●林家木久扇 演題「鮑のし」
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木久扇さんは『笑点』での大喜利のイメージが強いけど、
まだまだ元気に落語の高座に立ってるんだなあ けっこう噛んでたけど![]()
「鮑のし」ってついこないだ聴いた話じゃないか?とブログ内検索したけど、ひっかからなかった
寄席「朝日名人会 第14回」@有楽町朝日ホール(2000.12.16)
「枕(落語の本題に入る前にする話)」が長くて、師匠と同じ長屋住まいをしていた頃の話が面白かった
貯金をとても貯める方で、落語家は正座が多いから、晩年は腰とヒザを傷めて入院
長屋の前の掃除などから始めて、「なかなか面白い奴だ」と褒められたこととか
「あの時の経験が今の自分のためになっています」
本題は割愛します
●笑福亭鶴笑 パペット落語「あたま山」@NHK大阪 T-2スタジオ
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パペット落語って初耳 斬新すぎる/驚×5000
以前、パペマペがけっこう好きな時代もあったが←生来、動物&ゆるキャラ好きなので
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この鶴笑さんも枕で師匠が厳しくて破天荒で苦労したという話w 大阪だからか関西弁
<枕>
一門によって落語の教え方も違う 弟子は住み込みで、四六時中、師匠の世話をする
朝早くから水まきに始まり、料理、寝るまで体中をマッサージ
ザアザア雨が降っている日に、今日は水まきはいらないだろうと弟子部屋にいたら
「傘さして水まきせえ」と言われてやった 恥ずかしいですよ、これは(w
こういうシャレの分かる人間が残っていくというわけです
師匠に「靴を出せ」と言われて、100足もある中から「黒いやつや」と言われるが、全部黒いんですw
知恵をきかせて、玄関に全部並べたらええんじゃないかと思ったら、それも怒られた
ある時は「パン買ってこい こんなやつや」(手を丸くしてみせる
どんなのかも分からず買ってくると、「こんなん、ちゃう こんなやつや」
分からないから3個買って、どれか選んでもらおうと思ったら「3個も食えん 返して来い!」言われてね
入院した時も、夜中に「モーニング持ってきて」と言われて、仕方なし食堂のスタッフを起こしたら
「コンビニででも買うてきたら」と言われて、それもそうだと、いろいろ揃えて帰ったらもう寝てて
一度寝ると朝まで起きないから、自分で食べてたら、目を覚まして「なにわしの食べてんねん」て
もう亡くなって33回忌になりますが、「記憶を失くしたら、本当の死」なんて申します
こんな面白い師匠のことを忘れないようにします
「あたま山」
(話に入る前に)あまりにもおかしな話なので、あまりやる人が少ない
これから説明させて頂きますが、みなさんついてきてくださいね(w
(話してる途中にも何度も「ついてきてますか?」て聞くのも可笑しいww
ケチな男がサクランボを種ごと食べたら、頭から芽
が出て大きな桜の木になる![]()
医者に見せると「植木屋へ行け」と言われ、植木屋へ行くと剪定しているうちにどんどんデカくなる
満開の桜が咲いて、有名になり、大勢が集まって、頭の上で花見を始める![]()
(日本昔話にでも出てきそう
お酒を飲んで騒ぐ客、相撲をとる客(!) 男はうるさくてかなわんと頭を振り、桜の樹を抜いてしまう
そこに雨水
がたまり、大きな「あたま池」だと有名になり、今度は釣り客
が来たり、池で泳いだり、
屋台ではやきそばやらたこ焼きやらを売り、夜は花火をあげる始末
男は絶望して、池に身投げしたというオチ
そこまで説明して、やっと「パペット落語」に入る/爆 しかもBGMが♪さくら/森山直太朗 って![]()
鶴笑さんは喋らず、人形とマイムで笑わせる
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曲の終わりとともに最後までいって、
「私はハッピーエンディングのほうが好きでしてね、この男がどうなったかというと・・・」
人形の裏には人魚になって笑う男がいるww
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「しかし、この男はどうやって自分の頭の池に身投げしたんでしょうねえ 以上、木(気)になる話でした」![]()
●講談 宝井琴梅 演題「正直車夫」
講談の人情話もほっこりして好きだなあ
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人力車は、今は観光で乗るものだが、昔は乗り物として欠かせなかった
明治17年 江戸 当時、人力車は3万台ほどあり、それをひく車夫も1万6000人ほどいた花形労働者だった/驚
