■プレミアムトーク 小澤征爾さん@あさイチ
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小澤:
最近涙もろくなって 孫を見ると泣けてくる
これが人生なんだなと思う
●VTRゲスト:鈴木京香さん
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「小澤さんには元気でいて欲しいのは、みんなの願いだと思う」
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●80歳の誕生日祝いには錚々たる方々からのメッセージが届いた
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小澤:
村上春樹くんは、レコードコレクションがハンパない
ジャズのことなど私より知ってる
●小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVI
“番組で紹介した3月のオペラ公演の情報が掲載されています。”
子どもたちに音楽を教えている原点となる場所を取材した
趣味のスキーで訪れた「山ノ内中学校」で生のクラシック演奏会を開催してから
その後年1回のペースで30年間続けている
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30周年を記念した展示室も作られた
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2015年には、体調不良で演奏は出来なかったものの
30周年記念展示室オープンのセレモニーに参加
学生たちが校歌を歌ってくれて感激の涙を見せてスピーチをした
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小澤:
音楽をやっていると、こういうことが嬉しい つながったということが・・・
この次からは元気に来ますから
小澤:
30年前始めた時は、みんなイヤな顔して聴いていたんです
これはいけないと思った 今はスゴイ
あれ(VTR)見ただけで涙出てくる
音楽は面白い あんなにイヤな顔してたのが毎年少しずつ変わってくる
それを教えてくれたのがロストロボービッチ チェロ もう死んじゃったけど
「♪キャラバン を演りに日本行こう ちょっと人を集めてくれ」と言われて、15人くらい集めて
こっちが15人でお客が11人の時もあった
田舎をずっと周った 自分たちでお金出して 宿泊費とか
音楽はそういうものだと思いこんでた
最終的には「ここにいる人と音楽を通して気持ちが伝わるものだ
それが自分の命だ」と死ぬまでやってた
(涙が止まらない小澤さんにすかさずハンカチを渡すイノッチ
●全校生徒の合唱を届けたいと送られてきたVTRを観る
合唱曲♪ヒカリ
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ピアノ伴奏の女子生徒:
小澤先生が来ると小澤コンサートの盛り上がり方が全然違うので
来年も来ていただけると嬉しいです
指揮者の男性生徒:
小澤先生、これからも長生きして、元気で小澤コンサートを開いてください
楽しみに待ってます
指揮者の男性生徒は小澤さんと同様、指揮棒なしでやりたいと音楽指導の先生に申し出てやり始めた
野球部で、指揮の経験がなかったから、小澤さんのCD、DVDを参考にして自宅で練習した
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小澤:
指揮なんてどうでもいいんですよ
みんなにやってくれ!という気持ちが伝わればいい
彼はお行儀良すぎる
う:若い音楽家にも指導されてますが、そう思われます?
小澤:
そんなこと言っちゃっていいのかな
そういう風潮がある気がする 日本が一番よくない
今、元気なのは中国、台北、韓国 日本が一番大人しい、上品
僕はオペラの指揮なんてしたことなかった
『子どもの魔法』っていうのをやったら大好きになっちゃって
ウィーンの監督をやるようにまでなっちゃって
それで分かったことは、オペラの基本はオーケストラ
歌はもちろん上手くなくちゃいけないけど
ROHMって何をやってるかいまだに分からない会社のサトウケンイチロウさんが
僕に演ってくれってお金を出してくれたの
そのオペラを毎年やってる ピットの中は中国、台北、韓国の人たち
世界から一流の歌い手が来る
●2016年「小澤せいじ音楽塾」
中国、台湾、韓国、日本の15~26歳の若手音楽家を指導している
ほとんどがオペラ初体験だが、世界トップクラスのオペラ歌手を招いて、
劇場で一緒にリハーサルするという貴重な体験
オペラ公演のリハ
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オ:
3つの音で1つの言葉だ
リッスン! まさに歌い手を聴くべきところだよ
彼女(オペラ歌手)のキャラクターを聴くんだ
すごく良くなった 指揮がしやすかった
(みんな立ち上がってヒートアップしてる 音にも迫力が出た
オ:
楽譜にはタンタンタンて書いてある
あすこまでいくには、技術ももちろんだけど、度胸がいる
日本の子は遠慮する 楽譜通りにやる 勇気がない
作曲家は書く前に頭の中にあるから
それを紙に書く時にはうんと制限されるわけ
演奏家はそれを読んで、そのキャラクターを聴こえるようにしなきゃいけない
イノ:だから、それぞれ違うんですね
オ:
喋り方も違うように音楽も同じ 音を出すのだけで大変だからそっちにいかなくなる
それを教えてくれたのが斉藤先生、カラヤン 今はサトウさん
もう本番が京都でありますから 体も気をつけなきゃいけない
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う:
オペラとかいうと、ちゃんとした格好で行かなきゃいけないとか、敷居が高いとか思うけれども
「ちっちゃい頃から本物の演奏を生で聴くと人生が変わる」ておっしゃってましたが
ラヴェル歌劇『子どもと魔法』
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オ:
ちょっと聴いてくれればいい 40分くらいに短くしている
やんちゃな男の子がいたずらするの 女性が歌うんだけど
お母さんに怒られて、ハッと最後に止まって、♪ラーラー と賛美歌を歌う
急に気がついて いい子に戻る
最後にひと言「マモ・・・」で終わるの
そんなオペラって珍しい
もっと縮小版を作って子どもたちに観てもらいたい
やってみないと上手くいくか分からない 毎年やる
う:80超えてから挑戦するてスゴイですね
お:周りがイイんです NYからわざわざ来てくれる
う:人を育てる時は、厳しいほう? 褒めて伸ばすほう?
すごい考えてから
お:僕はもしかすると乱暴かも 気が短いから
イ:さっきの映像だとそうは見えない
う:厳しい感じはしないけれども、妥協しないで徹底的な感じがした
お:音楽は本当に難しい ヴェートーヴェンの時代から
う:今の小澤さんが難しいと思っていることは?
お:
一番大事なのは、作曲家が書いたスコアがちゃんと読めるか読めないか
ちゃんと理解するかしないか 今も気をつける
次は若い人に伝えられるかどうか
う:言葉で伝えるんですか?
お:
英語がヘタだから オーケストラには英語できない人が多い
いろんな国から来てるから 結局身ぶりになっちゃう
●その活動を支えた家族のVTR
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お:
懐かしい 僕はボストンに29年いた
子どもがあのくらいだから、今から35年くらい前くらいの映像かな
う:小澤さんにとって本当に大切なものはご家族と言いますが、どんな部分?
お:
僕自身がすごくいい家庭で育った 男4人で
一番上の兄が音楽、美術、次の兄がドイツ語の先生
その次が僕で、弟が芝居をやってた
音楽家として育つにはとてもいい環境
親父は歯医者で全然音楽のことは分からなかったけど
おふくろがそういうことに理解があったから
貧乏なのに、僕を成城学園に入れてくれたりして
今考えれば新松戸に行くはずだった 成城学園なんて遠いし
試験受けて受かった 成城学園に行かなかったら音楽なんて出来なかった
田舎もよかったです 田植えとか みかん狩りしたりして
●初めて弾いたピアノ
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う:
鍵盤の色が随分変色している 数十年前に運ばれてきたピアノ
どういう経緯で来たか説明したいと思います
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お:
僕が小学5年生の時 戦争が終わって、親父が終戦日に「はい、これから野球だ」てゆったの
それで始めたんだけど、アコーディオンがあって、そればっかり弾いてた
横浜に使わないピアノがあるから売ってもいいと言われて買って
横浜から立川まで運ぶの大変だったの
う:
運んだお兄様に話をうかがったところ
白楽の親戚の家から立川の家まで40kmある
当時18と16のお兄さんがまず40km歩いてリヤカーを白楽に持っていった(!
1回家に帰り、翌日、150kgあるピアノをリヤカーに乗せて歩いて家まで向かった
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当時の綱島街道は舗装されていない砂利道!
府中街道に入って、川崎の登戸に行き、知人の社会人寮の庭にピアノを置かせてもらって
2人はまたいったん家に帰った
(ここまでの説明で9時になってしまったw
3日目
甲州街道を通り、谷保まで来て、今度は知り合いの農家の庭にピアノを置かせてもらって
2人はまた家に戻った
4日目
上り下りのある難所があり、父も加わり歩いていたところ
写真のようなカーヴのある坂があった
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兄トシオ:
下りの坂道でリヤカーに勢いがついてしまった
あの時、親父さんのブレーキがなかったらと思うとゾッとする
やっと家に持ってきて、玄関の間に置き、「セイジに弾いてもらう?」と言うと
