■『神との対話3 宇宙になる自分になる』(サンマーク出版)
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著
その1はこちら。
その2はこちら。
今度は、魂のパートナーや結婚、神話、原子力などについて取り上げている。
【内容抜粋メモ】(途中、文がつながっていないように見えるのは、わたしがひっかかったところのみのメモなためです
■11 魂について
A:
あなた独自のフィルターを通している。それは、あまりたくさん思い出さないために、自分でつくったフィルターだから。
あなたの母親は、父を愛していた。ヒトを傷つける言動もすべて理解し、愛し、許していた。
精神は頭にはないよ。
精神と呼ばれているのは、じつはエネルギーだ。思考だよ。
あなたの脳、身体全体は、エネルギーを物理的なインパルスに変換する変換器だ。
7つの「チャクラ」すべてを通るように生命エネルギーを引き上げるとはこのことを言っていた。
人類がぶつかる最大の問題は、いつ学ぶかではなくて、すでに知っていることをいつ実行に移すかだ。
脳には一番たくさん細胞があるから、脳に精神があるように見えるが、主たる処理センターではあっても、唯一ではない。
細胞と細胞の間にはスペースがある。あなたの身体の99%はスペースだよ(あれ!スッカスカじゃん
魂はあらゆるところにあり、あなたの周りにもある。魂があなたを包んでいる。
「オーラ」は、あなたがたの言葉、理解で、その存在の大きさ、複雑さを思い描く上では最も魂に近いだろう。
Q:リビングルームの空気が「終了」し、ダイニングルームの空気が「始まる」ところなどないのと同じですね。みんな同じ空気、魂なんだ!
A:
あなたは宇宙の秘密を発見したんだよ。
神性なる二分法とは、一見矛盾する2つの真実が同じ場で同時に存在し得るということだ。
絶対の領域では「存在するすべて」というひとつの真実が、相対的には矛盾する効果を生み出す。
これを受け入れなければ、しょっちゅう不平を言い、怒り、空しく「正義」を求め続けなければならない。
もともと両者が緊張しているから、好ましい効果が生まれている。
魂は生命エネルギーで、すべての物質的な客体の内外に(オーラとして)存在する。それが「たばねて」存在させているとも言える。
実際には魂の間に分離はないが、「ひとつの魂」をつくっているものが、さまざまな速度、密度の物理的現実として現れるのも真実だ。
生命はすべて振動、純粋なエネルギーだ。
同じ空気の例で言えば、あなたは「むっとするから空気を入れよう」という時、空気の性質を変えようと思っている。
だが、それもまた同じ空気。空気は1つで、すべてのものを出たり入ったりしている。
エネルギーの粒子が集まって物理的なモノになると非常に凝縮する。すると、1つ1つ別の単位のように見える。
だが、同じエネルギーが別のふるまいをしているだけなのだ。
エネルギーは決して完全には消滅しない。だが、非常に薄く、まるで「存在しない」ようにはなる。
科学者はすでに、すべての生命は同じものでできていることを発見している(全部ビッグバンから生まれたならそうだろうね
時のはじまりからあなたが理解しようとしてきたのがこれだ。終わりのない謎、永遠の真実だ。
■12 ひとに与えれば、自分にも与えることになる
Q:でも、時にひどく孤独だと感じます。どうすれば神を認識していられるでしょうか?
A:
ひとに与えれば、自分にも与えることになる。わたしたちは「ただひとつ」なのだから。
あなたがたは、人生は「闘い」だと考えている。だが、本来はそうじゃない。
インスピレーションによって動かされる者、それを恐れげもなく大衆と分かち合う者、
そういうヒトたちは、わたしが使わした最も偉大な師だよ。
『奇跡のコース』ヘレン・シュクマン著。ヒトは学ばなければならないことを教える。
どうして、そう自分を卑下する? あなたがたは、みんなそうだ!
「自分なんかまだまだ」とか、あれこれ欠陥があるとか、何にしても不十分だという役割を演じつつ、行う行為はすべて否定だ。
ペオーリア=最もアメリカ的な場所と言われている。
公然たる宣言は、最も高い形のヴィジョンだ。
Q:それでは「謙遜」や「礼儀」はどこへ行ってしまうんですか?
A:
「わたしは生命であり、道である」というのが「傲慢」かね?
偉大な師だからって、広く知られる必要はない。
Q:ひとつの存在は、いくつに「個別化」されているんですか?
A:
ある者は、ふたたび「若い魂」になることを選ぶ。だが、すべての魂は「最初に創られたぶん」の一部だ。数は有限で無限、変数で定数だ。
あなたは「明るく(lightly)生きる」ことに戻っている。それが悟り(enlightenment)だよ。
Q:老いた魂と若い魂の違いは何なのですか?
A:
すべて『小さな魂と太陽』という童話に描いた。
Q:「魂のパートナー」はあるんでしょうか?
A:
あなたは、「魂のパートナー」を「自分の半身」だとロマンティックに考えている。
だが、ニンゲンの魂は、あなたが考えるよりももっと大きい。
Q:わたしの一部で「以前」に生きていた者、それが「前世」なんでしょう?
A:
そう。現在、地球上に住んでいる別の形の生も包んでいる。そういう者に出会ったら、すぐに親近感を抱く。
Q:それじゃなぜ相手は覚えていないのでしょう?
A:
それは非常に微妙な振動だからだ。あなたがたの中には、とくに敏感な者がいる。
Q:
現世で複数のヒトが、自分はジャンヌ・ダルクだった記憶があると言うけど、それも可能なんだ!
部分を「記憶している(remember)」(もう一度そのメンバーになる)ってことなんですね。
これからは「こんなことは不可能だ」ということがあったら、それは自分が知らないことがどんなに多いかという証拠にすぎないな。
そしたら一時に複数のヒトを愛することも可能ですね。それは正しくないですよ、裏切りじゃないですか
ニンゲンの経験という枠組みの中で、真の愛はどこまで表現を許されるんでしょうか?
