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notes and movies(1996.12〜 part1)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は緑色のノートからご紹介。
後半はビートルズ関連のものを集中的に観てたみたい。

  

photo1:絵本の中の少女が印象的だったからコピったもの。
photo2:ついにXファイルはサードシーズン突入。
photo3:ジョンの伝記や、ビートルズを総ざらい。

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『BOWIE the video collection』

出演:デヴィッド・ボウイ ほか
♪Space Odity
レコーディングスタジオで生ギター弾いてるシンプルなつくり。真っ赤なツンツンヘア。

♪John, I'm only dancing
レザージャケットに頬には錨のマーク。ギターはナイル・ロジャースかな?ヘビみたいなダンサーが2人踊ってるとっても妖しい。

♪Jean Genie
ライヴっぽいけどノーアレンジ。モンローっぽい女の子も出てくる。イヤリングに犬の首輪。

♪Life on Mars
やわらかい水色のスーツと合わせた真っ青なシャドー。目の色が違うのを強調してる。人間じゃないな、やっぱこのヒト。

♪Be My Wife
だいぶメイクは落ちたけど、この目と口紅はおばさんみたい。茶ストライプのシャツでギター弾く。

♪Heroes
ノーメイクでチープレザー、細い白い肌に吸い付くようなシャツ、ライトを背に歌うストリート・キッズ風。

♪Boys keep swinging
スーツでキメて、腰振りながら歌う。3人の女装コーラスが皆カツラをとって口紅をぬぐうけど、
3人目の老女は投げキッスを送るのが笑える。

♪Look back in anger
天使のボウイを描くうち、自分の横顔がペイントされちゃう。楽器弾いてるより演劇のほうが合う。

♪DJ
やけっぱちなDJ。町を歩くとなぜかキスしてくるのは男ばっかり。となりの黒人はニコニコしどおし。ガスマスクは笑える。

♪Ashes to Ashes
凝ってる。CDジャケットでも見た美しきピエロと、精神病院の中で病んでるメイジャートム。
鎖につながれてるところなんかそのまま芸術作品になる。

♪Fashion
全然ウケないライヴハウスで歌うボウイ。
町では舞踏会マスクをつけた人々が食べ物を恵んでもらってる。ダンサーも出るけどたいして踊らない。

♪Wild is the Wind
モノクロでミニオーケストラをとり囲んだ渋いつくり。ボウイが七色の声を持ってるっていうコピーもあったっけね。

♪Let's Dance
異国情緒。アジア系の男女がアメリカへきて、道路まで磨かされて、高級給レストランに、ビーチにと夢をはせるけど、
結局赤いパンプスを履き捨て、故国の自然とたわむれる。曲とイメージ違うけど、当時ボウイの考えていたことか?
現地のヒトに囲まれると、ほんと小さいね。

♪China Girl
いきなりラーメンマークに囲まれちゃうのが笑える。これは面白いボウイの一面。当時噂だった彼女かな?
この世界中のファンを酔わせた歌どおりの進行。ボウイがフツーの男にかえって?中国人女性に夢中だったのがすごく伝わってくる。
ストレートなラブシーンばかり。

♪Modern Love
売れに売れてた頃をしのばせるライヴステージ。金のかかった月のセットや華やかな衣装。金髪をより黄色に染めてるボウイ。
大コンサートホールに大バンド。

♪Blue Jean
これが噂のスターと冴えない男を演じて話題になったってやつ!
クラブのスターでアラジンセインスタイル(フェイスペイントがスゴイ)に
うっとりの彼女の横でワインの栓と闘ったり、とちって焦る。メイクでこうも変わるんだね。

♪Loving the Alien
やたら凝ってるけど一貫性なし。真っ青に塗った顔で祈ったり。ラストは感電。

♪Dancing in the Street
スゴイビューティフルなビッグスター2人の組み合わせ!これも話題になったね。
唾もかからんばかりに顔を寄せ合ってシャウトする。おじさんもまだ頑張るぜって感じ。
家路(夜、皆が眠ってからね)我も我もと競って踊るラストはどっちのおしりがキュート?

