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『コントリビューター』販売者の暮らし@ビッグイシュー

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【THE BIG ISSUE JAPAN312号】


【内容抜粋メモ】

『コントリビューター』
1冊2ドルで、そのうち1ドル25セントが販売者の収入になる週刊誌@ナッシュビル

ヴィッキーは、母親と、2人の子どもとともにトレーラーハウスで暮らしながら
スーパーの前で『コントリビューター』を販売している

ヴィッキー:
この仕事で好きなのは、大勢の人と出会えること
自分のスケジュールを決められるところ
クビになる心配をしなくていいところ

ヴィッキーは、複数の仕事の面接に落ちた後、販売者となり
たくさんの町の人たちが応援している

『コントリビューター』が拠点を置くナッシュビルは、
多くのミュージシャンを輩出したカントリーミュージックの聖地

ヴィッキー:
子どもの頃からジョージ・ストレイトが大好き
花火や派手な照明演出、ダンサーに囲まれる必要なんてない
ただ、歌いさえすれば、聴衆は満ち足りる

ヴィッキーの幼少期は孤独だった
家族はケンカが絶えず、父は心臓発作で亡くなり、彼女は18歳で結婚

夫がカルト宗教に入信し、そこでは“女は男の言うことを聞くように”と教えていて
夫は妻子を虐待しはじめた

夫が「家族を殺す」と脅したため、
州の福祉職員が隠れ家にかくまってくれた

3ヶ月その隠れ家で過ごし、母のいる実家に戻った

兄は実家に住むことを許さず、
家族のごたごたに子どもを巻き込みたくなかったため
州の児童養護システムに2年間預かってもらった


<子どもの存在が最大のモチベーション>

ヴィッキー:
私がこうして路上に立つのは、家族を養うため
今でも養えるとみんなに証明したい

最初にがんになったのは子宮頚部
最近、卵巣にがんが再発し、脳にも影が見つかった

大きな家や、高価なモノに囲まれた友だちを見て、泣いてしまう日もあるが
私は高価なものより、ただ“ホーム”が欲しいんです


ヴィッキーに5年後の自分を予想してもらった

ヴィッキー:
ただ健康で、ハッピーでいたい
ハッピーなかぎり、お金は気にならない
いつか、よい人がいたら再婚したいとも思っている


***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している


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