■『カナリア』 (2005)
監督:塩田明彦
音楽:大友良英
エンディングテーマ: ♪自問自答「カナリア」ミックス/向井秀徳
イメージソング: ♪銀色の道/浜田真理子
出演:
<カルト教団ニルヴァーナ>
尊師
水橋研二 ツムラ ジュナーナ
西島秀俊 伊沢彰 シュローパ
戸田昌宏 吉岡
甲田益也子 岩瀬道子 ガルーシャ
石田法嗣 岩瀬光一 ラヴァナ
4歳年下の妹・朝子
品川徹 光一の祖父
りょう 咲樹
つぐみ 梢
谷村美月 新名由希
井上雪子 老婆
ほか
※「西島秀俊さん出演作まとめ」に追加
trailer
谷村美月さんは、この頃から確かな演技力
眞島秀和さん、江口のりこさんも出てたのか/驚
▼あらすじ(ネタバレ注意
無差別テロを実行したカルト教団ニルヴァーナから数十名の子どもが保護され
関西地区の児童相談所に送られた
最初は反抗的だった彼らは次第に教義の呪縛から解き放たれた
岩瀬光一(12)だけが反抗的態度を貫いていた
祖父はKの引き取りを拒否し、4歳年下の妹・朝子を連れて行った
Kは児童相談所を脱走した
廃校を見つけ、地図を見て、彫刻刀や靴を拾う
新名由希(12)は見知らぬ男のクルマに乗り
2万円でドライヴするだけの約束だったが、
「手錠を自分ではめろ」と脅される
クルマの前にKが現れてクルマは転倒し、Yは這い出る
トラックが来て、森の中を逃げる2人
Y:
あんたニルヴァーナの子やろ 逃げてきたんか?
うち恩返ししたいんや 誘拐されるとこやった
Kは東京まで歩いてでも、祖父から妹を取り返すつもり
Y:東京までのお金あげるわ
友だちのミカリに会い、Kの服をかえさせる
Yは父から虐待されてる
「ミドルショーのユキだ」と老人の家に入る
耳は聞こえるが口がきけない老人に1万円で裸を見せる
Y:タッチしたら10万円やで
風呂で教団のマントラを唱えるK
母が昔歌っていた歌を歌うY
♪遠い遠いはるかな道は~
(「銀色の道」塚田茂作詞・宮川泰作曲
K:
妹を見つけたら、どこか住む所を見つけて、母を連れ帰る
母の居場所は分からないが絶対探す 父は妹が生まれてすぐ病気で死んだ
いったん別れようとしたYだが、
Y:一緒に行きたい 家にも帰りたない 人の役に立ちたい!
K:自分のことは自分で決めたらいい
バスや電車に乗り継ぎ、お金が尽きて道路を歩き、夜は野宿
Y:万引きしよう
K:罪は自分に返ってくる
Y:じゃ、なんで罪もない人を何十人も殺したん?
K:殺してない 殺したなら理由があったんだ!
咲樹と梢はレズビアン
食べ物を分けてもらい、クルマで寝るKとY
頭を触ると怒るK
Y:
人に怒鳴られるのは慣れてる
けど、頭悪いから、自分の何が悪かったのか分からないのが一番辛い
(虐待されて、学校も行かせてもらえなかったのかな
K:頭に触られると霊的エネルギーが落ちる
Y:
一度ほんとに死のうと思ったことがあった
“お前のおかんはお前を産みたくなかった 手遅れやった”って
おとんが言った 知ってたけど、おとんに言われたくなかった
包丁でノドを突き刺そうと思ったら、おかんの声が頭の中で歌い出した
死んだ人は魂になって見守ってくれてるってほんまにあるんやなって
K:自殺すると来世で地獄に落ちる(キリスト教も混ざっているのか?
Y:じゃ、人殺したら天国行きか?
