そのひとの眼は
暗く深い色をしていた
いつも見るものの奥を見ていた
いつも誰かを求め
いつも誰かを想いながら
この世に求めるものは存在し得ず
ひとりにしておいてくださいと
その眼を隠しながら
シャツの袖を握りしめたひと
季節はもう
さみしすぎた
1987.10.24記
暗く深い色をしていた
いつも見るものの奥を見ていた
いつも誰かを求め
いつも誰かを想いながら
この世に求めるものは存在し得ず
ひとりにしておいてくださいと
その眼を隠しながら
シャツの袖を握りしめたひと
季節はもう
さみしすぎた
1987.10.24記