「私らにとって重要なのは、目先の利益。鉄道建設を早く進めて欲しい」
会合を開いても、周りは皆、阿久沢の取り巻きばかり。
美和も、工場の女性に文字を教えようと何度も通うが、
せいは「必要ない。女たちにはその分もっと働いてもらわないと」と取り合わない。
そこに、塾生だった神奈川県令・野村靖がやって来て、
寅次郎が獄中にいた際、牢名主(二朗さん再び登場!)に『留魂録』を預けていたという。
久坂とともに京で燃えた1冊だけと思っていた『留魂録』がもう1冊あり、牢名主が島流しの間も着物の襟に隠し持っていた。
17年ぶりに戻ってきた寅次郎の手記に、楫取と美和は感慨至極。再び、決意を新たにする。
楫取は阿久沢らに「群馬を生糸と教育で日本一にします」と宣言。
阿久沢「すべての子に教育などムダ。農家の子が学問をしたら、誰が畑を耕すんです?」
楫取は、商人を説得する代わりに村々を自分の足で視察して回ると、現状は思ったより深刻だと分かる。
農民「子どもが学校に行ってる間、誰が鍬を運ぶんです?」
楫取「商人は潤っていても、百姓たちはまだまだ貧しい。学校は遠すぎて通えない。
寺でもいい。まずは始めることじゃ」
美和は工場に「いつでも読んでください」と本を置くが、
「学問に興味はあっても今更ねぇ」「できる人がやりゃあいい」と誰も見ようとしない。
美和「母親がそうだから子どもに学ばせようとしないんです」と寿にこぼすと、
寿「そうやって上からものを言うのはよくない。
皆、それぞれの暮らしで精一杯やっとるんです。
あんたは、頑張り過ぎると周りが見えなくなる」と諭す。
楫取は「やっと東京に名医を見つけたから、寿を行かせる。久米次郎もいることだし」
女中に身の回りの世話をさせるというのが寿の案と聞いて、美和は自分が行くと言う。
寿「志を遂げられるよう夫を支えるのが妻としての一番の願い。
私の代わりに旦那様を側で支えてさしあげて」
美和「では、せめてこの家を出ます。通いでもお手伝いはできます」
寿「そんな心遣いは無用です」
楫取は寿を東京に送る。
寿「私は最初から幸せやったんですね。もう一度、一緒に暮らせるよう早うよくなります」
(本当は、余命少ないと分かっているんじゃないかな。夫を心配させないよう言った気がする
「西南戦争」の気配が漂い、木戸と楫取は銀行頭取となった毛利元徳を訪ねる。
元徳「必要とあらばいつでも手を貸そう」(まだ周りは“殿”なんて呼んでるのね
木戸「もし万一私に何かあれば、あとはお願いします」と楫取に頼む。
(木戸さんも結核?!
美和は辰路にずっと仕送りをしていて、そのお陰で秀治郎が学校に行けているということは安子の耳にも入っている。
辰路「きっちり学ばせないと」
博打好きのトメの夫が、借金の担保に娘を奉公に出すという証文にサインしてしまい、
また工場に取り立てが来て、せいが金を払って解決したのを見て、怒る美和。
せい「また働いて返してくれればいいんさ」
美和「本当にそれでええんですか? 同じことの繰り返しで。
せいさんのお陰で解決しないんじゃないですか?
