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『落下する夕方』(1998)

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『落下する夕方』(1998)
原作:江國香織
監督・脚本:合津直枝

出演:
坪田リカ:原田知世
薮内健吾:渡部篤郎
根津華子:菅野美穂
涼子:国生さゆり
中島:大杉漣
和菓子屋の店主:岡本信人
直人:田邊季正
可南子:春名美咲
老夫:村上冬樹
老妻:橋本菊子
柴田亜紀子:初瀬かおる
美容師:阿知波悟美
ほか弁屋の客:浅野忠信
重藤:日比野克彦
坪田正枝:木内みどり
柴田:中井貴一

GYAO!で観た 配信終了日:2017年7月24日
原田知世、渡部篤郎、菅野美穂の共演は、今の私にぴったしv


▼あらすじ(ネタバレ注意





プール内のリカは幻影を見て溺れかけて、ケンゴが助ける


(若い渡部さん可愛すぎるでしょ!

リカ:柴田さんのパラグライダーが見えた
ケンゴ:あれは撮影中の事故なんだよ

リカ:私やっぱりまだ柴田のところに行けない


2人は4年目の同棲だが、「引っ越そうと思う」と別れ話をされる


ケンゴ:
リカのせいじゃない リカは優しくて、料理も上手くて・・・
2週間前ひと目惚れをした

リカ:形見もらおうかな 準優勝の時のジャージ


子どもに英語を教えているリカ


弁当屋で浅野忠信さんがチラっと出てる

マンションに1人で帰る
家に織り機があるって知世ちゃんらしい



友だちの涼子:
リカ、さっさと取り戻しておいで
健気に待たれるとかえって帰りづらくなるものだよ
必要なものは離しちゃダメだよ




(回想)パラグライダーに乗る柴田とトランシーバーで交信していると
急に落下して、カメラで撮っていた人たちは騒然となる




ケンゴからFAXが届いて、郵便物を渡す
リカ:私がいなくて寂しい? 新しい人は?
ケンゴ:苦戦してる ホッとするよ リカの顔見ると

ケンゴのアパートに行くと彼女・華子がいる
ケンゴ:久しぶりだね



逃げるように帰るリカ

美容院で泣いてしまう
部屋代のためにバイトを探すが土日だけだと見つからない

和菓子屋のパートの面接を受けるがすぐに不採用通知が来る
花屋で会った老夫婦に和菓子を渡す




リカ:引っ越したら別れたことになるもん
リョウコ:この歳のバイトって水商売でしょ フェロモンが足らないのよ


なぜかハナコが家に来て、3人で一緒に住みたいと言う


ハナコ:
ヤブウチさんも心配してた
私たち3人にとって完璧な解決策だと思うけど

勝手にお風呂に入って数をかぞえ始め、ソファで眠るハナコ


英会話教室から帰るとハナコはまだいる 1日中寝ていた

リカ:どうしてケンゴと住まないの? いつまでいるつもり?
ハナコ:いられなくなるまで


ハナコ:織り機をやるの見せて 一生のお願い



ハナコ:ヤブウチさん、今夜ウチに来るって 電話に出たらビックリしてた


3人でフシギな食事


ハナコの我がままを母親のように叱るリカ

ベランダで月を観て心を静める


2人に手を振り、自分の家に帰るケンゴ



ハナコはしばらく湘南に行ってしまう

留守の間にケーキを持ってくるケンゴ
リカ:ハナコはしばらく帰らないって

リカ:リョウコが“ぼんやりしてるから取られるんだ”って
ケンゴ:オレ、混乱してるな お前たち姉妹みたいでさ 変な感じがした リカは平気なのか?

リカ:
けっこう気が合うみたい私たち
十三夜 願い事を叶えてくれるんだよ 祈ろう
月はいつも同じ面しか見せてないんでしょ?
月の裏側見てみたい




ベランダからケンゴとハナコが抱き合ってるのを見てしまうリカ


英語教室のナオトくんとも気が合うハナコ


ハナコ:ヤブウチさん、あなたのことすごく好きなのね
リカ:愛してるのね?

ハナコ:
いいえ 好きだから ポケットに入りたくなるだけ
誰かのポケットに入って、少し休みたいじゃない

また湘南に行くという



2年ぶりにお盆に実家に帰るリカ
父が亡くなった時はケンゴも一緒だった


(こういう昭和な雰囲気似合うなあ 大林監督の尾道三部作みたい



リカ:母さん、再婚とかしないの?
母:リカは結婚はどうなの?

リカ:まだしたくないから
母:リカは小さい頃から我慢強いコだから

(なんだか長野の実家を思い出す緑の多い場所


図書館でケンゴに会うリカ


リカ:
ケンゴ、私といると休めなかった? 私はケンゴのポケットが一生の住処だったのに
あのコ、他に恋人いるんじゃないの?

ケンゴ:ほっといてくれ 気持ちのコントロールなんてできるのかよ!