A:
魂は押しつけられるあらゆる制約に抵抗するし、外部からの束縛を受け入れるたびに新たな死を経験する。
魂は身体という恐ろしい制約の中に押し込まれているのに気づく。死や眠りはこの制約からの解放だ。
Q:
小さい時から、誰でも思いどおりに愛したいのに愛させてもらえないことに、すごく苛立っていたんです。
だから大人も“知らない人と話してはいけない子ども”と同じです。
私は出会ったヒトのすべてが知りたいし、自分のすべてを知ってもらいたい。
A:
あなたが例にあげた男は妻を愛していないから逃げ出したくなったのじゃない。
自分に押し付けられたと感じる制約から逃げようとしているんだよ。
Q:それじゃ、道徳的無政府主義になって社会は大混乱になる。「開かれた結婚」てあれですが!
A:
不安は本当のように見えるが、偽りの証だ。不安は愛の対極で、ほんとうの自分を経験的に知るために現実の中で創り出したものだ。
いつ、不安を克服するかによる。
輪というのはいいものだよ。悪く言うものではない。問題のまわりを巡り続けなさい。
巡るのはいいことだ。言葉の繰り返しもいい(堂々巡りはイヤだな
ヒトはつねに愛し、愛されたいと願っている。つねに、愛が無制限であってほしいと願っている。それを自由に表現したいと思っている。
神−生命−愛−無制限−永遠−自由、これらはみんな同義語だよ。
************************************結婚
A:
「結婚」という制度は、永遠を創造しようとする試みだった。だが「無制限」で「自由」な愛の創出にはあまり役立たなかったね。
関係性の中で、もっと高次の特別さを経験したいと思う時が来るかもしれない。
すべての人への愛の深さを示す方法は相手によって違う。それぞれ独特なものだ。
なぜ同じ雪の結晶が2つないのか?それは、不可能だから。「創造」は「コピー」ではないし、創造者は創造することしかできない。
特別な愛を一人だけに示したいと思ったら、それを選び、表明し、宣言しなさい。
だが、その宣言を義務ではなく、その瞬間の自由の表明にすること。真の愛はつねに自由だから。
決して破ってはならない神性な約束と考えるなら、その約束が「義務」になる日が必ずやってくるし、あなたはそれを恨むだろう。
■13 今のあなたがたの社会をまとめておくために創り出された人工的な社会機構は何もなくなる
A:
創造者は、将来、どう感じるかを知っている。感情を経験するのではなく、創りだすからだ。
未来を創造できるようになるまでは、未来は予測できない。
未来を予測できるまでは、ほんとうの約束をすることはできない。
同一は不可能でも、類似は不可能ではない。類似というのは、以前と驚くほど似たヴァージョンを創りだすという変化の結果だから。
マスターは、非常に高いレベルの類似性(あなたがたが言う「不変性」)を意図的に創りだすことができる。
約束を守るのが難しい2つめの理由は、「誠実さ」とぶつかるからだ。
ほんとうの自分はいつもこうだと言っても、その後に変わる。だから、深い葛藤が生じる。
どちらに従うべきか。ほんとうの自分か、約束した自分か。
他人を裏切らないために自分を裏切ること。それも最高の裏切りだ。
どこから見ても幸せなはずの時ですら、あなたは自分を惨めにした。ほんとうに幸せでいられるのかと心配したからだ。
そんな心配をせずにいられなかったのは、あなたの「幸せ」が、ヒトが約束を守ってくれるかどうかで決まったからだ。
ヒトがあなたとの約束を破るたったひとつの理由は、もう約束を守りたくないからだよ。あるいは、もう守れないと感じるからだ。
Q:誰かが約束を守らなければわたしが傷つく。それを放っておくことになるからです。
A:
すると、傷つくのを恐れて、ヒトを傷つけるわけだ。
自由に好きなように行動している人よりも、静かな絶望の人生を送っているヒト(つまり「しなければならない」ことをしているヒト)のほうが、ずっと大きな被害を与えてきたのだよ。
相手に自由を与えれば、自分も自由になるのだから。自分も苦しみや悲しみから解放され、尊厳や自尊心を傷つけずに済む。
Q:ビジネスの世界でも、そんなやり方が通るものでしょうか?
A:
正気でビジネスをしようと思うなら、それが唯一の方法だ。
あなたがたの社会は「力」を基盤としている。法律的な力(司法の力)、物理的な力(軍事力)に始終訴える。
あなたがたはまだ、説得の術を使いこなすことを覚えていない。
いまは相手が価値のあるものをよこす時だけ、与えると合意する。
しかし高次な社会では、与えるのも分け合うのも自然になるから、契約を破るとか破らないというより、契約そのものが少なくなる。
一方的に与えることが救いになる。ヒトに行ったことは戻ってくる。
生きるとは、最上のものを得ることではなく、与えることだ。
そのためには、ヒトを赦す(forgiving)必要がある。とくに期待したものをくれなかった相手を赦さなければならない。
今の文化でいう「成功」は、自分がどれだけの名誉や金、力、所有物を「得た」か「蓄積した」かで測られている。
新しい文化では「成功」はどのくらいヒトに「蓄積させた」かで測られる。
「契約」「合意」「取引」「交渉」「約束」の履行を強制しあう「訴訟」も「法廷」もなくなる。
未来の経済では、個人的な利益目当てではなく、成長を目的にものごとを行うようになる。それが自分の利益だからだ。
立派になれば、物質的な利益はあとからついてくる。
高度に進化した社会では「結婚」も「ビジネス」もない。
