■ミステリースペシャル『満願』<全3回> 最終夜「満願」
原作:米澤穂信
出演:
藤井 - 高良健吾 弁護士
鵜川重治 - 寺島進 鴨川畳店代表取締役
鵜川妙子 - 市川実日子 重治の妻
重治の妹ヨリコ - 渡辺真起子
井上肇
野中隆光
あがた森魚 ほか
1時間番組ながら毎回密度の濃いミステリー作品で見応えがある
大きな事件というより、日常のすぐ隣りにありそうなところがリアル
実際、ニュースでも殺人事件は毎日どこかで起きているし
私たちは、見てすぐ右から左に忘れてしまうけれども
当事者たち、その周辺にとっては一生の出来事なんだ
【内容抜粋メモ】
控訴事実:
被告人・鵜川妙子は、平成20年9月 八王子の自宅にて
借金をしていたヤバエイジを包丁で殺害 畳は血の海
翌日、死体を遺棄した
罪状:第一、殺人 第二、死体遺棄
<回想>
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藤井は鵜川家を訪れ、妙子に会う(和服姿がなんと艶っぽいこと
フは火事に遭い、法律家を目指しているため、つてで妙子を頼ってきた
夫婦は1階にいるため、使っていない2階をフに貸す
重治:金は毎月20日、現金で払ってくれ
夕食では酒を飲み、タバコを吸い、荒っぽい態度のシ
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タは仏壇に丁寧に拝み、先祖をとても大事にしている様子
夜中に勉強し、昼間は工事現場でバイトするフ
他の家にあった畳を譲り受け「一等品だ」というシに
タ:店の名を汚すことになりませんか? と非難する
シの妹ヨリコが急に来て、逃げるシ
ヨに借金があるり、何度も催促に来ている
ヨ:今、私、保険の外交員やってるの お金返せないなら考えてほしいなと思って
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浴衣姿のタに見とれるフ
二男だからお盆は1日だけ帰るというフに
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タ:
ご先祖さまの供養はちゃんとしなくては
後ろの掛け軸は、私の先祖がお殿様から頂いたものです
先祖は私塾を開き、身分の低い人を支えて出世を助けたのです
私塾の出身者は藩を大いに助けたので、その功績が認められて、この絵をもらったそうです
明日はお客さまも来るので虫干しも兼ねて飾りました 実家の家法だったんです
フも大いに勉強なさいね 学があるのは素晴らしいこと
この世はとかくままならぬもの
でも学があれば、世が世ならと臍を噛むことも少なくなりましょう
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フはタの面会に行く
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フ:
どうしてもっと早く相談してくれなかったんですか 借金のことだって
今からでも打てる手はすべて手を打ちます 僕に弁護させてください
【裁判所】
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検察官の冒頭陳述:
タは水戸出身 実家が人手に渡ったのを機に、八王子の畳経営者・鵜川と見合いして結婚
年々、畳店の売り上げが落ち、タは着付けのバイトで生活を支える
シはヤバエイジから金を借り、派手な遊興をやめなかった
1年前、シは肝硬変で倒れて入院すると、ヤバは借金返済にタを度々訪ねる
畳店再開のメドも立たず、タはヤバの殺害計画を立てて、実行した
同情の余地はなく、文化包丁を用いたことに悪質な計画性が感じられます
弁護人:
包丁を購入した理由は、前日、スイカを買った事実がある
ヤバを迎える用意であり、凶器ではなく、普段から家事に用いていたものです
犯行は、借金をタテにヤバが被告人に関係を迫ったことに対してで
自分の身を守るための衝動的な殺害です
背景に借金が関係していたのは事実ですが、ヤバを殺害しても借金は消えません
正当防衛を主張します
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ヤバ部下:
あの日は気もそぞろって感じでした
ヤバ社長がああいう時は何か狙いがある時
強引で、尊敬できる人ではなかった
我々がお金を貸すのは利息で稼ぐため
社長は骨董が好きで、相手が女性なら卑劣な取引もあったという噂がありました
被害に遭ったと思われる女性に会うが
ヤバや借金のことを今さら思い出したくないと証言を断られる
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借金をムリヤリさせられた男を証言台に呼ぶ
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男:
あいつは、最初からウチの家宝を狙ってたんだ
先祖伝来の刀があると知っていたんだよ
あんた、殺してくれてありがとな
どよめく室内 慌てて質問を終わらせるフ
<回想>
勉強に行き詰るフを心配するタ
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タ:焦っているようですね
フ:父も歳で、今回の試験には絶対合格しなければと思うと・・・
タ:
天はきっと見ていますよ
