■『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016)(ネタバレ注意
監督:平山秀幸
出演:
岡田准一 深町誠
阿部寛 羽生丈二
尾野真千子 岸涼子
ピエール瀧 宮川
甲本雅裕 井上真紀夫
風間俊介 岸文太郎
テインレィ・ロンドゥップ アン・ツェリン
山中崇 斎藤
佐々木蔵之介 長谷渉
阿部ちゃんと岡田くんが冬山ロケがとてつもなく過酷だったという芸能ニュースを観て、
民放でOAするとのことで予録して観た
なんだか聞いたことのあるタイトルだと途中で気づいた
2014年に父の誕プレに贈った本の映画化か
神々の山嶺 1 (集英社文庫―コミック版)
実際ロケに行って撮ったのか? とんでもないな
▼あらすじ(ネタバレ注意
世界最高峰のエヴェレスト
1924.6.9 8000mほどの地点に2人のイギリス人がいた
ジョージ・リー・マロリーとアンドリュー・アーヴィン
頂上は目前だったが、同日、消息を絶った
初登頂は1953年 エドモンド・ヒラリーとエンジン・ノルゲー
マロリーらは登頂後に消息を絶った可能性もある
深町はネパールの店で古いカメラを見つけて、マロリーが使ってたものと同じだと思う
そこに「毒蛇」と呼ばれる男が「この店は盗品を売っている」という
「シェルパの仏具を盗んだら報いを受けるぞ
山道を歩いていると岩が落ちてくるかもしれない」
老人は品物を取り戻し、「カメラはどこだ?」と聞き、渡す深町
毒蛇と呼ばれた男は伝説のクライマー羽生だと気づく
上司・宮川に羽生のことを伝え、取材を始める
羽生と一緒に登山をしていた井上に会う
「羽生は天才的な山屋だった 人間としては最低だったが」
当時、長谷が登頂を褒めると「パートナーは誰だってよかったんだ」と言ったことで井上はまだ傷ついている
それで羽生と切れた 「みんな嫌っていたが、憧れる奴もいた」
岸は羽生に憧れ、無茶な登り方をする
「安全なルートに興味はない 僕は羽生さんがいるからこの山岳会に入ったんです」
2人とも助からないと分かっていて、パートナーがぶら下がったザイルを切れるかという話になり
羽生は迷わず「切るさ 反対の立場なら切られても文句は言わない」と言い切った
この話は山屋の間で広まった
[北アルプス 屏風谷]
話の通りの状況になり、滑落死した岸を抱えてきた羽生
ザイルは岩で擦り切れたということで解決したが、みんなは羽生が切ったと噂した
井上:岸が死んで屏風岩の疫病神と言われるようになった
深町は調べて、羽生が8年前ネパールに渡り、パスポートもとっくに切れて不法滞在だと知る
深町:素性を隠さなきゃならないから、マロリーのカメラも公表出来ないんだ
深町に電話をかけてきた女性と会う 岸の妹の涼子
兄が死んでから毎月お金が届く 名前はないが、筆跡で羽生だと分かった
ネパールからも毎月手紙が届く 3年前「大切にしてくれ」とネックレスが届いたのが最後
深町は「カトマンズで羽生に会った」と伝える
車椅子の長谷に聞く
1979 グランドジョラス
猛吹雪の中で、今度は羽生が吊られ、全身打撲、何本もの骨を折って
片足、片手だけで、歯でロープに少しずつ結び目を作って登った
長谷は冬季初登頂が報じられ、羽生は落ちても生還したことで伝説を作った
1985年 8年前のエヴェレスト遠征隊で2人が一緒になると話題になった
ノーマルルートに反対する羽生「お前はスポンサーのために登っているのか!」
隊を2つに割り、長谷はノーマルルートの長になった
リーダー:1次隊が登ってくれればそれでいいんだ
羽生:オレは1人で相当働いた 誰かの後なんて我慢できない! どうしても2番目なら降ります
その後、エベレストの北壁を見上げて
羽生:ここを真っ直ぐ登ったら気持ちいいだろうなあ
長谷:垂直の壁で、ボロボロと岩が剥がれるルートを恍惚と見ていた顔を今でも覚えてる ゾッとするよ
カトマンズに残っている理由も
長谷:
山だ 羽生丈二 は山屋だ ほかの生き方なんかできるわけない
きっとなにかとてつもないことを狙ってる」
リョウコ:私、羽生さんを探しにカトマンズに行きます
宮川:こんなに美味しいネタはないな お前も行くしかないだろ
羽生はトレッキングのガイドをしているがどことも契約していない
一緒にいた老人アン・ツェリンは登山用品店を回っているという
少年がアン・ツェリンの場所を教えるから10ドルくれと言ってくる
アン・ツェリンは羽生を「息子」と呼ぶ
アン・ツェリンの娘ドルマもいる
羽生はドルマとの間に子どもがいる?