♪Absolute Beginners
同名の映画のテーマソング。映画シーンをカラー、ミュージッククリップをモノクロのハードボイルドスタイルで。
ティナ・ターナー風ダンサーに導かれ、キスして川に消えるなんてロマンティック。

♪Underground
映画続き。GREAT!今までで一番イイ!緑がかった画面の中で路地裏のマンホールの階段を降り、地下世界を発見するボウイ。
映画でおなじみのキャラクターが続々登場。ホグルやドアノブ、ガラクタ婆さんや、目玉植物。
ボウイが自分をはいでアニメに変身するシーンもびっくり。隠れた名曲。

♪As the world falls down
サントラにも入れなかったの? 再び映画シーンを混ぜ、J.コネリーにもD.レインにも似てるヒロインを使って
妖しい日本人系メイクのボウイのカラーコピーが出てくる。

♪Day in Day out
捨て子の女の子が大人になり盗みに売春、ついには子どもと遊ぶ家を警察に壊されるまで白黒の天使がカメラで撮る。

♪Time will Grawl
ムキムキダンサーにのされるボウイ。ムキムキ女ダンサーが仕返しする。このグループとツアーしてたんじゃなかったっけ、この頃?

♪Never Let me down
ダンスコンテストだが審査はレフリー、みなダラダラと愛し合う。純真な黒人少女と踊るボウイのラスト。

♪Fame '90
ラストをしめるのはコレ。コンサート見に行ったのも6年前?!この映像もスクリーンに流れてた。
あのフシギで早い動き、もしかして手話?あのブロンドダンサーとも噂になったよね?
しっかりした体つきでクルクル回る全く新しいタイプのダンスが魅力的。


■『MOTOWN return to the APOLLO』(1985)

出演:ビル・コスビー、ジョージ・マイケル、スモーキー・ロビンソン、リチャード・プライヤー、ドリフターズ、
テンプテーションズ、フォー・トップス、ウィリー・タイラー、メリー・ウェルズ、マーサ・リーブス、スティーヴィー・ワンダー 
デューク・エリントン、ジョー・コッカー、パティ・ラベル、キャブ・キャロウェイ、ボーイ・ジョージ、リトル・リチャード、
ファッツ・ドミノ、ウィルソン・ピケット、ジミー・ランスフォード、ナット・キング・コール、アル・グリーンほか
これはすごい!スペシャル・ナイト・ショー
後のミュージック界に多大な影響を与え、今もなおバリバリ第一線にいるビッグな大スターが一挙に見れるなんて!
アポロって劇場は古風な造りで巨大ホールじゃないけど、高く聳え立つ観客席、広くはないステージには
ビッグスターがアマチュアコンテストで落ちたり、エド・サリバンショーがあったり、今は亡きビッグネームが毎晩ライヴで歌い、
美しいダンサーがダンスを見せ、A train でやってきた観客は盛り上がり、やじも飛ばす。
試練の場、チャンスの場、成功の約束でもあり、音楽の歴史、ソウル、ロック、タップあらゆるエンタテインメントの総結集だった。
50周年パーティは2時間30分たっぷりその素晴らしい1ページ1ページを紹介し、これからの世代にも引き継いでいる。
それをリバイバル世代の私たちがこうして遠く離れた地でともに感動し、興奮できるのは奇跡的。
ラストのS.ワンダーの熱い涙の跡は、モータウン全盛期から現在に至るまでのあらゆる想いを伝えてくれる。


■『DARK STAR』(1974)
監督:ジョン・カーペンター 出演:ダン・オバノン ほか
いやあ、思いっきりチープで妖しい映画『FUTURE KILL』なんて予告編の後だし、
前半のどーでもいいような展開でいーかげんに時間のムダかと思ったけど、
どんな映画もラストまで観ないと良さって分かんないもんだね。
まさに'70代のノリでマイナーなファンにはいまだ語り継がれているらしい今作、フシギな余韻を残してくれる。

宇宙をロマンする心は忘れていない男たちの渋い最期といつまでも見飽きない星々の輝き、どこまでも広がる暗闇が美しい。
宇宙日誌やプライベートヴィデオ記録、宇宙船を飛ばすのもかったるいような時代に
かったるく「プレイボーイ」風の雑誌を読んでたり、バカバカしいジョークの中に
バカにできないアイデアや要素が隠れてたりする。


■『Earth, Wind & Fire The Eternal Vision』(1992)
♪Serpentine Fire
すごい大所帯。ハデハデ衣装で、みんなブラック。

♪September
これはベストに入ってる。ライトの使い方が'70代してる。

♪Boogie Wonderland
レインボーショールのコーラスガールス。この派手さは米米超える。ステージ上だけどみんな口パク。
ホーンセクショングループも身軽に動き回る。トランペットグルグル回してるよ。ダンスミュージックで「ソウルトレイン」向き。

♪After the love is gone
サビがサザンみたい。桑田さんも影響を受けてるだろうね。ビューティフル・ピーポーによるビューティフル・バラッド。
ワオ!このホーンソロはカッコいい

♪Let me talk
青い宇宙的空間にいろんな国の人々、文化が流れてゆく。ファンキーでごきげんなリズム。

♪Reasons
おや?リードシンガーが寂しく太鼓叩いて、この高いファルセットはこの人の声だったのね。
'80代のかったるい時代、こんな本物のグループがステージに立ってたんだ。

♪System of Survive
今もバリバリなんじゃん。ピカピカドレスからレザーにTシャツと地味になっちゃって、NYかハーレムの風景。
キッズダンサーズがスゴイ。このノリいい!

