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『100の知識 地球を守ろう』(文研出版)

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『100の知識 地球を守ろう』(文研出版)
アンナ・クレイボーン/著

写真やリアルなイラストでとても分かりやすいこのシリーズ。

【内容抜粋メモ】

●地球温暖化
2100年までの海面の高さが1mかそれ以上高くなるだろうと考えられている。
この100年間で平均気温が1度上がり、これからも上がるといわれる。
地球の温度が上がるほど、海上で強くて大きい嵐が生まれる。


2100年には氷の量は今の半分くらいになるのでは?


●なくなる化石燃料
私たちは燃料(石炭、石油、天然ガスなど)を燃やしてエネルギーをつくっている。
アブラナからとれる油も乗り物のエンジンに使えるが、燃やせば「温室効果ガス」が出る。

「石油・天然ガス」大昔、海底にたまった小さな生物の死骸が地中で変化してできた。
「原子力発電」人体に有害な廃棄物が発生し、事故が起きたら大きな被害が出る。
「水力発電」水が上から下に落ちる力を利用して電気をつくる。
「風力発電」「太陽光発電」


●乗り物と「温室効果ガス」


二酸化炭素やメタンなど。化石燃料を燃やすと温室効果ガスが出る。
世界には約5億台の自動車がある(多すぎるよね
自動車の燃料のガソリンや軽油は、化石燃料の石油からつくる。
排ガスには、二酸化炭素、二酸化窒素、二酸化硫黄など人体に有害な気体が含まれる。

「飛行機」
1回飛ぶごとに何トンもの「温室効果ガス」が出る。
イギリス〜アメリカまで往復する時に出る二酸化炭素の量は、自動車1台が1年間に出す量より多い。

「リニアモーターカー」磁石の力で走る。


●家庭でできるエネルギーの節約
家庭で使う電気は化石燃料を燃やしてつくる。
冷凍食品には大量のエネルギーが使われている/驚


屋根に芝生を植えれば、冬は家の中の熱が外に逃げるのを防ぎ、夏は屋根の上を冷やす効果がある。


●環境にやさしい買い物
ポリ袋は、分解するまでに何百年もかかる。
ペットボトルの水のほうが、水道水よりも1000倍くらいお金がかかっている。

「フードマイレージ」
食べ物がつくられた場所から店まで運ぶ距離。遠いほどエネルギーがかる。


3つのR
REDUCE:ゴミを減らす
REUSE:繰り返し使う
RECYCLE:再生して使う



私たちは「使い捨て社会」で暮らしている。
くだいたガラスは、新しい瓶の原料に使うほかに、道路の舗装、コンクリートに混ぜたりできる。


●環境にやさしい機械

「水素ガス」を燃やすと水が出るが、「温室効果ガス」は出ない。でも、水素ガスをつくるには電気が必要。

電気バスや電車は直接燃料を燃やさない。
その他、手回し式のラジオ、懐中電灯、携帯電話の充電器などもある。


●科学にできること
は1日に500リットルのメタンガスを出す(風船100個分/驚
草食動物は草を消化する際、たくさんのげっぷをするため。

木をたくさん植える、二酸化炭素を吸う特別な藻類を育てると、温暖化を遅らせることができる。


公害
「スモッグ」
工場や自動車の煙と霧が混ざったもの。喘息などの病気を起こす。
タイの首都バンコクには、濃いスモッグが覆っている。

騒音も公害
空港の近くに住む人たちは飛行機の大きな音に苦しんでいる。


ゴミ問題

捨てられたガラス瓶やタバコの吸殻から山火事が起きないようヘリコプターで空から水を撒いたりするのにたくさんのお金がかかる。

「プラスチック」は分解されるまで長い時間がかる。
「不法投棄」田畑、山、公共の場所にゴミが捨てられる問題。有害な物質が発生する。
川・湖に捨てられた釣り糸には鉛が使われていて、白鳥など水鳥の毒になる。


アシカの首に漁の網がからまってしまう

「堆肥をつくる容器」
果物の皮、野菜のくず、卵の殻などの生ゴミを入れると、微生物が分解し、土になる。

「使用済み電池」
毎年、何百万も埋立地に埋められ、分解するまで長時間かかり、有害な化学物質が残る。



「農薬」害虫のほかに野生生物も殺してしまう。雨が降ると農薬は川に流れ込み、水、空気を汚す。
「化学的な洗剤」海、川を汚す。
「ペンキ」「ペンキ落とし」「ニス」有毒な化学物質が入っている。
「シャンプー」「化粧品」環境を汚す化学物質がたくさん入っている。


絶滅する動物や植物
人が増え、森を農地などにしてしまい、「生息地」が減ることが野生動物が減るいちばんの理由。
野生動物の皮、肉、象牙などの狩りで数が減る。
動物や植物を守る法律はあるが、あまり守られていない。

野生のオウムのヒナは盗まれて、ペットとして売られる。
高級なフカヒレスープをつくるために、絶滅のおそれのあるサメがたくさん捕まえられている。

 
タンカーから流出した石油にまみれた鳥


●生息地を守る
「エコツーリズム」
現地の貧しい人が生活のために狩りをしなくても、観光でお金を得ることができる。

「自然保護区」「国立公園」で生息地を守る。密猟者を監視する。


●森を守る

熱帯雨林の半分以上が南米のアマゾンにある。その約5/1はもう消えてしまった。

その理由。
60% 牧場にする
30% 農業をする
3%  森林火災、建物・道路・ダムをつくる
7%  その他

毎年1200万ha以上(北海道と関東を足した面積とほぼ同じ)の森の木が切り倒されている。
地球の陸地の約40%は農地。

インドネシアやマレーシアの熱帯雨林では、アブラヤシの大農園にするため多くの木が切られている。
アブラヤシの実からとれるヤシ油は、石鹸・洗剤・ホイップクリーム・コーヒーフレッシュなどの原料に使う。

木でつくった品物や家具は中古品を買って、できるだけ長く使おう。
ブラジルナッツなど熱帯雨林に育つ木の実が売れると木が切られずにすむ。


●海を守る
農地・工場・家庭から出る汚染水は、川に流れ、海に着く。
汚染物質は、小さな動物の体内に入る、それを食べるもっと大きな動物へととりこまれる。
サメやホッキョクグマなど体の大きな海の動物の体内に有害な化学物質がたまっていく。

●水を守る
私たちは、あまりにたくさんの水を使いすぎている。

地球にある淡水の分類
氷河  77.20%
地下水 22.226%
川・湖 0.32%
土   0.18%
大気  0.04%

「海水淡水化プラント」
クエートなど雨が降らない国では、海水から塩分を取り出して飲み水をつくる工場がある。



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