ショートの際、カロリーナコストナーが衣装につけていた喪章は、
先日、イタリアで起きた交通事故でスケーターの少女2人が亡くなったことへの哀悼だったんだ
“「一緒に滑っている気持ちだった」と目を潤ませた。”とのこと
彼女の人柄がうかがえるエピソードで感動した
*
会場入りする宮原知子ちゃんの引き締まった顔かっけー
ウォーミングアップルームではさまざまな柔軟なストレッチをしている
こうして1つ1つの筋肉を伸ばしたりするルーティンから本番まで気持ちをあげていく繰り返しなんだなあ
<特設スタジオ>
今日は鮮やかな紫のタイで登場の織田くん
ショートを振り返った
織田:
僕も怪我明けして試合に復帰した時は、フリーが一番気がかりで、
体力に不安はあったんですけど、宮原選手の場合はフリーが得意ですので
本人のいいイメージを保ったまま臨めば大丈夫だと思う
解説者:荒川静香
6000人キャパの席はほぼ埋まっている
<第1グループ>
●アレイン・シャルトラン(カナダ 21 12位)
♪サンセット大通り
かつての栄光を取り戻すというストーリーをカナダチャンピオンだった自身に重ねる
3×3成功 3フリップ両足着氷 ダブルアクセル×1×3 3ルッツは手をついた 次も転倒
3サルコウ ダブルアクセル×2 コンビネーションスピン 少し疲れが観られたような
109.76自己ベスト更新しても悔しい顔
●ニコル・ライチョバー(スロバキア 10位)
♪Rain in your black eyes
ダブルアクセル×1×(ターンが入って)2に 3フリップ 3×2バランスを崩した
バタフライからフライングキャメルスピン
2ルッツ ジャンプのタイミングが合わない 3×2 3ループ
だんだんスピードがあがる 3トゥーループも崩れた
ステップシークエンスで力を振り絞る コンビネーションスピン
荒川:FSはジャンプの数が多いので、1つ気になると次までに立て直す時間が難しい
キス&クライでは満面の笑顔 アメリカ生まれなのか 106.42 159.78
●パク・ソヨン(韓国 20 11位)
♪我が心のアランフェス
3ループ 上体が傾いた 1アクセル×2 3フリップ バタフライがズレてスピンをやめた
後半、ダブルアクセル×3 幅があった 3サルコウ転倒 1ループ×1 2サルコウ
彼女もミスを引きずって焦ってしまっているのかな
ウィンドミルからレイバックスピン・ビールマンスピン
大舞台で普段の自分を見せることの難しさをつくづく感じる
アナ:この選手もコンディショニングに苦労していますか?
荒川:
練習からなかなか本調子ではなかった ジャンプで躊躇があったのかも
タイミングが合わずに、次のジャンプに集中できなくなる
アナ:ジャンプの修正は難しい?
荒川:
1度分からなくなってしまうと、取り戻すのに少し時間がかかる
本来ならもっと表情も豊かな選手ですが、その良さも出せなかったですね
アナ:彼女もシーズン中盤に左足の骨折で、後半は大会エントリーができなかった
フィギュアスケートも選手の負担を考えた仕組みに考える必要があるのでは?
せっかく才能のある若手もベテランも、みんな故障して実力が出せないようでは
大会自体たちゆかなくなってしまうだろう
84.25 135.79
●アリョーナ・レオノワ(ロシア 7位)
♪Tune Maari Entriyaan
凝った衣装 髪の中央にも金色に光る飾りをほどこしている
インド映画から 彼女も表情豊かな演技だけど、1度ミスるとひきずる印象があるがどうか
3×3 幅があるなめらかなジャンプ 3ルッツ ダブルアクセル 明るい曲調も合ってる
フライングキャメルスピン 衣装のヒラヒラが顔にかかって集中力に影響はない?
スローに変わり、しっとりした雰囲気にガラリとかわった
後半、3×2 3フリップ 3×2×2 ダブルアクセル 笑顔がこぼれる
また強い表情にかわりステップシークエンス イキイキと弾けた演技
このプログラムは彼女に合ってる フィニッシュ後、振り絞るようなガッツポーズ!
感激の表情で両手を合わせて涙の挨拶 これもリピートしたいプログラム
号泣でキス&クライに戻ってきた
荒川:
ジャンプが決まるとどんどんノっていく選手
スピードを殺さずにコンビネーションジャンプが跳べる価値は高い
アナ:集計では回転不足はありません
127.34PB更新 190.95SB更新
●白岩優奈(8位)
♪展覧会の絵
濱田美栄コーチでも額をつける選手とつけない選手がいるのね
昨シーズンは怪我で披露できなかったプログラム
3×3 思いきって跳んだ ダブルアクセル イキイキとした強気な笑顔もイイ
シニアのデビュー戦 ステップシークエンス 3×3 着氷はどうか?
