■プレミアムトーク 堺雅人@あさイチ
NHK大河ドラマ『真田丸』 第46~最終回
真っ赤な兜の前に爽やかに出てきた堺さん
ドラマを観終わってからこちらを見て正解 裏話がたくさん聞けて面白かった
そっか、真田丸だから、有働さんも赤い服!
堺さんの紹介がすっかり大河のナレーションになっちゃってるw
もうこの時にはすでにクランクアップして1ヶ月も経っていたのかあ 早いなあ
劇団「東京オレンジ」の看板俳優として活躍し、「早稲田のプリンス」と呼ばれていた
「演劇ぶっく」(1996年12月号)
有働さんは「昨日、最終回の語りを録り終えたんです 感無量でした」
堺:どうでしたナレーション?(逆に質問w
有働:
正直言うと、50回は長い 紅白の時、堺さんたちに「2回目のナレーション良かったねえ!」て言われて、
1回目ダメだったんだ・・・ 私もそう思ってた
堺:試行錯誤なさったと聞いていたから 重くなったのかな?
有働:
そうですね 最初は“真田家を守る母のような”というプロデューサーの指示で、女性っぽく言った
途中から“天からの神の声みたいな”と言われたので変えた
堺さんは15歳からの役でどうでした?
堺:初めて聞いた時どうしようと思って
イノ:違和感なかった クランクアップして1ヶ月も経ったのにOAは続いてることについては?
堺:フシギなんです 家にある台本とかも整理しきれず 長い旅行が終わった感じ まだ落ち着かない感じ
死んだ後のボーっとした感じ
イノ:1年半の生活がパタってなくなって、また(大河)始めますって言われたら出来ちゃう?
堺:もうヤですね みんなと準備しながら撮影するので みんなとやるなら出来るかもしれないけど
イノ:大河を演じて大きく変わったことは?
堺:考えすぎても違う 成りゆきまかせのほうが面白いのかも
中国、ブラジルからもFAXが来た/驚
堺:ぜひご感想をお聞きしたいですね
●VTRゲスト:三谷幸喜さん(脚本家)
堺さんの素は存じ上げなくて、「ステラ」で堺さんのインタビューを読んで
覚えてるのは、いよいよ大坂の陣の時、インタビューで
「やっと信繁が主役に躍り出たと思ったら 結局、牢人たちの調整役だった」とおっしゃっていたので
これは怒っているなと思いました
今回、受けに回る役で難しかったと思う 昌幸、秀吉、派手な人たちのほうが目立つけれども
全部きっちり受け止めて、芝居をされている姿を見て、実はそっちのほうが何百倍も難しいのに
ちゃんと演じ続けてくれた堺さんに本当に感謝しています
堺:
怒ってないですw 次男坊なので、父と兄のサポート役だと最初から思っていました
三谷さんからは折に触れてメールで有り難い指示を頂いたり
Q:受け止める役とは?
堺:
聞き役に回るとか、その回の主役が僕じゃない 父や秀吉、ゲスト ずっと二番手だった感じ
信繁が出会ったいろんな人たちっていうドラマなんだな
イノ:バーっと演りたくなる時もあった?
堺:
草刈さんのお芝居観てると演りたい 攻め続けるのも大変だけど、ものすごく楽しそうだなあ
●アドリブを加えたシーンのきっかけは『ブラタモリ』!(これも予録してまだ見てない
堺さん、イノッチ爆笑
三谷:
あ、いいこと言うな、いいこと考えたなって思って、後であれは台本になかったと聞いてビックリした
あれが1年間で1番いいセリフと言われたら、ちょっとしゃくですけども、5番目くらいにいいセリフです
堺:
監督から“アドリブっぽくゆってください”って言われたんですよw
“あくまで役者の責任でゆってください”って
あの後、なかなか上田に戻れなかったので でもどこかで入れたいと思っていて
時代劇でアドリブってムリですよ
梅ちゃんと話してて「薪は3回人を温めてくれます」ていうのもまさか使ってくれるとは思わなくて
“遠くからほのぼのしたシーンが撮りたい”と言われて
甲冑
堺さんの体に合わせたオーダーメイド アルミ合金製でも17kg!
有働:これを着て合戦てどうでした?
