過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『天ぷら油大爆発〜バラ貴族の逆襲〜 ネプチューンコント2001』
ちょっと期待大だっただけに肩透かしっぽいのは、いっぱいレギュラーかかえて超多忙のせい?
バラ貴族のコントはどっかで見たことあるし。
楽しみな個々の独り芝居。今回、泰造は犬の訓練士。意外性があって面白い。
ホリケンはいつもの変な奴シリーズで「告白」。ウエスタン男がウケないギャグをまじえつつ突然コクる。
名倉っちのは・・・忘れた
学園もので始まってスタンガンでクラス1の暴れん坊(名倉)を大人しくさせる。
ラストは刑事に勘違いされたドロボウの話。これも焼き直しっぽくて、いつものホロッと度は低め。
名倉とホリケンの子役、あとはーうーん思い出せん。2度3度見る時間もなかったし。
■『猿の惑星』(2001)
監督:ティム・バートン 出演:マーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム=カーター ほか
完全なるパロw レスリー・ニールセンが主演でもよかったかもって思ったら、
監督がティム・バートンで納得。コテコテメイクで誰がどの役を演ったかと想像するのが楽しい。
DVDには長いメイキング入りらしい。
派遣先の社員さんがしきりに議論してたけど軽く受け流しちゃってイイんじゃないの?
別次元だったってことで。眉村卓ワールドってとこか。
さすがハリウッド映画、猿になっても青い眼、英語なのが笑わせる
しかも今の社会そのままで中身だけ猿のラストにも苦笑い。
猿の動き特訓、ワイヤーアクション、CG使い放題・・・となかなか現場も楽しそうだ。
■『みんなのいえ』(2001)
監督:三谷幸喜 出演:唐沢寿明、田中直樹、八木亜希子、田中邦衛 ほか
おもしろい! ここ10年間くらいのつまらない邦画の中でやっと“日本らしい良さ”が出た。
三谷自身の前説にもある通り「笑えて、じーんときて、感動する」
TVのホームドラマ風でも終始魅きつける1つ1つのエピソード。
大工って汗臭い、ダサい職業だという見方がガラッと変わるかも。
チョコチョコ出るゲスト出演も適材適所で楽しい。自伝的でもあるらしい。
花屋配達人で大塚さんが出てたのは笑った! 妻の姉の清水ミチコもピッタリ。
子どもを叱る鬼のような母親の顔が可笑しい。
「自分の問題ですから」と迷惑なくらいこだわるバーテンダーも笑える。
今作で海外遠征までしたメンバー。海外でも同じ笑いがとれたか知りたい。
■『ラヂオの時間』(1997)
監督:三谷幸喜 出演:唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦 ほか
やっぱおもしろい! これも自伝なのかな?
TV、DVDの時代に敢えてくさいラジオドラマにこだわる視点と、
クセのあるキャラ、業界の裏話満載、盛り上がりと、ほのぼのラスト、
エンディング曲まで楽しめる三谷ワールド。
元効果音担当、今はガードマンの手作り音もおもしろい。
トラック運転手(渡辺謙)は大感動。
「妥協、頭を下げてばかりで何になる!」と嘆いた担当者も「次回作どーしよっか」と急に乗り気。
口先三寸、いい加減で根に持たないのが、この業界での処世術かな
他にも桃井かおりなど、今作もゲスト出演多数。
妙に几帳面で冷静なアナウンサーも笑える。
■『インタビュー』(1999)
監督:ピョン・ヒョク 出演:シム・ウナ、イ・ジョンジェ ほか
社員さんの好きなシム主演。『八月のクリスマス』の時よりずっと大人になってる。
監督役の男優が色っぽい、男っぽい魅力で参った
フシギな映像のパッチワークで繊細なココロの中の動きまで伝わる。
“愛とは・・・?”答えはそれぞれの中にある体験にあると思う。久々映画観て感動した。
「寝た女は20人。愛なんてそんなもの。運命や結婚なんて信じてる連中の声を聞きたい」
と豪語しつつ、Aも実はパートナーを探し、充足を求めていたのかも。
「本物の愛は神への愛だけ」と言っていた男も、実は恋人との突然の別れに傷ついていただけ。
仮面をつけたダンサーとウナの動きが違うのはご愛嬌か。
愛することは相手の過去のもろもろと、これからのもろもろも背負って関わっていくことだと思う。
でも彼女みたいな守ってあげなきゃってタイプが男は好きそう
影や秘密のあるヒトには、つい好奇心が働くものだし、
冷たくされるとプライドの高い男ほど追いかけてモノにしたくなる心理もあるし。
あと「2人似てるね」ってシーン。
最近、よく思うことの1つに、カップル、好きになる人、長年連れ添った夫婦って顔が似てるのは偶然じゃないと思う!
