■悩める子どもたちに“学校だけじゃない”選択肢を@あさイチ
専門家ゲスト:西野博之さん(フリースペース「えん」所長)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー
子どもの自殺、新学期前に注意@週刊ニュース深読み
「絶対に死なないで」 自殺多い9月1日、著名人ら訴え
“8月30日から、夏休み明けの「駆け込み居場所」を開いたフリースクール「東京シューレ」(東京都)は
1日午前1時前、ツイッターで「〈このまま夏休みだったらいいのにな、学校のことを考えるとつらくなってしまうあなたへ〉
学校はつらいけど、行かないのも不安になる。どうしたらいいのかわからない気持ちを教えて下さい」と呼びかけた。
昨夏は「学校に行くことは義務じゃない」という動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップ。
今夏は、動画製作にかかわった仲間たちの言葉を改めて発信した。
「学校へ行かないという選択をしている、または考えているあなたはおかしくない。
なぜなら学校に行くことは義務じゃないから」などとしている。”
●フリースペース えん@神奈川県川崎市
イジメにあったり、学校のルールになじめなかったり、さまざまな理由で不登校になった子どもたちが来ている
カリキュラムや、ルールはない
ここに来れば、学校に出席したと同じ扱いになる/驚
それぞれのペースで、自分の進路を見つけることができる
(これが本来の学びのスタイル、本来の子どもたちの笑顔だよね
男児:
学校は最初からルールがあって厳しい
「えん」は、自分たちでルールをみんなで話し合って決めるからイイ
絵を描く仕事をしたいので、絵の専門(学校)に行きたい
男児:
ここでけっこう勉強できているから 高校は行きたい
ここで頑張って「受かったよ」って言いたい
●東京シューレ 葛飾中学校
不登校経験のある子どもが通う
一般よりゆとりのある時間割+独自のプログラム
ここから高校に進学する子どももいる
東京シューレ学園理事長 奥地圭子さん:
学校を作って、子どもを学校に合わせようとするんじゃなく
よく説明会でも言うんですけど「足と靴の関係」と同じ
靴が合わない時、靴を大事にして足を叱る人はいない
合う靴を探そうとしますよね
子どもはいろいろだから、子どもに合わせた学校が大事
<シューレを卒業して、自らアプリを作った生徒>
小学校4年生から不登校になり、シューレに来た長滝谷さんは、
小学生の時から興味があったプログラミングを学んでいる
自閉症の子どものためのアプリを開発
感情の説明などを、分かりやすくマークで示すコミュニケーションツール
長滝谷さん:
最終的にiOS系のエンジニアになりたい 深く学べたらいいと思う
シューレでは「自主性」が学べる
やるか、やらないか、自分で決める「選択肢」があるのは大きい
(日本の教育では「自主性」がなかなか身につかないものね すべて受け身
ルールがあるから仕方ない 守らないのはおかしいとはじく環境なんだ
●長滝谷さんが不登校になった理由
友だちと普通に話していても、僕はちょっと喋り方がキツイみたいで
それですぐケンカになったりして、徐々に楽しいことが減って
「もう行きたくない」と思った
シューレに入る前は“自分が良ければいい”という考えだったけれども
人のことも考えられるようになった
自分が困ったから、同じように困っている人を助けたいと思い始めた
シューレで友だちができて、余裕が出てきたからだと思う
長滝谷さんの母親:
今、義務教育の学校に無理矢理行くことが大事なのか
10~20年後の社会人として成長している子どものゴールが大事なのか
学校だけが人生の道ではない
勉強したくなったら、いつでも学べる
長滝谷さん:
それを小学校4年生の時に言ってくれてたらよかった
ヤナギー:
好きなことだけやって、社会に出た時、社会は自分には合わせてくれないですよね
(社会のほうを変えなきゃ
せっかくここで自由に解放されて学んでも、
サラリーマンになって拘束生活に戻ったら意味がない
西野博之さん(フリースペース「えん」所長 30年間フリースペースを運営):
不登校の子どもは、まずエネルギーが枯れ果ててしまっている
否定的なコトバをいっぱい言われて
ここで友だちと関わりを持ったり、やりたい事をして「休憩」の時間をもちながら
自分らしく「充電」する時間が大事なんです
(ココロの病と同じだな
<卒業生のその後の例>
【渡邉さん】
西野さん:
この子は釣りが大好きで、毎日釣りをして、さばくのが上手かった
それを買われて、今の仕事に生かしている
【岡田さん】
西野さん:
南米の楽器が上手くて、演奏するとみんなが喜んでくれて自信がついた
今は家電製品の会社に内定が決まっている(全然、音楽と関係ないね
ヤナギー:
全部の学校をフリースペースにしたほうがいいのでは?