この世は泥の中でもがくような苦しい日々に悩むこともあります
ですが、見失ってはいけません あなたはこれまでよく勉強していた
今日はよく願掛けしましょう
現場で血を浴びていたダルマは、その日、縁日で買ったもの
タは自分に1個、フに1個買い、フは勉強机に置いていた
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酒に付き合えとシに呼ばれ、飲めないフはムリに飲む
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シ:不幸な男だよ、オレは
フ:あんな立派な奥さんがいるのは羨ましいです
シ:学生さんには分かんねえだろうな 酒に強いのも不幸だが、女房が立派なのはなお悪い
タに呼ばれて、ヘソクリを渡し、
タ:これを主人に お返しは、仕送りが届いた時にお願いします
ヨの家も訪ねて事情を聞く シの面倒をみている
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ヨ:
お金は返さないし、嫁は殺人鬼だし、兄は寝たきりになるし 昔からもうウンザリなんだから
証言なんてムリよ なにも分からないから
<回想>
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弁護士試験に合格し、事務所も決まったフ
恩師に挨拶する(あがた森魚さんてミュージシャンなのか
恩師:依頼人を信じることは大切ですよ
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血が飛んだ証拠品を並べる検察官
その中に例の掛け軸もあり、血痕がある
犯行現場は鵜川家の客間と特定される
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フ:掛け軸に対して表装が新しい
タ:
実家の祖父が職人に依頼しました
普段から床の間にかけず、年に数回虫干しをする あれは家宝です
事件当日は、床の間にかけていた ヤバを迎えるため
フ:血痕を見てどう思われますか?
タ:ご先祖様に対して、ただひたすら申し訳なく思っています
フ:あらかじめ殺意があるなら、わざわざ家宝を飾るでしょうか?
本件は突発的だったことを訴える
判決:懲役10年
シは亡くなり、葬儀に行くフ
控訴したフ 正当防衛を主張すると親族に伝える
親族:うちのほうでは、もう縁が切れてるので、あの女に籍を抜いて欲しいと伝えてくれますか?
シの死を伝えると泣くタ
タ:
先生は主人の葬儀に出てくれてお礼の申し上げようもありません
主人の保険金でヤバさんの借金を返して、残りは弁護料にあててください
控訴は取り下げてください もういいんです
フ:もうひと踏ん張りすれば、来年はご主人の墓参りに行けるかもしれない
タ:私にはその資格がない
フ:
ボクはずっと後悔している あんなにお世話になったのに
お2人が大変な時、何も出来なかった
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タ:
懐かしいですね フは主人を怖がって、ご飯のお代わりも出来ず、どうしたものかと思いました
でも一生懸命で 私はフが立派になられて、本当に誇らしい気持ちです
先生、ありがとうございました
控訴は取り下げられた
その後、結婚し、娘もいるフ 自分の事務所も構えている
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タの家財は差し押さえられ、借金にあてられたが
掛け軸もダルマも、犯行現場の証拠品は差し押さえられなかったと思い出す
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証拠写真から、実際は、ヤバの背後からタが刺し殺したことが分かる
掛け軸本体に血が飛ばないよう、座布団で隠して、後から血を飛ばした
フ(証拠品を取り戻すには弁護士の手を借りたほうがいいだろう
事務所にタから電話が来る
タ:今朝出所しました
フ:私に出来ることは何でもします
タ:これからご挨拶に参ります
フ(
過去への思いは日々移ろう
この世はままならぬもの
ままならない日々の中で
今は彼女の願いの切実さを思った
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掛け軸を彼女に返すことで恩を返すのか
真実は伏せたままで
ちょっと溝口系サスペンスで、昭和感があり、
市川実日子さんのとても丁寧な喋り方が心地良かった
原作:米澤穂信
出演:
藤井 - 高良健吾 弁護士
鵜川重治 - 寺島進 鴨川畳店代表取締役
鵜川妙子 - 市川実日子 重治の妻
重治の妹ヨリコ - 渡辺真起子
井上肇
野中隆光
あがた森魚 ほか
1時間番組ながら毎回密度の濃いミステリー作品で見応えがある
大きな事件というより、日常のすぐ隣りにありそうなところがリアル
実際、ニュースでも殺人事件は毎日どこかで起きているし
私たちは、見てすぐ右から左に忘れてしまうけれども
当事者たち、その周辺にとっては一生の出来事なんだ
【内容抜粋メモ】
控訴事実:
被告人・鵜川妙子は、平成20年9月 八王子の自宅にて
借金をしていたヤバエイジを包丁で殺害 畳は血の海
翌日、死体を遺棄した
罪状:第一、殺人 第二、死体遺棄
<回想>