■『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)
監督:シャロン・マグアイア 出演:ヒュー・グラント、レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース ほか
去年気になってて観れなかった話題作の1つ。
今作がヒットした背景には、キャリア志向で結婚という電車に乗り遅れたと焦ってる30代前後の
シングルガールが増えてて、応援するとともに「自分らはこう思ってる!」という主張を
代弁してくれたっていうい共感に支えられたためじゃないか。
結局、今作も冷静に見ると、ダニエルでさえブリジットの胸あきドレスで彼女の魅力に気づいたワケだし、
ブリジットの3高男ゲットでhappy ever after...の話の1つに過ぎないかも知れない。
あんなカッコいい編集長はいないし、あんなハンサムで有能、高級取りな幼なじみがいたら苦労しないよw
それに「30代女性のシングルな訳」を「自立したいから」「キャリア重視」と言えないのも寂しい。
男性社会の歯車の中でもがく女性像、まだまだ誤解と自己嫌悪の荒波を渡ってゆかねばならぬっ
■『イル・マーレ』(2000)
監督:イ・ヒョンスン 出演:イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン ほか
シム・ウナシリーズのつもりが、イ・ジョンジェの魅力にハマってしまった
“カリスマ魅力の実力派”らしいけど他にはビデオあるかな?
この手のタイムパラドックス話で、交通事故死は安易だと思うが、
家を引き渡す時も事情を話したのに、結局縁がなかったってこと?
約束した日に会えなかった時点で、私なら彼のこと本気で調べると思うけど、
自分の失恋でそれどころじゃなかったってことか?
終電待ちで会ってるのに、それ以上関わらなかったのもなぜか・・・
そしたら未来からの手紙はこないってことになって・・・あーやっぱ分からん
コーラ(犬)が玄関に捨てられてたってのも食い違うような???
引き払う際「こんな話信じる?」と2人が会って話すラストシーンが少し救われる。
互いの好きな時間の過ごし方を体験したり、Sの父の死を2年後の本で知ったり、1つ1つのエピソードがイイ。
プラス、海に建つ家、ライトアップした1本の木、料理する男、泥んこになってサッカーしたり、
ゾウキンモップみたいな犬を自然に飼い始めたり、満ち潮になると海に囲まれる
そんなオシャレで落ち着いた、静寂と孤独を楽しむ暮らしと空間、デザインがすごくイイ。
■『風花』(2000)
監督:相米慎二 出演:小泉今日子、浅野忠信、麻生久美子、尾美としのり、柄本明、鶴見辰吾 ほか
いい役者が揃ってる。浅野が今までにない役で「今までで一番性格悪い奴」といってるのが面白い。
冬の静かな北海道で自分ではどーしよーもない人生に投げ出されて死に場所を探すことで生きる意味を探す男女が
淡々と描かれ、ラスト救われた2人が安易に結びつかないのが心残りでもあり、ホッとした。
いきさつがパッチワーク状に挿入されるのも飽きない。
ダイヤモンドダストが桜吹雪のようで、踊るようなキョンキョンがキレイ。
実際の自殺はそんなキレイごとじゃないが。
浅野が必死で起こして、山小屋まで泣きながら運ぶシーンは感動。
自然に別れるシーンもイイ。ピンク塗りの車をいったんはバックさせるにせよ。
自分が認められない人、周りとうまく付き合えない人、自分の弱さをさらけ出してもいい時がある。
みんな完璧じゃなくて、期待されすぎたり、まどろっこしくて、投げ出したくなる。
でも幸せそうに見える連中も、実はそうでもないことに気づいて、
誰かを支えることで自分も救われることもあるんだ。
どこまで1人で考えて、どこまで他人に寄りかかれるのかを見極めるのは難しい。
傷ついたり、失敗と成功を重ねて覚えていくしかないのかも。
■『しあわせ』(1998)
監督:クロード・ルルーシュ 出演:アレッサンドラ・マルチネス、ピエール・アルディティ、マルク・オローニュ ほか
「偶然」と「必然」/悲しい事があったほど生命力が湧く/人生の4つの幸せ
1.食べること 2.眠ること 3.偶然と必然 4.君との出会い!!