トオル:
大人と子ども、どっちが楽しい?
お父さんは、大人っていうけど、ハナちゃんは子どもっていうんだ
ハナちゃん、今僕んちにいるんだ おとといから


リカ:湘南じゃなかったの? シンウチさんのこと好きになったの?
ハナコ:私、怒られるの大嫌い 寂しかったの?



翌日、ハナコはまたふらりと出て行った


ロスからリョウコが来て、サウナに行く


リョウコ:
そういうの不健康じゃない? 3人とも寂しがってて、妙に労わりあってて
でも許してなんかなくて 誰も現実と向き合っていない

私、もうこっちに戻ろうかと思って
3年の留学じゃどうにもなんない リカは1年で切り上げて大正解

こんなはずじゃないって毎日必死で・・・疲れた
私も現実に順応しようってわけよ


男(中島)がハナコを探しに来るが「旅行に出ている」と誤魔化す



ケンゴと会うと月の本をくれる

ケンゴ:月の裏側見たいんだろ?
リカ:ヒゲ、大丈夫?



ケンゴ:
木っ端微塵だよ “期待されるのは大嫌い”とかさ
仕事も少し休んでる かき乱されないのは安らかだよな


リョウコと骨董品屋?に行く


リョウコ:
そのコの保護者になったつもり?
私、もう1年だけ向こうでやってみる


ケンゴが酔っ払って電話をかけてくる
ケンゴの部屋に行くとめちゃくちゃ

リカ:寝よう! 嫌がってもダメだよ 触って 愛情なんてなくていいから!
(なんか、シャツの着方がカッコいい知世ちゃん

「帰る じゃ」と、ひっぱたいてからドアを閉める

「セロリ、、、リボン、、、ボンサイ、、、」


家にはハナコがいる

ハナコ:ヤブウチさんは元気?
リカ:知らない

ハナコ:
ヤブウチさん、もうダメ
ヤブウチさんが来なければ、あなたが行けばいいのよ
だって、会いたいんでしょ あたしだったらそうする
あなただけが辛いって思ってる あなたにはみんな分かってるの?
明日、旅に出よう

(まあ、寝返って、ハッキリしないのはカレシのほうだしね


藤沢? 江ノ電か?
中島の別荘に招くハナコ

ハナコ:
小さい時どんなお話が好きだった? 私は『バンビ』
お母さんがバンビって叫ぶところ 空が真っ赤に燃えるところ

見つからないように隠れてると、このまま誰も見つけてくれないんじゃないかと思って
私は逃げてばっかり

リカ:ここに隠れてたのね これからどうするの?


祭りで賑わう 2人も自由に遊び、海に行く





ハナコ:
弟がいたの 3つ下 少しだけ邪魔だった
“屋根から飛び降りれたら一緒に連れてってあげる”って
それから脚が麻痺したままなんだ/涙
もう長く会ってないけど

リカ:帰りたくないなあ

ハナコ:一度外に出たら帰れないのよ 一緒に逃げる?

(リカも心に傷があるもんね 柴田さんの


リカ:今夜帰ってくるでしょ? 待ってる

いつまでも手を振るハナコ


リカ(今夜はハナコとスキヤキにしよう ケンゴも呼んで)
ケンゴは来るがハナコがいない




電話がきて電車に乗る2人 中島が迎えに来ている
中島:湯船の中で眠っているようでした


ハナコの葬式を済ませる


中島:
あのコは小さい時から変わったコでした
亡くなった母親の姓が根津と言いまして

リカ:気まぐれだから
中島:フラっと出たまま帰らない
ケンゴ:風来坊な奴

リカ:ハナコも来れば、お葬式ももっと楽しかったのに


美容院に行くと月の歌が聞こえる
ハナコの荷物は家にあるまま

リカ:
リョウコ、一生のお願い 泣いてもいい?
ハナコはもう帰らないんだね


柴田のもとを久しぶりに訪ねるリカ

(死んだのではなかったのね

妻:

ケンゴさんにはいろいろよくしてもらって
柴田にはカナコ(4歳になる娘)の声だけは聞こえるみたいで
でも、私が“あなた”って呼びかけるとかすかにまばたきするのよ


ケンゴを呼び出したリカ


リカ:小さい頃どんなお話が好きだった?
ケンゴ:ピーターパンかな

リカ:私はかぐや姫

ケンゴ:
彼女は月の都で罪を犯したから地上に戻されたんだ

月はなんの力があって、死んではまた生まれるのか
なぜその腹にウサギは宿るのか

リカ:
ハナコと夕陽を見た 静かで明るくて 落ちていく夕陽
私、引っ越そうと思う

ジャージを返すと泣くケンゴ
ケンゴ:もう冬だねえ

また老夫婦に会って挨拶する

リカ:柴田さんとこ行った



部屋を片付けていると十三夜の月が見える

あれから夕方が好きになりました
心が澄んで満ちてきます

リカが骨董屋で買ったのは人形

このステキな人形の作家さんは誰だろう?



江國香織さんらしい静かで詩的な世界観が、知世ちゃんと渡部さんによって表現されてる
って言えるほど江國香織さんを読んではいないけれども きっとそうだ




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