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Channel: メランコリア
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notes and movies(2001.8〜 part2)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『シックス・デイ』(2000)
監督:ロジャー・スポティスウッド 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ロバート・デュヴァル ほか
違う役者でやったらけっこー見応えあるSFになってただろーに。
シュワちゃんのお茶目な演技がすべて台無しになってチープな笑いにしてると思うのは私だけ?
途中途中に入るピロピロとしたフラッシュバックと近未来の目新しいCGぬきには見られない。
唯一、久々元気な姿を見せたデュヴァルだけがドラマを引き締めてる。

"I'll be back"ってまだやってんだもんな・・・自分との2ショットでジョークを言い合うシーンとか、
「自分が2人いれば、自分とヤレるからな」とかさ、セリフもチープ。
このネタ『X-FAILE』のほうに回せばもっとダークでおどろおどろしくなって、
人の命とアイデンティティの尊厳のドラマにまでもっていけただろうに。
最新ヘリはスゴイかも。もし今あの技術があればUFOと間違えられてる。


■『クリムゾン・リバー』(2000)
監督:マチュー・カソヴィッツ 出演:ジャン・レノ ほか
残忍な殺人、奥深い山の小さな村、女の犯人、何年にも渡る恨み・憎しみ、
なんだか金田一耕助シリーズを観てるみたい。
犯人を走って追いつけない刑事のシーンは、たけしさんの映画にもあったな。
とにかく死体の再現が生々しくてリアルなのがポイント。
で、謎の仕組みがどーも分からずついてけないまま終わっちゃったカンジ・・・
2人の刑事の掛け合いはスピーディでイイ。太っちゃったジャン・レノも撮り方によってはまだまだイケてる


■『グリーン・デスティニー』(2000)
監督:アン・リー 出演:チョウ・ユンファ、ミシェール・ヨー、チャン・ツィイー ほか
あの身のこなしならキリマンジャロもひとっ飛びで登れるな/爆
ちょこっとワイドでワイヤーが見えたのもご愛嬌。
結局、剣の道って腕を競って殺し殺され、復讐に次ぐ復讐で不毛なんじゃないか?
同じワイヤーものでも『マトリックス』とカンフーとだとこうも違った楽しみ方が出来るのは新鮮。
チョウ・ユンファも新地開拓だ。

あれだけの技を持ってたら世界平和に役立てりゃいーのに
亡き夫に貞節の誓いを立て、夫の親友だったリーと心を通わせながら手も握らなかった(あの歳まで!?)
2人の大人の愛?と、若く才能あふれるが故に暴走するSとRの若い愛の2つの物語のシンクロが見物。

透き通るような白い肌のお嬢さんが、ひとたび剣を持つとスーパーガールに変身して、
空を飛び、水上を走って戦うアクションがかっちょいい。
屋根から屋根へ飛び回るシーンなんか足が着いてなかったもんねw 気力で飛んでるのかな?
人もあんな風に飛べたらどんなにいいか。
解毒剤を取りに行くのも馬より空を駆けたほうが速かったんでないの?


■『ことの終わり』(1999)

監督:ニール・ジョーダン 出演:レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア、スティーヴン・レイ ほか
限りなくロマンティックで、キリスト教ならずとも信仰について深く関わった作品。
1人の魅力的な女性を愛して、夫と愛人が同居するフシギな世界。
同じタイトルのハリウッド映画のビデオがあったがリメイクか?

「会わなくても続く愛はある。見えなくても人々が神を信じるように」
「僕の愛は違う。感じてこそ愛だ」
「それは本当の愛じゃないってことよ」

「もうあなたの不在には疲れた」
「憎しみで始まったが憎むのも疲れた。今はただ、神よどうかわたしを永遠に忘れ去って下さい」

これはもしかして小説の映画化なのかも。見事なプロットとキャラクター設定。
妻を愛していながら一度も夫婦とならなかったHも不思議だ。

「Sの不倫は知っていたが、君だとは知らなかった。変だが安心したんだ」


■『ハンニバル』(2000)
原作:トマス・ハリス 監督:リドリー・スコット 出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア ほか
レクター博士の完結編? にしてはまだ続きそう。
これぞ当たり役だったホプキンスがまたホッケーマスクを着けたのに、なぜジョディは断ったのか?
今作も決して食前、食後には見たくない“食人”にこだわった1作。
クラリスと連続殺人鬼のフシギな関係、緊張感がおもしろい。
なぜここまでいちFBI捜査官の女にこだわるのか。

ハンドクリームの香りを鼻のきく香水嗅ぎ師?にかがせて地域を特定したり、
PCのアクセスから本人の自宅住所、ケータイ番号まで分かったり、
一体FBI情報網はどこまで調査可能なのか!?
一流VS一流同士の知的な闘いのおもしろみを伝えるには、原作者の知的さも問われる。
友だちが原作がおもしろかったって言ってたから映画にない深みが隠れてるんだろーな。


■『キャスト・アウェイ』(2000)
監督:ロバート・ゼメキス 出演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント 、クリストファー・ノース ほか
CAST AWAY=漂着する。

一番の見所は脂肪ブクブクだったトムの身体が、ラストにはスッキリダイエットされるまでかな
一体どうやってあすこまで体重を落とせたのか、そのほうが気になる・・・

現代のロビンソー・クルーソーは前の生活に戻って何を学んだか?
やっぱりコーラと肉食、車と電気のある生活からは抜け出せまい。
案外あっさりと前世を忘れて、カワイイ娘ともう一度青春も悪くない、みたいなラスト。
機内ではおススメできない作品のひとつ