藤井は鵜川家を訪れ、妙子に会う(和服姿がなんと艶っぽいこと
フは火事に遭い、法律家を目指しているため、つてで妙子を頼ってきた
夫婦は1階にいるため、使っていない2階をフに貸す
重治:金は毎月20日、現金で払ってくれ
夕食では酒を飲み、タバコを吸い、荒っぽい態度のシ

タは仏壇に丁寧に拝み、先祖をとても大事にしている様子
夜中に勉強し、昼間は工事現場でバイトするフ
他の家にあった畳を譲り受け「一等品だ」というシに
タ:店の名を汚すことになりませんか? と非難する
シの妹ヨリコが急に来て、逃げるシ
ヨに借金があるり、何度も催促に来ている
ヨ:今、私、保険の外交員やってるの お金返せないなら考えてほしいなと思って

浴衣姿のタに見とれるフ
二男だからお盆は1日だけ帰るというフに

タ:
ご先祖さまの供養はちゃんとしなくては
後ろの掛け軸は、私の先祖がお殿様から頂いたものです
先祖は私塾を開き、身分の低い人を支えて出世を助けたのです
私塾の出身者は藩を大いに助けたので、その功績が認められて、この絵をもらったそうです
明日はお客さまも来るので虫干しも兼ねて飾りました 実家の家法だったんです
フも大いに勉強なさいね 学があるのは素晴らしいこと
この世はとかくままならぬもの
でも学があれば、世が世ならと臍を噛むことも少なくなりましょう

フはタの面会に行く


フ:
どうしてもっと早く相談してくれなかったんですか 借金のことだって
今からでも打てる手はすべて手を打ちます 僕に弁護させてください
【裁判所】


検察官の冒頭陳述:
タは水戸出身 実家が人手に渡ったのを機に、八王子の畳経営者・鵜川と見合いして結婚
年々、畳店の売り上げが落ち、タは着付けのバイトで生活を支える
シはヤバエイジから金を借り、派手な遊興をやめなかった
1年前、シは肝硬変で倒れて入院すると、ヤバは借金返済にタを度々訪ねる
畳店再開のメドも立たず、タはヤバの殺害計画を立てて、実行した
同情の余地はなく、文化包丁を用いたことに悪質な計画性が感じられます
弁護人:
包丁を購入した理由は、前日、スイカを買った事実がある
ヤバを迎える用意であり、凶器ではなく、普段から家事に用いていたものです
犯行は、借金をタテにヤバが被告人に関係を迫ったことに対してで
自分の身を守るための衝動的な殺害です
背景に借金が関係していたのは事実ですが、ヤバを殺害しても借金は消えません
正当防衛を主張します

ヤバ部下:
あの日は気もそぞろって感じでした
ヤバ社長がああいう時は何か狙いがある時
強引で、尊敬できる人ではなかった
我々がお金を貸すのは利息で稼ぐため
社長は骨董が好きで、相手が女性なら卑劣な取引もあったという噂がありました
被害に遭ったと思われる女性に会うが
ヤバや借金のことを今さら思い出したくないと証言を断られる