羽生:死にかけたオレをドルマとアン・ツェリンが村まで下ろしてくれて助かった
リョウコ:
会いたかった でも会わないほうが良かった
必ず死ぬと分かっているようなことはしないと約束してください
絶対死なないって
深町:
エヴェレスト 冬季南西壁 単独 無酸素
前人未到 オレは彼の登頂をカメラにおさめる
オレは羽生さんの挑戦を見届けます
リョウコ:私は日本に帰ります コレ、羽生さんに返していただけますか? ペンダントを渡す
(登山カメラマンも相当な登山家でないとダメだな
深町:
写真を撮らせてくれ あんたの登っているところを
嫌だと言ってもついていくぞ ついていける所まで
羽生:
あのカメラは、エヴェレストの8000m付近に白人の遺体が転がっていた所で見つけた
マロリーのものだが、フィルムは入ってなかった
(「リバーク」とか『岳』を思い出す
※「マンガ感想メモリスト1」カテゴリー参照
羽生:生きて帰らなかった者が頂上を踏んだかなんてどうでもいい 死ねばゴミだ
深町:「どうして登るのか」と聞かれて、マロリーは「そこに山があるからだ」と答えた
羽生:オレは違うな オレがいるから山に登るんだ
[天気待ち1日目]
深町:あんたがザイルを切ったのか?
羽生:岸を殺したのはオレだ
[天気待ち3日目]
羽生:冬の南西壁の敵は風だ こんな所に長く居るのは危ない 三泊四日やるなら即行しかない
(ハアハアゆってるのは演技? リアル?
アン・ツェリン:
出発は明日だ 神に愛されているかを問うために
ビサル・サルパは神々の山嶺に行く
[7日目 快晴 気温 マイナス15度]
羽生:
ここからは一切無関係だ 何が起きても干渉しないと約束しろ
オレを撮れ オレが逃げ出さないようにな
吹雪の中を垂直に登っていく羽生
(えっと、どこにもロープをかけてない? 一緒に登るのはムリでしょ、深町さん
深町はロープをかけて休むが落石を顔に受けて失神する
羽生が助けに下りてくる
深町をおぶって登る羽生(三歩さんみたい
7300mの壁の窪みにテントを張る
羽生:
前にかがむと落石が直撃するぞ
あんたを助けたのはオレじゃない 岸だ
あんたを助けて、これでチャラだ
当時の様子が流れる
羽生:諦めるな お前が死んだらオレも死ぬ
岸は自分でロープを切る
羽生:オレがあいつを殺した
[2日目]
深町:オレのせいで三泊四日の計画はもう・・・
羽生:そんなことは関係ない
上には反り返った岩壁
深町:あんなとこ登るなんて不可能だ! 死ぬ気か?
羽生:オレは死なん じゃあな
深町は下山(そもそもなぜ彼まで無酸素?
“逃げるのか? ここまで来て逃げるのか? 撮らずに帰るのか?”
もう一度登り出す深町
望遠レンズを見ると見える「行けーー!」
(最初から一緒に登らなくても、望遠にすればよかったのでは?
今の望遠はハンパないし でもこの距離じゃ本人かは証明できないから?
羽生は自分でもカメラ持ってないのか?
急にとんでもない大きな黒い雲が覆いかぶさり
山頂はあっという間に見えなくなる
アン・ツェリンの元に戻る深町
アン:
あの壁を登れる人間がいるとは思えない
しかし、ビサル・サルパが落ちる姿も想像できない
深町は日本に戻り、リョウコに事情を話す ものすごい凍傷で真っ黒な顔
深町:あすこを登れるのは羽生さんしかいない
写真を焼く深町
リョウコ:
兄も羽生さんも、私の大切な人は皆、山で死にました
なんなんですか山って 私もこの目で見ないと納得できません 一緒に行きます
深町とリョウコはふたたびネパールへ
あのカラフルな旗がネパールの象徴的風景だね
シェルパに案内してもらい、アン・ツェリンのところでリョウコと分かれ、
また登る深町 今度は無線を持ってアン・ツェリンと連絡を取り合う
アン・ツェリン:
ドルマに子どもができた時、妻の形見のペンダントを預けました
ビサル・サルパはそれを日本に送ってもいいかとたずねた あなたのために
リョウコもシェルパの言葉が分かるの?驚
[サウスコル 標高7000m]
また黒い雲と風に巻き込まれる深町だが「体が軽い やれるぞ!」
アン・ツェリンの声も聞こえない クライマーズハイ?