「この荷が私を支えました、ありがとう」
男の仕事に対する使命感、てか女に対する執着心はすごいパワーをも生み出す!
新たな人生に向けての晴れた顔でラスト。

荷のスケート靴をナイフにしてココナツを切ったり、それをポットにして雨水をためたり、
火をおこして魚やカニを食べたり、嵐の時は洞窟へ、となかなかこの男はやるもんだ。
人の本当の敵は、厳しい自然より孤独感なのかも。

「島にいる時、妻はいつもずっと側にいてくれた」


■『アンナと王様』(1999)
監督:アンディ・テナント 出演:ジョディ・フォスター、チョウ・ユンファ ほか
ミュージカル全盛の頃の初作は男っぽいユル・ブリナーと女優のエキゾチックな
アジアン風ラブストーリー仕立てだったけど、今回のリメイクはマレーシア?の島1コ
借り切ってセットを立て、歴史的ドラマにしたのがおもしろい。

ユンファ演じる王がとことん善人キャラになってて実話っぽいが、実際どうかは別として
英国の権力と、内外の紛争で微妙な立場に翻弄されるアジアのお国事情にも注目。

シャム?が今のタイ、バンコクなのが驚き。素晴らしい仏教美術と建物、自然が見事によみがえり、
当時の衣装、王宮内での生活の豪華さがうかがえる。ジョディの新作も待ち遠しい。


■『X-MEN』(2000)
監督:ブライアン・シンガー 出演:パトリック・スチュワート、ヒュー・ジャックマン ほか
ひと昔前の「Aチーム」が超人類集団となって、あらゆるイマジネーションをふくらませて
誕生したキャラがそのまま映像化できるのがスゴイ。
なんともハンパな終わり方。シリーズ化してTV放送で毎週見たいかも。
でも金と時間かかってムリだろーね

それぞれの特殊メイクが個性的。ウロコ女のメイクは毎回6〜7時間かかったとか。
スピーディに駆け回り、動き回るミュータント映像は、演技力よりCGチームの苦労がうかがえる
とくに天井まで走り回っちゃうトカゲ男とかキョーレツ


■『tamio okuda TOUR "29-30"』(1995)

♪セトリ:
人間2、ルート2、愛する人よ、403、ハニー、人間、眠りの海のダイバー wake me up、これは歌だ、
たばこのみ、674、月ひとしずく、女になりたい、コーヒー、息子、ハネムーン、愛のために、人の息子、
奥田民生 愛のテーマ、つくば山、BEEF

なぜか最近気になるこの人。「HEY! HEY! HEY!」で聴いたスローナンバーが心に染みてからか。
スカしたコミックソングを聴いてからか? バンドメンバが仲良さげなカンジが出てる。
意外にイイ声。妙にサラサラなマッシュルームカットはどーかw

あらゆるリズム、ジャンル、メロディが豊富で飽きないし、なんといっても簡潔でお気楽な中に
しみじみ感動できる詩の世界と言い回しが独特で魅きつけられる。
思わず聴き入ってしまう言葉の力がある。
感覚的にどんどこ歌を書いていってるようで、実はいろんな味わいが深い―――気がする。

ビジュアル的には薄いw
桑田みたく暴れたり、客にアピールしないし、ダラっとした気楽さが合ってるんだろーな。
座り込んで木魚やら、小学校の運動会でしか見ない鉄琴のデカイやつ(重いんだよね、コレ)まで持ち出してる。
渋谷公会堂かな。29-30は30歳になったって記念? なら今は36歳か。
ますます詩にも渋みってゆーか奥行きが出たかんじ。

シングルもじっくり聴いてみたい。アルバムも面白いだろーけど、
友だちがずっと前カラオケで歌ってくれた歌はヒット曲なんだろーか?
あの頃から好きだって言ってたから、やっぱ目のつけどころが違うよな。
“身近な兄ちゃん”ぽさがイイのかも。PUFFYにもそのダルさは受け継がれてるし。

(自分で思ってたよりもっと後に知ったんだな。最初の印象って面白いw
 ユニコーン時代は知らないし、多分、スカパラと一緒に出た時に意識したかんじ。


■『17歳のカルテ』(1999)
監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ウィノナ・ライダー、アンジョリーナ・ジョリー、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
女の子版『カッコーの巣の上で』ってとこか。
ウィノナも、今が旬のジョリーも(作品によって随分と印象が違うね)
10代を地でいけちゃうのがうらやましい。何気に豪華キャストの今作。

正気か狂気かなんて区別は難しい。とくに'60年代なんて時代にはw
社会に順応していけるのが正気なら、おかしな社会の中で個性は保ったまま付き合っていけるかどうかってことか?

「みんな背中を押されたがっている。なぜ私の背中は押してくれないのか?」
「あなたはすでに死んでいる。ここでしか生きられないのよ」

精神病院でもこんなところは5つ星らしい。今でもキチガイ扱いの粗悪なところもあるのだろうか?
10代後半はそれでなくても微妙にして劇的な歳。
なんにも周りが見えていないのに、見えてる気で、何でもできそうと思ってて、
実際の自分も分からないけど、大人になって何が変わっただろうか??
少しは周りと自分になれてきて、付き合うことができるだけで、
大事な部分に目を閉ざしている事実は変わらないのかもしれない。


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