■『生活シリーズ そのトラブルは漢方で解決! 「未病」を自分で治す149の養生法』(主婦と生活社)
渡邉賀子、鈴木養平/監修
図書館に行った時、予約済み棚にあったのが目に入って、自分も予約してみたv
病気になる前に養生して「未病」のうちに元気な状態に戻そうってコンセプト。
東洋医学の基本的な考え方から始まり、いろんな不定愁訴に対応した漢方薬、ツボ、食べ物、お茶などがまとめられている1冊。
ヨガでも押すツボがたくさん出てくることにも驚いたけど、
ヨガのインストラクターさんは「お茶より水を飲んでください」とゆってて、
お茶好きな私は、困ったのに、本書では、いろんな効能をもつお茶が紹介されていて、
やっぱり、いろんなお茶を飲んでみようと思ったv
改めて、自分が「不定愁訴」だらけだってことにも気づいたし
【ブログ内関連記事】
「ここが聞きたい名医にQ」漢方薬特集
【内容抜粋メモ】
女性に多い「なんだか調子が悪い」=「未病」も治せるのが漢方医学
渡邉賀子(麻布ミューズクリニック):
家事、育児、仕事も頑張り過ぎる傾向にある女性は、女性ホルモンの影響を受けやすい
30代半ばをすぎて、女性ホルモンが徐々に低下し、さらに体調は大きく変化する。
西洋医学では治療の対象とならないことが多く、漢方を頼る女性は多い。
西洋医学との違い
西洋医学は、体の異常があるところを治す。
けれども、検査をして異常がなくても調子が悪い時がある「不定愁訴」
漢方は、その人によって治療法、処方薬が異なる
【漢方医学】
病気を体のサイン、自然治癒力の衰えと考え、改善する
【西洋医学】
異常が見つかれば、薬物投与、手術で取り除く(それがイヤなんだ
「同病異治」と「異病同治」
「異病同治」=西洋医学
異なる病気が1つの薬で治る。
「同病異治」=漢方医学
同じ病気でも人によって処方薬が異なること。オーダーメイド
「気」「血」「水」
「気」エネルギー
「血」血液
「水」それ以外の水分
この3つがバランスよく巡っているのが健康な状態。過不足・滞りが不調を招く。
「冷え」は、この3つの巡りが悪い。さまざまな不調につながる。
女性はもともと細かいことに気づける性質を持つため、不調や変化も感じやすい。
男性は怖がりなので、本当に調子が悪くならないと病院に来てくれない
漢方クリニックでの診察
基本は「望診」「聞診」「問診」「切診」の「四診」。
「望診」顔色、舌の色、体型、動作を見る
「聞診」声、呼吸を聞く
「問診」病状を聞く
「切診」脈をとる、腹部に触れるなど
国によって異なる漢方ももとは同じ
中国「中医学」伝統医療と、西洋医学は別。免許も違う。
日本「漢方医学」日本には漢方だけの専門医師はいない
韓国「韓方医学」体質を4つに分け、その人に合う治療を行う「四象体質」。中国同様、免許が異なる。
「未病」は、病気以前の体の不調~薬日本堂・薬剤師、鈴木養平さん
私は、放っておくと病気になる、“未来の発病”と考えている。
「心身相関」心と体はつながっている
「不摂生」は、その人の体のいちばん弱い部分に症状が出る。
「陰」と「陽」で分ける「陰陽五行説」
この世のすべては陰陽に分けられるという考え。
例:男(陽)女(陰)、熱(陽)寒(陰)、上半身(陽)・下半身(陰)、体の表側(陰)・裏側(陽)
それは互いに相関する。「頭寒足熱」など
大自然の原理原則は、私たちの体にも通じている。
古代の中国人が素朴な自然観察を繰り返して体系づけた「自然哲学」
陰陽のバランスがとれた状態が理想。
「気」「血」「水」のトラブル
「ストレス」で気の巡りが悪くなると、血、水の巡りも悪くなる。
「血」は「思考の源」とされ、血が足りていると、精神が充実、足りないと不安定になり、記憶力が落ちるといわれる。
「気虚」エネルギー不足。疲労感、無気力、胃腸トラブル、不眠、イライラ
