過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part5からのつづきでこのノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ニッポン無責任野郎』(1962)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、団令子、ハナ肇、クレイジーキャッツ ほか
おもしろい 不世出のスターってこーゆー人のことを言うんだな。
高度経済成長期に入った日本に現れた、まったく新しいタイプの人間像。
若い女の子たちの考え方も変わったのがよく分かる。
♪てなこと言われてその気になって〜ハイ、それまでヨ 等々、青島幸男作詞の歌がまた楽しい。
バンザイ、ワクワク、スイスイ、植木の独特な動きも笑える
どんどん先を読んで臨機応変、過去も未来も関係なく、今の瞬間の幸せに生きて、
それがトントン拍子に運んじゃう、ハイテンポなシチュエーションコメディ。
団令子が二重顎でも、ハナ肇のゴリラ顔もハマリ役。
上司のご機嫌伺いに、出世を争う派閥抗争、安月給で昼はラーメン、
日本のサラリーマンの悲哀は今でも全然変わってないのがまた可笑しい。
「お茶飲みに行かない?」と誘ったのは銀行の無料給湯器w
団は憧れの一軒家に満足。庭は植木を「バァーっと引っこ抜いて!」駐車場にする/爆
まんざらでもなく金儲けに働く浦辺がまたなんとも適役。
ミンクのコートを着たホステスに「マリリン・モンローのオバケかと思った。人間離れ・・・いや、日本人離れしてるヨ」てギャグも笑った。
植木の陽気な高笑いは、不景気な今の日本も救ってくれそう
■『仁義なき戦い 完結篇』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、北大路欣也、松方弘樹、小林旭 ほか
ビデオ化は'96で、公開は'74だったんだ。ってことは私はビデオ化順に観てたってこと?
公開順と勘違いして後先バラバラだったかも?
深作監督追悼にシリーズ5作上映という話もある。劇場で観たら迫力も違うだろう。
今作はさすがに完結篇だけあって、まとまり感がある。
20年も経ってやっと広瀬も改心?、引退したし・・・っておいおい、まだ山守さんも武田も皆ピンピン生きてるってことかい!?
まったくヤクザ稼業から足洗うなんざ不可能だろうに、バリバリ裏でまだ牛耳ってるんじゃないの?
それに、完結篇に成田さんが出てないのはおかしい
彼が獄中で書いた今までのいきさつが今シリーズの元になってるのだろうか? 文才があったなんて意外や意外。
この世に善と悪が存在する限り、我欲を通そうとする者、その中で君臨する夢を見る者は絶えないと思うし、
実際変わらず存在してるからね、ヤクザも麻薬、賭博、性産業etc...
とにかく今シリーズもあと残すところあと1本か。
スカパラがサントラ担当した新作公開も近いことだし、予習・復習はこれでバッチリ
■『黒猫 白猫』(1999)
監督:エミール・クストリッツァ 出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トロヴイッチ、ブランカ・カティク ほか
スカのサントラに惹かれて選んだはずが、話と映像が強烈インパクトですっかり忘れてたw
爆問がなぜか前説入れてて「監督は皆川おさむです」「それは黒ネコのタンゴ!」とか笑わせてくれてる
ユーゴの話らしいがのんびりムードなおとぎ話(ちょっとエグい)のよう。孫役の男の子がカワイイ。
所々に出てくる黒と白のネコカップルはかわいい。たくさんのアヒルやヒヨコ、ヒツジに、
車を食べるブタ!、牛etc...生活に動物が溶け込んでいるような田舎町。
娯楽も少ないから結婚式があんなに派手な大騒ぎなんだな、きっと。
■『カサノバ』(1976)
原案・監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:ドナルド・サザランド、ティナ・オーモン、シセリー・ブラウン ほか
時間の都合でまだ半分しか観てないが久々フェリーニの夢の世界を120%堪能
サーカス、小人、大女etc...彼の大好きな原色の美しいものたち、
そして女性への無限の愛にあふれてる
「男には魂が3つあり、女は崇高な1つが欠けている」「美しい女には1つあれば充分」
自動人形が本当に人形みたいな動き。
年老いて気難しくなり、自分は文筆家だと言い張り、人形との逢瀬を夢見てのなんとも淋しいラスト。
が、ここまで人生を自由にエンジョイした人も幸福だろうに。
定住も、1人の女だけでも我慢ならなかったろうし。『カサノバ回想録』があるということは実在の人物か?