堺:
僕も大変だけど、それを乗せるお馬さんのほうが大変だったよね(言い方カワイイ
いろんな所に六文銭が入ってるんですよ
僕が身につけてる真田紐を探すのも楽しい見どころ ちょこちょこつけてる
有働:
現代の赤ではなく、この赤にするために塗装の職人さんと何度もやりとりしたそう
カタビラも1つ1つ輪っかをつなげている
堺:この文字見えるかな? これも意味があるらしいんです
FAXで多かったのは「ハートマークが気になった」(神社とかにもあるよね?
江戸時代の甲冑にはいろんな模様があり、これはイノシシの目の形を逆さまにしたデザインで、魔よけの意味がある
兜の鹿の角は30~40cm
堺:
槍を頭の上で回せない 上にひっかかって首取れそうになった
大坂の真田山公園に銅像があって、もうちょっとちっちゃいんです
真田は山の神だから アイデンテティがあったのでは
イノ:これ、取れるの?
堺:
うん、取れる(って取っちゃってるww
これがあるとないとで重さが全然違うから、疲れてくるとスポっと取ってスタンバイしてたw
昔もむしろ取れるほうが安全だから、そうなってるらしい
1ヶ月かけて造った大規模オープンセット
エキストラは250名 中には真田を愛する上田市民38名もいた!
堺:
みなさん嬉しくてニコニコしながら突撃してくるんですよね最初
で、助監督の方が「笑わないでくださーい!」ってw
上田市職員の青木さんのコメント:
「私は徳川勢で参加すると知っていたのですが、皆、信繁とともに戦うと信じきっていたのでなかなか言い出せず、
当日、午前3時に仕度場所に向かうバスの中で話して、ちょっとザワつきました
あのオープンセットを見て感動 タイムスリップしたようでした」
堺:
撮影の前々日かに台風が来て、うまい具合にそれてくれた
美術スタッフさんは砦を守る武将のようにドキドキしたと思う
有働:セットの上に立った気分は?
堺:みんなの思い、托された思いをひしひし感じた いい眺めだとのんびりしてはいなかった
堺さんが印象に残ったシーン
<その1>
真田vs徳川 第一次上田合戦で舞った この挑発シーンは堺さんのアイデア
堺:
「上田獅子」という上田市に代々伝わる獅子舞? 伝統芸能が面白くて、どっかで入れたいなと思って
上田の歴史資料館に行った時、このVTRが流れていて 青木さんに資料を取り寄せてもらって
旗を振り続けて1話もたせるって三谷さんもスゴイと思います
<その2>
「そそのかされた自分の決断が悪い」と説く信繁(思い出せない
「先が見えないのは皆同じ だから必死に生きているのです
人を裏切ったり、騙したりすることもあるでしょう
でも、それは善悪ではかれるものではないと、私は思うのです
とりあえず先に進みましょう!」
堺:
戦闘みたいに派手なシーンではないんだけど、妻を亡くしたばかりの敵方を慰めているシーン
人に言っているようで、自分にも言っている 難しいなあ
でもここの主役は石川さんだし 2人向き合って、心が1つになる瞬間
有働:堺さんの涙って、ほんとに泣いちゃってるなっていうのが何回かある
堺:
涙は結果だから出てもいいし、出なくてもいいと思っているんだけど
第35回「犬伏」は涙を流すってト書きにも書いてあったから、三谷さんもよっぽどなにかあるんだろうなと思って
「犬伏」はお兄ちゃんの回なので、あの涙はお兄ちゃんの演技が作ったものですよね
(そっか、家族が敵味方に分かれる重要な回か
FAX:自分と信繁、似ている点はありますか?(いつも質問が同じだな
堺:
地味なところかなあ 今回のタイトルも「真田幸村」ではないんですよね
僕は主役だけど、オレについてこい!みたいな俳優ではなくて
みんなどうぞ好きになさってくださいって感じなので
みんな銘々が好き勝手やって、それで上手くいけば一番いいなって
イノ:それはもともと?
堺:みんないい役者さんが揃っているので、好きに演ればいいんじゃないかって
有働:スタートからですか?
堺:
高校の演劇部から始めたけれども、あんまりメンタリティは変わってない
趣味でやってるようなもの(断言してる/驚
有働:「演劇ぶっく」(23歳)の頃から?
堺:
そう、これはリカちゃん人形の工場に行って、そういう風にしてくれって言われたので
プリンスっていうのも「プリンス」て役を演ったんですね
有働:一番の演劇の魅力は?
堺:
なんだろね?