「血虚」栄養不足、睡眠不足。ふらつき、貧血、めまい、肌トラブル、頭痛、肩凝り
「水毒」体内に水分がたまる。むくみ、湿疹、耳鳴り、めまい
(私も漢方医師からいろいろ言われたなあ。たしか、その時は「気虚」+「血虚」だった気がする
「五行説」は木・火・土・金・水の5要素は「生理機能」に対応している
「木」が燃えて→「火」から出た灰が→「土」を育む。
そこから→「金」が出る→金属の表面には「水」がつく→「木」を養う
人にはそれぞれ「生理機能」に個性がある。
木:肝。自律神経、解毒機能。肝臓、筋肉、目に不調が出やすい
火:心。脳神経、心臓の循環機能。不安、味覚、炎症
土:脾。消化機能、栄養代謝。唇も弱点
金:肺。呼吸、皮膚、くよくよする、鼻、乾燥
水:腎。内分泌、泌尿、生殖器、耳、骨、関節
腎といっても、内臓と必ずしもイコールではない。
チェック表あり。私もやってみたが、どれも、いくつも当てはまる
【インタビュー アン・ミカさん(モデル)】
祖父は「韓方医」。体質は「小陰人」にあたる。
韓方の基本は「医食同源」「薬食同源」。
『東医宝艦』という韓方のバイブルのようが医学書がある
街の医師の多くは、韓方を学んでいるので、まず四象体質のどのタイプかをチェックする。
私は「小陰人」なので、胃腸機能が弱く、冷えやすい。
真冬に夏の服の撮影などは辛いので、手浴、足浴などの対策をしている。
愛用しているのは『高麗美人』というサプリ。
漢方医学は、1に養生、2に漢方
・早寝早起き
・朝食をきちんと食べる
・お風呂で体を温める
・栄養バランスのとれた食事
・心身リラックス効果のあるお茶
・ウォーキング、ストレッチなどの運動
・質のよい睡眠
・お灸、指圧マッサージ
加齢にしたがい「気」の全体量は減っていく
現代人は、頭だけを使い、体を動かさないので「気」は上半身に滞り、下半身はむくんで冷える。
自分の体を治すのは自分。
1日1回でも自分の体に触ったり、向き合ううち、“気づき”が生まれ、変化を実感する。
現代女性は「機能低下」気味
オーバーワーク、ストレス社会で、「未病」の悩みが増えている。
例:冷え、ドライアイ、偏頭痛、肩凝り、肌荒れ、心の疲れなど
オフィスワーク、パソコン中心で、目と頭を酷使して、体を動かさないため、筋力が低下。
まず、血行改善、免疫力を上げる
1日1回、湯船に20分以上つかる
養生法
1.猫背、姿勢の悪さを直して、背中を鍛える
鎖骨を開き、肩甲骨を寄せる。
2.耳マッサージ
耳は全身のツボが集中している
3.食事の最初にスープで体を温める
胃の温度を上げる。人の深部体温は約37度に保たれている。
お灸は足りない「気」を補う療法+鍼は「気」を抜く療法
皮膚のカサカサや凹みなどは「未病」のサイン。
これイイなあ
鍼灸では、体内の変化はまず皮膚に現れると考える。
毎日、体を丁寧に触ることで変化に気づく。
体のサイン
「足首」には、人に12ある「経路」(気の通り道)のうち、6つが通っている。
(だから、ヨガではゆっくり回したり、動かすんだな
普段履いている靴底を見る。のは筋力の衰え。
(インストラクターさんは、腿の外側に力が入ってると外側がすり減るってゆってた
だから、さすると筋肉が張ってて痛いんだよね
左右で片足立ちをしてみて、グラつくと、立っているほうの足首が不安定の証拠。
●指圧マッサージ
「経路」は人体に361ある「ツボ」をつないでいて、そこに関連する内臓や組織に働きかけている。
ツボを押す時は、息を吐きながら。温めてからやると効果的。
・シャンプーしながら側頭部をマッサージ
・目の疲れには目のツボマッサージ
毎日の食事で補う「食養生」
1つのものに偏らず、まんべんなく食べる。
「気虚」
いも類、玄米、大豆。激しい運動、岩盤浴、温泉は逆効果(あれ?
