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「月1回の“獣医ナイト”@カナダ」@ビッグイシュー

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【THE BIG ISSUE VOL.324】


【内容抜粋メモ】

カナダの路上で暮らす若者ホームレスの多くは、ペットを飼うことで孤独と闘う
彼らが頼れる数少ないサポートの1つとして
ボランティアの獣医師らによる無料診察日が設けられている


●「ダン・ラ・ル(Dans La Rue 街頭でという意味)」
モントリオールにある若者ホームレスのための支援センター
ニコラス(22)とアンジー(20)は、ウサギのバットマンを診療に連れてきた
ここはこの街で唯一、ウサギの診療が無料で受けられる



2人は2013年から路上にいて、ここで無料の夕食、その他のサービスを利用するためよく来ていた
生まれてくる赤ちゃん、バットマンとともに人生を歩み始めようとしている


●毎月第1水曜の夜の「獣医ナイト」
予防接種や虫下しが受けられ、ペットの不妊手術、基本的な衛生知識のアドバイスも受けられる

今夜の患者は、猫12匹、ネズミ2匹、ウサギ2匹、犬23匹
診察を手伝う獣医学科の学生は、カリキュラムの一環として来ているが
プロの獣医は全員がボランティア

「学生にとっては、これが最初の臨床体験
 彼らに会うのは、今までの認識が根底から変わるような機会となるでしょう」

学生らは、地下の倉庫に40~50袋のエサを運ぶ

「これは寄付品ですが、私は若い人たちに、地元のペットショップで自ら
 売り物にならない商品をもらうようアドバイスしている
 提供物に依存しすぎず、社会とのつながりをつくれるから」

「ペットが唯一の友人という若者は多く、公園で寝る時は犬と一緒のほうが安全」


●ペットが若者をうつ、薬、犯罪から遠ざける
未成年者がペットとともに入れるシェルターは、モントリオールではここだけ
宿泊施設には定員があり、ペットの面倒をちゃんとみるよう注意しなければならないこともしばしば
利用者には猫アレルギーの人もいるため大変

大学が2016年発表した研究では、ペットと一緒の若者ホームレスは
うつになる確率、ドラッグ、犯罪行為などに関わる確率が3倍低いそう

都市でインタビューした198人中、98人がペットを飼っていた

「この結果は、動物と一緒にシェルターに泊まることを認めない多くの支援団体に警鐘を鳴らした」


カナダの路上で暮らす10~20代の若者は、深刻な家庭環境、虐待、
LGBTを理由に家族から追い出された経験を持つ

ペットは批判から逃れられ、命をも救ってくれる存在なのだ




***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している


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