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ガブリエル・バンサン『セレスティーヌ アーネストとの出会い』

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『セレスティーヌ アーネストとの出会い』(ブックローン出版)
ガブリエル・バンサン/作 森比左志/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。

まず嬉しかったのは、表紙裏に「貸出期限票」とポケットがあったこと
昭和63年初版だから、スタンプも同じ年から始まっている

 

そして、表紙裏には、可愛いセレスティーヌの寝顔やらが愛おしく描かれていること
まるでアーネストが絵筆をとって、日記といっしょにスケッチしたように



以前、バンサンの注釈でこのクマとネズミの物語りのことを知って、
てっきり、フツーの絵本のように、きっちり絵の具で塗られた作品なのかと思っていたけれども、
私の好きなほぼデッサンのスタイルの絵本シリーズと分かり、

嬉しいとともに、また全部読みたい!意識が芽生えてしまい
どこまで追えるか分からないけれども、一応バンサンのカテゴリーは年代順に変更・追加して
図書館で借りられるだけ借りたいと思った

だから、タイトルには“出会い”とあるけれども、これはアーネストが後々に思い出して書いた設定なのかも
もう1冊いっしょに借りているが、私の性格的には最初から順を追って読んでいきたい


▼あらすじ(ネタバレ注意

アーネストが日記を書き始める場面からはじまる


町で掃除夫をしていた頃、ゴミバケツから音がして
見てみると、ネズミ(だよね?)の赤ちゃんを見つける



ひと目で愛してしまったアーネストは、その子を自宅に連れて帰る
子育てなどしたこともない一人暮らしなのに、かいがいしくミルクをあげたり
あやしたり、子守歌を歌ってあげたり

名前は、いろいろ考えた末にセレスティーヌと名づける

片目を開けただけで大喜びして「あの子が初めて僕を見つめたんだ」と日記に書く



すっかり夢中で外にも出ないアーネストを仲間が心配して、家に来る(ここはクマの世界なのかな?

「どこから、その子を連れてきたんだ?」と問い詰められて、とうとう警察沙汰になる


ゴミバケツから拾ったと証言して笑われてしまうアーネスト

でも、家に戻ってホッとした時の表情がなんともいえない/涙


「セレスティーヌは誰にも渡さない 渡すものか!」

近所のおばさんは、自分たちの子どものお古をあげる




(こういう世話焼きおばさんが、現代の都心に減ったってことなんだな

可愛い服を見て、大喜びのアーネスト


「みんなを一度お呼びしなくちゃね」とセレスティーヌを仲間にお披露目する
(こういう、ほんのちょっとのキッカケから、人の心はときほぐれることがある

友だちのアーノルドにも紹介する

(この子もネズミ?

ハンモッグでよく寝ていると思っていたら、なんだか様子がおかしいセレスティーヌ


慌てて病院に連れていくと、「お預かりします 心配いりませんよ たいしたことありませんから」

すっかり食欲もなくなり、13日も過ぎたのに容態も分からずじまいで
とうとう酒浸りになってしまうアーネスト(病院からなにも連絡がないのも変だな



3週間も経って、いてもたってもいられず
病院に駆けつけ、ベッドに並んで寝かされているセレスティーヌを無理やり家に連れ戻す



アーネストの愛情をいっぱいに受けて、次第に元気になるセレスティーヌ(病院のクスリより、愛情だね

「おやすみセレスティーヌ 僕はいつでもそばにいるよ」


僕とセレスティーヌの物語りは
これからもずっと続いていくのです





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