ヨガ、ウォーキングなどの有酸素運動がよいv
ジャスミン茶、柑橘系のルームスプレー
「血虚」
赤い食材。トマト、クコの実、ナツメ、ブルーベリー、ドライフルーツ
黒い食材。黒きくらげ、ひじき、黒豆、黒ごま
腰、首の名のつくところ、関節を冷やさない
「水毒」
ハトムギ、小豆、きゅうり、しょうが、ローズティー
これらの食材が食べたくなったら、そこが弱っているサイン
「木」酸味、香味野菜(セロリ、春菊、三つ葉
「火」苦味(ゴーヤ、緑茶、ピーマン)、赤(トマト、ニンジン
「土」いも類、穀類、豆類、黄色(かぼちゃ、栗
「金」辛味(大根、しょうが、しそ、わさび、ねぎ)、白(白菜など
「水」塩味(ひじき、わかめ、海苔)、黒(黒きくらげ、黒ごま
ツボ(いろんなサイトがあると思うから省略気味
頭には全身の「気」が集まる「百会」
耳鳴り:聴宮
疲れ目:太陽、攅竹(さんちく)
不眠、過労:安眠
首こり:完骨
花粉症:迎香
手には全身のツボが凝縮されている(足裏もそうだよね
「気」は左→右へ進むので、刺激する時は、まず左足から、
方向はかかとからつま先に向かって(これも人によって言うことが違うなあ
【インタビュー パン・ウェイさん(料理研究家)】(「あさイチ」で見たことある!
生きることは食べること。
北京生まれで、祖母に幼い頃から食の知識を教えられた。
朝はビタミンC補給のため果物をとる
胃が疲れている時はプーアル茶を飲む
「ドライフルーツ」は食物繊維、抗酸化物質が豊富
ニンニクにはすごいパワーと解毒作用がある
「菊花茶」は炎症を抑え、粘膜を修復する(このお茶気になる!
食事のボリュームは、朝と昼にしっかり食べて、夜は軽め。
夜は炭水化物をとらない。代わりに肉、豆、芋を食べたほうがいい。
<体の未病>
「疲れやすい」
疲れは体に現れる最初の不調のサイン。「気」のチャージが必要
「冷え性」
手浴+足浴 甘いものは避ける(コレはダメだな
「首こり」
漢方では、こりは全身をめぐる「気・血・水」が滞ること。
長時間同じ姿勢、悪い姿勢をすることが原因。
ツボ:風池、天柱、耳
食:葛根湯(!