自分から何かを変えようとしない限りダメなんです。
これからは、誰でも自由に生きていけるんです。誰でも夢見ていいんです。
そのために学んで、考えるのが、生きる力になります」
せい「気に入った! 自分で学び、考える。その通りだ、お手伝いさん。いや、美和さん」
楫取は、村のあちこちに学校を開く。阿久沢は様子をみようと言う。
*
楫取はココロの教育にも力を入れた
「ウサギとカメ」の教科書は、全国各地でも採用された
医学校は、その後、女学校としても使われた
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、大沢たかお、東山紀之、原田泰造、優香、鈴木杏、檀ふみ、三田佳子、江守徹 ほか
●第44回「運命の糸つなげて」あらすじ(ネタバレあり
楫取は、阿久沢になんとしても教育の重要性を認めてもらおうと苦心する。
楫取「将来を担うのは子どもたちです」
阿久沢「私らにとって重要なのは、目先の利益。鉄道建設を早く進めて欲しい」
会合を開いても、周りは皆、阿久沢の取り巻きばかり。
美和も、工場の女性に文字を教えようと何度も通うが、
せいは「必要ない。女たちにはその分もっと働いてもらわないと」と取り合わない。
そこに、塾生だった神奈川県令・野村靖がやって来て、
寅次郎が獄中にいた際、牢名主(二朗さん再び登場!)に『留魂録』を預けていたという。
久坂とともに京で燃えた1冊だけと思っていた『留魂録』がもう1冊あり、牢名主が島流しの間も着物の襟に隠し持っていた。
17年ぶりに戻ってきた寅次郎の手記に、楫取と美和は感慨至極。再び、決意を新たにする。
楫取は阿久沢らに「群馬を生糸と教育で日本一にします」と宣言。
阿久沢「すべての子に教育などムダ。農家の子が学問をしたら、誰が畑を耕すんです?」
楫取は、商人を説得する代わりに村々を自分の足で視察して回ると、現状は思ったより深刻だと分かる。
農民「子どもが学校に行ってる間、誰が鍬を運ぶんです?」
楫取「商人は潤っていても、百姓たちはまだまだ貧しい。学校は遠すぎて通えない。
寺でもいい。まずは始めることじゃ」
美和は工場に「いつでも読んでください」と本を置くが、
「学問に興味はあっても今更ねぇ」「できる人がやりゃあいい」と誰も見ようとしない。
美和「母親がそうだから子どもに学ばせようとしないんです」と寿にこぼすと、
寿「そうやって上からものを言うのはよくない。
皆、それぞれの暮らしで精一杯やっとるんです。
あんたは、頑張り過ぎると周りが見えなくなる」と諭す。
楫取は「やっと東京に名医を見つけたから、寿を行かせる。久米次郎もいることだし」
女中に身の回りの世話をさせるというのが寿の案と聞いて、美和は自分が行くと言う。
寿「志を遂げられるよう夫を支えるのが妻としての一番の願い。
私の代わりに旦那様を側で支えてさしあげて」
美和「では、せめてこの家を出ます。通いでもお手伝いはできます」
寿「そんな心遣いは無用です」
楫取は寿を東京に送る。
寿「私は最初から幸せやったんですね。もう一度、一緒に暮らせるよう早うよくなります」
(本当は、余命少ないと分かっているんじゃないかな。夫を心配させないよう言った気がする
「西南戦争」の気配が漂い、木戸と楫取は銀行頭取となった毛利元徳を訪ねる。
元徳「必要とあらばいつでも手を貸そう」(まだ周りは“殿”なんて呼んでるのね
木戸「もし万一私に何かあれば、あとはお願いします」と楫取に頼む。
(木戸さんも結核?!
美和は辰路にずっと仕送りをしていて、そのお陰で秀治郎が学校に行けているということは安子の耳にも入っている。
辰路「きっちり学ばせないと」
博打好きのトメの夫が、借金の担保に娘を奉公に出すという証文にサインしてしまい、
また工場に取り立てが来て、せいが金を払って解決したのを見て、怒る美和。
せい「また働いて返してくれればいいんさ」
美和「本当にそれでええんですか? 同じことの繰り返しで。
せいさんのお陰で解決しないんじゃないですか?
自分から何かを変えようとしない限りダメなんです。
これからは、誰でも自由に生きていけるんです。誰でも夢見ていいんです。
そのために学んで、考えるのが、生きる力になります」
せい「気に入った! 自分で学び、考える。その通りだ、お手伝いさん。いや、美和さん」
楫取は、村のあちこちに学校を開く。阿久沢は様子をみようと言う。
*
楫取はココロの教育にも力を入れた
「ウサギとカメ」の教科書は、全国各地でも採用された
医学校は、その後、女学校としても使われた