3サルコウ ジャンプにスピードがある コンビネーションスピン軸も安定
3フリップ ダブルアクセル 3連続にはならず
シニアの体力面はどうか 2ループ ちょっと悔しさが残る笑顔 114.60 171.94
これからまだまだ伸びしろを感じる選手
日本の次世代も次々と育っていってて頼もしい
荒川:
冒頭の3×3はセカンドジャンプのほうが高さが出せる理想のジャンプでした
最後をコンビネーションにしたいという焦りでダブルになってしまったのかもしれない
●マライア・ベル(アメリカ 9位)
♪ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』より
力強い出だし スナップの有名な旋律 3ループ単独に 3ループ
ダブルアクセル×2 ここをコンビネーションにリカバリー
セクスィな曲調が似合う ステップシークエンス
ダブルアクセル単独に ロシアでも3連続には出来なかった 次に挑戦して転倒
3フリップ スピン 挽回に向かう 3×2 コンビネーションスピン
得意なレイバックスピン・ビールマンスピン 悔しさが残る顔
荒川:
転倒してしまうとそれだけ曲にも遅れてしまうので気持ちが焦る要因にもなるけれども
粘り強く立て直して最後までジャンプを組み込んだところは立派でした
108.79 166,04
<第2グループ>
本郷理華の肩を借りて、エッジカバーを外して2人で顔を見合わせて笑ってる未来ちゃん
仲良いのかな? 練習でトリプルアクセルを決めていたそう 期待大
第1グループが終わると軽快な音楽が流れて、みんなで手拍子するのね
その後、選手紹介→6分間練習
●本郷理華(4位)
♪映画『フリーダ』より
大声援 腕の網々も斬新な衣装 3×3きれいに入った 3サルコウ片手を上げて
課題の3ルッツも決めた 笑顔も見られる スローはしっとりと
後半、ダブルアクセル×2×2片手を上げて 3ループ 3フリップバランスを崩した
本番での大きなミスが少ない選手だから珍しい 情熱的なパート
ダブルアクセル×2でリカバリー コンビネーションスピンで余韻を残した
長身で、普段は穏やかだけど、リンクで化ける選手 122.00 187.83
●長洲未来(アメリカ 5位)
♪オペラ『ミス・サイゴン』より
堂々とした立ち姿から トリプルアクセル両足着氷 次も大事 3×3力強いジャンプ
3サルコウ 1つ1つ確実に決めてやるぜという精神面の充実が伝わる
フライングキャメルスピン スローパート 振付はジェフリー・バトル
後半、ダブルアクセル×2×2 3ルッツ 3×2 ステップシークエンス
女性らしさも表現 3ループ レイバックスピン・ビールマンスピン
笑顔で終わって、挨拶で舌を出してた 129.29SB更新 194.46SB更新
荒川:
トリプルアクセルは高さがすごい ダイナミックでコントロールするのに
勢いが強すぎたかなという印象 次の3×3は完璧だった
緩急のつけかたが良くメリハリがあった
(そんなに跳びすぎてしまうなら、いっそ4回転にしちゃうとか
アナ:今大会10回目 デビューが早かったので、現在24歳
キス&クライでの表情もコロコロ変わって可愛い
●宮原知子(6位)
♪オペラ『蝶々夫人』より
3ループ 3×3成功 2フリップに 美しい旋律にのってスピン 逆回転でレヴェルを上げる
顔の表情も豊かなステップシークエンス 2×2×2 ダブルアクセル コンビネーションならず
2サルコウ まだ本調子ではないか ダブルアクセル×3でリカバリー
愛する喜びと別れの悲しみの表現力が素晴らしい レイバックスピン・ビールマンスピン
祈りを捧げるような仕草で最後まで魅せる演技だった あとは試合感覚か
そいや、NHK杯ではぬいぐるみ類の投げ込みは禁止? シンプルな花が投げ込まれる
126.75 191.80 復帰戦でさすがの点数
●エフゲニア・メドベージェワ(ロシア 1位)
♪映画『アンナ・カレーニナ』より
冒頭のコンビネーションジャンプで転倒 初めて観たかも 逆に貴重
3ルッツ片手を上げて これも着氷はどうか?