「頭痛」
ミントの香りは「気」の巡りをよくする。
「風邪をひきやすい」
風邪は、外からの邪気が体に侵入すること。「気」の不足。
免疫力をつける食べ物で予防するのが有効。
食:ナッツ、ドライフルーツ
ツボ:勇泉(ゆうせん)
「夏バテ」
食:消化がよく栄養価の高い豆類、かぼちゃ、とうもろこし
「めまい・ふらつき」
フワフワしためまいは、脳への血が不足、酸欠状態。
食:小豆、緑豆、海藻類
養生:何もしない()神経を落ち着かせるのも良策。
「貧血」
全身に栄養がいきわたらない。血虚
食:赤いもの(ナツメ、プルーンなど
「便秘」
食:黒ごま、クルミ、松の実、ハチミツ
「下痢」
細菌によっておこる「感染症」ではなく、体質のもの。水毒
食:冷たい飲食はさける
「頻尿」
主な原因は、体内の水分調整の低下。
食:蓮の実茶(これも気になる
「腰痛」
長時間のデスクワーク、激しい運動、姿勢で血行が悪くなったため
慢性的な腰痛には、腰と背中を温め血行をよくする
養生:ヨモギ風呂は、体内の毒素を排出し、血行をよくする
「目がつらい」
疲れ目の原因は、血の不足。
養生:目をつぶり、遠くを見る、蒸しタオルで温める、目を休ませる
食:クコの実
「疲れがとれない・体が重い」
水の代謝が悪いか、気が不足。
養生:気の不足には、楽しいことをする、規則正しい生活
「花粉症」
体に余分な水分がたまる「水毒」(これ言われたことある
養生:マッサージ
食:体を冷やす飲み物、甘いものを控える
「のどが渇く」
脂っこい食事、香辛料のとりすぎ、過度な飲酒を見直す
「耳鳴り」
過労、過度なストレス、加齢
ツボ:聴宮
「お腹が張る」
大きな原因は、ストレス。気の巡りが悪い
食:セロリ、三つ葉、春菊などの香味野菜
「胃もたれ・食欲不振」
調子が悪いといって食べないと、さらに気が作られず、悪循環
食べ物をよく噛んで食べることで消化吸収がアップ
「PMS」
乳房、下腹部の張り、むくみ、イライラ、憂鬱、倦怠感など
ツボ押しにリラックス効果の高いラベンダーなどのアロマオイルを使うとより効果的
「プレ更年期・更年期」
本来は50歳前後だが、最近はストレスでホルモンバランスが崩れ、30、40代のプレ更年期も増加中。「不定愁訴」
血の巡りをよくし、タマネギ、レンコンを食べる。
ツボ:女性ホルモンを整える3つのツボ「陰陵泉(いんりょうせん)」「三陰交(さんいんこう)」「血海(けっかい)」
【インタビュー 中島たい子さん(作家)】
『漢方小説』はロングセラー。
中医学は「食養生」が基本。良質なミネラルが豊富な「岩塩」を愛用している。
<心の未病>
「不安感」
環境の変化、真面目、几帳面な人、感情が内側にこもるのが特徴。夢を見やすい(え、ダメなの?
「ハンドマッサージ」手のぬくもりは心を落ち着かせる
「ヤル気が出ない」
億劫、気が重い、燃え尽き感は、気が足りない。
胃腸のはたらきをアップさせるのが不可欠。滋養強壮が高い山いも、里いもは気をチャージしてくれる
「くよくよする」
思考回路がストップし、簡単なことも自分では解決方法が見つからなくなる
心身ともに十分な休養が必要。
食:いも類、穀類
「ストレス」
人間関係、仕事などの「気」疲れが続くと、エネルギー不足になり体内バランスが悪化。「病は気から」
養生:深い呼吸でガス抜き
「眠れない」
極度の緊張、ストレスで自律神経が乱れた状態
食:カモミールミルクティー
ツボ:足指をほぐす
「昼間眠い」
昼食後に眠くなる人が多い。胃腸が弱り、気・血の不足
体を休めるとともに、おかゆなど消化のよいものを食べて、内臓も休ませる
食後の強い眠気には、10分ほど目をつぶって休むと、消化吸入能力に集中できる
「緊張・動悸」(この項目はほぼパニ障と同じ
心身の疲労、ストレスで気、血が滞っている
呼吸を整える。赤い食材、苦い食材をとる。
ツボ:労宮、神門
<肌の未病>(肌トラブルにはあまり関心がないため省略気味
「肌あれ」
「皮膚は内臓の鏡」と言われる。ムリなダイエット、偏食を改め、栄養、睡眠をしっかりとる。