今のあなたがたの社会をまとめておくために創り出された人工的な社会機構は何もなくなる(そうなればいいな
愛に「永続性」をもたらしてくれる方法として、唯一考えついたのが「結婚」だからだ。
女性にはサポートや生存が保証される唯一の方法で、男性にはつねにセックスと連れ合いを保証してくれる唯一の方法だからだ。
だから、社会的なしきたりが創られた。まるでビジネスだね。
破ったら神に罰を受ける。それではうまくいかなくなったので、法で強制することにした。それさえもうまくいかなくなった。
あなたがたの本来の性質を押さえつける人工的な、社会的、倫理的、宗教的、哲学的、経済的、政治的な機構すべて、あなたがたの真の自己を侵害する。
あなたがたは人生の自由を放棄した。安全保障のためだ。
あなたがたは人生、生命そのものを恐れるあまり、自分の本来の性質を安全保障と引き換えに放棄したのだ。
マスターはほとんど結婚していないはずだよ。マスターはいまの結婚という仕組みに誠実に真摯に従うことはできないからだ。
あなたがたは、神が誰かをとくに愛することはないという考えに耐えられない。
だから、神が特定の理由で特定の人々だけを愛するというフィクションを創り出した。それを宗教と呼ぶ。わたしなら冒涜と呼ぶね。
あなたがたは何世紀も私の名をふりかざし、戦場に赴いてきた。私の愛は無制限で無条件だという真実をあなたがたは認められない。
結婚制度だけでなく、宗教も行政制度もすべてが壊れてしまうからだ。
言葉の制約が大きくて、身動きがとれない。感情を表現するには、言葉は少なすぎる。
あなたがたが批判する時と同じ言葉を使っているから、わたしも批判していると思われがちだ。
あなたがたが目指すというところへ達するにはどうすればいいかを説明している。
************************************神話
A:
ニンゲンの最初の文化的な「神話」のせいだ。それが変わるまでは、何も変わらない。
あなたがたの第一の文化的な神話は、ニンゲンが本質的に悪だと語る「原罪」という神話だ。
第二の神話は、第一の神話から必然的に生まれてくる「適者生存」という神話だ。「生存本能」とも呼ばれる。
「平等」と「公平」の違いを理解することが重要だ。「平等」は知的存在の基本的な本能ではない。逆だ。
「同一性」よりも「独自性」を表現することが基本的な本能だ。
必要なのは「機会の平等」、それが公平だ。
社会がすべてのヒトに基本的な暮らしを保証し、誰もが生存ではなく自分の成長と創造を追求しつつ生きられるシステムだ。
誓いの基本になっている「期待」を変えるのは、なかなか難しい。文化的遺産で、文化的神話から生まれているからね。
愛とは受けるよりも与えるものだということだ。
他者にとって良いことは、あなたにとって良いことだし、他者にとってまずいことは、あなたにとってまずいことだ。
だが、あなたがたは始終、無視している。
相対的な世界の物質的な領域でしか、自分を知ることはできない。絶対の領域では、知るという経験は不可能なのだ。
愛があふれる存在になりたいなら、ヒトと一緒に愛があふれる行動をするだろう。「ヒトのため」ではなく、ヒトと一緒に。
このニュアンスの違いを汲み取りなさい。
ヒトに「与える」ように見えても、実際には「受け取って」いることが分かるだろう。実は、自己に与えているからだ。
あなたの決断という行為(act)は、文字どおり演技だから。
ふりをするのではなく、実際にその人物になるのだ。それは自分で選択して決めている。
シェイクスピアは「全世界は舞台だ。人間は役者だ」と言った。
p292のニールさんの結婚宣言。
■14 中絶について
ラバランプ
A:
あなたがたは、たとえば戦争や死刑など、相手の死を望むちゃんとした理由があれば、相手の意思に反してヒトを殺すことは構わないが、
自分の死を望むちゃんとした理由があるという者がいても、彼らの死を助けると「自殺幇助」で悪いことだと言う。
わたしたちがすることはすべて、お互いが共同して行っている。協力して現実を創造している。
ある魂が別の魂の意思に反して影響を及ぼすことは不可能だ。被害者も加害者もいない。
すべての行為が自己規定だ。
創造している自分を気に入っていて、自分のためになっていれば、そのまま続けるだろう。
そうでないなら、中止する。それが進化というものだ。
自分が何をしようとしているかが、最も重要な問題となる。人生が創造されるのは、個々の瞬間だ。
何の結果にもつながらない無意味なことは何もないことを覚えておきなさい。
あなたが考え、言い、宣言するのはすべて「これがわたしだ」ということだ。
■15 考えることは創造すること
A:
あなたが神を創造している。
あなたがたを指針なしに放り出しはしない。
あなた自身が自分の最高の考えまで上らないかぎり、人類が最低の考えから離れるチャンスはない。
まず、あなた自身についての考えがあり、そのあとに外の世界の物質的な表現が続く。
考えることは創造すること。あなたは創造し、創造したものになる。何になったかを表現する。
表現、それがあなたの経験である。経験、それがあなたである。あなたは何者か、それを考える。
こうして、円環は完成する。
生命は、「概念」を「経験」に変える神の道具(ツール)だ。これがわたしたちの存在理由である。
■16 「受容」「宣言」「立証」これが神への3つのステップだ
Q:「進化した存在」について。あらゆる場所に、ほかの星にも生命体がいるんですか?
