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「ダニエーレ・ルケッティ監督インタビュー」@ビッグイシュー

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【THE BIG ISSUE JAPAN312号】


【内容抜粋メモ】

映画『ローマ法王になる日まで』 80年代まで続いたアルゼンチンの軍事政権>

2013年、600年ぶりに生前退位したベネディクト16世の後を継ぎ
史上初の南米出身のローマ法王となったフランシスコを描いた映画が公開された

演じたのは、チェ・ゲバラの遠縁にあたる俳優 ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

ルケッティ監督は、ローマ市内に住みながら無宗教だ

ルケッティ監督:
監督の依頼を受けた時は断ろうと思っていたが、アルゼンチンの歴史を知り、1年半の取材旅行を始めた

映画の舞台は、1976~1983まで続いた軍事独裁政権下のブエノスアイレス
南米イエズス会管区長になったベルゴリオ

政府に反対した人は、100人単位で失踪、神父も銃殺
ベルゴリオは立場を活かして、行方不明者の解放に奔走する

監督は、弾圧に関わった人の子ども、犠牲者の子どもなど約40人に取材した

ルケッティ監督:
ベルゴリオを「聖人のようだった」と語る人もいれば
「権力志向が強かった」と語る人もいた

現地スタッフのほとんどが、周りの誰かを亡くしていた
拉致された妊婦の赤ん坊が軍人家庭で育てられていたことが発覚し、社会問題になっている
その中には、議員やアーティストになった人もいる

独裁政治が終わった後、ベルゴリオが『結び目を解くマリア』に出会うシーンがある
バロック時代の絵画で、複雑にもつれた問題を助けてくれると信仰を集めている

ルケッティ監督:
誰もが解けない結び目をもっている
ベルゴリオの場合、ヒエラルキーの中で果たせなかった葛藤だった

法王になった時、これで良心に従えると笑顔を見せた
法王になって、彼は20歳は若返った
法王になる1年前の写真は、暗く険しい顔をしていた

1978年 アルゼンチンでサッカーのワールドカップが開催されている
何千人のジャーナリストが行ったはずなのに、独裁政治について誰も語っていない

“ポピュリズム”や独裁政治が間近にあっても気づかないこともある

指導者が「どこかの民が、私たちの敵だ」と言い出したら始まりのサインだ


***


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