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映画『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』@ポレポレ東中野(5/3 火・祝)

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映画『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』@ポレポレ東中野(5/3 火・祝)

『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』試写+トーク@池袋コミュニティ・カレッジ(2016.4.3)

トークショーの時に映画は観なかったので、その時もらったチケットで観に行ってきた。

“Delifrance”でランチ
atre(アトレ)て、意外といろんな駅にあるんだな。駅と併設だと便利。
このぐらいの店を「デパート」と呼ぶのか「スーパー」と呼ぶのか、
いつも迷うんだけど「ショッピングセンター」か、なるほど。


「フレンチ海老アボカド」+ダージリンティーセット

フワフワのパン?に、野菜、ドリンクでちょうどイイサイズ感で美味しかったv




ポレポレは、総武線のホームから見えるところに発見。
中に入ると、劇場は地下で、すでに狭いロビーが人で満杯!
やっぱりGWを外せばよかったか? 整理番号は「83」。
これは通路側とかムリだなと諦めたけど、意外に後ろの端から2番目で観やすかったv

96分て短さがイイ。かなり凝縮に苦労された話を前回していたけれども。
娘さん、妹さん、有名な漫画家さん、アラーキーさん(この愛称は赤塚さんがつけた)らが、次から次へと出てきて、
アニメであらましを少し紹介して、その詳細を知人や親戚が語るという一風変わった手法。

満州の引き揚げシーンが想像していたより長くて、重きを置いていた。
その時の、真っ赤な夕焼け、太陽、真っ黒に覆い尽くすように飛ぶカラスの群れの画が赤塚さんの根底にあるという。

父が憲兵だったため、敗戦後はシベリア抑留され、家族は奈良から新潟に移り、
不二夫さんは父代わりになって、ペンキ塗りやら、映画館の看板描き(!)などをして、
映画館のスタッフに気に入られて、「いつでも映画を観ていいよ」と言われ、入り浸ったとか。

「一流の映画を観て、一流の本を読み、一流の音楽を聴け」ていうのは手塚さんの言葉だったんだ。

色の白いハンサムな男だと言われて、最初は少女まんがを描くよう言われて描いていたが、しっくりこない。
そこで、バスター・キートン()などのスラップスティックコメディを参考に、ギャグマンガを描いて、大ヒット

大金が入っても、すぐに使ってしまう。
大勢のアシスタントとともに共同作業で描くシステムを作った。
アイデアを出させて、赤塚さんは、その中から面白いものをピックアップし、もの凄い数の連載をこなしていたが、
そこに先生と助手といったような上下関係はなく、仲間同士のふざけあい、本気のケンカがあった。


超えてしまった『レッツラゴン』
『天才バカボン』などを超えるには、さらに徹底したナンセンスの世界しかなかった。
「モンティ・パイソンを超えた」て言ってた人がいた(!


母の死


テレビなどのメディアに出る~虚像と現実
赤塚さんは根っから真面目な人だから、笑いにも真面目で、虚像を演じているうちに、虚像そのものになってしまった。
でも、それを冷静に見つめる自分がいた。


アルコール中毒
マンガを描かなくなり、メディアでハメを外すほど、アルコール量が増えた。
手が震えて、○△さえ描くのが困難になり、入院したが、寝ていても手を動かしてなにか描いているようだったそう。
タモリさんがベッドの横でずっと見守っていたのが印象的だったと語る人もいた。


タモリさんとの出会い
「九州に面白い男がいる」と聞き、切符を渡して、居候させ、才能を開花させた。


「アイヌ」との関わりも興味深かった。


ラストは、タモさんが歌う謎の歌でエンドロール。
仏陀のように蓮の上に座り、その周りを赤塚さんの生み出した大勢のキャラクターが踊る。

まさにユートピア。
面倒なルールもなく、自由に愛し合い、みんなで分け合い、笑って昇天する世界。

所々に出てくる「メイファース」(だっけ?)は、「これでいいのだ」て意味なのかな?