2位と5点以上の差だからミスってもあまり危機感は感じないけど
ステップシークエンスで魅せる 伸びるスケーティング
3×3手をあげて 3ループ 憂いの曲調 ダブルアクセル×2×2片手を上げて
氷の音が響く 3×3両手をあげて ダブルアクセル片手を上げて
感覚が戻ったかな コンビネーションスピン レイバックスピン・ビールマンスピン
汽笛が鳴って手を止める最後のポーズも好き
前回は赤い衣装だったけど、今回は全身黒でこれまた凝ってる
長い腕の手袋がずり落ちてくるのを気にしてたようだったから変えたのかな?
珍しく苦悶の表情 常に完璧を求める女王にも、こんな顔があるのか・・・
荒川:
ミスすることのない選手が冒頭でミスをすると動揺するはずなので
ルッツはこわばりを感じたけれども、その後は立て直しました
いつもよりトゥがしっかりつけずに流れてしまって浮き上がる力にかえられなかった
アナ:
よく見ると足首から上に縦にテーピングをしているが、
もちろん大会中はコメントしません(彼女もか しかも両足だ
荒川:
高度なジャンプ、チェンジエッジなど負荷のかかる技が多いので
選手は少なからずどこか傷めてしまうことがある
後半からは加点をとる素晴らしい出来で、高得点には間違いない
144.40 224.39 優勝だな 全然別次元の得点
●ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア 3位)
♪ノクターン 第15番 ほか “Love is beautiful.”という男性の声が入る
♪ノクターン ってこんなにも何番もあるのか シニアデビュー戦のフリーはどうか
3×3高さがある 3フリップ 彼女も全身黒い衣装 コンビネーションスピン安定している
171cmの長身が映える ダブルアクセル×3×2 3ルッツ単独 3×2
3ループ ダブルアクセル ステップシークエンス レイバックスピンで終わる
ホッとした顔 デビュー戦とは思えない大人っぽい上品な選手 メドベージェワと同じコーチ
荒川:難しい軌道で跳んでいる
140.15 210.19
●カロリーナ・コストナー(イタリア 30 2位)
♪牧神の午後への前奏曲
淡い色使いの衣装が彼女の魅力を引き立てる 3×2 3フリップ
3ループ 長身の魅力を生かしてとてもソフトで上品 コンビネーションスピン
これまでのさまざまな経験値も生かしつつ、挑戦し続ける姿は素晴らしい
後半、2トゥーループ ダブルアクセル×1×3で転倒 ダブルアクセル 3×2
笑顔でスパイラル これはステップシークエンスではなくコレオシークエンスなのか?
毎回、どっちか分からない コンビネーションスピン 優雅な時間が流れた
晴れやかな笑顔で挨拶
荒川:
今日もつなぎにスケーティングの上手さが際立ちました
隙のない構成が演技構成点につながる
2トゥーループが3つで1つは得点にならない
NHK杯では2回の優勝経験がある 137.67 212.24
女子の結果は、メドベージェワがNHK杯初優勝、2位コストナー、3位ツルスカヤ
4位長洲未来、5位宮原知子、7位本郷理華、8位白岩優奈
キス&クライで優勝者のインタビューがあった
Q:今の気持ちは?
日本で滑る時はいつも温かい観客の皆さんのお蔭で声援を頂いて滑ります
今回もそうして滑ることができありがとうございます
たくさんの人数で力も感じます
残念ながら今日はちょっとミスをしてしまいましたが
皆さんのお蔭で最後まで滑ることができ
今また幸せを感じさせていただいています
Q:大切なオリンピックシーズンはどのような手応えを得たい?
私にとっては練習であろうが、世界選手権、ヨーロッパ選手権であろうが
一生懸命に滑るということでは同じで変わりありません
この大会も同じで、自分が出そうと思った力を見て、感じていただけたらとても嬉しいです
これが私の最高に幸せなスケートです
これでメドベージェワとコストナーのGPファイナルが確定
リンクには赤いカーペットが敷かれ、表彰式が始まった
演技の曲が流れて、四方に挨拶してから表彰台へ
橋本聖子さんからメダル、NHK会長がトロフィー授与
レフェリーと、テクニカルコントローラーと握手
国旗を掲げ、国歌が流れる
敬礼しているフラワーボーイ?の制服と敬礼が戦争の兵士のように見えるな
笑顔でロシア国歌を歌うメドベージェワ 緊張の面持ちのままのツルスカヤ
女子が2時間15分の後に、すぐ男子フリーが19時半からまた2時間15分て長い!