いろんな喜びはあると思うけど、何かに打ち込みたかったんでしょうね
別に出家してもよかったし 禅寺に入る気持ちで 修行がしたかった なんでか分かんない
大学時代も修行 バイトして 楽しかったから「下積み」ってわけでもなかった
それを言えば、今でも下積みっぽいし
有働:いつかビッグになるぞとかではない?
堺:
大河は出たいと思ってたけど、その頃は大河もよく分かってなかった
やったらやったで、普通の人が一生懸命作るものだから、大河だからこうしなきゃっていうのもないし
有働:修行が好きって分からない
堺:なにか打ち込みたかった たまたまですよね
子どもからのFAX、絵上手い!
有働:みなさんに与える大河の影響に関しては?
堺:
一生懸命やってる大人はカッコいいってことですよね 身の回りにもカッコいい大人がいっぱいいる
きっとお父さんもカッコいいと思うし(いいこと言うなあ
FAX:
侍女としての人生だけのきりちゃんを思うと涙が出てきます
どこまでもついてくるきりちゃんを源次郎さまが幸せにしなくてどうするんです!
堺:
やきもきさせてスミマセン でも、長澤さんとの最後のシーンはいいシーンだったなあ!(うん、うん
有働:あれは、2回目見る時止めました 絶対泣くから
堺:
三谷さんの長澤さんに対する愛も感じられて 長澤さんも素晴らしい女優さんだから
ドビーさん(FAXをくれた方の名前をちゃんと呼んでる)にも49回のラストシーンを観てもらいたい 僕らなりに作りました
有働:これ、豊臣チームとかいろいろあるけど、全部関わっているのは堺さんだけ
堺:そうです 1話からずっと出てるのは僕と大泉さんだけなので
有働:それぞれのカラーってあるんですか?
堺:
豊臣家に入った時にある意味、小日向さんを中心によくまとまった劇団だなと思いました
真田家はてんでバラバラなお芝居で、それがまたいい
徳川家は色がしっかりしてて、上杉と北条はまた独特
イノ:現実でも撮影でも別れがあって、ずっと気持ちつなげるってほんと大変ですね
堺:
人に全部やってもらってるから、これだけの面々のお芝居を間近で観られる1年てスゴイ!
入れ替わり立ち代りスゴイ人がやってきて、スゴイ芝居をして去っていく
堺さんが日ごろ考えていること
堺:ある女性誌のページをお借りしてくだらないことを書いている
イノ:読ませていただいて、最終的に着地するんだけど、この人なんでこんなことまで考えているんだろうってw
<アマチュア劇団はなぜモテない>
堺:
これは昔から思ってた モテたいと思って始めたわけじゃないんだけど、あまりにも落差があって
劇団て独創性が必要だけど、ありすぎると周りは引くんだよね あんまり自分らしすぎると
イノ:じゃあアマチュア劇団がモテるにはどうしたら?
堺:
っぽいやつを作ればいいんじゃないですか?w 生乾きの自我を見せられると人はちょっとねぇ・・・
有働:“生乾きの自我”かあ、いい言葉だなあ
<食べたいもの~>
堺:
ある時ふと思った じゃあ今食べよう
それか無意識下に押し込められて、とんでもないところで、とんでもないフライドチキン食べることになる
<ニュース明け>
スタジオ前後の花は六文銭をイメージしていて、有働さんのイヤリングまで!
堺:じゃ二文銭?
有働:持ってますよ
FAX:お芝居をしていて(話の展開に)イラつくことはなかったですか?
堺:
イラつく、イラつく でも、そこがまたリアルなとこなんですよね 大坂の気持ちも分かる
大坂城って軍事施設でもあり、生活の場でもあるから 生活しながら戦争するって難しい(城はみんなそうだよね
FAX:ドラマには個性的な女性がたくさん出てきます 堺さんが妻にするなら誰?
堺:
妻!? 妻にするなら直江兼続ですよ 支えてくれて、頭もいいし 声もいいしw
『真田丸』は、女性が“都合のいい女じゃない”ところがすごくイイ みんな一癖ある
FAX:真田信繁の美学とは?
