■『UMEZZ HOUSE』(小学館)
楳図かずお/著 蜷川実花/撮影
あの噂高き、禁断の楳図邸にカメラが侵入
楳図かずお/著ってなってるから、写真とコラムが適度に挟まれているのかと思ったら、
一気に写真のみで1冊貫き通している潔さがイイ
丁寧に道路の紅白パイロンから始まって、樹木の背後に突如現れる異空間。
鉄門をよく見ると「グワシ!」模様になってるし、赤い郵便ポストの「O」が「図」になってたり、
一番気に入ったのは、玄関からズルッとはみ出した尻尾?舌?/爆
中の部屋は原色だらけ 真っ赤な部屋なんて、ずっといたら頭がどーかならないだろうか?
なんだか縁起でもないけど、楳図さん亡き後は博物館として一般公開することまで視野に入れてるのでは?
とまで勘ぐってしまうほどの細部に渡る凝った演出、デザイン。
これまた、真っ赤な服を着た男の子(モデルさん?)が、
自由に遊んで、そのコを追いかけるようにブレた写真もそのまま使っていて動きが出ている。
さすが小学館。ページ数など惜しまない太っ腹な構成です。
この撮影のためにセッティングしたオブジェとかもあるんだろうか?
私もこまごまとした雑貨は好きだけど、現実的にホコリがたまりやすいから手入れが大変なんだよね
グワシ!って、よく指をひきつらせながら真似したなあ! あれっていくつの時だ!?w
子どもにとってはふつーにテーマパーク感覚なんだろうね。
暗くなるとさらに怖さ倍増
こんな家に住んでたら、それこそ素晴らしいホラー作品が生まれそうだよね
巻末には、2人のアーティストによる対談がある。
【対談の抜粋メモ】
撮影は外観を含めて3日間。
楳図「表現が難しいんですけれど、写真に写ったものを見るのと、目で見た見え方とは違うので、
写真になった時にさらに見え方がアップしていて欲しいな思っていたんですよ」
その辺も大満足だった楳図さんv
楳図「この家を作るきっかけというのは言ってしまうと、ばかばかしいような話なんですけれども、
とにかくものが増えすぎてしまって(笑)。これどこに置こう、置く場所を作らなければ、
ということがきっかけだったんですよ。
(中略)
作るんだったら絶対夢のあるおもちゃみたいな感じ、というか僕の描いている
漫画そのままという感じにしたかったんです。」
蜷川「最初どきどきしていろいろ見ているんですけど、すこし経つとほんわかしてきて、ほんとうに落ち着きますよね。」
楳図「原色を使ってはいるんですが、落ち着くのでとてもいいんですね。」(そーなのか
楳図「ステンドグラスがこの家のポイントですね。これはデビュー作の『森の兄弟』で描いた
ステンドグラスを作ってもらったんです。」
ほんとに、ステンドグラスだけはメルヘンチックな可愛さがある。
鏡の裏にブルーの書庫があることについて。
楳図「家って、外と中は繋がっているという考え方を僕はしていて、
それはステンドグラスを作ったということがそうなんですね。外の光が中に入ってくるということで。
なので書庫も鏡の扉を開けた瞬間に、こちら側と書庫の側がつながる。
(中略)
やっぱりどこかで驚きが欲しかったので。『影』という作品では鏡に映っているもう一人の自分が
鏡の中から出てくるんですね。そういう感じにしたかったんです。
だいたい、自分の漫画の作品に出てきたものをそのまま踏まえて作りました。
渡り廊下について。
楳図「この家の設計のポイントは行き止まりがないということなんですね。
循環して回っていける。行き止まりっていやなんです。動きを出したい、
というか行き止まっちゃうとどうしても閉塞感が出ちゃう、そういうのはいやだったんですよ。」
蜷川「つまり、ご自分で選ばれたもの以外でこのお家にあるもの、というのは一個もない、ということなんですね。」
楳図「絵的なセンス、色のセンスがたぶん近いところにいらっしゃるということが大きいと思うんです。
そこがないと、狙いどころが全部ずれたものになってしまうこともありえますものね。」
楳図かずお/著 蜷川実花/撮影
あの噂高き、禁断の楳図邸にカメラが侵入
楳図かずお/著ってなってるから、写真とコラムが適度に挟まれているのかと思ったら、
一気に写真のみで1冊貫き通している潔さがイイ
丁寧に道路の紅白パイロンから始まって、樹木の背後に突如現れる異空間。
鉄門をよく見ると「グワシ!」模様になってるし、赤い郵便ポストの「O」が「図」になってたり、
一番気に入ったのは、玄関からズルッとはみ出した尻尾?舌?/爆
中の部屋は原色だらけ 真っ赤な部屋なんて、ずっといたら頭がどーかならないだろうか?