無線も落としていったのに気づかない
リョウコ:一体、何人の命を奪えば気が済むんですか?!
アン:もうじき神々の裁きが下る
“オレはここに来てはいけなかったのか
神でも悪魔でもなんでもいい オレを助けてくれ”
[8050m]
諦めかけた時、「深町・・・」と呼ぶ羽生の声が聞こえる
羽生は目を開けたまま凍っている!
羽生が書いた手帳を読む
“もういいか もういいか まだか 休むのは死ぬ時だ 休むな
生きている間は休まない 休むなんてオレは許さないぞ
生きて戻る 死んだらゴミだ
脚が動かなければ手で歩け
手が動かなければ指でゆけ
指が動かなければ歯で雪を噛みながら
歯もダメになったら目で睨みながら歩け
目もダメになって 本当にダメになったら
思え! ありったけの心で想え!”
気づけば羽生は山頂8848mに着いていた
“とうとう頂を踏んだ だというのにオレはつくづく山の神さまから嫌われているらしい”
深町:そうか、あんたやったんだよな
羽生:
そうだ、オレはやった お前が探しているものはそこにある
ジョージ・マロリーだ フィルムはザックの中だ
深町:もういいんだ、そんなものは
羽生:じゃあ何をしに来た
深町:分からない
羽生:そうか 分からないか
羽生の手にペンダントを返す
深町:
羽生さん一緒に帰ろう オレが連れてってやる
オレがもし休もうとしたら、オレを殺せ オレは死なん 生きて帰る
オレにとりつけ とりついてオレについて来い!
さすがにおぶってはいけないから、魂を持って帰るってことか
深町には山の神がついているのか?
最後は第九? しかもエンドロールの途中でCMになって予録が終わってた
これはカットした編集版かなあ?
深町さんは、ほんとに何をしにあんな所まで行ったのやら?
ノートを持って帰ったなら、自分のフィルムと合わせて証明できるのかな
観ているだけで呼吸困難になりそうな映画 劇場ではとてもムリなやつ
こんな過酷な撮影も演るって、役者根性も、登山家の執念と似たところがある気がした
監督:平山秀幸
出演:
岡田准一 深町誠
阿部寛 羽生丈二
尾野真千子 岸涼子
ピエール瀧 宮川
甲本雅裕 井上真紀夫
風間俊介 岸文太郎
テインレィ・ロンドゥップ アン・ツェリン
山中崇 斎藤
佐々木蔵之介 長谷渉
阿部ちゃんと岡田くんが冬山ロケがとてつもなく過酷だったという芸能ニュースを観て、
民放でOAするとのことで予録して観た
なんだか聞いたことのあるタイトルだと途中で気づいた
2014年に父の誕プレに贈った本の映画化か
神々の山嶺 1 (集英社文庫―コミック版)
実際ロケに行って撮ったのか? とんでもないな
▼あらすじ(ネタバレ注意
世界最高峰のエヴェレスト
1924.6.9 8000mほどの地点に2人のイギリス人がいた
ジョージ・リー・マロリーとアンドリュー・アーヴィン
頂上は目前だったが、同日、消息を絶った
初登頂は1953年 エドモンド・ヒラリーとエンジン・ノルゲー
マロリーらは登頂後に消息を絶った可能性もある
深町はネパールの店で古いカメラを見つけて、マロリーが使ってたものと同じだと思う
そこに「毒蛇」と呼ばれる男が「この店は盗品を売っている」という
「シェルパの仏具を盗んだら報いを受けるぞ
山道を歩いていると岩が落ちてくるかもしれない」
老人は品物を取り戻し、「カメラはどこだ?」と聞き、渡す深町
毒蛇と呼ばれた男は伝説のクライマー羽生だと気づく
上司・宮川に羽生のことを伝え、取材を始める
羽生と一緒に登山をしていた井上に会う
「羽生は天才的な山屋だった 人間としては最低だったが」
当時、長谷が登頂を褒めると「パートナーは誰だってよかったんだ」と言ったことで井上はまだ傷ついている
それで羽生と切れた 「みんな嫌っていたが、憧れる奴もいた」
岸は羽生に憧れ、無茶な登り方をする
「安全なルートに興味はない 僕は羽生さんがいるからこの山岳会に入ったんです」
