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『もういちど会える』 葉祥明(大和書房)

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『もういちど会える』(大和書房)
葉祥明/著

「作家別」カテゴリーに追加しました。


葉祥明さんの本には、平和や愛を訴えるもののほかに、
愛するものを失くした悲しみを癒すシリーズもあることが分かった

スピリチュアル本にあるように、死はけして恐ろしいものではなく
すべて生まれた時から、限られた時間の中で、成すべきことを成したら
穏やかな、もとの魂の世界に戻るという摂理

それを知らずに、「あんなに若くして亡くなって可哀相に」と嘆いたり、恨んだりしている様子も見えて
逆に魂を悲しませているということも描いている

目には見えなくなっても、つねにそばにいて、見守っていること
魂の世界には、悲しみも、痛みもなく、ただただ穏やかに、幸せに暮らしていること

こうした意識が広まれば、「死への恐怖・不安」から派生する
さまざまな弊害もなくなるのにと思う


“生命は永遠で、愛の絆は失われることはない”



▼あらすじ(ネタバレ注意

ママ、パパ、ボクだよ!

ママ、パパ、わたしよ!




あの子が生きている!
せめてもう一度 元気な姿を見たかった
あの子の成長を見届けたかった

あの日 思いがけなく突然の別れがやってきた
気持ちも時間も止まったまま・・・
怒り 憎しみ 悲しみ 絶望に張り裂けんばかり




ここは、苦しみも痛みもない
怖いことも 辛いこともない
とてもすてきなところだよ

だから心配しないで もう悲しまないで
ここでは 誰もひとりぽっちじゃない

パパ、ママ 自分たちを責めないで
みんなが苦しむのを見ているのは辛いんだ


この世に起きることにはすべて深い意味がある
大切なのは、そこから学ぶことなんだ





それを表現するのに人生の長さや形はさまざま
人はかならず この世を去る

その意味は この世では理解しにくいかもしれない
でも、こちらにかえってきたボクにはわかる
だから こうしておだやかな気持ちでいられるんだ


ただ、パパとママの悲しみが強く感じられて それだけが心配なの

この世界は遠く離れているんじゃない
同時に存在してるんだ!







【作者あとがき 内容抜粋メモ】

なぜ幼い子どもたちが、若くしてこの世を去らなくてはいけないのでしょうか?
彼らは何のために生まれてきたのでしょう

しかし、たとえ、この世にいる期間が短くても
すべての子は、その子にとって必要なだけの時間を
この世界で過ごしていくのです

そのことを知っているのは、その子の魂です

幼い生命の目的や役割を 私たちは完全に知ることはできません

しかし、はっきりと目的も意味もあったと知ることは
愛する子を失った悲しみを癒すよすがとなるでしょう

そして、いずれ必ず再会できることは
希望の光となるにちがいありません





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