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『くまのアーネストおじさんサーカスがやってきた』 ガブリエル・バンサン

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『くまのアーネストおじさんサーカスがやってきた』(ブックローン出版)
ガブリエル・バンサン作・絵 もりひさし/訳 

“バンサンは、このシリーズで愛の深さ、他人に尽くす喜び、
 気取らない素朴な生活などを表現したかったという。”

「作家別」カテゴリーに追加しました。



アーネストは、サーカスでピエロまでやっていたのかあ/驚
だからバイオリンを弾いたりも出来るんだ

本当に子どもが心底から好きなのね
だから、セレスティーヌを見つけた時も放ってなんておけなかったのは当然のこと

イヤイヤやっていたほうが、お客さんの笑いがとれるって興味深い
人が笑う時には、いろんな意味があるんだな

ここに出てくるボレロさんは、『くまのアーネストおじさん セレスティーヌのこや』に出てきた人?
って思ったら、今作の前の『ボレロがやってきた』の人なのか
1冊ごとに話が分かれているから、どこから読んでもいいんだけど、やっぱり時系列に読みたい

「風来坊」っていい言葉
宿無しで自由気ままにしているのは、自分の意思からで、
彼の意思を尊重して、ムリに誘わないアーネストのさり気ない優しさも感じる

そういうアーネストは、一体今は何をして生計を立てているのかな?


▼あらすじ(ネタバレ注意

町にサーカスがやって来て、行きたがるセレスティーヌ

最初は気乗りしないと言っていたけれども、行くとなると本格的にピエロの化粧をしだすアーネスト

「僕は、昔、サーカスのピエロだったんだよ」


「アーネストがピエロだったなんて・・・」
「僕は いつだって ピエロさ!」(このセリフいいな

セレスティーヌにまで、でっかいリボンと、水泳パンツの帽子をかぶせる(変態仮面!?w



「このトランクをさげてれば、サーカスに堂々と入れるんだ」



ピエロの演技が終わると、「さ、今度はこっちの出番だ」と
セレスティーヌが止めるのも構わずに飛び出していくアーネスト

昔の仲間が来て、「サーカスに戻ってこいよ、昔みたいに」

紹介されて再びサーカス会場に招かれるアーネストとセレスティーヌ

「お客さんに花を配っておいで ふくれっ面でさ そのほうが みんな 笑ってくれるよ」

ほんとうにイヤイヤやってるセレスティーヌが可愛い



興業主からまた契約しないか、と誘われるけれども、なんとなく断るアーネスト


帰り道、ボレロに出会う 「荷物なんか持って、君も宿無しかい?」



アーネストは、ボレロにサーカスの職を誘うが
「ありがとう でも、俺って風来坊だからね」


翌日は、アーネストからサーカスに行こうとセレスティーヌが誘われることにw





最初、「気がのらない」てゆったのは、サーカスの入場代が払えないから?

トランクを持って歩いているだけで、サーカスの人に見られたり、宿無しに思われたりするのもフシギ
人がいかに見た目だけで、いろいろな主観的なレッテルを貼っていることに気づかされる

最後は、すっかり昔を思い出してサーカスが楽しくなっちゃったアーネスト
きっと観るより、演るほうがずっと楽しいって知っているんだな



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