2人とも助からないと分かっていて、パートナーがぶら下がったザイルを切れるかという話になり
羽生は迷わず「切るさ 反対の立場なら切られても文句は言わない」と言い切った
この話は山屋の間で広まった
[北アルプス 屏風谷]
話の通りの状況になり、滑落死した岸を抱えてきた羽生
ザイルは岩で擦り切れたということで解決したが、みんなは羽生が切ったと噂した
井上:岸が死んで屏風岩の疫病神と言われるようになった
深町は調べて、羽生が8年前ネパールに渡り、パスポートもとっくに切れて不法滞在だと知る
深町:素性を隠さなきゃならないから、マロリーのカメラも公表出来ないんだ
深町に電話をかけてきた女性と会う 岸の妹の涼子
兄が死んでから毎月お金が届く 名前はないが、筆跡で羽生だと分かった
ネパールからも毎月手紙が届く 3年前「大切にしてくれ」とネックレスが届いたのが最後
深町は「カトマンズで羽生に会った」と伝える
車椅子の長谷に聞く
1979 グランドジョラス
猛吹雪の中で、今度は羽生が吊られ、全身打撲、何本もの骨を折って
片足、片手だけで、歯でロープに少しずつ結び目を作って登った
長谷は冬季初登頂が報じられ、羽生は落ちても生還したことで伝説を作った
1985年 8年前のエヴェレスト遠征隊で2人が一緒になると話題になった
ノーマルルートに反対する羽生「お前はスポンサーのために登っているのか!」
隊を2つに割り、長谷はノーマルルートの長になった
リーダー:1次隊が登ってくれればそれでいいんだ
羽生:オレは1人で相当働いた 誰かの後なんて我慢できない! どうしても2番目なら降ります
その後、エベレストの北壁を見上げて
羽生:ここを真っ直ぐ登ったら気持ちいいだろうなあ
長谷:垂直の壁で、ボロボロと岩が剥がれるルートを恍惚と見ていた顔を今でも覚えてる ゾッとするよ
カトマンズに残っている理由も
長谷:
山だ 羽生丈二 は山屋だ ほかの生き方なんかできるわけない
きっとなにかとてつもないことを狙ってる」
リョウコ:私、羽生さんを探しにカトマンズに行きます
宮川:こんなに美味しいネタはないな お前も行くしかないだろ
羽生はトレッキングのガイドをしているがどことも契約していない
一緒にいた老人アン・ツェリンは登山用品店を回っているという
少年がアン・ツェリンの場所を教えるから10ドルくれと言ってくる
アン・ツェリンは羽生を「息子」と呼ぶ
アン・ツェリンの娘ドルマもいる
羽生はドルマとの間に子どもがいる?
羽生:死にかけたオレをドルマとアン・ツェリンが村まで下ろしてくれて助かった
リョウコ:
会いたかった でも会わないほうが良かった
必ず死ぬと分かっているようなことはしないと約束してください
絶対死なないって
深町:
エヴェレスト 冬季南西壁 単独 無酸素
前人未到 オレは彼の登頂をカメラにおさめる
オレは羽生さんの挑戦を見届けます
リョウコ:私は日本に帰ります コレ、羽生さんに返していただけますか? ペンダントを渡す
(登山カメラマンも相当な登山家でないとダメだな
深町:
写真を撮らせてくれ あんたの登っているところを
嫌だと言ってもついていくぞ ついていける所まで
羽生:
あのカメラは、エヴェレストの8000m付近に白人の遺体が転がっていた所で見つけた
マロリーのものだが、フィルムは入ってなかった
(「リバーク」とか『岳』を思い出す
※「マンガ感想メモリスト1」カテゴリー参照
羽生:生きて帰らなかった者が頂上を踏んだかなんてどうでもいい 死ねばゴミだ
深町:「どうして登るのか」と聞かれて、マロリーは「そこに山があるからだ」と答えた
羽生:オレは違うな オレがいるから山に登るんだ
[天気待ち1日目]
深町:あんたがザイルを切ったのか?
羽生:岸を殺したのはオレだ
[天気待ち3日目]
羽生:冬の南西壁の敵は風だ こんな所に長く居るのは危ない 三泊四日やるなら即行しかない
(ハアハアゆってるのは演技? リアル?