<意識を変えようという国の動き>
(国がやっと認めても、身近な親や、学校、教師、みんなの意識が変わらないとね
こうして政策を出したり、活動しても、
必ず「イヤイヤ、そうじゃなくて」と反対する保守的な人は必ずいる
西野さん:
つまり“学校復帰”一辺倒の政策が上手くいかなかったからこうした動きになった
まだあまり浸透していないんですが
「偏見」をなくして、「休養」させるという点が重要
●休養の意味で、自宅も大切
西野さん:
在宅でも学び育つことはできる それも国は認めている
家の中に「居場所」があるのが大事
もっとも大事なのは、本人がどうしたいか
親が「じゃあ、フリースペースに行きなさい」と言うのではない
ヤナギー:
私の世代だと「甘やかしになるのでは?」と思ってしまう
(子どもが甘えちゃいけないのかな そしたら、いつ甘えるの?
ヤナギーはいつも、自分の意見としてよりも、自分の世代の意見を代弁していると思うけど
西野さん:
200人の子どもが「自分はズルいと思っていた」と言う
でも、よく考えると、自分の心に正直に「学校に行かない」という選択をしているんだと
私がスピーチしたら、子どもたちがスタンディングオベーションしてくれたんです
実際に体を壊している子どももたくさんいる
イノッチ:
その先の社会もどんどん変わらなきゃいけないと思う
大人の中にもイジメはあるし
<FAX>
西野さん:
親に分かって欲しいけど、なかなか分かってくれない
学校は命を削ってまで行かなければいけない所ではないです
体に反応が出ている時は、カラダの声を聴くしかない
それをムリヤリなんとかしようとしてどんどん苦しめている
命より大事なことがありますか?
今は、親を変えようとすうることにエネルギーを使いすぎないほうがいい
「これは私の人生だから」
周りには、絶対あなたを支えて、分かってくれる「第三の大人」もいるはず
「大丈夫」の空気をいっぱいもらって、あなたの人生を生きれば
いつかお母さんが気づく時がくると思う
今、変えようとしても、どんどん空回りして、エネルギーが消耗してしまう
あなたはあなたで大丈夫
(ここでも“お母さん”が主体なんだね
父親は仕事で育児には不在な空気が伝わってくる
専門家ゲスト:西野博之さん(フリースペース「えん」所長)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー
子どもの自殺、新学期前に注意@週刊ニュース深読み
「絶対に死なないで」 自殺多い9月1日、著名人ら訴え
“8月30日から、夏休み明けの「駆け込み居場所」を開いたフリースクール「東京シューレ」(東京都)は
1日午前1時前、ツイッターで「〈このまま夏休みだったらいいのにな、学校のことを考えるとつらくなってしまうあなたへ〉
学校はつらいけど、行かないのも不安になる。どうしたらいいのかわからない気持ちを教えて下さい」と呼びかけた。
昨夏は「学校に行くことは義務じゃない」という動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップ。
今夏は、動画製作にかかわった仲間たちの言葉を改めて発信した。
「学校へ行かないという選択をしている、または考えているあなたはおかしくない。
なぜなら学校に行くことは義務じゃないから」などとしている。”
●フリースペース えん@神奈川県川崎市
イジメにあったり、学校のルールになじめなかったり、さまざまな理由で不登校になった子どもたちが来ている
カリキュラムや、ルールはない
ここに来れば、学校に出席したと同じ扱いになる/驚
それぞれのペースで、自分の進路を見つけることができる
(これが本来の学びのスタイル、本来の子どもたちの笑顔だよね
男児:
学校は最初からルールがあって厳しい
「えん」は、自分たちでルールをみんなで話し合って決めるからイイ
絵を描く仕事をしたいので、絵の専門(学校)に行きたい
男児:
ここでけっこう勉強できているから 高校は行きたい
ここで頑張って「受かったよ」って言いたい
●東京シューレ 葛飾中学校
不登校経験のある子どもが通う
一般よりゆとりのある時間割+独自のプログラム
ここから高校に進学する子どももいる
東京シューレ学園理事長 奥地圭子さん:
学校を作って、子どもを学校に合わせようとするんじゃなく
よく説明会でも言うんですけど「足と靴の関係」と同じ
靴が合わない時、靴を大事にして足を叱る人はいない
合う靴を探そうとしますよね
子どもはいろいろだから、子どもに合わせた学校が大事
<シューレを卒業して、自らアプリを作った生徒>