セイジはピアノのイスに座って、和音を叩いて「キレイだなあ」とつぶやいた
僕はとても嬉しかった あれが我が家のピアノ音楽の最初の音だったんだよ
(いちいち泣ける話だな
お前がアメリカで仕事をするようになってからは
ピアノはずっとおふくろさんの居間にあり
おふくろは手作りの人形でピアノを飾っていた
おふくろにとってはお前がそばにいるような思いだったと思うよ
この頃のお前の指揮を見て、聴いていると、ますます研ぎ澄まされてきて素晴らしいと思う
指揮という仕事は勉強も大変だし、本番も大変だろうけれど
僕より5歳も若いんだから、これからも元気で世の人々にいい音楽を聴かせてもらいたい
2018.1.7
お:
この兄貴がウチの中心なんですよ
死んだ親父やおふくろも、この兄貴のことをすごい・・・
東北大学の先生やったりして、今は昔話の研究所を持ってる
こないだ朝日新聞の一面の広告見たら、昔話の本の広告が出てました
このピアノは事務所に置いてある
たまに音鳴らすけど、だいぶ音が古くなってます
だけど、このピアノのお蔭で、ずーっとピアノ弾いてたんだからね
それまでアコーディオンしかなかったから
FAX「今、テーブルの上に置いているバッグには何が入っているのか気になります」
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保険証、ブラシ、小銭、目薬などなどを出していく小澤さん ほんとお茶目w
イノ:いつもバッグに入れてるんですか?
お:
いつもはポケットに入れてるけど、こうなるから(ふくらむ)
櫛は頭がくしゃくしゃになるから
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FAX「息子さんや、小沢健二さんなどの楽しい秘話が聞きたいです」
う:いわゆるオザケンですね
お:
ケンジは外国に住んでる 随分一生懸命やってる たまに会ったりする
ユキヨシは、ウチに食いに帰ってきますけど、
娘と、そのベイビーと遊ぶのが、私と女房の一番の幸福ね
う:息子とお父さんはどんな関係ですか?
また考えて
お:
仲いいほう あいつは何も言わない
テレビに出ても話さないから、女房なんて文句言ってる
イノ:やっぱり見たいですか?
お:見たい、見たい、見たい
イノ:感想を言ったりとかは?
お:
言ったことないね 分かんないもん、芝居は 僕なんかには
息子らとは蕎麦屋に行く 今日も行く
う:人生の話とかは?
お:しな・・・1回くらいしたかも 女の話とか![]()
FAX:
今から30年前ほど、成城学園前でドアが閉まりそうになり
パッとドアを押さえてくれた人がいて、見てビックリ
なんと小澤征爾さんではありませんか
サッと人助けしてくださる人格、さすが世界の小澤さんと思いました
お:
僕はしょっちゅう小田急に乗るから
この頃、立っていると、座ってくれって言われる
あれも嬉しいですよ 腰痛いから 最近、指揮を座ってやったりしてる
あれ、いいんですかね 自由じゃないね、あんまり
つい立っちゃう イテテテてなって、また座って
音楽って難しい なんでしょうね
西洋音楽しか分からないけど、三味線とか分からないけど
五線紙の音楽は難しい
四拍子、三拍子とかも難しい
■特選!エンタ
青木:私も小田急線沿線で見かけたことがあって、わあ、小澤さんだあて思いました
コメディ邦画を2本紹介
『嘘八百』
『巫女っちゃけん。』(リリコさん!
青木:
“観たいな、観たいな”て言うなら観てください!
あなたたちがいろいろ聞くから、けっこう私たち何年も怒られてるんです!
有働アナ爆笑![]()
イノ:じゃあ、もう止めればいい
青木:止めないよ!(爆
<FAX>
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お:あー可哀相(w
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髪型のFAXも来て
お:覚えてない そんなに髪の毛おかしいですか?
イノ:急に七三とかにされてもビックリしますよね
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お:
昔はシカゴにいて、オールドタウン ブルースとジャズも少し 大好き
コーキー・シーゲル 生きてるのかなあ
う:カラオケで歌われることは?
お:やったことはない カラオケ流行った時、オレ日本にいなかったから
う:よく口ずさむ歌とかあるんですか?
♪エーメン、エーメン、エーメン
ちゃんと、スナップでリズムをとってあげるイノッチ
有働アナもクラップして、いい感じ
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う:曲名は分からなかったけど、ありがとうございました!
ほんとに、このコンビ力 今さらながら、これ以上のコンビはないと思う/寂
小澤さんも、本当にいつまでも元気に子どもたち、若い世代に
極上の音楽を伝え続けていって欲しい
オペラも一度は、生で観に行きたい!
もう少し、安価なら・・・短くてもいいから