♪Thinking of You
チャイナタウンで撮ったの?みんなスーツでキメてギャングみたい。ラヴ&ピースの観念は捨ててないかしら?
中国風メイクをグチャグチャに落とすシーン。

♪Evil Roy
アニメや町の道や壁画が動くとってもポップアートだね。

♪Heritage
キング牧師にマルコムXなんかの映像を手前のモニターに映してだいぶカジュアル。
忍びこんだ子どもも歌う!ラップ上手い。

愛の使者みたいだった'70から、メッセージソング、ダンスミュージック、ラップもイケる。
大勢で移動が大変だろうね。でもすごく音の調和がキレイ。


■『ツイスター』(1996)
監督:ヤン・デ・ボン 出演:ヘレン・ハント、ビル・バクストン ほか
今やハンディカメラで竜巻の猛威を撮って、TV放送する時代。いろんなパニック映画の中で竜巻はまだだったかもね。
巨大なトルネードが生きているかのように追ってくる! CGによるリアルな映像は自然の脅威を恐ろしくも美しく再現。
家具も一気に窓から飛び出し、車が舞い上げられるこの風の力! 普段忘れてるけど、人なんて自然の前じゃ無力。

途中なぜかブランクがあって、作りがホームドラマ的なのが気になるけど、家族愛でまとめた。
これって別に実際の家族の体験談ってわけじゃないよね。そんな終わり方。
こーゆーの見ると何ごともなく暮らす日々が奇跡に思えてくる。
自然災害なんかいつどこで起きて、巻き込まれるか分からないんだもの。

late info;やっぱ実話を基にした著書の映画化だって。


■『好きと言えなくて』(1996)
監督:マイケル・リーマン 出演:ジャニーン・カラファロ、ユマ・サーマン ほか
新手のシンデレラ・ストーリーってとこかな。
まず、こんな正直で優しくて、しかもカッコいい芸術家がいないよね、現実に。
女も男を容姿で見てるのも事実。やっぱ信じらんない。美しいものに惹かれる心情はとめられないもの。
“You can't say No to the Beauty & the Beasts!”David Bowie

「美人だから愛してるんでしょ?」
「いや容姿なんか関係ない。誰も振り返らないような人でも愛すると世界一美人に見える」

でも「声からは美人だと思う」って言ってたよ。
チラシ広告で事実がバレて、おしまいになりそうだけど、犬がキューピッドになって最初からやり直し。
でもまだ答えてないよ「最初から会っていたらチャンスをくれた?」

巻末にはサウンドトラックCDのCM、スザンヌ・ヴェガはじめ、スティングなどビッグアーティストの曲ばかり。
このサントラ商売も映画業界では重要みたいね。
コンプレックスの強いヒロインもなかなかキレイじゃん。背は155cmでもスマートで。
そのスマートな脚を持ってない女の子はどーすればいいのかな。
“最愛の人を捜すのは、砂粒の中の宝石を探すようなものだ”ってディランは言ってる。


■『クルーレス』(1994)
監督:エイミー・ヘッカーリング 出演:アリシア・シルバーストーン ほか
日本と米の女子高生事情って同じなのね。メディアのせい? TVは世界を結ぶかも。
これを20年後に見たら恥ずかしいだろーね。なにこの白い靴下!とか、この靴底流行った!とかいってネ。
「クルーレス」はダサイって意味かな? ほかにも「as if!」とか「as F!」とか『ウェインズ・ワールド』系の流行語続出。
「ツインピークスみたく複雑」なんて使える。セックスやドラッグ等、思春期の道徳観もちゃんと入ってる。
ハッピーエンドだけど、ちょっと待って、父親が同じってことは従兄弟みたいなものでしょ、ヤバいんじゃないの?

「見た目じゃなくて心を変えなくちゃ」

メグ・ライアンみたくキュートなアリシアがとっかえひっかえ高校生とは思えないブランドのセクシードレス姿を披露。
若いうちはいーけど30、40になってもCDで買いまくるだけの主婦なんてゾッとしない?
今の高校生も社会に出れば変わるよね? 授業風景もダラけ放題。コメディだから? 半分現実?

