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医療を受けられない人をどう支えるか@あさイチ

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医療を受けられない人をどう支えるか@あさイチ

“経済的な理由から、病気になっても医療を受けない「受診控え」が問題になっています。
 VTRでは、重症の気管支ぜんそくでありながら、経済的な困窮を理由に2年間病院へ行けなかった女性の例をご紹介しました。
 女性は、所得が低い場合に無料または低額で診療を受けられる「無料低額診療事業」によって一時的に治療を受けることができ回復しました。
 この「無料低額診療」とは、どんな人が利用できるのか?「受診控え」を防ぐには何が必要なのかをお伝えしました。”

専門家ゲスト:結城康博さん(淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科教授)
ゲスト:パックンさん(タレント)、黒沢かずこさん(タレント)
リポーター:雨宮萌果アナウンサー



●「無料低額診療制度」とは
 

昭和26年、保険制度がなかった頃にできた仕組み
ソーシャルワーカーに相談すると、これまでの暮らしぶりなどについて事情を聞き取り、
「生活保護」対象者となるか、医療費を一部負担するなどして対処し
本人が健康を取り戻し、社会復帰に至るまで支援する


女性まきさんを取材
重症の気管支ぜんそくでありながら、経済的な困窮を理由に2年間病院へ行けなかったまきさん
ある日、呼吸ができなくなり、止む無く受診して「無料低額診療制度」を知った



 


●なんでも相談室
 

まきさんは、飲食業で働いていたが、月収は平均10万円前後
保険料を滞納していたため失効していた
「なんでも相談室」で相談した結果、「生活保護」を受けられるようになった

 

まきさん:
働けないから収入が減って、病院に行けなくて
病気がひどくなって、また働けなくなる 悪循環ですね
生活も悪いほうにいっちゃう



村松さん:
一番最初に思ったのは、よくぞ、ここにたどり着いてくれた
「無料低額診療」を知らなくて、たどり着けない人はいくらでもいる

まきさん:
今は、ホッとして、本当に有り難いと思っています/涙
この制度を見つけることが出来なくて、苦しんでいる人はいっぱいいると思う
そんな人がなくなればいい




結城さん:
この制度を知らずに病気を悪化させて、最悪、死に至ってしまったケースが、去年58件ある
保険料を滞納してしまうと、受診するたびに全額負担になる それが今、20万世帯ある
20年前から、300万円の年収で受診控えがあった

たとえ、親が保険料を滞納していても、子どもは無料で受診できることを知らない人も多い


ヤナギー:
今は、介護離職や、シングルマザーもいるし、この制度を知らない人も多いのでは?


パックン:
アメリカには保険制度がないため、もっとひどい状況
救急車を1回呼んだだけで15万円も請求される/驚
ゆくゆくは国の負担になるのだから、最初から無料にしたほうがいいと思う

(「先進国」とはいえ、困っている人を助けないのは、進んでいるとは言えないな


結城さん:
イラストにある通り、2017年時点で777万人 10年前より130万人以上増加している
ソーシャルワーカーに相談して、「一定の条件」を満たせば対象になる

「一定の条件」
月収15、6万円が上限目安(医療機関により違う

生活保護を受けられなくても、まず、この制度を利用して体調を治してから
生計を立て直すことをいっしょに考える

この制度は「一時的」な支援策

<注意点>

クスリ代は自費になるケースがほとんど
期間も限定的
この制度を適用している施設もけして多くない


イノ:制度自体の見直しも必要ですよね


ヤナギー:
社会保障費がふくらむ中、今後どう考えてゆけばいい?


結城さん:
今、低所得者が増えている中、医療保険を使いやすくして、
保険料を滞納していても無料にすることも考えるべき
このままだと重病人が増えていって、かえって社会的コストがかさむ


有働:困っている人は、まずはなにから行動すればいい?

結城さん:まずは、全国にある福祉窓口で相談してほしい

ヤナギー:
高齢者だとネットも使えないし、施設が遠いと行けないし、どうしたらいい

パックン:
生活保護になると、クルマを持ってちゃいけない
地方だと足がなくなる 病院にも行けない可能性もある

ヤナギー:
まずは、周りに困っている人がいたら、こういう制度があると伝えることも必要



<FAX>







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