小澤:
最近涙もろくなって 孫を見ると泣けてくる
これが人生なんだなと思う
●VTRゲスト:鈴木京香さん

「小澤さんには元気でいて欲しいのは、みんなの願いだと思う」

●80歳の誕生日祝いには錚々たる方々からのメッセージが届いた


小澤:
村上春樹くんは、レコードコレクションがハンパない
ジャズのことなど私より知ってる
●小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVI
“番組で紹介した3月のオペラ公演の情報が掲載されています。”
子どもたちに音楽を教えている原点となる場所を取材した
趣味のスキーで訪れた「山ノ内中学校」で生のクラシック演奏会を開催してから
その後年1回のペースで30年間続けている



30周年を記念した展示室も作られた






2015年には、体調不良で演奏は出来なかったものの
30周年記念展示室オープンのセレモニーに参加
学生たちが校歌を歌ってくれて感激の涙を見せてスピーチをした



小澤:
音楽をやっていると、こういうことが嬉しい つながったということが・・・
この次からは元気に来ますから
小澤:
30年前始めた時は、みんなイヤな顔して聴いていたんです
これはいけないと思った 今はスゴイ
あれ(VTR)見ただけで涙出てくる
音楽は面白い あんなにイヤな顔してたのが毎年少しずつ変わってくる
それを教えてくれたのがロストロボービッチ チェロ もう死んじゃったけど
「♪キャラバン を演りに日本行こう ちょっと人を集めてくれ」と言われて、15人くらい集めて
こっちが15人でお客が11人の時もあった
田舎をずっと周った 自分たちでお金出して 宿泊費とか
音楽はそういうものだと思いこんでた
最終的には「ここにいる人と音楽を通して気持ちが伝わるものだ
それが自分の命だ」と死ぬまでやってた
(涙が止まらない小澤さんにすかさずハンカチを渡すイノッチ
●全校生徒の合唱を届けたいと送られてきたVTRを観る
合唱曲♪ヒカリ


ピアノ伴奏の女子生徒:
小澤先生が来ると小澤コンサートの盛り上がり方が全然違うので
来年も来ていただけると嬉しいです
指揮者の男性生徒:
小澤先生、これからも長生きして、元気で小澤コンサートを開いてください
楽しみに待ってます
指揮者の男性生徒は小澤さんと同様、指揮棒なしでやりたいと音楽指導の先生に申し出てやり始めた
野球部で、指揮の経験がなかったから、小澤さんのCD、DVDを参考にして自宅で練習した

小澤:
指揮なんてどうでもいいんですよ
みんなにやってくれ!という気持ちが伝わればいい
彼はお行儀良すぎる
う:若い音楽家にも指導されてますが、そう思われます?
小澤:
そんなこと言っちゃっていいのかな
そういう風潮がある気がする 日本が一番よくない
今、元気なのは中国、台北、韓国 日本が一番大人しい、上品
僕はオペラの指揮なんてしたことなかった
『子どもの魔法』っていうのをやったら大好きになっちゃって
ウィーンの監督をやるようにまでなっちゃって
それで分かったことは、オペラの基本はオーケストラ
歌はもちろん上手くなくちゃいけないけど
ROHMって何をやってるかいまだに分からない会社のサトウケンイチロウさんが
僕に演ってくれってお金を出してくれたの
そのオペラを毎年やってる ピットの中は中国、台北、韓国の人たち
世界から一流の歌い手が来る
●2016年「小澤せいじ音楽塾」
中国、台湾、韓国、日本の15~26歳の若手音楽家を指導している
ほとんどがオペラ初体験だが、世界トップクラスのオペラ歌手を招いて、
劇場で一緒にリハーサルするという貴重な体験
オペラ公演のリハ

オ:
3つの音で1つの言葉だ
リッスン! まさに歌い手を聴くべきところだよ
彼女(オペラ歌手)のキャラクターを聴くんだ
すごく良くなった 指揮がしやすかった
(みんな立ち上がってヒートアップしてる 音にも迫力が出た
オ:
楽譜にはタンタンタンて書いてある
あすこまでいくには、技術ももちろんだけど、度胸がいる
日本の子は遠慮する 楽譜通りにやる 勇気がない
作曲家は書く前に頭の中にあるから
それを紙に書く時にはうんと制限されるわけ
演奏家はそれを読んで、そのキャラクターを聴こえるようにしなきゃいけない
イノ:だから、それぞれ違うんですね
オ:
喋り方も違うように音楽も同じ 音を出すのだけで大変だからそっちにいかなくなる
それを教えてくれたのが斉藤先生、カラヤン 今はサトウさん
もう本番が京都でありますから 体も気をつけなきゃいけない