「吹き出物」
生理機能が悪くなるのが原因。体の危険信号。早めの対策が必要。
<監修者のいる施設>
サロン・ド・エンジェル・エンジェル
せんねん灸ルーム
「火と使わないお灸」と「煙のでないお灸」はちょっと気になる
ニホンドウ漢方ミュージアム
漢方を基礎から学びたい人は「漢方スクール」、ほかにも「漢方ギャラリー」「薬膳レストラン10ZEN」などがある
ニホンドウ漢方ブティック@自由が丘店
「リフレクソロジー」とか、まだまだいろいろあるなあ
渡邉賀子、鈴木養平/監修
図書館に行った時、予約済み棚にあったのが目に入って、自分も予約してみたv
病気になる前に養生して「未病」のうちに元気な状態に戻そうってコンセプト。
東洋医学の基本的な考え方から始まり、いろんな不定愁訴に対応した漢方薬、ツボ、食べ物、お茶などがまとめられている1冊。
ヨガでも押すツボがたくさん出てくることにも驚いたけど、
ヨガのインストラクターさんは「お茶より水を飲んでください」とゆってて、
お茶好きな私は、困ったのに、本書では、いろんな効能をもつお茶が紹介されていて、
やっぱり、いろんなお茶を飲んでみようと思ったv
改めて、自分が「不定愁訴」だらけだってことにも気づいたし
【ブログ内関連記事】
「ここが聞きたい名医にQ」漢方薬特集
【内容抜粋メモ】
女性に多い「なんだか調子が悪い」=「未病」も治せるのが漢方医学
渡邉賀子(麻布ミューズクリニック):
家事、育児、仕事も頑張り過ぎる傾向にある女性は、女性ホルモンの影響を受けやすい
30代半ばをすぎて、女性ホルモンが徐々に低下し、さらに体調は大きく変化する。
西洋医学では治療の対象とならないことが多く、漢方を頼る女性は多い。
西洋医学との違い
西洋医学は、体の異常があるところを治す。
けれども、検査をして異常がなくても調子が悪い時がある「不定愁訴」
漢方は、その人によって治療法、処方薬が異なる
【漢方医学】
病気を体のサイン、自然治癒力の衰えと考え、改善する
【西洋医学】
異常が見つかれば、薬物投与、手術で取り除く(それがイヤなんだ
「同病異治」と「異病同治」
「異病同治」=西洋医学
異なる病気が1つの薬で治る。
「同病異治」=漢方医学
同じ病気でも人によって処方薬が異なること。オーダーメイド
「気」「血」「水」
「気」エネルギー
「血」血液
「水」それ以外の水分
この3つがバランスよく巡っているのが健康な状態。過不足・滞りが不調を招く。
「冷え」は、この3つの巡りが悪い。さまざまな不調につながる。
女性はもともと細かいことに気づける性質を持つため、不調や変化も感じやすい。
男性は怖がりなので、本当に調子が悪くならないと病院に来てくれない
漢方クリニックでの診察
基本は「望診」「聞診」「問診」「切診」の「四診」。
「望診」顔色、舌の色、体型、動作を見る
「聞診」声、呼吸を聞く
「問診」病状を聞く
「切診」脈をとる、腹部に触れるなど
国によって異なる漢方ももとは同じ
中国「中医学」伝統医療と、西洋医学は別。免許も違う。
日本「漢方医学」日本には漢方だけの専門医師はいない
韓国「韓方医学」体質を4つに分け、その人に合う治療を行う「四象体質」。中国同様、免許が異なる。
「未病」は、病気以前の体の不調~薬日本堂・薬剤師、鈴木養平さん
私は、放っておくと病気になる、“未来の発病”と考えている。
「心身相関」心と体はつながっている
「不摂生」は、その人の体のいちばん弱い部分に症状が出る。
「陰」と「陽」で分ける「陰陽五行説」
この世のすべては陰陽に分けられるという考え。
例:男(陽)女(陰)、熱(陽)寒(陰)、上半身(陽)・下半身(陰)、体の表側(陰)・裏側(陽)
それは互いに相関する。「頭寒足熱」など
大自然の原理原則は、私たちの体にも通じている。
古代の中国人が素朴な自然観察を繰り返して体系づけた「自然哲学」
陰陽のバランスがとれた状態が理想。
「気」「血」「水」のトラブル
「ストレス」で気の巡りが悪くなると、血、水の巡りも悪くなる。