A:
もちろんだ。
すぐれた対話は、いつかは友情を生み出す。その友情を大切に育てていけば、やがては一体感が生まれるだろう。
あなたがたはすぐに「比較」したがる。「善悪」「高低」「正邪」を決めずにはいられない。
社会の進化のレベルは、不可避的に二元論的な考え方の程度に反映される。
地球上の生命のすべては、分離主義のうえに二元論でなりたっている。
お互いが離ればなれであるだけでなく、自身の真実からも離れてしまう。
否定の中でも「自己否定」ほど油断のならないものはない。
自身のなかに善、共感、智恵、限りない可能性を見ていながら、それを否定する。
天然資源の乱獲から、あまりに多い家庭での子どもの虐待まで、あなたは見ていながら、信じようとしない。
幻想が続くためには、見通してはいけないのだ。それが神性なる二分法だ。
マスターは、幻想を見つづけようとする者が「否定」することを知っている。幻想を終わらせようとする者は受け入れる。
「受容」「宣言」「立証」これが神への3つのステップだ。
自己否定をやめれば、今度は他人があなたを否定するだろう。
すべてのマスターと同じように、あなたは「崇拝」され、同時に「罵倒」されるだろう。
ゲームは、すべてがもう一度「ひとつ」になっても終わりはしない。
一体化が起こった瞬間、その喜びの素晴らしさ、激しさのために、わたしたちは爆発し、歓喜に破裂して、ふたたび「循環」が始まる。
その時、マスターは笑う。全体計画「マスター・プラン」が見えるから。
自分の循環が完了してもゲームが続き、経験も続くことがわかる。
あなたがたの種のすべてが悟り、時空のなかを容易に移動し、他の種に属する者たちが悟りに達するのを助けようとするだろう。
わたしは誰がこの本を読むことになるか、ひとり残らず知っている。この本を読む理由も知っている(『はてしない物語』みたいだ
技術的には、他のほとんどの文明があなたがたよりもはるかに進んでいる。
たとえば「気候」だ。あなたがたは気候をコントロールできていない。正確に予想することさえできない(まったく
環境をコントロールすることによって、大気のある状態を創造したり、しなかったりする。
それは、太陽との関係だけでなく、太陽との間に何を置くかでも変わってくる(こないだ読んだ宇宙の本にもあった
どれほど歴然とした力強い証拠があっても、それがあなたがたの利益に反すれば「否定」される。
有害な「フロンガス」が禁止されると、大会社の多くに莫大なコストがかかるから。大勢の個人が不便になるからだ。
「皮膚がん」の急増を無視できなくなった時、気温が上昇して氷河や雪が解け始めた時、海水の温度が上がって湖や河川が氾濫しはじめた時、
はじめて関心を向けるヒトが増えたのだ。
あなたがたが定義する「自分の利益」が非常に狭く、自分中心で、せいぜい愛する相手に広がる程度だからだ。
それも、相手が自分の言うとおりにしてくれる場合に限られている。
進んだ考えなしには、進んだ技術を役立たせることはできない。
考えなしに技術だけ進むと、進歩を実現するどころか「終焉」につながる。
地球上の文明は、現在よりももっと高度に進歩し、自滅した。そればかりか、ほかのすべても滅ぼしかけた。
霊的な進歩より技術的な進歩のほうが先行し、技術を神と崇めてしまい、
野放しになった技術がもたらすすべてに襲われ、世界の終わりを引き寄せた。
N:アトランティスや、レムリア、ムー大陸もほんとうだったんだ
A:
トム・ハートマン『古代の陽光の最後の時間』を読んでごらん。さっきの質問の答えがすべて書いてある
あなたがたよりももっと原始的な文化もある。
最高の理解をどう実行するかで決まる。いくら理解が進んでも、実行しなければ何になる。
あなたがたの世界の大半は、いまよりも70年前のほうが心やさしかった。
「プリミティヴ」という言葉に必ず侮辱が含まれているわけではない。
それが「悪いと聞こえる」のは、あなたの中にそういう批判があるからだ。
わたしは何も批判しない。それどころか、わたしはあなたがたの種にエネルギーを感じる。あなたがたと同じに刺激的だと感じる。
■17 社会が技術の産物になると自滅する
A:
「あの世(after-life)」などない。死は存在しない。
Q:進化をフットボールのフィールドに例えたら、わたしたちはどのあたりにいるんでしょう?
A:
12ヤード・ラインだな。
あなたがたの現在の技術は、賢明に活用する能力を超えそうになっている
技術が社会の産物ではなく、社会が技術の産物になると自滅するよ。
鍵となるのは、技術と宇宙論、すべての生命の宇宙論のバランスだ。
宇宙の仕組みが分かってくると、破壊する危険も大きくなる。「無知」こそ幸せという場合もある。
たとえば「原子力」に関するあなたがたの知識は、自分たちを吹き飛ばせるほどになっている
このまま大量破壊兵器を拡散させつづけると、いつかその兵器が世界を人質にとろうという者の手に渡るだろう。
Q:わたしたちは、自身をコントロールできない種族なんですよ。
A:
核兵器で自滅しなければ、環境破壊によって世界を滅亡させるだろうね。
「クローン」や「遺伝子工学」に手をそめ、史上最大の破滅になりかねない危険を冒している。
発達する医学で身体の機能を代替しようとして、人類全体を滅ぼしかねないほどの耐性をもった「ウイルス」を創り出してしまった。
まず、「たったひとりの人間に何ができるだろう?」という考えを捨てることから始めればいいい。
以前よりも多くの人たちが精神の力に気づき、霊的な存在であるほんとうの自分を知った。
これがほんとうの進化の革命だ。いまでは、意識的に質の高い経験を創造し、実現するヒトが増えている。
バーバラ・ハバード『意識的な進化』
わたしはずっと長いこと、作家、詩人、劇作家を通じて語ってきた。歌詞に、彫刻に、胸の動悸のひとつひとつに。
ヒトはそれぞれ、一番分かりやすく、慣れ親しんだ道を通って真実に到達する。
ヒトは和気藹々と安らかに暮らせるのだから
進化した文明の第一の指針は「一体性」ということだ。
進化した存在は誰も「攻撃」したりしないよ
物質的なかたち「肉体」が自分だと思っていれば、自分の命が危ういと恐れて、攻撃した者を殺すかもしれない。
N:オビワン・ケノービのように!
A:
SF作家たちが大きな真実を明かしてくれることはよくあるね。
成長の過程では、あなたは今のレベルで努力しなければならない。今の理解、意思、記憶のレベルで。
第一に、彼らには「怒り」はない
第二に、彼らは他の存在の了解なしに、その肉体的な経験に終止符を打ったりしない。
第三に、たとえ別の種からであっても、彼らは決して「攻撃」されたと感じない。
「攻撃」されたと感じるのは、相手に何か(生命、愛する者、自由、財産)をとられると思うからだ。
相手が遅れていてそれを知らないのなら、ごく自然に欲しいものを与えるだろう。
ほんとうの自分は、物質的なことがらとは何の関係もないことを知っているのだ。
攻撃側を、自己の傷ついた部分だと考える。自分のすべてを与えることは、自分にアスピリンを飲ませるようなものだ。
いちいち高度に進化した存在(highly evolved being)というのは面倒だからHEBと言おう
Q:HEBは自分の物質的な生命を終わらせてもいいなんて許可を与える理由がありますか?