施設での夢を見るK
母、妹と施設に入る
出家する際、すべての財産は教団にお布施すること
修行中、肉体が滅びたら、尊師に預けることを誓い、書類にサインし、拇印を押す
出家すると親子は分離されるのも、情愛を絶つ修行の1つ
お供物(食事)の時間
尊師のエネルギーが込められているから絶対残してはいけない
お供物を床に投げると、お仕置きの部屋で縛られる
(お仕置きしてるのは西島秀俊さんか! 伊沢彰・シュローパ役 分からなかった/驚
シュローパ:
尊師に背けば、地獄へ落ちる
お供物を拾って食べろ!
お前が知らなかったのは、誰も本当のことを教えてこなかったからだ
真実に背くと地獄が開く
(暴力と大金を奪う宗教なんて怪しすぎるのに、
それでも頼りたくなるのは、福祉が行き届いていないせいか?
1つの駆け込み寺みたいなものかもしれない
咲樹は、息子・ユウイチのことで夫と電話でモメる
梢:この旅行の間はすべて忘れるんじゃなかったの?
ケンカしてクルマから出る梢
Y:うちが連れ戻してくる
S:旅行が終わったら、梢とは別れる約束だったの
サキはKに1万円を渡す 「私自身のため 受け取って」
梢とユキは仲良く戻ってくる
電車で東京に着く
指名手配のポスターに母の写真もある
<施設の頃の記憶>
Kは儀式で伊沢から「今日からお前をラヴァナと呼ぶ」
施設内はすべて監視されているが
母ガルーシャは、Kにメモを渡し、
Kは監視員の吉岡にメモを渡すと飴をもらい、朝子に渡す
朝子は心を閉ざして寝てばかりいる
幹部となった母と再会するKと朝子
ガルーシャ:早くこの子を連れて行きなさい
幹部ジュナーナ:お前、ガルーシャの手紙を吉岡に届けてたな 吊るせ!
狭いロッカーのような場所で逆さ吊りにし、マントラを唱えさせる
母の声で目覚める
ガルーシャ:
バカなことをしたわね 辛いのはあんただけじゃないの
お母さんもあんたや朝子に会えなくてどんなに辛いか
でも今頑張れば、また一緒になれる
人はいつか必ず死ぬ そしたら二度と会えなくなる
でもそれじゃイヤなの 来世、来来世でも一緒にいたいの
尊師を信じて、解脱したら転生も出来る
今、特別なワークについてて、完璧にやり遂げたら解脱できる
そしたらまた一緒にいられるのよ
今あんたがくじけたら朝子はどうなるの
だから必死にマントラ唱えて
(これじゃネグレクトの別の形だ そして洗脳
ビルの非常階段で夜を過ごすKとY
K:
“お前の母親は人間として失格だ”って児童相談所でじいちゃんに言われて首を絞めた
オレにはこの人を殺してもいい理由があると思った
必死に彫刻刀を研ぐK
(やっぱり東武動物園駅か
岩瀬家は「謝罪しろ」など中傷の落書きだらけ
祖父と妹は引っ越した後で 投石で窓も割られている
Yはお金を作るために公衆電話の売春のビラにかける
クルマに乗るYをどこまでも走って追うK
Kはクルマをバットで殴り、Yは男に手錠をかけて逃げる
夜通し歩いていると、吉岡と伊沢に再会する
施設から逃げてきたと知ると家に入れてくれる
伊沢:
オレはもうシュローパじゃない 伊沢彰だ
元信者同士協力して生きてる
ガルーシャは教団に残った
吉岡:祖父の引越し先が分かるまでゆっくりしてけよ
廃棄物工場で一緒に働く2人
老婆は目が見えなくてもYに折り紙で鶴を折ってくれる
吉岡:
あの老婆は、娘に全財産をお布施されて無理矢理出家させられた
何考えてたんだろうな、オレたち
伊沢のもとに電話があり首謀者ツムラ(ジュナーナ)と再会する
伊沢:お前ほんとにやったのか?
ジュナーナ:
今の私に恐いものは何もない
私たちが真理の実践者だからです
警察もたかだか人間の考えでしか考えられない
伊沢:
お前は信じたがっているだけだ 信じてないと自分自身が壊れてしまうからだ!
ジュナーナ:
信じたがってるのもあなたのほうじゃないですか?