堺:
あったのかなあ・・・
今作の面白いところは、完全無欠な主人公が、運が悪くて負けちゃう話じゃない
信繁にも欠点がある そこが面白い あんまり神格化しすぎる信繁でもない
自分に自信持ちすぎるところとか、真っ直ぐ人にぶつかれないところとか
ちょっと不器用なところがあって面白い
●三谷さんからのメッセージ
早速ですが、次は何をやりましょうか メールします
■特選!エンタ 音楽「真田丸 メインテーマ&真田丸紀行 生演奏」
“メインテーマを演奏しているバイオリニスト三浦文彰さんと、
♪真田丸紀行のテーマを演奏しているピアニスト辻井伸行さんのお2人の生演奏”
2人で共演は初めてってさらに貴重!
Q:有働さんのナレが変わったかどうか?
辻井:
回ごとに違う気がした 私は第44話が印象に残った メインテーマが最後に来てゾクゾクっとした
“真田丸よ!”てセリフがカッコいいと思いました
堺:作曲家の服部さんから“戦いに出るような感じで演奏してくれ”って言われたと聞きましたが
三浦:
バイオリンのイメージのただキレイな演奏じゃなくて、“土臭い感じが欲しい”と言われて
最初の低音の響きをどう音にするかをいろいろ考えた “荒々しさがあったほうがいい”と言われました
♪真田丸(OP)
喋ってからすぐ集中した音出すってスゴイなあ!
この最初から切り裂くような音が印象的だった
こういうプロ中のプロの人たちが一斉に結集するんだから、やっぱ長寿番組になるのもうなづける
堺:もっと聴きたい ずっと聴きたい
中谷:
三浦さんは16歳から世界で活躍している
辻井さんは日本人初、コンクールで優勝
日本のクラシック界の若手の至宝ですよ!
イノ:もとは外国の楽器なのに、それを聴いて戦国時代を思い出すってスゴイ
中谷:2人はソリストとして2月に同じコンサートに出演して、互いに刺激を受けたそうです
辻井:
彼の演奏は落ち着いていて、技術も素晴らしい 僕はプロの音楽家の知り合いがいなくて、友達になれて嬉しい
三浦:
ツアーで一緒に回ることが出来て、毎回演奏が白熱して、安定していた
一緒にお酒を飲んだり、カラオケしたりしました
有働:何を歌われたんですか?!
辻井:演歌 氷川きよしさんとか クレイジーケンバンドとか
(まさかの剣さん! どの曲だろう・・・
堺:なんだこの幅!w
三浦:尾崎豊さんとか
イノ:バイクは盗んじゃダメですよ
Q:女性の好みを『真田丸』の出演者から選ぶなら?
辻井さんも三浦さんも、「梅ときりの中間がいい」
中谷:辻井さんは2歳からおもちゃのピアノを弾いていた
辻井:聴いた音を弾いていたそうです 自分では覚えてないですけど
堺:辻井さんにとって真田丸のテーマ曲はどんな?
辻井:
♪紀行 は淋しさもあるけれども、OPは戦いに行く感じ カッコいい
普段はオーケストラですけど、今日は2人でオーケストラの感じを出したい
三浦さんは音楽背景をとことん調べる(それはクラシックのそもそものやり方だもんね
三浦:
クラシックの作曲家は亡くなっているので、直接質問できないが、
今回は服部先生に曲に関して聞けるのは有り難い
最初からこだわりがあったので、雰囲気をどう実際の音にするかを考えました
♪真田丸紀行(こっちはあまり覚えがない・・・
クラシック界でも、こうして日本人の若い才能がどんどん開花して、世界で活躍しているって素晴らしいなあ
堺:お喋りしてすぐ演奏に戻れるんだな/驚
三浦:生演奏で緊張します ドラマも全部観たので、堺さんと会えて嬉しかった
辻井:私も嬉しかったです
<FAXコーナー>
イラストの勢いがハンパない!
BSは朝6時から始まるから、総合の8時までの2時間で描いて送るって!
堺:
これは部長とか、課長とかいうことですね(役職名だったのか!
名前は昔はあまり気軽に呼ばなかった
堺:大きくなったらぜひNHKアートのほうに
(笑い崩れる有働アナw こういう機転の速さもあるんだねw
堺:最後は笑顔とか、休息とか、そういう感じにしてあげたいと思います
最後もいつものニコニコ顔 いつでもこのニコニコ顔だね
誰かにそう言われて、悩んだ時期があったとどこかで聞いたような?
ギリギリまで答えて、番組終わってすぐ27日の回の番宣が入った
役柄とか、表情とかで、勝手にもっとのんびりした人かと思っていたら、けっこうパキパキ話す人で意外だった
一番、『真田丸』ロスになっているのは、実は堺さんら出演者やスタッフじゃないのかなあ?