A:
たとえば、自分を食糧として差し出す場合。他者の必要性にこたえる場合。戦争を終わらせるため。
アメリカ先住民のやり方だね。彼らはコミュニケーションしてからでなければ、ハーブなど摘んだりしない
あなたがたは無理矢理、彼らの文化を自分たちのものと混ぜ合わせてしまったが。
N:
彼らの文化を消してしまわなければ、こっちが影響を受けていたでしょう。
そしたら、相変わらず裸同然で歩き、焚き火を囲んでいたかもしれません。全然、進歩しないじゃないですか。
(なんだか高度な会話すぎて、ジョークかそうでないかの違いが時々あやふやになる
つづく・・・
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著
その1はこちら。
その2はこちら。
今度は、魂のパートナーや結婚、神話、原子力などについて取り上げている。
【内容抜粋メモ】(途中、文がつながっていないように見えるのは、わたしがひっかかったところのみのメモなためです
■11 魂について
A:
あなた独自のフィルターを通している。それは、あまりたくさん思い出さないために、自分でつくったフィルターだから。
あなたの母親は、父を愛していた。ヒトを傷つける言動もすべて理解し、愛し、許していた。
精神は頭にはないよ。
精神と呼ばれているのは、じつはエネルギーだ。思考だよ。
あなたの脳、身体全体は、エネルギーを物理的なインパルスに変換する変換器だ。
7つの「チャクラ」すべてを通るように生命エネルギーを引き上げるとはこのことを言っていた。
人類がぶつかる最大の問題は、いつ学ぶかではなくて、すでに知っていることをいつ実行に移すかだ。
脳には一番たくさん細胞があるから、脳に精神があるように見えるが、主たる処理センターではあっても、唯一ではない。
細胞と細胞の間にはスペースがある。あなたの身体の99%はスペースだよ(あれ!スッカスカじゃん
魂はあらゆるところにあり、あなたの周りにもある。魂があなたを包んでいる。
「オーラ」は、あなたがたの言葉、理解で、その存在の大きさ、複雑さを思い描く上では最も魂に近いだろう。
Q:リビングルームの空気が「終了」し、ダイニングルームの空気が「始まる」ところなどないのと同じですね。みんな同じ空気、魂なんだ!
A:
あなたは宇宙の秘密を発見したんだよ。
神性なる二分法とは、一見矛盾する2つの真実が同じ場で同時に存在し得るということだ。
絶対の領域では「存在するすべて」というひとつの真実が、相対的には矛盾する効果を生み出す。
これを受け入れなければ、しょっちゅう不平を言い、怒り、空しく「正義」を求め続けなければならない。
もともと両者が緊張しているから、好ましい効果が生まれている。
魂は生命エネルギーで、すべての物質的な客体の内外に(オーラとして)存在する。それが「たばねて」存在させているとも言える。
実際には魂の間に分離はないが、「ひとつの魂」をつくっているものが、さまざまな速度、密度の物理的現実として現れるのも真実だ。
生命はすべて振動、純粋なエネルギーだ。
同じ空気の例で言えば、あなたは「むっとするから空気を入れよう」という時、空気の性質を変えようと思っている。
だが、それもまた同じ空気。空気は1つで、すべてのものを出たり入ったりしている。
エネルギーの粒子が集まって物理的なモノになると非常に凝縮する。すると、1つ1つ別の単位のように見える。
だが、同じエネルギーが別のふるまいをしているだけなのだ。
エネルギーは決して完全には消滅しない。だが、非常に薄く、まるで「存在しない」ようにはなる。
科学者はすでに、すべての生命は同じものでできていることを発見している(全部ビッグバンから生まれたならそうだろうね
時のはじまりからあなたが理解しようとしてきたのがこれだ。終わりのない謎、永遠の真実だ。
■12 ひとに与えれば、自分にも与えることになる
Q:でも、時にひどく孤独だと感じます。どうすれば神を認識していられるでしょうか?
A:
ひとに与えれば、自分にも与えることになる。わたしたちは「ただひとつ」なのだから。
あなたがたは、人生は「闘い」だと考えている。だが、本来はそうじゃない。
インスピレーションによって動かされる者、それを恐れげもなく大衆と分かち合う者、
そういうヒトたちは、わたしが使わした最も偉大な師だよ。
『奇跡のコース』ヘレン・シュクマン著。ヒトは学ばなければならないことを教える。
どうして、そう自分を卑下する? あなたがたは、みんなそうだ!
「自分なんかまだまだ」とか、あれこれ欠陥があるとか、何にしても不十分だという役割を演じつつ、行う行為はすべて否定だ。
ペオーリア=最もアメリカ的な場所と言われている。
公然たる宣言は、最も高い形のヴィジョンだ。
Q:それでは「謙遜」や「礼儀」はどこへ行ってしまうんですか?
A:
「わたしは生命であり、道である」というのが「傲慢」かね?
偉大な師だからって、広く知られる必要はない。
Q:ひとつの存在は、いくつに「個別化」されているんですか?
A:
ある者は、ふたたび「若い魂」になることを選ぶ。だが、すべての魂は「最初に創られたぶん」の一部だ。数は有限で無限、変数で定数だ。
あなたは「明るく(lightly)生きる」ことに戻っている。それが悟り(enlightenment)だよ。
Q:老いた魂と若い魂の違いは何なのですか?
A:
すべて『小さな魂と太陽』という童話に描いた。
Q:「魂のパートナー」はあるんでしょうか?
A:
あなたは、「魂のパートナー」を「自分の半身」だとロマンティックに考えている。
だが、ニンゲンの魂は、あなたが考えるよりももっと大きい。
Q:わたしの一部で「以前」に生きていた者、それが「前世」なんでしょう?
A:
そう。現在、地球上に住んでいる別の形の生も包んでいる。そういう者に出会ったら、すぐに親近感を抱く。
Q:それじゃなぜ相手は覚えていないのでしょう?
A:
それは非常に微妙な振動だからだ。あなたがたの中には、とくに敏感な者がいる。
Q:
現世で複数のヒトが、自分はジャンヌ・ダルクだった記憶があると言うけど、それも可能なんだ!
部分を「記憶している(remember)」(もう一度そのメンバーになる)ってことなんですね。
これからは「こんなことは不可能だ」ということがあったら、それは自分が知らないことがどんなに多いかという証拠にすぎないな。
そしたら一時に複数のヒトを愛することも可能ですね。それは正しくないですよ、裏切りじゃないですか
ニンゲンの経験という枠組みの中で、真の愛はどこまで表現を許されるんでしょうか?
