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『火の鳥5 復活編・羽衣編』(角川書店)

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『火の鳥5 復活編・羽衣編』(角川書店)
手塚治虫/著 初版1986年(1999年 34刷) 1400円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

復活編
2482年。
エアカーから墜落死したレオナは、頭のほとんどを人工に換えて再生したが、
人が無機物に見え、ロボットのチヒロが女に見える。
チヒロも次第に心を持ち、愛し合う2人。

自分が殺された原因を探り、山荘でフェニックスを探していた頃の記憶が戻る。
不老不死の血を手に入れ、横取りしようとした親類に殺されたと知る。

チヒロと逃亡して、臓器売買の女ボスに認められ、マッド博士に、人と人を1つに合体させる実験を受けて、
心(記憶)はチヒロと一緒にしてもらいロビタとなる。

拒否反応でボスは発狂する。

人の心をもつロビタは、ある家族に可愛がられて増産されていったが、
その人間味への反発で、子を亡くした親が裁判で死刑判決となる。

次々と人格に目覚めた仲間は一斉に自殺する。
ひとり月世界で死を待っていた生き残りが猿田博士に拾われて、次作につながる。



羽衣編
天女の衣を盗もうとした男は「3年一緒になってくれたら、働いて食わすし、衣も返す」と約束。
子も生まれ、3年が経ち、平将門反乱の鎮圧に出兵させられそうになり、女は衣をあげてしまう。
命にかえてとりに行く男。

1年待って、女はもといた未来の国に帰る。
(戦争中、火の鳥に“歴史は変えない”約束で過去に連れて行ってもらった。)

男は戻り、衣を松の根元に埋めて、悲しみのうちに息絶える。



なぜか細長いコマ割で、歌舞伎風。
昔話を火の鳥と絡めて、タイムパラドックスとか混ぜているのが面白い。

だんだん過去と未来の話が混乱してきた。
ロボットと心を交わして恋に落ち、身を破滅させるって、いろんな小説になるテーマだね。
男の夢か?



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