「血」は「思考の源」とされ、血が足りていると、精神が充実、足りないと不安定になり、記憶力が落ちるといわれる。
「気虚」エネルギー不足。疲労感、無気力、胃腸トラブル、不眠、イライラ
「血虚」栄養不足、睡眠不足。ふらつき、貧血、めまい、肌トラブル、頭痛、肩凝り
「水毒」体内に水分がたまる。むくみ、湿疹、耳鳴り、めまい
(私も漢方医師からいろいろ言われたなあ。たしか、その時は「気虚」+「血虚」だった気がする
「五行説」は木・火・土・金・水の5要素は「生理機能」に対応している
「木」が燃えて→「火」から出た灰が→「土」を育む。
そこから→「金」が出る→金属の表面には「水」がつく→「木」を養う
人にはそれぞれ「生理機能」に個性がある。
木:肝。自律神経、解毒機能。肝臓、筋肉、目に不調が出やすい
火:心。脳神経、心臓の循環機能。不安、味覚、炎症
土:脾。消化機能、栄養代謝。唇も弱点
金:肺。呼吸、皮膚、くよくよする、鼻、乾燥
水:腎。内分泌、泌尿、生殖器、耳、骨、関節
腎といっても、内臓と必ずしもイコールではない。
チェック表あり。私もやってみたが、どれも、いくつも当てはまる
【インタビュー アン・ミカさん(モデル)】
祖父は「韓方医」。体質は「小陰人」にあたる。
韓方の基本は「医食同源」「薬食同源」。
『東医宝艦』という韓方のバイブルのようが医学書がある
街の医師の多くは、韓方を学んでいるので、まず四象体質のどのタイプかをチェックする。
私は「小陰人」なので、胃腸機能が弱く、冷えやすい。
真冬に夏の服の撮影などは辛いので、手浴、足浴などの対策をしている。
愛用しているのは『高麗美人』というサプリ。
漢方医学は、1に養生、2に漢方
・早寝早起き
・朝食をきちんと食べる
・お風呂で体を温める
・栄養バランスのとれた食事
・心身リラックス効果のあるお茶
・ウォーキング、ストレッチなどの運動
・質のよい睡眠
・お灸、指圧マッサージ
加齢にしたがい「気」の全体量は減っていく
現代人は、頭だけを使い、体を動かさないので「気」は上半身に滞り、下半身はむくんで冷える。
自分の体を治すのは自分。
1日1回でも自分の体に触ったり、向き合ううち、“気づき”が生まれ、変化を実感する。
現代女性は「機能低下」気味
オーバーワーク、ストレス社会で、「未病」の悩みが増えている。
例:冷え、ドライアイ、偏頭痛、肩凝り、肌荒れ、心の疲れなど
オフィスワーク、パソコン中心で、目と頭を酷使して、体を動かさないため、筋力が低下。
まず、血行改善、免疫力を上げる
1日1回、湯船に20分以上つかる
養生法
1.猫背、姿勢の悪さを直して、背中を鍛える
鎖骨を開き、肩甲骨を寄せる。
2.耳マッサージ
耳は全身のツボが集中している
3.食事の最初にスープで体を温める
胃の温度を上げる。人の深部体温は約37度に保たれている。
お灸は足りない「気」を補う療法+鍼は「気」を抜く療法
皮膚のカサカサや凹みなどは「未病」のサイン。
これイイなあ
鍼灸では、体内の変化はまず皮膚に現れると考える。
毎日、体を丁寧に触ることで変化に気づく。
体のサイン
「足首」には、人に12ある「経路」(気の通り道)のうち、6つが通っている。
(だから、ヨガではゆっくり回したり、動かすんだな
普段履いている靴底を見る。のは筋力の衰え。
(インストラクターさんは、腿の外側に力が入ってると外側がすり減るってゆってた
だから、さすると筋肉が張ってて痛いんだよね
左右で片足立ちをしてみて、グラつくと、立っているほうの足首が不安定の証拠。
●指圧マッサージ
「経路」は人体に361ある「ツボ」をつないでいて、そこに関連する内臓や組織に働きかけている。
ツボを押す時は、息を吐きながら。温めてからやると効果的。
・シャンプーしながら側頭部をマッサージ
・目の疲れには目のツボマッサージ
毎日の食事で補う「食養生」
1つのものに偏らず、まんべんなく食べる。
「気虚」
いも類、玄米、大豆。激しい運動、岩盤浴、温泉は逆効果(あれ?