「パーティの時ならマリファナもOK」
なんてPTAから攻撃はなかったのかな? 携帯電話もかけまくりだし。
カロリー制限のダイエット食でどーしてこーもパワフルに活動できるのか。

BFゲット法は実用的。
「パーティでは先に声をかけない。楽しそうなフリをして、相手から声をかけさせる。話の途中で抜ける。相手をじらす作戦」
「自分にプレゼントを贈り、いかにモテてるか示す。時にセクシーな服で肌を見せて、その気にさせる」
もろボディコンの服で、ほんとに1枚の布を当ててるのと同じだもんね。あんなカッコいいスタイルなら見せなきゃ損だけど。


■『バーチュオシティ』(1995)
監督:ブレット・レオナード 出演:デンゼル・ワシントン ほか
ますます役の幅を広げて絶好調のワシントンがSFに挑戦。
今までこんなルックスも演技力も文句なしのカッコいいブラックヒーローがいたかな?
『バーチャル・ウォーズ2』も公開されて、もっとパワーアップしたCG世界の恐怖を描いたこの監督。
今作はサイコキラーデータのアンドロイドがガラスで複製されるシーンがポイント。

いつもスーツにパリっとキメてるワシントンの、アッパラパーなドレッドヘアスタイルは見物!
この人も結構脱ぎっぷりのイイ俳優の1人。余分な脂肪なんかどこにもない鍛えたスマートボディは見せなきゃ損だものね。
最初の日本料亭のミニスカート着物を履いたウェイトレスは笑える。全員灰色スーツのビジネスマン、同じ顔なのも怖いし。
ピリピリっと画面が乱れなければ現実ソックリなVR。重力もないし、怪我や事故ることもないこの世界。ハマるだろーね。
SFには欠かせない顔となったジェイミー・フレッチャーが科学者役で登場する。


■『秘密』(1992)

監督:スティーブン・ギレンホール 出演:ジェレミー・アイアンズ、イーサン・ホーク、ジョン・ハード ほか
今年の締めにふさわしいベスト。同名のイギリス文学の傑作の映画化らしい。
徐々に海に沈む小さな町での暗い記憶はアラン・ポーや、マリー・ルドネを思わせる。ジェレミーの退廃的雰囲気はピッタリ。
16歳のトムとメアリー役の俳優の素晴らしい演技が今作を支える。
J.ハードも脇役で登場。話に現実の生徒が遭遇するフシギな構成。
怪しい老婆に頼み、恐ろしく旧式な方法で堕胎手術するシーンは身の毛がよだつ

「第二次大戦で赤ん坊の死体を片付けて納得するには、これは歴史の物語なんだと思うしかなかった。
 話をするのは家の病気なんだ。いつも悲しい終わり方で、
 父に“ハッピーエンドはないの?”“ない。もしあったら教えてくれ”
 それぞれの教わり方がある。だが君たちはまだ若い。なんでもできるんだ!」

ラストシーンにはハッピーエンドの香りが漂う。


■『インディペンデンスデイ』(1996)(劇場にて

監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、ウィル・スミス ほか
7月4日アメリカ独立記念日にUFOが地球侵略を開始。
“人類は反撃する”この予告編だけでSFにハマってる今観なきゃって感じ。

とにかく、ワイドスクリーンいっぱいにはみ出るくらい巨大な宇宙船には、あまりの巨大さに涙が出た。人は大きいものに弱いからね。
好奇心と友好的なイメージも吹き飛ぶ冷淡さと、圧倒的技術力でホワイトハウスを一撃。
NYの高層ビルも吹き飛んで炎が襲いかかるシーンにはもうお手上げ。
ハルマゲドンそのもので人の力など及ばない絶体絶命だったけど、知的生命体にも弱点あり。コンピュータウイルスが鍵か。

宇宙人は『エイリアン』のキャラクターそのもの、足が長いタコ系。
セリフ中にも「今Xファイルの途中だって?」なんてのもあって、ロズウェル事件の解明まである。
もう国同士の戦争なんて目じゃない。ビル扮する大統領の感動ものの演説の通り
「人種問題など超えて、人類生存の権利をかけて戦おう!」

パニック映画の定番は最初フツーの人々のフツーの生活から始まる。
大抵後で助かる一部の人々が描かれるんだけど、そのヒューマンドラマも泣かずにはいられない。
子を守る母と犬が危機一髪トンネルのドアの中に飛び込んで助かるシーンもド迫力。
CG、模型、あらゆる技術と労力の結集だもんね。
これだけ記録的ヒットで大勢を感動させるに見合う労力が必要だってこと。


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