初めて道を示してくれたあなたを尊敬していましたが残念です
分かりあえないまま別れる
祖父の住所を教えてもらい、ワンピースをもらうY 選別ももらう
伊沢:
お前にとってニルヴァーナとは何だったんだ?
オレにとっては夢、未来だった
修行することで自分を作り変えて、世界を変えられると信じていた
それは大きな間違いだった
ニルヴァーナももう1つの現実に過ぎなかった
光一 お前は神の子でもニルヴァーナの子でもない
お前はお前 それ以外の何者でもない
お前自身で決めなくちゃならない
それはとても辛いことかもしれない
その重荷に潰されるな お前がお前でしかないことに絶対負けるな!
またいい所だなあ バスは1日1本だけど
雨が降り、料理屋に寄ると、テレビのニュースで
マンションの一室でニルヴァーナ幹部6人の集団自殺が報じられ、母も映る
Kはテレビを壊して外に出て、彫刻刀を首を刺そうとしてYが止める
Y:
あんたが死んだら、あんたを待ってる妹はどうなるん?
ウチがあんたの妹連れてきたる
連れて来られなかったら、一緒に死んだるわ!
彫刻刀を持って、Kの祖父の家に侵入するY
Y:
朝子ちゃんを光一のところに連れて行く
さもないと、光一と一緒に死ななあかん
祖父:
今朝、道子から電話があった
光一の引き取りは拒否したというと
“私はお父さんの魂を救えなかった”とだけ言って死にやがった
オレは朝子では二度と同じ失敗はしない
光一と道子は同類だ 渡せない
Y:
子どもはな、親を選べへんのや
うちハッキリ分かった
あんた、うちのおとんと同じや 人間のクズや
刺そうとすると、白髪になってしまったKに止められる
K:われはすべてを許す者なり
朝子が来て、Yにも手を差し伸べるK
3人は手をつないで去る
Y:これからどうするん?
K:生きてく
ここで“諸行無常”って向井さんの経のようなラップが流れる
♪諸行無常。(冷凍都市の暮らし) - 向井秀徳 自問自答
監督:塩田明彦
音楽:大友良英
エンディングテーマ: ♪自問自答「カナリア」ミックス/向井秀徳
イメージソング: ♪銀色の道/浜田真理子
出演:
<カルト教団ニルヴァーナ>
尊師
水橋研二 ツムラ ジュナーナ
西島秀俊 伊沢彰 シュローパ
戸田昌宏 吉岡
甲田益也子 岩瀬道子 ガルーシャ
石田法嗣 岩瀬光一 ラヴァナ
4歳年下の妹・朝子
品川徹 光一の祖父
りょう 咲樹
つぐみ 梢
谷村美月 新名由希
井上雪子 老婆
ほか
※「西島秀俊さん出演作まとめ」に追加
trailer
谷村美月さんは、この頃から確かな演技力
眞島秀和さん、江口のりこさんも出てたのか/驚
▼あらすじ(ネタバレ注意
無差別テロを実行したカルト教団ニルヴァーナから数十名の子どもが保護され
関西地区の児童相談所に送られた
最初は反抗的だった彼らは次第に教義の呪縛から解き放たれた
岩瀬光一(12)だけが反抗的態度を貫いていた
祖父はKの引き取りを拒否し、4歳年下の妹・朝子を連れて行った
Kは児童相談所を脱走した
廃校を見つけ、地図を見て、彫刻刀や靴を拾う
新名由希(12)は見知らぬ男のクルマに乗り
2万円でドライヴするだけの約束だったが、
「手錠を自分ではめろ」と脅される
クルマの前にKが現れてクルマは転倒し、Yは這い出る
トラックが来て、森の中を逃げる2人
Y:
あんたニルヴァーナの子やろ 逃げてきたんか?