フェリーニ作品には、とにかく無数の巨乳女性が出演。美しい夢は永遠に続いてゆく―――。
■『ニッポン無責任時代』(1962)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、ハナ肇、重山規子 ほか
♪ハイそれまでョ、♪無責任一代男、♪やせ我慢節、♪五万節、♪ドント節、♪スーダラ節 作詞:青島幸男
1作目より2作目のほうがおもしろいな、無責任度アップしててw
この1作目の平等(たいらひとし)は、けっこー会社のために骨折ってるし、意外に筋も通してて、
同僚にはちょっと反感を買っちゃうキャラ。谷のマジメ上司役は厳しい
■『日本一のホラ吹き男』(1964)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、浜美枝 ほか
こちらはホラ吹き男、といっても人の10倍は働く男、高度経済成長期はアイデアと技術次第でいくらでも伸びた売り上げ、
“過労死”なんて言葉もなかった頃だ。
大笑いとゆーより、シチュエーションコメディと、ジーン・ケリー風ミュージカルのあいのこみたい。
とにかく植木のバリバリ体育会系サラリーマンの元気一杯さが気持ちいい。
前進あるのみ!の彼なら幹部より社長になるべきじゃない?
彼の前進は安定して、守りに変わっちゃったのかな?
【読書感想メモ】
「墓に唾をかけろ」ボリス・ヴィアン(追加で別記)
「うたかたの日々」
「心臓抜き」
「北京の秋」
「すべての子供たちに」ミッシェル・グランジェ絵
「アンダンの騒乱」
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃった中国〜開放大国の摩訶不思議ディープの旅」双葉社
「陰陽師5678910」
「鈴木清順全映画」立風書房
「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン
「笑うシネマ」エンター・ブレイン発行(のちのち本書を参考にビデオ漁りしてた
【歌詞をメモした曲】
♪12階のこいびと/松任谷由美
♪BLUE RAIN/松任谷由美
♪私を忘れる頃/松任谷由美
【イベントメモ】
兄の結婚式@ロイヤルホールヨコハマ
キロさん占い@反町
【ライヴレポ(追加で別記)】
スカパラライヴ@日本武道館 2002.11.8
スカパラライヴ HEY! HEY! HEY! 公録@東京メディアシティ
深作欣二死去 2003.1.12
part5からのつづきでこのノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ニッポン無責任野郎』(1962)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、団令子、ハナ肇、クレイジーキャッツ ほか
おもしろい 不世出のスターってこーゆー人のことを言うんだな。
高度経済成長期に入った日本に現れた、まったく新しいタイプの人間像。
若い女の子たちの考え方も変わったのがよく分かる。
♪てなこと言われてその気になって〜ハイ、それまでヨ 等々、青島幸男作詞の歌がまた楽しい。
バンザイ、ワクワク、スイスイ、植木の独特な動きも笑える
どんどん先を読んで臨機応変、過去も未来も関係なく、今の瞬間の幸せに生きて、
それがトントン拍子に運んじゃう、ハイテンポなシチュエーションコメディ。
団令子が二重顎でも、ハナ肇のゴリラ顔もハマリ役。
上司のご機嫌伺いに、出世を争う派閥抗争、安月給で昼はラーメン、
日本のサラリーマンの悲哀は今でも全然変わってないのがまた可笑しい。
「お茶飲みに行かない?」と誘ったのは銀行の無料給湯器w
団は憧れの一軒家に満足。庭は植木を「バァーっと引っこ抜いて!」駐車場にする/爆
まんざらでもなく金儲けに働く浦辺がまたなんとも適役。
ミンクのコートを着たホステスに「マリリン・モンローのオバケかと思った。人間離れ・・・いや、日本人離れしてるヨ」てギャグも笑った。
植木の陽気な高笑いは、不景気な今の日本も救ってくれそう
■『仁義なき戦い 完結篇』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、北大路欣也、松方弘樹、小林旭 ほか
ビデオ化は'96で、公開は'74だったんだ。ってことは私はビデオ化順に観てたってこと?
公開順と勘違いして後先バラバラだったかも?
深作監督追悼にシリーズ5作上映という話もある。劇場で観たら迫力も違うだろう。
今作はさすがに完結篇だけあって、まとまり感がある。
20年も経ってやっと広瀬も改心?、引退したし・・・っておいおい、まだ山守さんも武田も皆ピンピン生きてるってことかい!?
まったくヤクザ稼業から足洗うなんざ不可能だろうに、バリバリ裏でまだ牛耳ってるんじゃないの?