思った通りの素晴らしい作品、と思ったらルルーシュ監督。そっか、これか偶然と必然。
「寂しさを紛らわすおまじない」を探してた私への答えは「いい映画を観ること」だった。
人との出会いも別れも同じく。
「姉は問題が起きると1人で出てしまうが、きっと戻る」
「彼女の人生は死から遠ざかりさらに続く」
「この次惹かれるとしたら全然セクシーじゃない男」
Cがパフォーマンスするスクリーンの中に入ったり、出たりする劇は刺激的でおもしろい。
旅の途中で会う黒人元ボクサーで、今はマルチタレントを発揮する男との出会いもイイ。
「神に紹介してくれた。彼は黒人でNYでバーを経営している」
トルコの荘厳な回るダンスの祈りも美しい。
ヒッチハイクやらも含めて女1人でここまで自由にアメリカ、ヨーロッパを旅できるものかと感心。
ウソはステキ。子どもの成長の証(想像力をかきたてるという意味で)、会話には必ずいくつか混じってる。
「字幕が必要ね」
■『ビューティフル・マインド』(2001)
監督:ロン・ハワード 出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー ほか
「宇宙の広さが無限大だとどうして分かる?」「信じてるからさ」「愛も同じだと思うわ」
とにかく昔の電気ショックとクスリ責めだけの治療にはゾッとする
今の分裂病治療もあまり変わりないんじゃないだろうか?
これだけ夢と現実の区別がつかないのは驚き。人の脳のフシギさ。
「私とあなたは本物。頭じゃなくてハートの問題」というシーンは感動。私なら諦めてるがなあ
久々ジェニファーの演技を観た。ますます色っぽさと円熟味が増していい女優になった。
実話の本人は今でも教鞭をとってるというからまた驚き。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『天ぷら油大爆発〜バラ貴族の逆襲〜 ネプチューンコント2001』
ちょっと期待大だっただけに肩透かしっぽいのは、いっぱいレギュラーかかえて超多忙のせい?
バラ貴族のコントはどっかで見たことあるし。
楽しみな個々の独り芝居。今回、泰造は犬の訓練士。意外性があって面白い。
ホリケンはいつもの変な奴シリーズで「告白」。ウエスタン男がウケないギャグをまじえつつ突然コクる。
名倉っちのは・・・忘れた
学園もので始まってスタンガンでクラス1の暴れん坊(名倉)を大人しくさせる。
ラストは刑事に勘違いされたドロボウの話。これも焼き直しっぽくて、いつものホロッと度は低め。
名倉とホリケンの子役、あとはーうーん思い出せん。2度3度見る時間もなかったし。
■『猿の惑星』(2001)
監督:ティム・バートン 出演:マーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム=カーター ほか
完全なるパロw レスリー・ニールセンが主演でもよかったかもって思ったら、
監督がティム・バートンで納得。コテコテメイクで誰がどの役を演ったかと想像するのが楽しい。
DVDには長いメイキング入りらしい。
派遣先の社員さんがしきりに議論してたけど軽く受け流しちゃってイイんじゃないの?
別次元だったってことで。眉村卓ワールドってとこか。
さすがハリウッド映画、猿になっても青い眼、英語なのが笑わせる
しかも今の社会そのままで中身だけ猿のラストにも苦笑い。
猿の動き特訓、ワイヤーアクション、CG使い放題・・・となかなか現場も楽しそうだ。
■『みんなのいえ』(2001)
監督:三谷幸喜 出演:唐沢寿明、田中直樹、八木亜希子、田中邦衛 ほか
おもしろい! ここ10年間くらいのつまらない邦画の中でやっと“日本らしい良さ”が出た。
三谷自身の前説にもある通り「笑えて、じーんときて、感動する」
TVのホームドラマ風でも終始魅きつける1つ1つのエピソード。
大工って汗臭い、ダサい職業だという見方がガラッと変わるかも。
チョコチョコ出るゲスト出演も適材適所で楽しい。自伝的でもあるらしい。
花屋配達人で大塚さんが出てたのは笑った! 妻の姉の清水ミチコもピッタリ。
子どもを叱る鬼のような母親の顔が可笑しい。
「自分の問題ですから」と迷惑なくらいこだわるバーテンダーも笑える。
今作で海外遠征までしたメンバー。海外でも同じ笑いがとれたか知りたい。
■『ラヂオの時間』(1997)
監督:三谷幸喜 出演:唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦 ほか
やっぱおもしろい! これも自伝なのかな?