冬のある日、雪が降って、もう3日も客を乗せていない車夫の庄吉は、おまわりさんに声をかけられる
「ももしき」を履いていないと怒られ「鑑札を見せろ」と言われる
悪徳な車夫もいたため、政府は免許制にして鑑札を持っていないと取り締まられた
庄吉は「うちには両親、かかあ、子どもがいるが、貧乏で、ももしきを3銭で質に入れてしまった
鑑札がないとダメだから、脚を黒く塗って誤魔化していた」と正直に話すと
おまわりさんは、鑑札を返す時にさり気なく50銭を渡して「それでももしきを質から出しなさい」という
天の恵みだと感謝して、名前を聞くのを忘れて後悔するが、そのうちまた会えるだろうと家に帰る
夫婦は、福の神だと神棚にお礼を言う
その後、神田のウナギ屋(当時は高級で庶民は食べられなかった)から紳士を乗せて
三田の立派な屋敷まで送る 表札を見ると黒田清隆という有名なお大臣さまと知って驚く
門が閉まり、ふと見ると、鞄
を忘れていったことに気づき、門番に言うと
黒田に伝わり、「財布を落とせば9割は戻らないという お前は正直者だ」と10円札を渡す
当時のサラリーは一等巡査が10円/月、政治家は2000円、黒田は陸軍中将など3役を兼ねていたため1400円
10円は庶民が1ヶ月暮らせる額だった
庄吉は「10円札なんて初めて見た お礼に手ぬぐい1枚とかなら頂きますが、
こんなにもらったら、長屋にすぐに伝わって、盗もうとした輩に首絞められて殺されちまう
」
と恐れ戦いて、どうか勘弁してくれと断る
黒田は承知し、その代わりに住所と名前を聞いて、また門が閉まる
翌朝、黒田は庄吉の家に行くと、派手に夫婦ゲンカをしている最中![]()
妻は「10円あれば、これまでの借金も返せるし、正月の餅も買える、どうして返したのか」と怒る
それを聞いた黒田は、庄吉に「お金の代わりに人力車の1人乗りを50台、2人乗りを50台もらってほしい
神田にちょうどいい空き家があるから、これからはそこで自ら商えばよい」という
庄吉は有り難く受け取り、その後、商売繁盛しても、自分もともに汗水流して車をひいた
こんなことになったのも、雪の晩、あのおまわりさんに会ったお蔭だと
あの日、50銭を包んで渡された半紙におまわりさんと書いて、神棚に祀った
(正直者は幸せになるという道徳話で、いい話だけれども、ちょっと給料の差がひっかかった
なんで正直者は、昔からいくら働いても貧乏のままで、政治家や軍人は「お大臣」などと呼ばれて高給取りなのかねえ・・・![]()
●春雨や雷蔵 演題「宮戸川」
(これまた驚いたのは、話がどんどん色っぽくなっていくこと 落語にもいろんな話があるんだなあ/驚
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1603年 日本橋はまだ木でできていた
明治44年に石橋となり、開通式を行った
江戸は当時は狭く本郷三丁目まで(今でも「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」て書いてあるよね
「東京」になってから広くなった
浅草の雷門に雷
が落ちたとか、宮戸川の両端に植えた柳は戦後に植えたが、その後腐ってしまったとか
「柿の木問答」なんてのがあって、新郎新婦が契りを結ぶ問答
昔は自由恋愛などない頃の話
半七は将棋に付き合わされて夜遅くなり、父に怒られて家に入れてもらえない
そこに幼なじみのお花が来て、自分も友だちとカルタに夢中になって遅くなって母に締め出されたという
半七はいつも行く霊岸島に住む叔父の家に一泊するというとお花も一緒に行くときかない
半七:叔父は人の話を聞かない人だから、女の人なんか連れて行ったら何を言われるか分からない
と断り続ける半七、諦めないお花
叔父は夜中に門の叩く音がして、妻を起こそうとするがなかなか起きない
半七だと分かると、
「将棋なんぞやってないで、たまには女でしくじったらどうだ
オレなんか若い頃はモテたもんだ お前の親父は金を貯めることしかしねえ」
とまくしたて、半七の隣りにお花がいるのに気づき、やっと恋人を連れてきた
と喜んで家にあげる
叔父:2階にあがりな 布団は1組しかないからな
それから妻と思い出話を始める
叔母:あんたは私を膝の上にのっけて、撫でたりしてさ![]()
2階では半七が怒っている 自分は起きているから、お花が布団を使えばいいとか
帯で境界線を作り、ここから絶対入ってきちゃいけない、などと話していると
外で雷
が鳴り始め、「怖い!」としがみつくお花の足元の着物が乱れて白いもろ肌が・・・
ここで台本が終わってるんです NHKでこの先はやってはいけないことになってますので![]()
以上、半七とお花の馴れ初めの話でした
(そうね、これ以上話したら三津谷さんに呼び出されちゃうw

