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『地震,台風などの災害から身を守る』(学研)

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『安全な毎日を送る方法6 地震,台風などの災害から身を守る』(学研)

日本は自然災害の多い国。
さまざまなケースで、どんな行動をとったらより安全か、日常ではどんな準備が必要かが分かる1冊。
テレビなどでよく言われている注意点以外で気になったポイントを抜粋してみた。

危険から身を守るダンゴムシ姿勢


災害用伝言ダイヤル「171」を利用する→電話の混線を防ぐため。

「ハザードマップ」災害が起こった時を予測して、範囲など地図上に表したもの。


**********************地震

「海溝型地震」と「直下型地震」がある。

●地震の波
地震の波には「P波(速い)」「S波(遅い)」がある。
PとSは同時に発生するが、速さが違うため、小さな揺れの後に大きな揺れを感じる。
「緊急地震速報」は、2つの波の到着時間の差を計算して出す。

●震度とマグニチュード
震度=各地の揺れの大きさ。
マグニチュード=地震そのもののエネルギーの大きさ。数値が1大きくなると地震の波のエネルギーは約32倍になり、2大きくなると1000倍になる/驚

●震央
震源=地震が起きた場所。
震央=震源の真上の地表の点。同心円にならないこともある。



揺れの後の二次災害のひとつに「火事」がある


【家のなか】
・電気のブレーカーを落とす→復旧時の火災を防ぐため。
・もし、台所などで火が出てしまったら、炎が背丈より大きくなったら逃げる
(なんかまだ間に合いそうな気がするけどね。家全部燃やしちゃうより消したくなるなぁ・・・
・煙の中を避難する時は、濡れタオルで口や鼻をおさえ、低い姿勢で逃げる。

【外出中】
・大きな街路樹の下に身を寄せる。
・ブロック塀や自販機が倒れたりする。
・自転車からおりて、道路の端に止めて逃げる。
・カバンなどで頭を保護して、近くの広い場所に避難する。

【エレベーター内】
・すべての階のボタンを押して、早く停止させて出て、階段で避難する(これが一番コワイ

【店内、地下街】
・火事や停電に慌てて、大勢が1ヵ所の出入口に殺到すると危険
・カバンや買い物かごを頭にかぶって落下物のショックを防ぐ。
・煙がひどくなったら、階段は後ろ向きに這うようにおりる→階段のコーナーに空気が残っているため
・火が出た階より下の階へ避難する。

【海岸近く】
・津波の速さは、地震の大きさ、海の深さなどで変わる。
・渋滞を避けるために、車をおりて走って逃げる

【山の近く】
山からゴーッという音(山鳴り)がしないか耳をすます。
石が落ちてきたり、水が噴き出していたら、山崩れの前触れ。
横方向に逃げる。

【普段からの備え】
・家族で連絡先、連絡方法、避難場所を確認しておく。全員で避難場所まで歩いてみて危険箇所を確認する。
・電灯はヒモなどで吊るして安定させる。


**********************台風

台風=熱帯低気圧の1つ。中心付近の最大風速が17.2m/秒以上のもの。

 
台風の強さは最大風速の違い、大きさは強風域の大きさで表す。

警報
「大雨注意報」ふだんとちがって注意が必要
「大雨警報」大きな被害が出そうな時。
「暴風注意報」
「洪水注意報」
「高潮注意報」


【洪水・浸水】
・最近は都市部でもよく起こる→コンクリートの地面は雨を吸収しないため。
・道路より低い場所の前は「土嚢」を積む。
・地下鉄の駅、地下街には入らない→浸水の危険がある
・マンホールから水が噴き出す。

【集中豪雨】
地球温暖化、ヒートアイランド現象と関係していると言われる。
「1時間に50mm以上の激しい雨が降る」という予報には注意が必要。

【高潮】
高潮=台風が近い時などで、海水が吸い上げられて海面が高くなる現象。



・海、川には絶対に近づかない。
・風が強いので、火の元に注意する。

【土砂災害】
「地すべり」斜面がゆっくり滑り落ちる現象。
「崖くずれ」急激に斜面が崩れ落ちる現象。
「土石流」大量の岩石、土砂が水とともに流れ下る現象。
・雨が降り続いても川の水位が低い時は注意。
・土砂の進行方向に対して横に逃げる。


