■『陰陽師4 匂陣』(スコラ)
夢枕獏/原作 岡野玲子/著
初版1995年(1997年 11刷) 816円
※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
蟇(ひき)
タイムトラベル&ミステリー犯人探し風。
前回、方相士の面を取って祐姫に逃げられたことを気にする博雅w
晴明曰く
「お前がよい漢(おとこ)だからだ。鬼にとっては、優しさや素朴さは恐いもの。
相手を怨めなくなるから。鬼は人の情(心を弱くするゆらめき)につけ込むもの」
応天門に出たあやかしは呪札で縛られていた霊(ゆるめた分、雨漏りがしていた)
について調べに方違人を繰り返し、百鬼夜行のタイムトリップ。
途中、チェックしに来たなまず顔の土精はユーモラスw
応天門の放火の罪で流刑となった伴氏。
真犯人は、政略争いの敵、源信らという。
濡れ衣を着せられたのは、信の乳母女に蟇呪をかけているところを見られたから。
彼女は伴の下人の恋人だが、恋人によって殺された。
声を出した博雅を追う霊に絵の式神?綾女を襲わせる。
伴氏は、大件門とも呼ばれる朱雀門の守護霊となる。
歌人で有名な大伴家持の霊も現れる。
代々、大君を守る武士としての誇りにかける思いが凄い。
白比丘尼
珍しく晴明が女を愛したメランコリックなロマンス。
人魚の肉?(水銀から創るらしい)を食べて不老不死となり、
10代半ばのまま美しく、300歳くらいになる女。
30年に1度、心身にたまる禍蛇払いをしなきゃならないが、現れないため、高野山まで訪ねる。
2度目に女に会った時、「命を絶って欲しい」と懇願される晴明。
「自らあふれる生命の泉を皆が奪うたび陰(おに)を吸ってしまう。
皆生きたくて必死なのに、拒むことはできない」
晴明は
「死なないのは真の人。枯れないのが真の花。空海すら不老不死の術を探していた。
禍蛇を払わねば女は鬼となる。俺は人は殺さないが、鬼は退治する」
天変地異も起こしかねないという。
“丹生大明神告門”を唱え、なにやら天から光の串が刺され、
龍神が鬼を連れていくシーンは圧巻。
「私を死なせて下さると思った方が、私の待っていた、私を生かして下さる方でしたが、
でも、やはり送って頂きとうございます。夢に見た常世へ・・・」
「丹生都比売神社」
和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある、空海が高野山の守護神として、
神丹生都比売命と、高野御子大神を建てた。
大社内の鏡池から宝鏡が出て、現在は収蔵庫に収められている。
夢枕獏/原作 岡野玲子/著
初版1995年(1997年 11刷) 816円
※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
蟇(ひき)
タイムトラベル&ミステリー犯人探し風。
前回、方相士の面を取って祐姫に逃げられたことを気にする博雅w
晴明曰く
「お前がよい漢(おとこ)だからだ。鬼にとっては、優しさや素朴さは恐いもの。
相手を怨めなくなるから。鬼は人の情(心を弱くするゆらめき)につけ込むもの」
応天門に出たあやかしは呪札で縛られていた霊(ゆるめた分、雨漏りがしていた)
について調べに方違人を繰り返し、百鬼夜行のタイムトリップ。
途中、チェックしに来たなまず顔の土精はユーモラスw
応天門の放火の罪で流刑となった伴氏。
真犯人は、政略争いの敵、源信らという。
濡れ衣を着せられたのは、信の乳母女に蟇呪をかけているところを見られたから。
彼女は伴の下人の恋人だが、恋人によって殺された。
声を出した博雅を追う霊に絵の式神?綾女を襲わせる。
伴氏は、大件門とも呼ばれる朱雀門の守護霊となる。
歌人で有名な大伴家持の霊も現れる。
代々、大君を守る武士としての誇りにかける思いが凄い。
白比丘尼
珍しく晴明が女を愛したメランコリックなロマンス。
人魚の肉?(水銀から創るらしい)を食べて不老不死となり、
10代半ばのまま美しく、300歳くらいになる女。
30年に1度、心身にたまる禍蛇払いをしなきゃならないが、現れないため、高野山まで訪ねる。
2度目に女に会った時、「命を絶って欲しい」と懇願される晴明。
「自らあふれる生命の泉を皆が奪うたび陰(おに)を吸ってしまう。
皆生きたくて必死なのに、拒むことはできない」
晴明は
「死なないのは真の人。枯れないのが真の花。空海すら不老不死の術を探していた。
禍蛇を払わねば女は鬼となる。俺は人は殺さないが、鬼は退治する」
天変地異も起こしかねないという。
“丹生大明神告門”を唱え、なにやら天から光の串が刺され、
龍神が鬼を連れていくシーンは圧巻。
「私を死なせて下さると思った方が、私の待っていた、私を生かして下さる方でしたが、
でも、やはり送って頂きとうございます。夢に見た常世へ・・・」
「丹生都比売神社」
和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある、空海が高野山の守護神として、
神丹生都比売命と、高野御子大神を建てた。
大社内の鏡池から宝鏡が出て、現在は収蔵庫に収められている。