A:
魂は押しつけられるあらゆる制約に抵抗するし、外部からの束縛を受け入れるたびに新たな死を経験する。
魂は身体という恐ろしい制約の中に押し込まれているのに気づく。死や眠りはこの制約からの解放だ。
Q:
小さい時から、誰でも思いどおりに愛したいのに愛させてもらえないことに、すごく苛立っていたんです。
だから大人も“知らない人と話してはいけない子ども”と同じです。
私は出会ったヒトのすべてが知りたいし、自分のすべてを知ってもらいたい。
A:
あなたが例にあげた男は妻を愛していないから逃げ出したくなったのじゃない。
自分に押し付けられたと感じる制約から逃げようとしているんだよ。
Q:それじゃ、道徳的無政府主義になって社会は大混乱になる。「開かれた結婚」てあれですが!
A:
不安は本当のように見えるが、偽りの証だ。不安は愛の対極で、ほんとうの自分を経験的に知るために現実の中で創り出したものだ。
いつ、不安を克服するかによる。
輪というのはいいものだよ。悪く言うものではない。問題のまわりを巡り続けなさい。
巡るのはいいことだ。言葉の繰り返しもいい(堂々巡りはイヤだな
ヒトはつねに愛し、愛されたいと願っている。つねに、愛が無制限であってほしいと願っている。それを自由に表現したいと思っている。
神−生命−愛−無制限−永遠−自由、これらはみんな同義語だよ。
************************************結婚
A:
「結婚」という制度は、永遠を創造しようとする試みだった。だが「無制限」で「自由」な愛の創出にはあまり役立たなかったね。
関係性の中で、もっと高次の特別さを経験したいと思う時が来るかもしれない。
すべての人への愛の深さを示す方法は相手によって違う。それぞれ独特なものだ。
なぜ同じ雪の結晶が2つないのか?それは、不可能だから。「創造」は「コピー」ではないし、創造者は創造することしかできない。
特別な愛を一人だけに示したいと思ったら、それを選び、表明し、宣言しなさい。
だが、その宣言を義務ではなく、その瞬間の自由の表明にすること。真の愛はつねに自由だから。
決して破ってはならない神性な約束と考えるなら、その約束が「義務」になる日が必ずやってくるし、あなたはそれを恨むだろう。
■13 今のあなたがたの社会をまとめておくために創り出された人工的な社会機構は何もなくなる
A:
創造者は、将来、どう感じるかを知っている。感情を経験するのではなく、創りだすからだ。
未来を創造できるようになるまでは、未来は予測できない。
未来を予測できるまでは、ほんとうの約束をすることはできない。
同一は不可能でも、類似は不可能ではない。類似というのは、以前と驚くほど似たヴァージョンを創りだすという変化の結果だから。
マスターは、非常に高いレベルの類似性(あなたがたが言う「不変性」)を意図的に創りだすことができる。
約束を守るのが難しい2つめの理由は、「誠実さ」とぶつかるからだ。
ほんとうの自分はいつもこうだと言っても、その後に変わる。だから、深い葛藤が生じる。
どちらに従うべきか。ほんとうの自分か、約束した自分か。
他人を裏切らないために自分を裏切ること。それも最高の裏切りだ。
どこから見ても幸せなはずの時ですら、あなたは自分を惨めにした。ほんとうに幸せでいられるのかと心配したからだ。
そんな心配をせずにいられなかったのは、あなたの「幸せ」が、ヒトが約束を守ってくれるかどうかで決まったからだ。
ヒトがあなたとの約束を破るたったひとつの理由は、もう約束を守りたくないからだよ。あるいは、もう守れないと感じるからだ。
Q:誰かが約束を守らなければわたしが傷つく。それを放っておくことになるからです。
A:
すると、傷つくのを恐れて、ヒトを傷つけるわけだ。
自由に好きなように行動している人よりも、静かな絶望の人生を送っているヒト(つまり「しなければならない」ことをしているヒト)のほうが、ずっと大きな被害を与えてきたのだよ。
相手に自由を与えれば、自分も自由になるのだから。自分も苦しみや悲しみから解放され、尊厳や自尊心を傷つけずに済む。
Q:ビジネスの世界でも、そんなやり方が通るものでしょうか?
A:
正気でビジネスをしようと思うなら、それが唯一の方法だ。
あなたがたの社会は「力」を基盤としている。法律的な力(司法の力)、物理的な力(軍事力)に始終訴える。
あなたがたはまだ、説得の術を使いこなすことを覚えていない。
いまは相手が価値のあるものをよこす時だけ、与えると合意する。
しかし高次な社会では、与えるのも分け合うのも自然になるから、契約を破るとか破らないというより、契約そのものが少なくなる。
一方的に与えることが救いになる。ヒトに行ったことは戻ってくる。
生きるとは、最上のものを得ることではなく、与えることだ。
そのためには、ヒトを赦す(forgiving)必要がある。とくに期待したものをくれなかった相手を赦さなければならない。
今の文化でいう「成功」は、自分がどれだけの名誉や金、力、所有物を「得た」か「蓄積した」かで測られている。
新しい文化では「成功」はどのくらいヒトに「蓄積させた」かで測られる。
「契約」「合意」「取引」「交渉」「約束」の履行を強制しあう「訴訟」も「法廷」もなくなる。
未来の経済では、個人的な利益目当てではなく、成長を目的にものごとを行うようになる。それが自分の利益だからだ。
立派になれば、物質的な利益はあとからついてくる。
高度に進化した社会では「結婚」も「ビジネス」もない。