木久扇さんは『笑点』での大喜利のイメージが強いけど、
まだまだ元気に落語の高座に立ってるんだなあ けっこう噛んでたけど

「鮑のし」ってついこないだ聴いた話じゃないか?とブログ内検索したけど、ひっかからなかった
寄席「朝日名人会 第14回」@有楽町朝日ホール(2000.12.16)「枕(落語の本題に入る前にする話)」が長くて、師匠と同じ長屋住まいをしていた頃の話が面白かった
貯金をとても貯める方で、落語家は正座が多いから、晩年は腰とヒザを傷めて入院
長屋の前の掃除などから始めて、「なかなか面白い奴だ」と褒められたこととか
「あの時の経験が今の自分のためになっています」
本題は割愛します
●笑福亭鶴笑 パペット落語「あたま山」@NHK大阪 T-2スタジオ


パペット落語って初耳 斬新すぎる/驚×5000
以前、パペマペがけっこう好きな時代もあったが←生来、動物&ゆるキャラ好きなので

この鶴笑さんも枕で師匠が厳しくて破天荒で苦労したという話w 大阪だからか関西弁
<枕>
一門によって落語の教え方も違う 弟子は住み込みで、四六時中、師匠の世話をする
朝早くから水まきに始まり、料理、寝るまで体中をマッサージ
ザアザア雨が降っている日に、今日は水まきはいらないだろうと弟子部屋にいたら
「傘さして水まきせえ」と言われてやった 恥ずかしいですよ、これは(w
こういうシャレの分かる人間が残っていくというわけです
師匠に「靴を出せ」と言われて、100足もある中から「黒いやつや」と言われるが、全部黒いんですw
知恵をきかせて、玄関に全部並べたらええんじゃないかと思ったら、それも怒られた
ある時は「パン買ってこい こんなやつや」(手を丸くしてみせる
どんなのかも分からず買ってくると、「こんなん、ちゃう こんなやつや」
分からないから3個買って、どれか選んでもらおうと思ったら「3個も食えん 返して来い!」言われてね
入院した時も、夜中に「モーニング持ってきて」と言われて、仕方なし食堂のスタッフを起こしたら
「コンビニででも買うてきたら」と言われて、それもそうだと、いろいろ揃えて帰ったらもう寝てて
一度寝ると朝まで起きないから、自分で食べてたら、目を覚まして「なにわしの食べてんねん」て
もう亡くなって33回忌になりますが、「記憶を失くしたら、本当の死」なんて申します
こんな面白い師匠のことを忘れないようにします
「あたま山」
(話に入る前に)あまりにもおかしな話なので、あまりやる人が少ない
これから説明させて頂きますが、みなさんついてきてくださいね(w
(話してる途中にも何度も「ついてきてますか?」て聞くのも可笑しいww
ケチな男がサクランボを種ごと食べたら、頭から芽
が出て大きな桜の木になる
医者に見せると「植木屋へ行け」と言われ、植木屋へ行くと剪定しているうちにどんどんデカくなる
満開の桜が咲いて、有名になり、大勢が集まって、頭の上で花見を始める

(日本昔話にでも出てきそうお酒を飲んで騒ぐ客、相撲をとる客(!) 男はうるさくてかなわんと頭を振り、桜の樹を抜いてしまう
そこに雨水
がたまり、大きな「あたま池」だと有名になり、今度は釣り客
が来たり、池で泳いだり、屋台ではやきそばやらたこ焼きやらを売り、夜は花火をあげる始末
男は絶望して、池に身投げしたというオチ
そこまで説明して、やっと「パペット落語」に入る/爆 しかもBGMが♪さくら/森山直太朗 って

鶴笑さんは喋らず、人形とマイムで笑わせる







曲の終わりとともに最後までいって、
「私はハッピーエンディングのほうが好きでしてね、この男がどうなったかというと・・・」
人形の裏には人魚になって笑う男がいるww