**********************雪・氷

「圧雪」積った雪が何度も踏まれてできる。
「アイスバーン」圧雪が日中にとけ、夕方ふたたび凍ったもの。
「ブラックアイスバーン」雨が降った後に氷の膜ができる。

・人や車がたくさん通るところに注意。
・小さい歩幅で歩く(ペンギン歩き
・もこもこスタイルで身を守る。
・側溝、段差、小川などある端っこは歩かない。
・上手に転ぶ。人にしがみつかない



●雪の重み
1m3当たりの新雪は約150kg、根雪は500kg以上にもなる/驚

【なだれ】

 
表層なだれ/全層なだれ

表層なだれ=急斜面のふきだまり、「雪庇(せっぴ)」に注意。
全層なだれ=スピードはないが、雪の重みでかなりの破壊力がある。

●巻き込まれたら
・口や鼻に雪が入らないように顔を守る。
・表層なだれの場合は、岩、木、建物などの後ろに隠れる。
・何かしがみつけるものを探す。
・横方向へ逃げ、大声を出して周りの注意を引く
・手足を雪の表面に突き出し、泳ぐように動かす。
・酸素を節約するため、人が近づいた時だけ叫ぶ。




**********************雷

雷=積乱雲と地面の間を強い電流が流れる現象。上空と地上の気温差が大きい時に起こりやすい。



【屋内】
・電気器具、天井、壁から1m以上はなれて、部屋の真ん中にいるのが安全。
・水道の蛇口、水道管、配水管を伝わって感電することがある。洗濯、炊事、お風呂は、雷が通り過ぎてからにする。

【街の中】
・建物の中に避難する。
・自動車や電車に落ちても、電気は地面に流れるので、乗り物の中は安全。


【海水浴場】
・海水は電気が伝わるため、海や海岸からすぐにはなれる。
・ビーチパラソルの支柱に落ちることがある。

【山・キャンプ場】
・山小屋に避難する。
・テントの支柱に落ちることがある。
・高い木の下は危険。

・避雷針は被害を防ぐ。



**********************酷暑

【熱中症】
炎天下に長時間いたり、激しい運動で、体温が異常にあがり、体内に熱がこもっておこる病気。
7月下旬〜8月上旬、雨上がりの湿度が高い時になりやすい。閉め切った部屋も注意



?度=めまい、手足のけいれん、軽い失神。
?度=頭痛、吐き気、脱力感。
?度=過呼吸、嘔吐、意識がなくなる、呼吸停止などで死に至ることがある。

氷、濡れタオル、冷えたペットボトルで体温を下げる。


【脱水症状】
汗が多量に出て、体内の水分、塩分が少なくなる

【クーラー病】
・冷房の効いた場所に長時間いる。
・暑い外と、涼しい場所の出入りを繰り返す。
・頭痛、腹痛、だるさ、食欲不振。


**********************突風・竜巻

突風=突然ふく強風。竜巻、局地的な風、ダウンバーストなどがある。最近は日本でも竜巻が増えた。

【竜巻】

季節に関係なく、寒冷前線、低気圧、台風にともなって発生する。

・トイレ、お風呂場、押し入れなど四方を囲まれた頑丈な場所に入る。
・車庫、プレハブ、物置は危険。
・橋、陸橋の下には行かない。


**********************火山噴火

日本には80以上の活火山があり、毎年いくつかが噴火活動を起こしている。

・火山弾、火山れき=ふき上げられた高温の溶岩の破片。
・津波=噴火前の地震で起きる。
・火山灰=風にのって遠くまで降る。
・火砕流=火山灰などが時速10〜100km以上で流れ下る。発生してからでは避難が間に合わない。
・溶岩流=マグマが流れ出る。
・火山ガス=有毒ガスで目に見えない。酸性雨の原因。


**********************紫外線、光化学スモッグ

【光化学スモッグ】
工場、自動車などからの排ガスで有害物質が大気を汚染する。
陽射しが強く、風のない日に発生しやすい。
目や喉が痛くなり、気分が悪くなる→目を洗い、うがいする

「光化学オキシダント注意報」が都道府県から発令される。


【紫外線】
浴びすぎると皮膚がん、白内障などになる
山の上は、ふもとより多い。
家の中にいても紫外線は届いている


**********************非常持ち出し袋

・自分と家族に合ったものを用意する。
・運びやすい重さは、大人10kg、子ども5kgくらいまで。
・玄関やドアのそばなど、持ち出しやすい場所に置く。
・緊急連絡先も入れておく(家族の勤務先、学校、親戚


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