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『陰陽師6 貴人』(白泉社)

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『陰陽師6 貴人』(白泉社)
夢枕獏/原作 岡野玲子/著 初版1997年

※2002.10~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

急に難解な話の連続で、後頭部から知恵熱でも出そうになった

「太極の図」

上昇する地(陰)の気+下降する天(陽)の気を表す。天地万象をよみとくカギ

「五行」木火土金水
木を熱して→火が燃えて→土が熟して→金が流れて→水に浸して→木に循環する。逆の流れも成立する

「十二支」も五行で成立する。
「十干(日)」甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸→天を占い
「十二支(月)」子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥→地を占う

「五芒星」


「季節の移り変わり」
春(木)→夏(火)→秋(金)→冬(水)

「方位」東(木)→南(火)→西(金)→北(水)
土は中央にあり、四季、四時をつかさどる。帰結。そして始まるところ

植物が種から始まり、種に終わる。盛衰と同じ。
ヒトもその一部として影響を受けるのも当然。


桃園の柱の穴より児の手の人を招くこと
源高明の住む桃園邸の柱の穴から夜な夜な子どもの手が出て、招くのを女房の小萩が発見する。

矢を刺すと、今度は天井から指が降る。次はカエル、そして蛇
清明は矢を抜き、怪事は止まるが、原因は小萩と高明の間に子ができ、スキャンダルにしたくないとのこと。

肩身の狭い源氏。
姉と右大臣の間の子が正室だが、そこにはまだ子ができない。
庭から出た棺内から、昔そこに住む泰氏の女が入っていて、金の杯と化す。

噂は妖女に小萩がとりつかれたためと一件落着。
しかし「私はこうしてはおれぬ・・・」とつぶやく清明の心中は・・・?


源博雅 朱雀門の前に遊びて 鬼の笛を得ること
宿直室から抜け出して1人笛を楽しむ博雅は、笛の名手である童のあやかしと競演。
各々の笛を交換し、翌日心当たりを探すが見つからない。
その笛を吹けるのは博雅のみ。

名は“葉二(はふたつ)”

一方、源則光は、盗賊に遭い、斬り捨てるが、噂のたつのを避けていたところ
「オレがやった!」とかたる下人が出て、ひと安心。

三条の堀川橋では乳母の霊が現れ、下人をさしむけるがのびてしまう。
博雅が行くと、そこには清明が。

白蛇の精が100年ぶりに子を産む手伝いを頼まれ、
博雅の笛で陣痛をまぎらわせてくれとのこと。

再び2人は童に会いに行くが現れない。



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