NHK大河ドラマ『真田丸』 第46~最終回
真っ赤な兜の前に爽やかに出てきた堺さん
ドラマを観終わってからこちらを見て正解 裏話がたくさん聞けて面白かった
そっか、真田丸だから、有働さんも赤い服!
堺さんの紹介がすっかり大河のナレーションになっちゃってるw
もうこの時にはすでにクランクアップして1ヶ月も経っていたのかあ 早いなあ
劇団「東京オレンジ」の看板俳優として活躍し、「早稲田のプリンス」と呼ばれていた
「演劇ぶっく」(1996年12月号)
有働さんは「昨日、最終回の語りを録り終えたんです 感無量でした」
堺:どうでしたナレーション?(逆に質問w
有働:
正直言うと、50回は長い 紅白の時、堺さんたちに「2回目のナレーション良かったねえ!」て言われて、
1回目ダメだったんだ・・・ 私もそう思ってた
堺:試行錯誤なさったと聞いていたから 重くなったのかな?
有働:
そうですね 最初は“真田家を守る母のような”というプロデューサーの指示で、女性っぽく言った
途中から“天からの神の声みたいな”と言われたので変えた
堺さんは15歳からの役でどうでした?
堺:初めて聞いた時どうしようと思って
イノ:違和感なかった クランクアップして1ヶ月も経ったのにOAは続いてることについては?
堺:フシギなんです 家にある台本とかも整理しきれず 長い旅行が終わった感じ まだ落ち着かない感じ
死んだ後のボーっとした感じ
イノ:1年半の生活がパタってなくなって、また(大河)始めますって言われたら出来ちゃう?
堺:もうヤですね みんなと準備しながら撮影するので みんなとやるなら出来るかもしれないけど
イノ:大河を演じて大きく変わったことは?
堺:考えすぎても違う 成りゆきまかせのほうが面白いのかも
中国、ブラジルからもFAXが来た/驚
堺:ぜひご感想をお聞きしたいですね
●VTRゲスト:三谷幸喜さん(脚本家)
堺さんの素は存じ上げなくて、「ステラ」で堺さんのインタビューを読んで
覚えてるのは、いよいよ大坂の陣の時、インタビューで
「やっと信繁が主役に躍り出たと思ったら 結局、牢人たちの調整役だった」とおっしゃっていたので
これは怒っているなと思いました
今回、受けに回る役で難しかったと思う 昌幸、秀吉、派手な人たちのほうが目立つけれども
全部きっちり受け止めて、芝居をされている姿を見て、実はそっちのほうが何百倍も難しいのに
ちゃんと演じ続けてくれた堺さんに本当に感謝しています
堺:
怒ってないですw 次男坊なので、父と兄のサポート役だと最初から思っていました
三谷さんからは折に触れてメールで有り難い指示を頂いたり
Q:受け止める役とは?
堺:
聞き役に回るとか、その回の主役が僕じゃない 父や秀吉、ゲスト ずっと二番手だった感じ
信繁が出会ったいろんな人たちっていうドラマなんだな
イノ:バーっと演りたくなる時もあった?
堺:
草刈さんのお芝居観てると演りたい 攻め続けるのも大変だけど、ものすごく楽しそうだなあ
●アドリブを加えたシーンのきっかけは『ブラタモリ』!(これも予録してまだ見てない
堺さん、イノッチ爆笑
三谷:
あ、いいこと言うな、いいこと考えたなって思って、後であれは台本になかったと聞いてビックリした
あれが1年間で1番いいセリフと言われたら、ちょっとしゃくですけども、5番目くらいにいいセリフです
堺:
監督から“アドリブっぽくゆってください”って言われたんですよw
“あくまで役者の責任でゆってください”って
あの後、なかなか上田に戻れなかったので でもどこかで入れたいと思っていて
時代劇でアドリブってムリですよ
梅ちゃんと話してて「薪は3回人を温めてくれます」ていうのもまさか使ってくれるとは思わなくて
“遠くからほのぼのしたシーンが撮りたい”と言われて
甲冑
堺さんの体に合わせたオーダーメイド アルミ合金製でも17kg!
有働:これを着て合戦てどうでした?