TV、DVDの時代に敢えてくさいラジオドラマにこだわる視点と、
クセのあるキャラ、業界の裏話満載、盛り上がりと、ほのぼのラスト、
エンディング曲まで楽しめる三谷ワールド。
元効果音担当、今はガードマンの手作り音もおもしろい。
トラック運転手(渡辺謙)は大感動。
「妥協、頭を下げてばかりで何になる!」と嘆いた担当者も「次回作どーしよっか」と急に乗り気。
口先三寸、いい加減で根に持たないのが、この業界での処世術かな
他にも桃井かおりなど、今作もゲスト出演多数。
妙に几帳面で冷静なアナウンサーも笑える。
■『インタビュー』(1999)
監督:ピョン・ヒョク 出演:シム・ウナ、イ・ジョンジェ ほか
社員さんの好きなシム主演。『八月のクリスマス』の時よりずっと大人になってる。
監督役の男優が色っぽい、男っぽい魅力で参った
フシギな映像のパッチワークで繊細なココロの中の動きまで伝わる。
“愛とは・・・?”答えはそれぞれの中にある体験にあると思う。久々映画観て感動した。
「寝た女は20人。愛なんてそんなもの。運命や結婚なんて信じてる連中の声を聞きたい」
と豪語しつつ、Aも実はパートナーを探し、充足を求めていたのかも。
「本物の愛は神への愛だけ」と言っていた男も、実は恋人との突然の別れに傷ついていただけ。
仮面をつけたダンサーとウナの動きが違うのはご愛嬌か。
愛することは相手の過去のもろもろと、これからのもろもろも背負って関わっていくことだと思う。
でも彼女みたいな守ってあげなきゃってタイプが男は好きそう
影や秘密のあるヒトには、つい好奇心が働くものだし、
冷たくされるとプライドの高い男ほど追いかけてモノにしたくなる心理もあるし。
あと「2人似てるね」ってシーン。
最近、よく思うことの1つに、カップル、好きになる人、長年連れ添った夫婦って顔が似てるのは偶然じゃないと思う!
■『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)
監督:シャロン・マグアイア 出演:ヒュー・グラント、レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース ほか
去年気になってて観れなかった話題作の1つ。
今作がヒットした背景には、キャリア志向で結婚という電車に乗り遅れたと焦ってる30代前後の
シングルガールが増えてて、応援するとともに「自分らはこう思ってる!」という主張を
代弁してくれたっていうい共感に支えられたためじゃないか。
結局、今作も冷静に見ると、ダニエルでさえブリジットの胸あきドレスで彼女の魅力に気づいたワケだし、
ブリジットの3高男ゲットでhappy ever after...の話の1つに過ぎないかも知れない。
あんなカッコいい編集長はいないし、あんなハンサムで有能、高級取りな幼なじみがいたら苦労しないよw
それに「30代女性のシングルな訳」を「自立したいから」「キャリア重視」と言えないのも寂しい。
男性社会の歯車の中でもがく女性像、まだまだ誤解と自己嫌悪の荒波を渡ってゆかねばならぬっ
■『イル・マーレ』(2000)
監督:イ・ヒョンスン 出演:イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン ほか
シム・ウナシリーズのつもりが、イ・ジョンジェの魅力にハマってしまった
“カリスマ魅力の実力派”らしいけど他にはビデオあるかな?
この手のタイムパラドックス話で、交通事故死は安易だと思うが、
家を引き渡す時も事情を話したのに、結局縁がなかったってこと?
約束した日に会えなかった時点で、私なら彼のこと本気で調べると思うけど、
自分の失恋でそれどころじゃなかったってことか?