今のあなたがたの社会をまとめておくために創り出された人工的な社会機構は何もなくなる(そうなればいいな
愛に「永続性」をもたらしてくれる方法として、唯一考えついたのが「結婚」だからだ。
女性にはサポートや生存が保証される唯一の方法で、男性にはつねにセックスと連れ合いを保証してくれる唯一の方法だからだ。
だから、社会的なしきたりが創られた。まるでビジネスだね。
破ったら神に罰を受ける。それではうまくいかなくなったので、法で強制することにした。それさえもうまくいかなくなった。
あなたがたの本来の性質を押さえつける人工的な、社会的、倫理的、宗教的、哲学的、経済的、政治的な機構すべて、あなたがたの真の自己を侵害する。
あなたがたは人生の自由を放棄した。安全保障のためだ。
あなたがたは人生、生命そのものを恐れるあまり、自分の本来の性質を安全保障と引き換えに放棄したのだ。
マスターはほとんど結婚していないはずだよ。マスターはいまの結婚という仕組みに誠実に真摯に従うことはできないからだ。
あなたがたは、神が誰かをとくに愛することはないという考えに耐えられない。
だから、神が特定の理由で特定の人々だけを愛するというフィクションを創り出した。それを宗教と呼ぶ。わたしなら冒涜と呼ぶね。
あなたがたは何世紀も私の名をふりかざし、戦場に赴いてきた。私の愛は無制限で無条件だという真実をあなたがたは認められない。
結婚制度だけでなく、宗教も行政制度もすべてが壊れてしまうからだ。
言葉の制約が大きくて、身動きがとれない。感情を表現するには、言葉は少なすぎる。
あなたがたが批判する時と同じ言葉を使っているから、わたしも批判していると思われがちだ。
あなたがたが目指すというところへ達するにはどうすればいいかを説明している。
************************************神話
A:
ニンゲンの最初の文化的な「神話」のせいだ。それが変わるまでは、何も変わらない。
あなたがたの第一の文化的な神話は、ニンゲンが本質的に悪だと語る「原罪」という神話だ。
第二の神話は、第一の神話から必然的に生まれてくる「適者生存」という神話だ。「生存本能」とも呼ばれる。
「平等」と「公平」の違いを理解することが重要だ。「平等」は知的存在の基本的な本能ではない。逆だ。
「同一性」よりも「独自性」を表現することが基本的な本能だ。
必要なのは「機会の平等」、それが公平だ。
社会がすべてのヒトに基本的な暮らしを保証し、誰もが生存ではなく自分の成長と創造を追求しつつ生きられるシステムだ。
誓いの基本になっている「期待」を変えるのは、なかなか難しい。文化的遺産で、文化的神話から生まれているからね。
愛とは受けるよりも与えるものだということだ。
他者にとって良いことは、あなたにとって良いことだし、他者にとってまずいことは、あなたにとってまずいことだ。
だが、あなたがたは始終、無視している。
相対的な世界の物質的な領域でしか、自分を知ることはできない。絶対の領域では、知るという経験は不可能なのだ。
愛があふれる存在になりたいなら、ヒトと一緒に愛があふれる行動をするだろう。「ヒトのため」ではなく、ヒトと一緒に。
このニュアンスの違いを汲み取りなさい。
ヒトに「与える」ように見えても、実際には「受け取って」いることが分かるだろう。実は、自己に与えているからだ。
あなたの決断という行為(act)は、文字どおり演技だから。
ふりをするのではなく、実際にその人物になるのだ。それは自分で選択して決めている。
シェイクスピアは「全世界は舞台だ。人間は役者だ」と言った。
p292のニールさんの結婚宣言。
■14 中絶について
ラバランプ
A:
あなたがたは、たとえば戦争や死刑など、相手の死を望むちゃんとした理由があれば、相手の意思に反してヒトを殺すことは構わないが、
自分の死を望むちゃんとした理由があるという者がいても、彼らの死を助けると「自殺幇助」で悪いことだと言う。
わたしたちがすることはすべて、お互いが共同して行っている。協力して現実を創造している。
ある魂が別の魂の意思に反して影響を及ぼすことは不可能だ。被害者も加害者もいない。
すべての行為が自己規定だ。
創造している自分を気に入っていて、自分のためになっていれば、そのまま続けるだろう。
そうでないなら、中止する。それが進化というものだ。
自分が何をしようとしているかが、最も重要な問題となる。人生が創造されるのは、個々の瞬間だ。
何の結果にもつながらない無意味なことは何もないことを覚えておきなさい。
あなたが考え、言い、宣言するのはすべて「これがわたしだ」ということだ。
■15 考えることは創造すること
A:
あなたが神を創造している。
あなたがたを指針なしに放り出しはしない。
あなた自身が自分の最高の考えまで上らないかぎり、人類が最低の考えから離れるチャンスはない。
まず、あなた自身についての考えがあり、そのあとに外の世界の物質的な表現が続く。
考えることは創造すること。あなたは創造し、創造したものになる。何になったかを表現する。
表現、それがあなたの経験である。経験、それがあなたである。あなたは何者か、それを考える。
こうして、円環は完成する。
生命は、「概念」を「経験」に変える神の道具(ツール)だ。これがわたしたちの存在理由である。
■16 「受容」「宣言」「立証」これが神への3つのステップだ
Q:「進化した存在」について。あらゆる場所に、ほかの星にも生命体がいるんですか?