堺:
僕も大変だけど、それを乗せるお馬さんのほうが大変だったよね(言い方カワイイ
いろんな所に六文銭が入ってるんですよ
僕が身につけてる真田紐を探すのも楽しい見どころ ちょこちょこつけてる
有働:
現代の赤ではなく、この赤にするために塗装の職人さんと何度もやりとりしたそう
カタビラも1つ1つ輪っかをつなげている
堺:この文字見えるかな? これも意味があるらしいんです
FAXで多かったのは「ハートマークが気になった」(神社とかにもあるよね?
江戸時代の甲冑にはいろんな模様があり、これはイノシシの目の形を逆さまにしたデザインで、魔よけの意味がある
兜の鹿の角は30~40cm
堺:
槍を頭の上で回せない 上にひっかかって首取れそうになった
大坂の真田山公園に銅像があって、もうちょっとちっちゃいんです
真田は山の神だから アイデンテティがあったのでは
イノ:これ、取れるの?
堺:
うん、取れる(って取っちゃってるww
これがあるとないとで重さが全然違うから、疲れてくるとスポっと取ってスタンバイしてたw
昔もむしろ取れるほうが安全だから、そうなってるらしい
1ヶ月かけて造った大規模オープンセット
エキストラは250名 中には真田を愛する上田市民38名もいた!
堺:
みなさん嬉しくてニコニコしながら突撃してくるんですよね最初
で、助監督の方が「笑わないでくださーい!」ってw
上田市職員の青木さんのコメント:
「私は徳川勢で参加すると知っていたのですが、皆、信繁とともに戦うと信じきっていたのでなかなか言い出せず、
当日、午前3時に仕度場所に向かうバスの中で話して、ちょっとザワつきました
あのオープンセットを見て感動 タイムスリップしたようでした」
堺:
撮影の前々日かに台風が来て、うまい具合にそれてくれた
美術スタッフさんは砦を守る武将のようにドキドキしたと思う
有働:セットの上に立った気分は?
堺:みんなの思い、托された思いをひしひし感じた いい眺めだとのんびりしてはいなかった
堺さんが印象に残ったシーン
<その1>
真田vs徳川 第一次上田合戦で舞った この挑発シーンは堺さんのアイデア
堺:
「上田獅子」という上田市に代々伝わる獅子舞? 伝統芸能が面白くて、どっかで入れたいなと思って
上田の歴史資料館に行った時、このVTRが流れていて 青木さんに資料を取り寄せてもらって
旗を振り続けて1話もたせるって三谷さんもスゴイと思います
<その2>
「そそのかされた自分の決断が悪い」と説く信繁(思い出せない
「先が見えないのは皆同じ だから必死に生きているのです
人を裏切ったり、騙したりすることもあるでしょう
でも、それは善悪ではかれるものではないと、私は思うのです
とりあえず先に進みましょう!」
堺:
戦闘みたいに派手なシーンではないんだけど、妻を亡くしたばかりの敵方を慰めているシーン
人に言っているようで、自分にも言っている 難しいなあ
でもここの主役は石川さんだし 2人向き合って、心が1つになる瞬間
有働:堺さんの涙って、ほんとに泣いちゃってるなっていうのが何回かある
堺:
涙は結果だから出てもいいし、出なくてもいいと思っているんだけど
第35回「犬伏」は涙を流すってト書きにも書いてあったから、三谷さんもよっぽどなにかあるんだろうなと思って
「犬伏」はお兄ちゃんの回なので、あの涙はお兄ちゃんの演技が作ったものですよね
(そっか、家族が敵味方に分かれる重要な回か
FAX:自分と信繁、似ている点はありますか?(いつも質問が同じだな
堺:
地味なところかなあ 今回のタイトルも「真田幸村」ではないんですよね
僕は主役だけど、オレについてこい!みたいな俳優ではなくて
みんなどうぞ好きになさってくださいって感じなので
みんな銘々が好き勝手やって、それで上手くいけば一番いいなって
イノ:それはもともと?
堺:みんないい役者さんが揃っているので、好きに演ればいいんじゃないかって
有働:スタートからですか?
堺:
高校の演劇部から始めたけれども、あんまりメンタリティは変わってない
趣味でやってるようなもの(断言してる/驚
有働:「演劇ぶっく」(23歳)の頃から?
堺:
そう、これはリカちゃん人形の工場に行って、そういう風にしてくれって言われたので
プリンスっていうのも「プリンス」て役を演ったんですね
有働:一番の演劇の魅力は?
堺:
なんだろね?
