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『羊たちの沈黙』(1988)

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『羊たちの沈黙』(1988)
原題:The Silence of the Lambs by Thomas Harris
トマス・ハリス/著 菊池光/訳


※1991~のノートよりメモを抜粋しました。10.30記録
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

やっと! やーーーーーーっと!!
500ページちょっとの長編を暇を見つけながら、ちょびちょび読み始めて、
やあーーーーーーっと、今日の午後6:30頃に読み終えることができましたあ
いやあ、めでたい、めでたい。

でも、これを書いたトーマス・ハリスって男でしょ?
よくここまで女性捜査官の目線で書けたよね。

それに、専門用語の連打で、今まで読んだ中で一番難しかったな。1行ずつを理解するのが。
よくぞここまで心理学、精神の奥深くまで探究したなって感じ。

レクター博士と、スターリング、クロフォードの知恵比べも、
先を読んだり、深層心理を見透したり、独自のアイデアから推し量ったり、
バッファロウビルという一人の精神病犯罪者を捕らえるために
人間、FBIにでき得る限りのことをしていく努力と根性が凄い。

こんな仕事、警察や精神科医も、人間が芯から好きじゃなきゃ続かない仕事だよね。
たとえ時々銃で人を撃ち殺したり、または鼻や喉を噛み切ることがあるとしても

最後の解説には興味深いことが書いてあった。
『RED DRAGON』(同著者)にも、このレクター博士とクロフォードが登場しているとのこと。
早速読みたくなっちゃった。

最初に映画のほうを観たおかげで、読むごとに、それに対応するシーンが
ずーーーーっとイメージで出て来て、映像でも楽しめた。

心理学でつくづく考えさせられるのは、よっぽど幼児期の体験て
大人になってから同じ体験をするのとでは、ショックの度合いや、
その後の物事に対する考え方への影響力が違うってこと。

両親は、子どもにとって全能の存在であって、
その後、何十年と続くその子の人生は、
すべて最初の最初、子どものときの親の言動によって
左右されるものだという恐ろしい事実。



“どうだい、クラリス、子羊の悲鳴は止んだかね?”



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