「しかし、この男はどうやって自分の頭の池に身投げしたんでしょうねえ 以上、木(気)になる話でした」

●講談 宝井琴梅 演題「正直車夫」
講談の人情話もほっこりして好きだなあ


人力車は、今は観光で乗るものだが、昔は乗り物として欠かせなかった
明治17年 江戸 当時、人力車は3万台ほどあり、それをひく車夫も1万6000人ほどいた花形労働者だった/驚
冬のある日、雪が降って、もう3日も客を乗せていない車夫の庄吉は、おまわりさんに声をかけられる
「ももしき」を履いていないと怒られ「鑑札を見せろ」と言われる
悪徳な車夫もいたため、政府は免許制にして鑑札を持っていないと取り締まられた
庄吉は「うちには両親、かかあ、子どもがいるが、貧乏で、ももしきを3銭で質に入れてしまった
鑑札がないとダメだから、脚を黒く塗って誤魔化していた」と正直に話すと
おまわりさんは、鑑札を返す時にさり気なく50銭を渡して「それでももしきを質から出しなさい」という
天の恵みだと感謝して、名前を聞くのを忘れて後悔するが、そのうちまた会えるだろうと家に帰る
夫婦は、福の神だと神棚にお礼を言う
その後、神田のウナギ屋(当時は高級で庶民は食べられなかった)から紳士を乗せて
三田の立派な屋敷まで送る 表札を見ると黒田清隆という有名なお大臣さまと知って驚く
門が閉まり、ふと見ると、鞄
を忘れていったことに気づき、門番に言うと黒田に伝わり、「財布を落とせば9割は戻らないという お前は正直者だ」と10円札を渡す
当時のサラリーは一等巡査が10円/月、政治家は2000円、黒田は陸軍中将など3役を兼ねていたため1400円
10円は庶民が1ヶ月暮らせる額だった
庄吉は「10円札なんて初めて見た お礼に手ぬぐい1枚とかなら頂きますが、
こんなにもらったら、長屋にすぐに伝わって、盗もうとした輩に首絞められて殺されちまう
」と恐れ戦いて、どうか勘弁してくれと断る
黒田は承知し、その代わりに住所と名前を聞いて、また門が閉まる
翌朝、黒田は庄吉の家に行くと、派手に夫婦ゲンカをしている最中

妻は「10円あれば、これまでの借金も返せるし、正月の餅も買える、どうして返したのか」と怒る
それを聞いた黒田は、庄吉に「お金の代わりに人力車の1人乗りを50台、2人乗りを50台もらってほしい
神田にちょうどいい空き家があるから、これからはそこで自ら商えばよい」という
庄吉は有り難く受け取り、その後、商売繁盛しても、自分もともに汗水流して車をひいた
こんなことになったのも、雪の晩、あのおまわりさんに会ったお蔭だと
あの日、50銭を包んで渡された半紙におまわりさんと書いて、神棚に祀った
(正直者は幸せになるという道徳話で、いい話だけれども、ちょっと給料の差がひっかかった
なんで正直者は、昔からいくら働いても貧乏のままで、政治家や軍人は「お大臣」などと呼ばれて高給取りなのかねえ・・・

●春雨や雷蔵 演題「宮戸川」
(これまた驚いたのは、話がどんどん色っぽくなっていくこと 落語にもいろんな話があるんだなあ/驚

1603年 日本橋はまだ木でできていた
明治44年に石橋となり、開通式を行った
江戸は当時は狭く本郷三丁目まで(今でも「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」て書いてあるよね
「東京」になってから広くなった
浅草の雷門に雷
が落ちたとか、宮戸川の両端に植えた柳は戦後に植えたが、その後腐ってしまったとか「柿の木問答」なんてのがあって、新郎新婦が契りを結ぶ問答
昔は自由恋愛などない頃の話
半七は将棋に付き合わされて夜遅くなり、父に怒られて家に入れてもらえない
そこに幼なじみのお花が来て、自分も友だちとカルタに夢中になって遅くなって母に締め出されたという
半七はいつも行く霊岸島に住む叔父の家に一泊するというとお花も一緒に行くときかない
半七:叔父は人の話を聞かない人だから、女の人なんか連れて行ったら何を言われるか分からない
と断り続ける半七、諦めないお花
叔父は夜中に門の叩く音がして、妻を起こそうとするがなかなか起きない
半七だと分かると、
「将棋なんぞやってないで、たまには女でしくじったらどうだ
オレなんか若い頃はモテたもんだ お前の親父は金を貯めることしかしねえ」
とまくしたて、半七の隣りにお花がいるのに気づき、やっと恋人を連れてきた
と喜んで家にあげる叔父:2階にあがりな 布団は1組しかないからな
それから妻と思い出話を始める
叔母:あんたは私を膝の上にのっけて、撫でたりしてさ

2階では半七が怒っている 自分は起きているから、お花が布団を使えばいいとか
帯で境界線を作り、ここから絶対入ってきちゃいけない、などと話していると
外で雷
が鳴り始め、「怖い!」としがみつくお花の足元の着物が乱れて白いもろ肌が・・・ここで台本が終わってるんです NHKでこの先はやってはいけないことになってますので

以上、半七とお花の馴れ初めの話でした
(そうね、これ以上話したら三津谷さんに呼び出されちゃうw