アン・ツェリン:
出発は明日だ 神に愛されているかを問うために
ビサル・サルパは神々の山嶺に行く
[7日目 快晴 気温 マイナス15度]
羽生:
ここからは一切無関係だ 何が起きても干渉しないと約束しろ
オレを撮れ オレが逃げ出さないようにな
吹雪の中を垂直に登っていく羽生
(えっと、どこにもロープをかけてない? 一緒に登るのはムリでしょ、深町さん
深町はロープをかけて休むが落石を顔に受けて失神する
羽生が助けに下りてくる
深町をおぶって登る羽生(三歩さんみたい
7300mの壁の窪みにテントを張る
羽生:
前にかがむと落石が直撃するぞ
あんたを助けたのはオレじゃない 岸だ
あんたを助けて、これでチャラだ
当時の様子が流れる
羽生:諦めるな お前が死んだらオレも死ぬ
岸は自分でロープを切る
羽生:オレがあいつを殺した
[2日目]
深町:オレのせいで三泊四日の計画はもう・・・
羽生:そんなことは関係ない
上には反り返った岩壁
深町:あんなとこ登るなんて不可能だ! 死ぬ気か?
羽生:オレは死なん じゃあな
深町は下山(そもそもなぜ彼まで無酸素?
“逃げるのか? ここまで来て逃げるのか? 撮らずに帰るのか?”
もう一度登り出す深町
望遠レンズを見ると見える「行けーー!」
(最初から一緒に登らなくても、望遠にすればよかったのでは?
今の望遠はハンパないし でもこの距離じゃ本人かは証明できないから?
羽生は自分でもカメラ持ってないのか?
急にとんでもない大きな黒い雲が覆いかぶさり
山頂はあっという間に見えなくなる
アン・ツェリンの元に戻る深町
アン:
あの壁を登れる人間がいるとは思えない
しかし、ビサル・サルパが落ちる姿も想像できない
深町は日本に戻り、リョウコに事情を話す ものすごい凍傷で真っ黒な顔
深町:あすこを登れるのは羽生さんしかいない
写真を焼く深町
リョウコ:
兄も羽生さんも、私の大切な人は皆、山で死にました
なんなんですか山って 私もこの目で見ないと納得できません 一緒に行きます
深町とリョウコはふたたびネパールへ
あのカラフルな旗がネパールの象徴的風景だね
シェルパに案内してもらい、アン・ツェリンのところでリョウコと分かれ、
また登る深町 今度は無線を持ってアン・ツェリンと連絡を取り合う
アン・ツェリン:
ドルマに子どもができた時、妻の形見のペンダントを預けました
ビサル・サルパはそれを日本に送ってもいいかとたずねた あなたのために
リョウコもシェルパの言葉が分かるの?驚
[サウスコル 標高7000m]
また黒い雲と風に巻き込まれる深町だが「体が軽い やれるぞ!」
アン・ツェリンの声も聞こえない クライマーズハイ?
無線も落としていったのに気づかない
リョウコ:一体、何人の命を奪えば気が済むんですか?!
アン:もうじき神々の裁きが下る
“オレはここに来てはいけなかったのか
神でも悪魔でもなんでもいい オレを助けてくれ”
[8050m]
諦めかけた時、「深町・・・」と呼ぶ羽生の声が聞こえる
羽生は目を開けたまま凍っている!
羽生が書いた手帳を読む
“もういいか もういいか まだか 休むのは死ぬ時だ 休むな
生きている間は休まない 休むなんてオレは許さないぞ
生きて戻る 死んだらゴミだ
脚が動かなければ手で歩け
手が動かなければ指でゆけ
指が動かなければ歯で雪を噛みながら
歯もダメになったら目で睨みながら歩け
目もダメになって 本当にダメになったら
思え! ありったけの心で想え!”
気づけば羽生は山頂8848mに着いていた
“とうとう頂を踏んだ だというのにオレはつくづく山の神さまから嫌われているらしい”
深町:そうか、あんたやったんだよな
羽生:
そうだ、オレはやった お前が探しているものはそこにある
ジョージ・マロリーだ フィルムはザックの中だ
深町:もういいんだ、そんなものは
羽生:じゃあ何をしに来た
深町:分からない
羽生:そうか 分からないか
羽生の手にペンダントを返す
深町:
羽生さん一緒に帰ろう オレが連れてってやる
オレがもし休もうとしたら、オレを殺せ オレは死なん 生きて帰る
オレにとりつけ とりついてオレについて来い!
さすがにおぶってはいけないから、魂を持って帰るってことか
深町には山の神がついているのか?
最後は第九? しかもエンドロールの途中でCMになって予録が終わってた
これはカットした編集版かなあ?
深町さんは、ほんとに何をしにあんな所まで行ったのやら?
ノートを持って帰ったなら、自分のフィルムと合わせて証明できるのかな
観ているだけで呼吸困難になりそうな映画 劇場ではとてもムリなやつ
こんな過酷な撮影も演るって、役者根性も、登山家の執念と似たところがある気がした