なんだか縁起でもないけど、楳図さん亡き後は博物館として一般公開することまで視野に入れてるのでは?
とまで勘ぐってしまうほどの細部に渡る凝った演出、デザイン。
これまた、真っ赤な服を着た男の子(モデルさん?)が、
自由に遊んで、そのコを追いかけるようにブレた写真もそのまま使っていて動きが出ている。
さすが小学館。ページ数など惜しまない太っ腹な構成です。
この撮影のためにセッティングしたオブジェとかもあるんだろうか?
私もこまごまとした雑貨は好きだけど、現実的にホコリがたまりやすいから手入れが大変なんだよね
グワシ!って、よく指をひきつらせながら真似したなあ! あれっていくつの時だ!?w
子どもにとってはふつーにテーマパーク感覚なんだろうね。
暗くなるとさらに怖さ倍増
こんな家に住んでたら、それこそ素晴らしいホラー作品が生まれそうだよね
巻末には、2人のアーティストによる対談がある。
【対談の抜粋メモ】
撮影は外観を含めて3日間。
楳図「表現が難しいんですけれど、写真に写ったものを見るのと、目で見た見え方とは違うので、
写真になった時にさらに見え方がアップしていて欲しいな思っていたんですよ」
その辺も大満足だった楳図さんv
楳図「この家を作るきっかけというのは言ってしまうと、ばかばかしいような話なんですけれども、
とにかくものが増えすぎてしまって(笑)。これどこに置こう、置く場所を作らなければ、
ということがきっかけだったんですよ。
(中略)
作るんだったら絶対夢のあるおもちゃみたいな感じ、というか僕の描いている
漫画そのままという感じにしたかったんです。」
蜷川「最初どきどきしていろいろ見ているんですけど、すこし経つとほんわかしてきて、ほんとうに落ち着きますよね。」
楳図「原色を使ってはいるんですが、落ち着くのでとてもいいんですね。」(そーなのか
楳図「ステンドグラスがこの家のポイントですね。これはデビュー作の『森の兄弟』で描いた
ステンドグラスを作ってもらったんです。」
ほんとに、ステンドグラスだけはメルヘンチックな可愛さがある。
鏡の裏にブルーの書庫があることについて。
楳図「家って、外と中は繋がっているという考え方を僕はしていて、
それはステンドグラスを作ったということがそうなんですね。外の光が中に入ってくるということで。
なので書庫も鏡の扉を開けた瞬間に、こちら側と書庫の側がつながる。
(中略)
やっぱりどこかで驚きが欲しかったので。『影』という作品では鏡に映っているもう一人の自分が
鏡の中から出てくるんですね。そういう感じにしたかったんです。
だいたい、自分の漫画の作品に出てきたものをそのまま踏まえて作りました。
渡り廊下について。
楳図「この家の設計のポイントは行き止まりがないということなんですね。
循環して回っていける。行き止まりっていやなんです。動きを出したい、
というか行き止まっちゃうとどうしても閉塞感が出ちゃう、そういうのはいやだったんですよ。」
蜷川「つまり、ご自分で選ばれたもの以外でこのお家にあるもの、というのは一個もない、ということなんですね。」
楳図「絵的なセンス、色のセンスがたぶん近いところにいらっしゃるということが大きいと思うんです。
そこがないと、狙いどころが全部ずれたものになってしまうこともありえますものね。」