終電待ちで会ってるのに、それ以上関わらなかったのもなぜか・・・
そしたら未来からの手紙はこないってことになって・・・あーやっぱ分からん
コーラ(犬)が玄関に捨てられてたってのも食い違うような???
引き払う際「こんな話信じる?」と2人が会って話すラストシーンが少し救われる。
互いの好きな時間の過ごし方を体験したり、Sの父の死を2年後の本で知ったり、1つ1つのエピソードがイイ。
プラス、海に建つ家、ライトアップした1本の木、料理する男、泥んこになってサッカーしたり、
ゾウキンモップみたいな犬を自然に飼い始めたり、満ち潮になると海に囲まれる
そんなオシャレで落ち着いた、静寂と孤独を楽しむ暮らしと空間、デザインがすごくイイ。
■『風花』(2000)
監督:相米慎二 出演:小泉今日子、浅野忠信、麻生久美子、尾美としのり、柄本明、鶴見辰吾 ほか
いい役者が揃ってる。浅野が今までにない役で「今までで一番性格悪い奴」といってるのが面白い。
冬の静かな北海道で自分ではどーしよーもない人生に投げ出されて死に場所を探すことで生きる意味を探す男女が
淡々と描かれ、ラスト救われた2人が安易に結びつかないのが心残りでもあり、ホッとした。
いきさつがパッチワーク状に挿入されるのも飽きない。
ダイヤモンドダストが桜吹雪のようで、踊るようなキョンキョンがキレイ。
実際の自殺はそんなキレイごとじゃないが。
浅野が必死で起こして、山小屋まで泣きながら運ぶシーンは感動。
自然に別れるシーンもイイ。ピンク塗りの車をいったんはバックさせるにせよ。
自分が認められない人、周りとうまく付き合えない人、自分の弱さをさらけ出してもいい時がある。
みんな完璧じゃなくて、期待されすぎたり、まどろっこしくて、投げ出したくなる。
でも幸せそうに見える連中も、実はそうでもないことに気づいて、
誰かを支えることで自分も救われることもあるんだ。
どこまで1人で考えて、どこまで他人に寄りかかれるのかを見極めるのは難しい。
傷ついたり、失敗と成功を重ねて覚えていくしかないのかも。
■『しあわせ』(1998)
監督:クロード・ルルーシュ 出演:アレッサンドラ・マルチネス、ピエール・アルディティ、マルク・オローニュ ほか
「偶然」と「必然」/悲しい事があったほど生命力が湧く/人生の4つの幸せ
1.食べること 2.眠ること 3.偶然と必然 4.君との出会い!!
思った通りの素晴らしい作品、と思ったらルルーシュ監督。そっか、これか偶然と必然。
「寂しさを紛らわすおまじない」を探してた私への答えは「いい映画を観ること」だった。
人との出会いも別れも同じく。
「姉は問題が起きると1人で出てしまうが、きっと戻る」
「彼女の人生は死から遠ざかりさらに続く」
「この次惹かれるとしたら全然セクシーじゃない男」
Cがパフォーマンスするスクリーンの中に入ったり、出たりする劇は刺激的でおもしろい。
旅の途中で会う黒人元ボクサーで、今はマルチタレントを発揮する男との出会いもイイ。
「神に紹介してくれた。彼は黒人でNYでバーを経営している」
トルコの荘厳な回るダンスの祈りも美しい。
ヒッチハイクやらも含めて女1人でここまで自由にアメリカ、ヨーロッパを旅できるものかと感心。
ウソはステキ。子どもの成長の証(想像力をかきたてるという意味で)、会話には必ずいくつか混じってる。
「字幕が必要ね」
■『ビューティフル・マインド』(2001)
監督:ロン・ハワード 出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー ほか
「宇宙の広さが無限大だとどうして分かる?」「信じてるからさ」「愛も同じだと思うわ」
とにかく昔の電気ショックとクスリ責めだけの治療にはゾッとする
今の分裂病治療もあまり変わりないんじゃないだろうか?
これだけ夢と現実の区別がつかないのは驚き。人の脳のフシギさ。
「私とあなたは本物。頭じゃなくてハートの問題」というシーンは感動。私なら諦めてるがなあ
久々ジェニファーの演技を観た。ますます色っぽさと円熟味が増していい女優になった。
実話の本人は今でも教鞭をとってるというからまた驚き。