ヨガ、ウォーキングなどの有酸素運動がよいv
ジャスミン茶、柑橘系のルームスプレー
「血虚」
赤い食材。トマト、クコの実、ナツメ、ブルーベリー、ドライフルーツ
黒い食材。黒きくらげ、ひじき、黒豆、黒ごま
腰、首の名のつくところ、関節を冷やさない
「水毒」
ハトムギ、小豆、きゅうり、しょうが、ローズティー
これらの食材が食べたくなったら、そこが弱っているサイン
「木」酸味、香味野菜(セロリ、春菊、三つ葉
「火」苦味(ゴーヤ、緑茶、ピーマン)、赤(トマト、ニンジン
「土」いも類、穀類、豆類、黄色(かぼちゃ、栗
「金」辛味(大根、しょうが、しそ、わさび、ねぎ)、白(白菜など
「水」塩味(ひじき、わかめ、海苔)、黒(黒きくらげ、黒ごま
ツボ(いろんなサイトがあると思うから省略気味
頭には全身の「気」が集まる「百会」
耳鳴り:聴宮
疲れ目:太陽、攅竹(さんちく)
不眠、過労:安眠
首こり:完骨
花粉症:迎香
手には全身のツボが凝縮されている(足裏もそうだよね
「気」は左→右へ進むので、刺激する時は、まず左足から、
方向はかかとからつま先に向かって(これも人によって言うことが違うなあ
【インタビュー パン・ウェイさん(料理研究家)】(「あさイチ」で見たことある!
生きることは食べること。
北京生まれで、祖母に幼い頃から食の知識を教えられた。
朝はビタミンC補給のため果物をとる
胃が疲れている時はプーアル茶を飲む
「ドライフルーツ」は食物繊維、抗酸化物質が豊富
ニンニクにはすごいパワーと解毒作用がある
「菊花茶」は炎症を抑え、粘膜を修復する(このお茶気になる!
食事のボリュームは、朝と昼にしっかり食べて、夜は軽め。
夜は炭水化物をとらない。代わりに肉、豆、芋を食べたほうがいい。
<体の未病>
「疲れやすい」
疲れは体に現れる最初の不調のサイン。「気」のチャージが必要
「冷え性」
手浴+足浴 甘いものは避ける(コレはダメだな
「首こり」
漢方では、こりは全身をめぐる「気・血・水」が滞ること。
長時間同じ姿勢、悪い姿勢をすることが原因。
ツボ:風池、天柱、耳
食:葛根湯(!
「頭痛」
ミントの香りは「気」の巡りをよくする。
「風邪をひきやすい」
風邪は、外からの邪気が体に侵入すること。「気」の不足。
免疫力をつける食べ物で予防するのが有効。
食:ナッツ、ドライフルーツ
ツボ:勇泉(ゆうせん)
「夏バテ」
食:消化がよく栄養価の高い豆類、かぼちゃ、とうもろこし
「めまい・ふらつき」
フワフワしためまいは、脳への血が不足、酸欠状態。
食:小豆、緑豆、海藻類
養生:何もしない()神経を落ち着かせるのも良策。
「貧血」
全身に栄養がいきわたらない。血虚
食:赤いもの(ナツメ、プルーンなど
「便秘」
食:黒ごま、クルミ、松の実、ハチミツ
「下痢」
細菌によっておこる「感染症」ではなく、体質のもの。水毒
食:冷たい飲食はさける
「頻尿」
主な原因は、体内の水分調整の低下。
食:蓮の実茶(これも気になる
「腰痛」
長時間のデスクワーク、激しい運動、姿勢で血行が悪くなったため
慢性的な腰痛には、腰と背中を温め血行をよくする
養生:ヨモギ風呂は、体内の毒素を排出し、血行をよくする
「目がつらい」
疲れ目の原因は、血の不足。
養生:目をつぶり、遠くを見る、蒸しタオルで温める、目を休ませる
食:クコの実