それに、完結篇に成田さんが出てないのはおかしい
彼が獄中で書いた今までのいきさつが今シリーズの元になってるのだろうか? 文才があったなんて意外や意外。
この世に善と悪が存在する限り、我欲を通そうとする者、その中で君臨する夢を見る者は絶えないと思うし、
実際変わらず存在してるからね、ヤクザも麻薬、賭博、性産業etc...
とにかく今シリーズもあと残すところあと1本か。
スカパラがサントラ担当した新作公開も近いことだし、予習・復習はこれでバッチリ
■『黒猫 白猫』(1999)
監督:エミール・クストリッツァ 出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トロヴイッチ、ブランカ・カティク ほか
スカのサントラに惹かれて選んだはずが、話と映像が強烈インパクトですっかり忘れてたw
爆問がなぜか前説入れてて「監督は皆川おさむです」「それは黒ネコのタンゴ!」とか笑わせてくれてる
ユーゴの話らしいがのんびりムードなおとぎ話(ちょっとエグい)のよう。孫役の男の子がカワイイ。
所々に出てくる黒と白のネコカップルはかわいい。たくさんのアヒルやヒヨコ、ヒツジに、
車を食べるブタ!、牛etc...生活に動物が溶け込んでいるような田舎町。
娯楽も少ないから結婚式があんなに派手な大騒ぎなんだな、きっと。
■『カサノバ』(1976)
原案・監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:ドナルド・サザランド、ティナ・オーモン、シセリー・ブラウン ほか
時間の都合でまだ半分しか観てないが久々フェリーニの夢の世界を120%堪能
サーカス、小人、大女etc...彼の大好きな原色の美しいものたち、
そして女性への無限の愛にあふれてる
「男には魂が3つあり、女は崇高な1つが欠けている」「美しい女には1つあれば充分」
自動人形が本当に人形みたいな動き。
年老いて気難しくなり、自分は文筆家だと言い張り、人形との逢瀬を夢見てのなんとも淋しいラスト。
が、ここまで人生を自由にエンジョイした人も幸福だろうに。
定住も、1人の女だけでも我慢ならなかったろうし。『カサノバ回想録』があるということは実在の人物か?
フェリーニ作品には、とにかく無数の巨乳女性が出演。美しい夢は永遠に続いてゆく―――。
■『ニッポン無責任時代』(1962)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、ハナ肇、重山規子 ほか
♪ハイそれまでョ、♪無責任一代男、♪やせ我慢節、♪五万節、♪ドント節、♪スーダラ節 作詞:青島幸男
1作目より2作目のほうがおもしろいな、無責任度アップしててw
この1作目の平等(たいらひとし)は、けっこー会社のために骨折ってるし、意外に筋も通してて、
同僚にはちょっと反感を買っちゃうキャラ。谷のマジメ上司役は厳しい
■『日本一のホラ吹き男』(1964)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、浜美枝 ほか
こちらはホラ吹き男、といっても人の10倍は働く男、高度経済成長期はアイデアと技術次第でいくらでも伸びた売り上げ、
“過労死”なんて言葉もなかった頃だ。
大笑いとゆーより、シチュエーションコメディと、ジーン・ケリー風ミュージカルのあいのこみたい。
とにかく植木のバリバリ体育会系サラリーマンの元気一杯さが気持ちいい。
前進あるのみ!の彼なら幹部より社長になるべきじゃない?
彼の前進は安定して、守りに変わっちゃったのかな?
【読書感想メモ】
「墓に唾をかけろ」ボリス・ヴィアン(追加で別記)
「うたかたの日々」
「心臓抜き」
「北京の秋」
「すべての子供たちに」ミッシェル・グランジェ絵
「アンダンの騒乱」
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃった中国〜開放大国の摩訶不思議ディープの旅」双葉社
「陰陽師5678910」
「鈴木清順全映画」立風書房
「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン
「笑うシネマ」エンター・ブレイン発行(のちのち本書を参考にビデオ漁りしてた
【歌詞をメモした曲】
♪12階のこいびと/松任谷由美
♪BLUE RAIN/松任谷由美
♪私を忘れる頃/松任谷由美
【イベントメモ】
兄の結婚式@ロイヤルホールヨコハマ
キロさん占い@反町
【ライヴレポ(追加で別記)】
スカパラライヴ@日本武道館 2002.11.8
スカパラライヴ HEY! HEY! HEY! 公録@東京メディアシティ
深作欣二死去 2003.1.12