う:
オペラとかいうと、ちゃんとした格好で行かなきゃいけないとか、敷居が高いとか思うけれども
「ちっちゃい頃から本物の演奏を生で聴くと人生が変わる」ておっしゃってましたが
ラヴェル歌劇『子どもと魔法』

オ:
ちょっと聴いてくれればいい 40分くらいに短くしている
やんちゃな男の子がいたずらするの 女性が歌うんだけど
お母さんに怒られて、ハッと最後に止まって、♪ラーラー と賛美歌を歌う
急に気がついて いい子に戻る
最後にひと言「マモ・・・」で終わるの
そんなオペラって珍しい
もっと縮小版を作って子どもたちに観てもらいたい
やってみないと上手くいくか分からない 毎年やる
う:80超えてから挑戦するてスゴイですね
お:周りがイイんです NYからわざわざ来てくれる
う:人を育てる時は、厳しいほう? 褒めて伸ばすほう?
すごい考えてから
お:僕はもしかすると乱暴かも 気が短いから
イ:さっきの映像だとそうは見えない
う:厳しい感じはしないけれども、妥協しないで徹底的な感じがした
お:音楽は本当に難しい ヴェートーヴェンの時代から
う:今の小澤さんが難しいと思っていることは?
お:
一番大事なのは、作曲家が書いたスコアがちゃんと読めるか読めないか
ちゃんと理解するかしないか 今も気をつける
次は若い人に伝えられるかどうか
う:言葉で伝えるんですか?
お:
英語がヘタだから オーケストラには英語できない人が多い
いろんな国から来てるから 結局身ぶりになっちゃう
●その活動を支えた家族のVTR





お:
懐かしい 僕はボストンに29年いた
子どもがあのくらいだから、今から35年くらい前くらいの映像かな
う:小澤さんにとって本当に大切なものはご家族と言いますが、どんな部分?
お:
僕自身がすごくいい家庭で育った 男4人で
一番上の兄が音楽、美術、次の兄がドイツ語の先生
その次が僕で、弟が芝居をやってた
音楽家として育つにはとてもいい環境
親父は歯医者で全然音楽のことは分からなかったけど
おふくろがそういうことに理解があったから
貧乏なのに、僕を成城学園に入れてくれたりして
今考えれば新松戸に行くはずだった 成城学園なんて遠いし
試験受けて受かった 成城学園に行かなかったら音楽なんて出来なかった
田舎もよかったです 田植えとか みかん狩りしたりして
●初めて弾いたピアノ

う:
鍵盤の色が随分変色している 数十年前に運ばれてきたピアノ
どういう経緯で来たか説明したいと思います

お:
僕が小学5年生の時 戦争が終わって、親父が終戦日に「はい、これから野球だ」てゆったの
それで始めたんだけど、アコーディオンがあって、そればっかり弾いてた
横浜に使わないピアノがあるから売ってもいいと言われて買って
横浜から立川まで運ぶの大変だったの
う:
運んだお兄様に話をうかがったところ
白楽の親戚の家から立川の家まで40kmある
当時18と16のお兄さんがまず40km歩いてリヤカーを白楽に持っていった(!
1回家に帰り、翌日、150kgあるピアノをリヤカーに乗せて歩いて家まで向かった

当時の綱島街道は舗装されていない砂利道!
府中街道に入って、川崎の登戸に行き、知人の社会人寮の庭にピアノを置かせてもらって
2人はまたいったん家に帰った
(ここまでの説明で9時になってしまったw
3日目
甲州街道を通り、谷保まで来て、今度は知り合いの農家の庭にピアノを置かせてもらって
2人はまた家に戻った
4日目
上り下りのある難所があり、父も加わり歩いていたところ
写真のようなカーヴのある坂があった