A:
もちろんだ。
すぐれた対話は、いつかは友情を生み出す。その友情を大切に育てていけば、やがては一体感が生まれるだろう。
あなたがたはすぐに「比較」したがる。「善悪」「高低」「正邪」を決めずにはいられない。
社会の進化のレベルは、不可避的に二元論的な考え方の程度に反映される。
地球上の生命のすべては、分離主義のうえに二元論でなりたっている。
お互いが離ればなれであるだけでなく、自身の真実からも離れてしまう。
否定の中でも「自己否定」ほど油断のならないものはない。
自身のなかに善、共感、智恵、限りない可能性を見ていながら、それを否定する。
天然資源の乱獲から、あまりに多い家庭での子どもの虐待まで、あなたは見ていながら、信じようとしない。
幻想が続くためには、見通してはいけないのだ。それが神性なる二分法だ。
マスターは、幻想を見つづけようとする者が「否定」することを知っている。幻想を終わらせようとする者は受け入れる。
「受容」「宣言」「立証」これが神への3つのステップだ。
自己否定をやめれば、今度は他人があなたを否定するだろう。
すべてのマスターと同じように、あなたは「崇拝」され、同時に「罵倒」されるだろう。
ゲームは、すべてがもう一度「ひとつ」になっても終わりはしない。
一体化が起こった瞬間、その喜びの素晴らしさ、激しさのために、わたしたちは爆発し、歓喜に破裂して、ふたたび「循環」が始まる。
その時、マスターは笑う。全体計画「マスター・プラン」が見えるから。
自分の循環が完了してもゲームが続き、経験も続くことがわかる。
あなたがたの種のすべてが悟り、時空のなかを容易に移動し、他の種に属する者たちが悟りに達するのを助けようとするだろう。
わたしは誰がこの本を読むことになるか、ひとり残らず知っている。この本を読む理由も知っている(『はてしない物語』みたいだ
技術的には、他のほとんどの文明があなたがたよりもはるかに進んでいる。
たとえば「気候」だ。あなたがたは気候をコントロールできていない。正確に予想することさえできない(まったく
環境をコントロールすることによって、大気のある状態を創造したり、しなかったりする。
それは、太陽との関係だけでなく、太陽との間に何を置くかでも変わってくる(こないだ読んだ宇宙の本にもあった
どれほど歴然とした力強い証拠があっても、それがあなたがたの利益に反すれば「否定」される。
有害な「フロンガス」が禁止されると、大会社の多くに莫大なコストがかかるから。大勢の個人が不便になるからだ。
「皮膚がん」の急増を無視できなくなった時、気温が上昇して氷河や雪が解け始めた時、海水の温度が上がって湖や河川が氾濫しはじめた時、
はじめて関心を向けるヒトが増えたのだ。
あなたがたが定義する「自分の利益」が非常に狭く、自分中心で、せいぜい愛する相手に広がる程度だからだ。
それも、相手が自分の言うとおりにしてくれる場合に限られている。
進んだ考えなしには、進んだ技術を役立たせることはできない。
考えなしに技術だけ進むと、進歩を実現するどころか「終焉」につながる。
地球上の文明は、現在よりももっと高度に進歩し、自滅した。そればかりか、ほかのすべても滅ぼしかけた。
霊的な進歩より技術的な進歩のほうが先行し、技術を神と崇めてしまい、
野放しになった技術がもたらすすべてに襲われ、世界の終わりを引き寄せた。
N:アトランティスや、レムリア、ムー大陸もほんとうだったんだ
A:
トム・ハートマン『古代の陽光の最後の時間』を読んでごらん。さっきの質問の答えがすべて書いてある
あなたがたよりももっと原始的な文化もある。
最高の理解をどう実行するかで決まる。いくら理解が進んでも、実行しなければ何になる。
あなたがたの世界の大半は、いまよりも70年前のほうが心やさしかった。
「プリミティヴ」という言葉に必ず侮辱が含まれているわけではない。
それが「悪いと聞こえる」のは、あなたの中にそういう批判があるからだ。
わたしは何も批判しない。それどころか、わたしはあなたがたの種にエネルギーを感じる。あなたがたと同じに刺激的だと感じる。
■17 社会が技術の産物になると自滅する
A:
「あの世(after-life)」などない。死は存在しない。
Q:進化をフットボールのフィールドに例えたら、わたしたちはどのあたりにいるんでしょう?
A:
12ヤード・ラインだな。
あなたがたの現在の技術は、賢明に活用する能力を超えそうになっている
技術が社会の産物ではなく、社会が技術の産物になると自滅するよ。
鍵となるのは、技術と宇宙論、すべての生命の宇宙論のバランスだ。
宇宙の仕組みが分かってくると、破壊する危険も大きくなる。「無知」こそ幸せという場合もある。
たとえば「原子力」に関するあなたがたの知識は、自分たちを吹き飛ばせるほどになっている
このまま大量破壊兵器を拡散させつづけると、いつかその兵器が世界を人質にとろうという者の手に渡るだろう。
Q:わたしたちは、自身をコントロールできない種族なんですよ。
A:
核兵器で自滅しなければ、環境破壊によって世界を滅亡させるだろうね。
「クローン」や「遺伝子工学」に手をそめ、史上最大の破滅になりかねない危険を冒している。
発達する医学で身体の機能を代替しようとして、人類全体を滅ぼしかねないほどの耐性をもった「ウイルス」を創り出してしまった。
まず、「たったひとりの人間に何ができるだろう?」という考えを捨てることから始めればいいい。
以前よりも多くの人たちが精神の力に気づき、霊的な存在であるほんとうの自分を知った。
これがほんとうの進化の革命だ。いまでは、意識的に質の高い経験を創造し、実現するヒトが増えている。
バーバラ・ハバード『意識的な進化』
わたしはずっと長いこと、作家、詩人、劇作家を通じて語ってきた。歌詞に、彫刻に、胸の動悸のひとつひとつに。
ヒトはそれぞれ、一番分かりやすく、慣れ親しんだ道を通って真実に到達する。
ヒトは和気藹々と安らかに暮らせるのだから
進化した文明の第一の指針は「一体性」ということだ。
進化した存在は誰も「攻撃」したりしないよ
物質的なかたち「肉体」が自分だと思っていれば、自分の命が危ういと恐れて、攻撃した者を殺すかもしれない。
N:オビワン・ケノービのように!
A:
SF作家たちが大きな真実を明かしてくれることはよくあるね。
成長の過程では、あなたは今のレベルで努力しなければならない。今の理解、意思、記憶のレベルで。
第一に、彼らには「怒り」はない
第二に、彼らは他の存在の了解なしに、その肉体的な経験に終止符を打ったりしない。
第三に、たとえ別の種からであっても、彼らは決して「攻撃」されたと感じない。
「攻撃」されたと感じるのは、相手に何か(生命、愛する者、自由、財産)をとられると思うからだ。
相手が遅れていてそれを知らないのなら、ごく自然に欲しいものを与えるだろう。
ほんとうの自分は、物質的なことがらとは何の関係もないことを知っているのだ。
攻撃側を、自己の傷ついた部分だと考える。自分のすべてを与えることは、自分にアスピリンを飲ませるようなものだ。
いちいち高度に進化した存在(highly evolved being)というのは面倒だからHEBと言おう
Q:HEBは自分の物質的な生命を終わらせてもいいなんて許可を与える理由がありますか?
A:
たとえば、自分を食糧として差し出す場合。他者の必要性にこたえる場合。戦争を終わらせるため。
アメリカ先住民のやり方だね。彼らはコミュニケーションしてからでなければ、ハーブなど摘んだりしない
あなたがたは無理矢理、彼らの文化を自分たちのものと混ぜ合わせてしまったが。
N:
彼らの文化を消してしまわなければ、こっちが影響を受けていたでしょう。
そしたら、相変わらず裸同然で歩き、焚き火を囲んでいたかもしれません。全然、進歩しないじゃないですか。
(なんだか高度な会話すぎて、ジョークかそうでないかの違いが時々あやふやになる
つづく・・・