うち恩返ししたいんや 誘拐されるとこやった
Kは東京まで歩いてでも、祖父から妹を取り返すつもり
Y:東京までのお金あげるわ
友だちのミカリに会い、Kの服をかえさせる
Yは父から虐待されてる
「ミドルショーのユキだ」と老人の家に入る
耳は聞こえるが口がきけない老人に1万円で裸を見せる
Y:タッチしたら10万円やで
風呂で教団のマントラを唱えるK
母が昔歌っていた歌を歌うY
♪遠い遠いはるかな道は~
(「銀色の道」塚田茂作詞・宮川泰作曲
K:
妹を見つけたら、どこか住む所を見つけて、母を連れ帰る
母の居場所は分からないが絶対探す 父は妹が生まれてすぐ病気で死んだ
いったん別れようとしたYだが、
Y:一緒に行きたい 家にも帰りたない 人の役に立ちたい!
K:自分のことは自分で決めたらいい
バスや電車に乗り継ぎ、お金が尽きて道路を歩き、夜は野宿
Y:万引きしよう
K:罪は自分に返ってくる
Y:じゃ、なんで罪もない人を何十人も殺したん?
K:殺してない 殺したなら理由があったんだ!
咲樹と梢はレズビアン
食べ物を分けてもらい、クルマで寝るKとY
頭を触ると怒るK
Y:
人に怒鳴られるのは慣れてる
けど、頭悪いから、自分の何が悪かったのか分からないのが一番辛い
(虐待されて、学校も行かせてもらえなかったのかな
K:頭に触られると霊的エネルギーが落ちる
Y:
一度ほんとに死のうと思ったことがあった
“お前のおかんはお前を産みたくなかった 手遅れやった”って
おとんが言った 知ってたけど、おとんに言われたくなかった
包丁でノドを突き刺そうと思ったら、おかんの声が頭の中で歌い出した
死んだ人は魂になって見守ってくれてるってほんまにあるんやなって
K:自殺すると来世で地獄に落ちる(キリスト教も混ざっているのか?
Y:じゃ、人殺したら天国行きか?
施設での夢を見るK
母、妹と施設に入る
出家する際、すべての財産は教団にお布施すること
修行中、肉体が滅びたら、尊師に預けることを誓い、書類にサインし、拇印を押す
出家すると親子は分離されるのも、情愛を絶つ修行の1つ
お供物(食事)の時間
尊師のエネルギーが込められているから絶対残してはいけない
お供物を床に投げると、お仕置きの部屋で縛られる
(お仕置きしてるのは西島秀俊さんか! 伊沢彰・シュローパ役 分からなかった/驚
シュローパ:
尊師に背けば、地獄へ落ちる
お供物を拾って食べろ!
お前が知らなかったのは、誰も本当のことを教えてこなかったからだ
真実に背くと地獄が開く
(暴力と大金を奪う宗教なんて怪しすぎるのに、
それでも頼りたくなるのは、福祉が行き届いていないせいか?
1つの駆け込み寺みたいなものかもしれない
咲樹は、息子・ユウイチのことで夫と電話でモメる
梢:この旅行の間はすべて忘れるんじゃなかったの?
ケンカしてクルマから出る梢
Y:うちが連れ戻してくる
S:旅行が終わったら、梢とは別れる約束だったの
サキはKに1万円を渡す 「私自身のため 受け取って」
梢とユキは仲良く戻ってくる
電車で東京に着く
指名手配のポスターに母の写真もある
<施設の頃の記憶>
Kは儀式で伊沢から「今日からお前をラヴァナと呼ぶ」
施設内はすべて監視されているが
母ガルーシャは、Kにメモを渡し、
Kは監視員の吉岡にメモを渡すと飴をもらい、朝子に渡す
朝子は心を閉ざして寝てばかりいる
幹部となった母と再会するKと朝子
ガルーシャ:早くこの子を連れて行きなさい
幹部ジュナーナ:お前、ガルーシャの手紙を吉岡に届けてたな 吊るせ!