兄トシオ:
下りの坂道でリヤカーに勢いがついてしまった
あの時、親父さんのブレーキがなかったらと思うとゾッとする
やっと家に持ってきて、玄関の間に置き、「セイジに弾いてもらう?」と言うと
セイジはピアノのイスに座って、和音を叩いて「キレイだなあ」とつぶやいた
僕はとても嬉しかった あれが我が家のピアノ音楽の最初の音だったんだよ
(いちいち泣ける話だな
お前がアメリカで仕事をするようになってからは
ピアノはずっとおふくろさんの居間にあり
おふくろは手作りの人形でピアノを飾っていた
おふくろにとってはお前がそばにいるような思いだったと思うよ
この頃のお前の指揮を見て、聴いていると、ますます研ぎ澄まされてきて素晴らしいと思う
指揮という仕事は勉強も大変だし、本番も大変だろうけれど
僕より5歳も若いんだから、これからも元気で世の人々にいい音楽を聴かせてもらいたい
2018.1.7
お:
この兄貴がウチの中心なんですよ
死んだ親父やおふくろも、この兄貴のことをすごい・・・
東北大学の先生やったりして、今は昔話の研究所を持ってる
こないだ朝日新聞の一面の広告見たら、昔話の本の広告が出てました
このピアノは事務所に置いてある
たまに音鳴らすけど、だいぶ音が古くなってます
だけど、このピアノのお蔭で、ずーっとピアノ弾いてたんだからね
それまでアコーディオンしかなかったから
FAX「今、テーブルの上に置いているバッグには何が入っているのか気になります」

保険証、ブラシ、小銭、目薬などなどを出していく小澤さん ほんとお茶目w
イノ:いつもバッグに入れてるんですか?
お:
いつもはポケットに入れてるけど、こうなるから(ふくらむ)
櫛は頭がくしゃくしゃになるから

FAX「息子さんや、小沢健二さんなどの楽しい秘話が聞きたいです」
う:いわゆるオザケンですね
お:
ケンジは外国に住んでる 随分一生懸命やってる たまに会ったりする
ユキヨシは、ウチに食いに帰ってきますけど、
娘と、そのベイビーと遊ぶのが、私と女房の一番の幸福ね
う:息子とお父さんはどんな関係ですか?
また考えて
お:
仲いいほう あいつは何も言わない
テレビに出ても話さないから、女房なんて文句言ってる
イノ:やっぱり見たいですか?
お:見たい、見たい、見たい
イノ:感想を言ったりとかは?
お:
言ったことないね 分かんないもん、芝居は 僕なんかには
息子らとは蕎麦屋に行く 今日も行く
う:人生の話とかは?
お:しな・・・1回くらいしたかも 女の話とか

FAX:
今から30年前ほど、成城学園前でドアが閉まりそうになり
パッとドアを押さえてくれた人がいて、見てビックリ
なんと小澤征爾さんではありませんか
サッと人助けしてくださる人格、さすが世界の小澤さんと思いました
お:
僕はしょっちゅう小田急に乗るから
この頃、立っていると、座ってくれって言われる
あれも嬉しいですよ 腰痛いから 最近、指揮を座ってやったりしてる
あれ、いいんですかね 自由じゃないね、あんまり
つい立っちゃう イテテテてなって、また座って
音楽って難しい なんでしょうね
西洋音楽しか分からないけど、三味線とか分からないけど
五線紙の音楽は難しい
四拍子、三拍子とかも難しい
■特選!エンタ
青木:私も小田急線沿線で見かけたことがあって、わあ、小澤さんだあて思いました
コメディ邦画を2本紹介


青木:
“観たいな、観たいな”て言うなら観てください!
あなたたちがいろいろ聞くから、けっこう私たち何年も怒られてるんです!
有働アナ爆笑

イノ:じゃあ、もう止めればいい
青木:止めないよ!(爆
<FAX>


お:あー可哀相(w


髪型のFAXも来て
お:覚えてない そんなに髪の毛おかしいですか?
イノ:急に七三とかにされてもビックリしますよね

お:
昔はシカゴにいて、オールドタウン ブルースとジャズも少し 大好き
コーキー・シーゲル 生きてるのかなあ
う:カラオケで歌われることは?
お:やったことはない カラオケ流行った時、オレ日本にいなかったから
う:よく口ずさむ歌とかあるんですか?
♪エーメン、エーメン、エーメン
ちゃんと、スナップでリズムをとってあげるイノッチ
有働アナもクラップして、いい感じ


う:曲名は分からなかったけど、ありがとうございました!
ほんとに、このコンビ力 今さらながら、これ以上のコンビはないと思う/寂
小澤さんも、本当にいつまでも元気に子どもたち、若い世代に
極上の音楽を伝え続けていって欲しい
オペラも一度は、生で観に行きたい!
もう少し、安価なら・・・短くてもいいから