借金をムリヤリさせられた男を証言台に呼ぶ

男:
あいつは、最初からウチの家宝を狙ってたんだ
先祖伝来の刀があると知っていたんだよ
あんた、殺してくれてありがとな
どよめく室内 慌てて質問を終わらせるフ
<回想>
勉強に行き詰るフを心配するタ

タ:焦っているようですね
フ:父も歳で、今回の試験には絶対合格しなければと思うと・・・
タ:
天はきっと見ていますよ
この世は泥の中でもがくような苦しい日々に悩むこともあります
ですが、見失ってはいけません あなたはこれまでよく勉強していた
今日はよく願掛けしましょう
現場で血を浴びていたダルマは、その日、縁日で買ったもの
タは自分に1個、フに1個買い、フは勉強机に置いていた


酒に付き合えとシに呼ばれ、飲めないフはムリに飲む

シ:不幸な男だよ、オレは
フ:あんな立派な奥さんがいるのは羨ましいです
シ:学生さんには分かんねえだろうな 酒に強いのも不幸だが、女房が立派なのはなお悪い
タに呼ばれて、ヘソクリを渡し、
タ:これを主人に お返しは、仕送りが届いた時にお願いします
ヨの家も訪ねて事情を聞く シの面倒をみている

ヨ:
お金は返さないし、嫁は殺人鬼だし、兄は寝たきりになるし 昔からもうウンザリなんだから
証言なんてムリよ なにも分からないから
<回想>

弁護士試験に合格し、事務所も決まったフ
恩師に挨拶する(あがた森魚さんてミュージシャンなのか
恩師:依頼人を信じることは大切ですよ


血が飛んだ証拠品を並べる検察官
その中に例の掛け軸もあり、血痕がある
犯行現場は鵜川家の客間と特定される

フ:掛け軸に対して表装が新しい
タ:
実家の祖父が職人に依頼しました
普段から床の間にかけず、年に数回虫干しをする あれは家宝です
事件当日は、床の間にかけていた ヤバを迎えるため
フ:血痕を見てどう思われますか?
タ:ご先祖様に対して、ただひたすら申し訳なく思っています
フ:あらかじめ殺意があるなら、わざわざ家宝を飾るでしょうか?
本件は突発的だったことを訴える
判決:懲役10年
シは亡くなり、葬儀に行くフ
控訴したフ 正当防衛を主張すると親族に伝える
親族:うちのほうでは、もう縁が切れてるので、あの女に籍を抜いて欲しいと伝えてくれますか?
シの死を伝えると泣くタ
タ:
先生は主人の葬儀に出てくれてお礼の申し上げようもありません
主人の保険金でヤバさんの借金を返して、残りは弁護料にあててください
控訴は取り下げてください もういいんです
フ:もうひと踏ん張りすれば、来年はご主人の墓参りに行けるかもしれない
タ:私にはその資格がない
フ:
ボクはずっと後悔している あんなにお世話になったのに
お2人が大変な時、何も出来なかった

タ:
懐かしいですね フは主人を怖がって、ご飯のお代わりも出来ず、どうしたものかと思いました
でも一生懸命で 私はフが立派になられて、本当に誇らしい気持ちです
先生、ありがとうございました
控訴は取り下げられた
その後、結婚し、娘もいるフ 自分の事務所も構えている

タの家財は差し押さえられ、借金にあてられたが
掛け軸もダルマも、犯行現場の証拠品は差し押さえられなかったと思い出す

証拠写真から、実際は、ヤバの背後からタが刺し殺したことが分かる
掛け軸本体に血が飛ばないよう、座布団で隠して、後から血を飛ばした
フ(証拠品を取り戻すには弁護士の手を借りたほうがいいだろう
事務所にタから電話が来る
タ:今朝出所しました
フ:私に出来ることは何でもします
タ:これからご挨拶に参ります
フ(
過去への思いは日々移ろう
この世はままならぬもの
ままならない日々の中で
今は彼女の願いの切実さを思った

掛け軸を彼女に返すことで恩を返すのか
真実は伏せたままで
ちょっと溝口系サスペンスで、昭和感があり、
市川実日子さんのとても丁寧な喋り方が心地良かった