狭いロッカーのような場所で逆さ吊りにし、マントラを唱えさせる
母の声で目覚める
ガルーシャ:
バカなことをしたわね 辛いのはあんただけじゃないの
お母さんもあんたや朝子に会えなくてどんなに辛いか
でも今頑張れば、また一緒になれる
人はいつか必ず死ぬ そしたら二度と会えなくなる
でもそれじゃイヤなの 来世、来来世でも一緒にいたいの
尊師を信じて、解脱したら転生も出来る
今、特別なワークについてて、完璧にやり遂げたら解脱できる
そしたらまた一緒にいられるのよ
今あんたがくじけたら朝子はどうなるの
だから必死にマントラ唱えて
(これじゃネグレクトの別の形だ そして洗脳
ビルの非常階段で夜を過ごすKとY
K:
“お前の母親は人間として失格だ”って児童相談所でじいちゃんに言われて首を絞めた
オレにはこの人を殺してもいい理由があると思った
必死に彫刻刀を研ぐK
(やっぱり東武動物園駅か
岩瀬家は「謝罪しろ」など中傷の落書きだらけ
祖父と妹は引っ越した後で 投石で窓も割られている
Yはお金を作るために公衆電話の売春のビラにかける
クルマに乗るYをどこまでも走って追うK
Kはクルマをバットで殴り、Yは男に手錠をかけて逃げる
夜通し歩いていると、吉岡と伊沢に再会する
施設から逃げてきたと知ると家に入れてくれる
伊沢:
オレはもうシュローパじゃない 伊沢彰だ
元信者同士協力して生きてる
ガルーシャは教団に残った
吉岡:祖父の引越し先が分かるまでゆっくりしてけよ
廃棄物工場で一緒に働く2人
老婆は目が見えなくてもYに折り紙で鶴を折ってくれる
吉岡:
あの老婆は、娘に全財産をお布施されて無理矢理出家させられた
何考えてたんだろうな、オレたち
伊沢のもとに電話があり首謀者ツムラ(ジュナーナ)と再会する
伊沢:お前ほんとにやったのか?
ジュナーナ:
今の私に恐いものは何もない
私たちが真理の実践者だからです
警察もたかだか人間の考えでしか考えられない
伊沢:
お前は信じたがっているだけだ 信じてないと自分自身が壊れてしまうからだ!
ジュナーナ:
信じたがってるのもあなたのほうじゃないですか?
初めて道を示してくれたあなたを尊敬していましたが残念です
分かりあえないまま別れる
祖父の住所を教えてもらい、ワンピースをもらうY 選別ももらう
伊沢:
お前にとってニルヴァーナとは何だったんだ?
オレにとっては夢、未来だった
修行することで自分を作り変えて、世界を変えられると信じていた
それは大きな間違いだった
ニルヴァーナももう1つの現実に過ぎなかった
光一 お前は神の子でもニルヴァーナの子でもない
お前はお前 それ以外の何者でもない
お前自身で決めなくちゃならない
それはとても辛いことかもしれない
その重荷に潰されるな お前がお前でしかないことに絶対負けるな!
またいい所だなあ バスは1日1本だけど
雨が降り、料理屋に寄ると、テレビのニュースで
マンションの一室でニルヴァーナ幹部6人の集団自殺が報じられ、母も映る
Kはテレビを壊して外に出て、彫刻刀を首を刺そうとしてYが止める
Y:
あんたが死んだら、あんたを待ってる妹はどうなるん?
ウチがあんたの妹連れてきたる
連れて来られなかったら、一緒に死んだるわ!
彫刻刀を持って、Kの祖父の家に侵入するY
Y:
朝子ちゃんを光一のところに連れて行く
さもないと、光一と一緒に死ななあかん
祖父:
今朝、道子から電話があった
光一の引き取りは拒否したというと
“私はお父さんの魂を救えなかった”とだけ言って死にやがった
オレは朝子では二度と同じ失敗はしない
光一と道子は同類だ 渡せない
Y:
子どもはな、親を選べへんのや
うちハッキリ分かった
あんた、うちのおとんと同じや 人間のクズや
刺そうとすると、白髪になってしまったKに止められる
K:われはすべてを許す者なり
朝子が来て、Yにも手を差し伸べるK
3人は手をつないで去る
Y:これからどうするん?
K:生きてく
ここで“諸行無常”って向井さんの経のようなラップが流れる
♪諸行無常。(冷凍都市の暮らし) - 向井秀徳 自問自答