【トークショー~U-zhaan+蓮沼執太(映画音楽担当)】


なぜか、またトークショーを見る流れに。30分程度だったけど。
司会をしていたのは、プロデューサーさん? 音楽担当のU-zhaanさんとあまり話が噛み合っていなかったな


進行:
暗くしたくなかったので、涅槃っぽいイメージで、インドと言えば、U-zhaanさんでしょうと思った。
とにかく予算が少なかったので
「タブラ」だけで演ってほしいとリクエストした。
『レヴェナント』を撮ったアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の前作『バードマン』を観て、ドラムだけのサントラの感じでとお願いしました。

U-zhaan:
あれをドキュメンタリー、エンタメにしたらどうなるか。
J-WAVEのラジオ番組で坂本龍一さんといた時に3曲できて、
アニメ用に5、6曲作ったら、「もっと作ってほしい」と言われて、アンビエントや、宴会のシーンのとか。
♪スーダラ節 のカバーも作ったが、観たら使われていなかったw

蓮沼:
アニメを見ながら、2人であてて作った。タブラにはキーがあるので、ここは明るく、ここは暗く。
効果音も入れたいとか。シンプルに録った。

進行:
シンガーソングライターの青葉市子さんもU-zhaanの紹介で。
最初、ナレーションとしては声が弱いかと思ったけれども、いざ本番になったらとても通る声で。
最近は、CMも演ってらっしゃるそうです。

U-zhaan:
素晴らしいミュージシャンです。

進行:
タモリさんに話を聞きたいと申し込んだら、「2008年の弔辞ですべて語ったからこれ以上話すことはない」と言われて、
他からもけっこう似たような取材があっても断っているということだったので、
『ヨルタモリ』にU-zhaanさんが出た時、エンディングなら歌ってくれるかな、と。

U-zhaanに頼んでみて欲しいとお願いしたら、「それは真向から話したほうがいい」ということで、
話したら、了承していただけた。レコーディングはどんな感じでした?

U-zhaan:
「先に曲を聴かせてくれ」と言われて、デモを作った。「自由な感じがイイ」ということで、
サビだけ提供して、Aメロは即興でお任せした。一発録りです。
タモリさんは、存在自体がジャズミュージシャン。

2回ぐらい歌って、いったん帰られて、僕らで編集してたら、
3時間後ぐらいに電話がきて、「面白そうだから、もう1回行こうかな」て
来てくれた時は、もうウイスキー臭くてw

ほぼ完成するって時に「1番を録り直したい」と言い出して、歌詞っぽいほうが断然良くて変えた。
コーラスや、クラップにまでいつのまにか参加していてw ♪ザーンダー て意味不明な歌詞もタモリさんが考えた。
その後、みんなでまた飲みに行ったっていう

進行:
パキスタンの音楽とかに似てると思ったんだけれども。

U-zhaan:
サビはカブバーリー?、即興部分はケアールに近い(何のことやら???
シタールも入れたので。 7音階あるんだけど、タモリさんは耳がイイ。


そんな2人が作ったサントラを当日買うとサインがもらえる。
しかも、メンコ付き。「ニャロメ」「バカボンパパ」ほか4つの図柄があって選べる。
ジャケにもこだわった。

U-zhaan:
あさって(5/5)、六本木ヒルズでのライヴで1曲演ろうかと思っているので、ぜひ来てください。タダです。

進行の方が「タダ」に食いついたと笑うU-zhaanさん

J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S SEIJI KAMEDA EDITION
おっつ、4日は在日ファンク、フラカン、エゴだ!


映画放映中も、トークショー中も、赤塚さんのブッ飛んだハチャメチャっぷりに、私を含めて笑いが劇場内を包んでいた



【ポレポレ坐イベント~無限抱擁】
「2016.4.19~5.8.新版『無限抱擁』(本橋成一写真集)刊行記念写真展」

“チェルノブイリ原発事故から5年後の1991年、本橋成一は初めて現地を訪れた。”

 

全景なら写真OKの許可を得たので、撮らせてもらった。
そういえば、このお店に置いてあった、本橋成一さんの本が近所の図書館にもあって、気になっていたんだった。



「はじめて『石棺』の前に立ったとき、“ここはもう二度と来るところではない”と思った。
 けれども、現像から上がってきたばかりの写真を見ていると、
 石棺のコンクリートのあたりに、植物が写っているのに気づいた。
 それはたしかに植物で、小さく風に揺れているようだった。
 まわりにも小さな草が育っている。

 どんなことがあっても、“いのち”は続いていくのか。
 “いのち”というのはなんて不思議で、いとおしいのだろう。
 そう思った時、僕の心の中に暖かいものが流れはじめた。

 天は地に生きるものの喜びも、悲しみも、
 人類の愚かささえも、いまだ抱擁し続ける」



その他、拾ったチラシ。

ますむらさんがポレポレ坐のライヴにゲスト出演!

『イサの氾濫』



ここのところ頭の中にずぅーーーっと♪さなだ、さ、さ、さなだ が鳴り響いております・・・



ステキ

パンフレットの中身は、インスタにアップしました。「ブックマーク」にあります/礼


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