いろんな喜びはあると思うけど、何かに打ち込みたかったんでしょうね
別に出家してもよかったし 禅寺に入る気持ちで 修行がしたかった なんでか分かんない
大学時代も修行 バイトして 楽しかったから「下積み」ってわけでもなかった
それを言えば、今でも下積みっぽいし
有働:いつかビッグになるぞとかではない?
堺:
大河は出たいと思ってたけど、その頃は大河もよく分かってなかった
やったらやったで、普通の人が一生懸命作るものだから、大河だからこうしなきゃっていうのもないし
有働:修行が好きって分からない
堺:なにか打ち込みたかった たまたまですよね
子どもからのFAX、絵上手い!
有働:みなさんに与える大河の影響に関しては?
堺:
一生懸命やってる大人はカッコいいってことですよね 身の回りにもカッコいい大人がいっぱいいる
きっとお父さんもカッコいいと思うし(いいこと言うなあ
FAX:
侍女としての人生だけのきりちゃんを思うと涙が出てきます
どこまでもついてくるきりちゃんを源次郎さまが幸せにしなくてどうするんです!
堺:
やきもきさせてスミマセン でも、長澤さんとの最後のシーンはいいシーンだったなあ!(うん、うん
有働:あれは、2回目見る時止めました 絶対泣くから
堺:
三谷さんの長澤さんに対する愛も感じられて 長澤さんも素晴らしい女優さんだから
ドビーさん(FAXをくれた方の名前をちゃんと呼んでる)にも49回のラストシーンを観てもらいたい 僕らなりに作りました
有働:これ、豊臣チームとかいろいろあるけど、全部関わっているのは堺さんだけ
堺:そうです 1話からずっと出てるのは僕と大泉さんだけなので
有働:それぞれのカラーってあるんですか?
堺:
豊臣家に入った時にある意味、小日向さんを中心によくまとまった劇団だなと思いました
真田家はてんでバラバラなお芝居で、それがまたいい
徳川家は色がしっかりしてて、上杉と北条はまた独特
イノ:現実でも撮影でも別れがあって、ずっと気持ちつなげるってほんと大変ですね
堺:
人に全部やってもらってるから、これだけの面々のお芝居を間近で観られる1年てスゴイ!
入れ替わり立ち代りスゴイ人がやってきて、スゴイ芝居をして去っていく
堺さんが日ごろ考えていること
堺:ある女性誌のページをお借りしてくだらないことを書いている
イノ:読ませていただいて、最終的に着地するんだけど、この人なんでこんなことまで考えているんだろうってw
<アマチュア劇団はなぜモテない>
堺:
これは昔から思ってた モテたいと思って始めたわけじゃないんだけど、あまりにも落差があって
劇団て独創性が必要だけど、ありすぎると周りは引くんだよね あんまり自分らしすぎると
イノ:じゃあアマチュア劇団がモテるにはどうしたら?
堺:
っぽいやつを作ればいいんじゃないですか?w 生乾きの自我を見せられると人はちょっとねぇ・・・
有働:“生乾きの自我”かあ、いい言葉だなあ
<食べたいもの~>
堺:
ある時ふと思った じゃあ今食べよう
それか無意識下に押し込められて、とんでもないところで、とんでもないフライドチキン食べることになる
<ニュース明け>
スタジオ前後の花は六文銭をイメージしていて、有働さんのイヤリングまで!
堺:じゃ二文銭?
有働:持ってますよ
FAX:お芝居をしていて(話の展開に)イラつくことはなかったですか?
堺:
イラつく、イラつく でも、そこがまたリアルなとこなんですよね 大坂の気持ちも分かる
大坂城って軍事施設でもあり、生活の場でもあるから 生活しながら戦争するって難しい(城はみんなそうだよね
FAX:ドラマには個性的な女性がたくさん出てきます 堺さんが妻にするなら誰?
堺:
妻!? 妻にするなら直江兼続ですよ 支えてくれて、頭もいいし 声もいいしw
『真田丸』は、女性が“都合のいい女じゃない”ところがすごくイイ みんな一癖ある
FAX:真田信繁の美学とは?
堺:
あったのかなあ・・・
今作の面白いところは、完全無欠な主人公が、運が悪くて負けちゃう話じゃない
信繁にも欠点がある そこが面白い あんまり神格化しすぎる信繁でもない
自分に自信持ちすぎるところとか、真っ直ぐ人にぶつかれないところとか
ちょっと不器用なところがあって面白い
●三谷さんからのメッセージ
早速ですが、次は何をやりましょうか メールします
■特選!エンタ 音楽「真田丸 メインテーマ&真田丸紀行 生演奏」
“メインテーマを演奏しているバイオリニスト三浦文彰さんと、
♪真田丸紀行のテーマを演奏しているピアニスト辻井伸行さんのお2人の生演奏”
2人で共演は初めてってさらに貴重!