「疲れがとれない・体が重い」
水の代謝が悪いか、気が不足。
養生:気の不足には、楽しいことをする、規則正しい生活
「花粉症」
体に余分な水分がたまる「水毒」(これ言われたことある
養生:マッサージ
食:体を冷やす飲み物、甘いものを控える
「のどが渇く」
脂っこい食事、香辛料のとりすぎ、過度な飲酒を見直す
「耳鳴り」
過労、過度なストレス、加齢
ツボ:聴宮
「お腹が張る」
大きな原因は、ストレス。気の巡りが悪い
食:セロリ、三つ葉、春菊などの香味野菜
「胃もたれ・食欲不振」
調子が悪いといって食べないと、さらに気が作られず、悪循環
食べ物をよく噛んで食べることで消化吸収がアップ
「PMS」
乳房、下腹部の張り、むくみ、イライラ、憂鬱、倦怠感など
ツボ押しにリラックス効果の高いラベンダーなどのアロマオイルを使うとより効果的
「プレ更年期・更年期」
本来は50歳前後だが、最近はストレスでホルモンバランスが崩れ、30、40代のプレ更年期も増加中。「不定愁訴」
血の巡りをよくし、タマネギ、レンコンを食べる。
ツボ:女性ホルモンを整える3つのツボ「陰陵泉(いんりょうせん)」「三陰交(さんいんこう)」「血海(けっかい)」
【インタビュー 中島たい子さん(作家)】
『漢方小説』はロングセラー。
中医学は「食養生」が基本。良質なミネラルが豊富な「岩塩」を愛用している。
<心の未病>
「不安感」
環境の変化、真面目、几帳面な人、感情が内側にこもるのが特徴。夢を見やすい(え、ダメなの?
「ハンドマッサージ」手のぬくもりは心を落ち着かせる
「ヤル気が出ない」
億劫、気が重い、燃え尽き感は、気が足りない。
胃腸のはたらきをアップさせるのが不可欠。滋養強壮が高い山いも、里いもは気をチャージしてくれる
「くよくよする」
思考回路がストップし、簡単なことも自分では解決方法が見つからなくなる
心身ともに十分な休養が必要。
食:いも類、穀類
「ストレス」
人間関係、仕事などの「気」疲れが続くと、エネルギー不足になり体内バランスが悪化。「病は気から」
養生:深い呼吸でガス抜き
「眠れない」
極度の緊張、ストレスで自律神経が乱れた状態
食:カモミールミルクティー
ツボ:足指をほぐす
「昼間眠い」
昼食後に眠くなる人が多い。胃腸が弱り、気・血の不足
体を休めるとともに、おかゆなど消化のよいものを食べて、内臓も休ませる
食後の強い眠気には、10分ほど目をつぶって休むと、消化吸入能力に集中できる
「緊張・動悸」(この項目はほぼパニ障と同じ
心身の疲労、ストレスで気、血が滞っている
呼吸を整える。赤い食材、苦い食材をとる。
ツボ:労宮、神門
<肌の未病>(肌トラブルにはあまり関心がないため省略気味
「肌あれ」
「皮膚は内臓の鏡」と言われる。ムリなダイエット、偏食を改め、栄養、睡眠をしっかりとる。
「吹き出物」
生理機能が悪くなるのが原因。体の危険信号。早めの対策が必要。
<監修者のいる施設>
サロン・ド・エンジェル・エンジェル
せんねん灸ルーム
「火と使わないお灸」と「煙のでないお灸」はちょっと気になる
ニホンドウ漢方ミュージアム
漢方を基礎から学びたい人は「漢方スクール」、ほかにも「漢方ギャラリー」「薬膳レストラン10ZEN」などがある
ニホンドウ漢方ブティック@自由が丘店
「リフレクソロジー」とか、まだまだいろいろあるなあ