小学校4年生から不登校になり、シューレに来た長滝谷さんは、
小学生の時から興味があったプログラミングを学んでいる
自閉症の子どものためのアプリを開発
感情の説明などを、分かりやすくマークで示すコミュニケーションツール
長滝谷さん:
最終的にiOS系のエンジニアになりたい 深く学べたらいいと思う
シューレでは「自主性」が学べる
やるか、やらないか、自分で決める「選択肢」があるのは大きい
(日本の教育では「自主性」がなかなか身につかないものね すべて受け身
ルールがあるから仕方ない 守らないのはおかしいとはじく環境なんだ
●長滝谷さんが不登校になった理由
友だちと普通に話していても、僕はちょっと喋り方がキツイみたいで
それですぐケンカになったりして、徐々に楽しいことが減って
「もう行きたくない」と思った
シューレに入る前は“自分が良ければいい”という考えだったけれども
人のことも考えられるようになった
自分が困ったから、同じように困っている人を助けたいと思い始めた
シューレで友だちができて、余裕が出てきたからだと思う
長滝谷さんの母親:
今、義務教育の学校に無理矢理行くことが大事なのか
10~20年後の社会人として成長している子どものゴールが大事なのか
学校だけが人生の道ではない
勉強したくなったら、いつでも学べる
長滝谷さん:
それを小学校4年生の時に言ってくれてたらよかった
ヤナギー:
好きなことだけやって、社会に出た時、社会は自分には合わせてくれないですよね
(社会のほうを変えなきゃ
せっかくここで自由に解放されて学んでも、
サラリーマンになって拘束生活に戻ったら意味がない
西野博之さん(フリースペース「えん」所長 30年間フリースペースを運営):
不登校の子どもは、まずエネルギーが枯れ果ててしまっている
否定的なコトバをいっぱい言われて
ここで友だちと関わりを持ったり、やりたい事をして「休憩」の時間をもちながら
自分らしく「充電」する時間が大事なんです
(ココロの病と同じだな
<卒業生のその後の例>
【渡邉さん】
西野さん:
この子は釣りが大好きで、毎日釣りをして、さばくのが上手かった
それを買われて、今の仕事に生かしている
【岡田さん】
西野さん:
南米の楽器が上手くて、演奏するとみんなが喜んでくれて自信がついた
今は家電製品の会社に内定が決まっている(全然、音楽と関係ないね
ヤナギー:
全部の学校をフリースペースにしたほうがいいのでは?
<意識を変えようという国の動き>
(国がやっと認めても、身近な親や、学校、教師、みんなの意識が変わらないとね
こうして政策を出したり、活動しても、
必ず「イヤイヤ、そうじゃなくて」と反対する保守的な人は必ずいる
西野さん:
つまり“学校復帰”一辺倒の政策が上手くいかなかったからこうした動きになった
まだあまり浸透していないんですが
「偏見」をなくして、「休養」させるという点が重要
●休養の意味で、自宅も大切
西野さん:
在宅でも学び育つことはできる それも国は認めている
家の中に「居場所」があるのが大事
もっとも大事なのは、本人がどうしたいか
親が「じゃあ、フリースペースに行きなさい」と言うのではない
ヤナギー:
私の世代だと「甘やかしになるのでは?」と思ってしまう
(子どもが甘えちゃいけないのかな そしたら、いつ甘えるの?
ヤナギーはいつも、自分の意見としてよりも、自分の世代の意見を代弁していると思うけど
西野さん:
200人の子どもが「自分はズルいと思っていた」と言う
でも、よく考えると、自分の心に正直に「学校に行かない」という選択をしているんだと
私がスピーチしたら、子どもたちがスタンディングオベーションしてくれたんです
実際に体を壊している子どももたくさんいる
イノッチ:
その先の社会もどんどん変わらなきゃいけないと思う
大人の中にもイジメはあるし
<FAX>
西野さん:
親に分かって欲しいけど、なかなか分かってくれない
学校は命を削ってまで行かなければいけない所ではないです
体に反応が出ている時は、カラダの声を聴くしかない
それをムリヤリなんとかしようとしてどんどん苦しめている
命より大事なことがありますか?
今は、親を変えようとすうることにエネルギーを使いすぎないほうがいい
「これは私の人生だから」
周りには、絶対あなたを支えて、分かってくれる「第三の大人」もいるはず
「大丈夫」の空気をいっぱいもらって、あなたの人生を生きれば
いつかお母さんが気づく時がくると思う
今、変えようとしても、どんどん空回りして、エネルギーが消耗してしまう
あなたはあなたで大丈夫
(ここでも“お母さん”が主体なんだね
父親は仕事で育児には不在な空気が伝わってくる