Q:有働さんのナレが変わったかどうか?
辻井:
回ごとに違う気がした 私は第44話が印象に残った メインテーマが最後に来てゾクゾクっとした
“真田丸よ!”てセリフがカッコいいと思いました
堺:作曲家の服部さんから“戦いに出るような感じで演奏してくれ”って言われたと聞きましたが
三浦:
バイオリンのイメージのただキレイな演奏じゃなくて、“土臭い感じが欲しい”と言われて
最初の低音の響きをどう音にするかをいろいろ考えた “荒々しさがあったほうがいい”と言われました
♪真田丸(OP)
喋ってからすぐ集中した音出すってスゴイなあ!
この最初から切り裂くような音が印象的だった
こういうプロ中のプロの人たちが一斉に結集するんだから、やっぱ長寿番組になるのもうなづける
堺:もっと聴きたい ずっと聴きたい
中谷:
三浦さんは16歳から世界で活躍している
辻井さんは日本人初、コンクールで優勝
日本のクラシック界の若手の至宝ですよ!
イノ:もとは外国の楽器なのに、それを聴いて戦国時代を思い出すってスゴイ
中谷:2人はソリストとして2月に同じコンサートに出演して、互いに刺激を受けたそうです
辻井:
彼の演奏は落ち着いていて、技術も素晴らしい 僕はプロの音楽家の知り合いがいなくて、友達になれて嬉しい
三浦:
ツアーで一緒に回ることが出来て、毎回演奏が白熱して、安定していた
一緒にお酒を飲んだり、カラオケしたりしました
有働:何を歌われたんですか?!
辻井:演歌 氷川きよしさんとか クレイジーケンバンドとか
(まさかの剣さん! どの曲だろう・・・
堺:なんだこの幅!w
三浦:尾崎豊さんとか
イノ:バイクは盗んじゃダメですよ
Q:女性の好みを『真田丸』の出演者から選ぶなら?
辻井さんも三浦さんも、「梅ときりの中間がいい」
中谷:辻井さんは2歳からおもちゃのピアノを弾いていた
辻井:聴いた音を弾いていたそうです 自分では覚えてないですけど
堺:辻井さんにとって真田丸のテーマ曲はどんな?
辻井:
♪紀行 は淋しさもあるけれども、OPは戦いに行く感じ カッコいい
普段はオーケストラですけど、今日は2人でオーケストラの感じを出したい
三浦さんは音楽背景をとことん調べる(それはクラシックのそもそものやり方だもんね
三浦:
クラシックの作曲家は亡くなっているので、直接質問できないが、
今回は服部先生に曲に関して聞けるのは有り難い
最初からこだわりがあったので、雰囲気をどう実際の音にするかを考えました
♪真田丸紀行(こっちはあまり覚えがない・・・
クラシック界でも、こうして日本人の若い才能がどんどん開花して、世界で活躍しているって素晴らしいなあ
堺:お喋りしてすぐ演奏に戻れるんだな/驚
三浦:生演奏で緊張します ドラマも全部観たので、堺さんと会えて嬉しかった
辻井:私も嬉しかったです
<FAXコーナー>
イラストの勢いがハンパない!
BSは朝6時から始まるから、総合の8時までの2時間で描いて送るって!
堺:
これは部長とか、課長とかいうことですね(役職名だったのか!
名前は昔はあまり気軽に呼ばなかった
堺:大きくなったらぜひNHKアートのほうに
(笑い崩れる有働アナw こういう機転の速さもあるんだねw
堺:最後は笑顔とか、休息とか、そういう感じにしてあげたいと思います
最後もいつものニコニコ顔 いつでもこのニコニコ顔だね
誰かにそう言われて、悩んだ時期があったとどこかで聞いたような?
ギリギリまで答えて、番組終わってすぐ27日の回の番宣が入った
役柄とか、表情とかで、勝手にもっとのんびりした人かと思っていたら、けっこうパキパキ話す人で意外だった
一番、『真田丸』ロスになっているのは、実は堺さんら出演者やスタッフじゃないのかなあ?