■『幻の光』(1995)
原作:宮本輝 監督:是枝裕和 出演:江角マキコ、浅野忠信、内藤剛志、柄本明 ほか
内藤さん出演作として観たけど、改めて是枝監督作品ってスゴイなあ。
ヨーロッパ映画みたいな画と、長い間。
とくに長い葬列シーンには、深い悲しみと美しさが同時に伝わってくる。
家のすぐ前が荒れ狂う海ってちょっと怖い
子どもが一人で遊ぶのも心配になるし。
▼trailer
▼story
小さい頃、認知症の祖母が「四国へ帰る」と言って家を出たきり戻らなくなったことを
ちゃんと引きとめなかった自分のせいではないかと、心にずっとひっかかっているユミコ。
イクオと結婚して、ユウイチという子どもが出来て、つつましくも仲の良い家庭生活を送っていたが、
ある日、イクオは突然、線路に入って電車に轢かれて亡くなってしまう。
数年後、同じく妻と死別して、娘トモコと暮らすタミオと再婚し、
圧倒的な海が広がる小さな漁村、輪島に引っ越してくる。
集落で支え合って暮らす旧家に戸惑うも、次第に慣れてくるユミコ。
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弟の結婚式で実家に帰った際、昔住んでいたアパートなどを歩くうち、
昔の悲しみが襲ってくるのを止められないまま、輪島に戻ってもぼんやりと過ごしてしまう。。。
「オヤジがな、海のほうで誘うようなチラチラする光を見たってゆうてた。
誰にでも、そうゆうことあるんちゃうかな」
![]()
内藤さんの関西弁、初めてちゃんと聞けたかもv
「はよ閉めな、ウチの中にツララができてしまうがな」
同じことを言うにしても、関西弁だと表現がやわらかくて、ユーモアがあって、ホッコリするね![]()
タミオもまた、恋女房を亡くしていて、「どうして私と再婚したの?」と聞かれ、
「そんな恐ろしい話、明日にしてくれ」ってセリフにも、その身になってみなければ分からない重みがあった。
DVD特典には、予告編のほかに「生まれた場所」ていうドキュメンタリーが収録されてて、
映画公開から8年後、江角マキコさんが久しぶりに輪島を訪ねる様子が撮られている。
カメラを回してるのは是枝さん?
タミオの実家は、廃屋を改築したってビックリ。今はまた廃屋に戻っているのが感慨深い。
ロケ地に向かう車中でマキコさんが「嬉しくてドキドキするけど、怖い」と言っている。
今作でモデルから女優に転身し、自身の父の十三回忌でもあり、いろいろとヒロインと重なる思いがあったのか。
「ここにいた時は心細くて、一人ぼっちだったなって思い出した」
![]()
役者さんて、いろんなタイプの人生を考えて演じる職業なだけに、バランスのとれた考え方の人が多い気がする。
内藤さんもこのドキュメンタリーに一緒に同行すればよかったのに。
映画の撮影中に迷い込み、すっかりスタッフとも仲良くなった野良わんこ、通称モコモコに再会できなかったのが残念![]()
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原作:宮本輝 監督:是枝裕和 出演:江角マキコ、浅野忠信、内藤剛志、柄本明 ほか
内藤さん出演作として観たけど、改めて是枝監督作品ってスゴイなあ。
ヨーロッパ映画みたいな画と、長い間。
とくに長い葬列シーンには、深い悲しみと美しさが同時に伝わってくる。
家のすぐ前が荒れ狂う海ってちょっと怖い
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▼trailer
▼story
小さい頃、認知症の祖母が「四国へ帰る」と言って家を出たきり戻らなくなったことを
ちゃんと引きとめなかった自分のせいではないかと、心にずっとひっかかっているユミコ。
イクオと結婚して、ユウイチという子どもが出来て、つつましくも仲の良い家庭生活を送っていたが、
ある日、イクオは突然、線路に入って電車に轢かれて亡くなってしまう。
数年後、同じく妻と死別して、娘トモコと暮らすタミオと再婚し、
圧倒的な海が広がる小さな漁村、輪島に引っ越してくる。
集落で支え合って暮らす旧家に戸惑うも、次第に慣れてくるユミコ。
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弟の結婚式で実家に帰った際、昔住んでいたアパートなどを歩くうち、
昔の悲しみが襲ってくるのを止められないまま、輪島に戻ってもぼんやりと過ごしてしまう。。。
「オヤジがな、海のほうで誘うようなチラチラする光を見たってゆうてた。
誰にでも、そうゆうことあるんちゃうかな」
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内藤さんの関西弁、初めてちゃんと聞けたかもv
「はよ閉めな、ウチの中にツララができてしまうがな」
同じことを言うにしても、関西弁だと表現がやわらかくて、ユーモアがあって、ホッコリするね
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タミオもまた、恋女房を亡くしていて、「どうして私と再婚したの?」と聞かれ、
「そんな恐ろしい話、明日にしてくれ」ってセリフにも、その身になってみなければ分からない重みがあった。
DVD特典には、予告編のほかに「生まれた場所」ていうドキュメンタリーが収録されてて、
映画公開から8年後、江角マキコさんが久しぶりに輪島を訪ねる様子が撮られている。
カメラを回してるのは是枝さん?
タミオの実家は、廃屋を改築したってビックリ。今はまた廃屋に戻っているのが感慨深い。
ロケ地に向かう車中でマキコさんが「嬉しくてドキドキするけど、怖い」と言っている。
今作でモデルから女優に転身し、自身の父の十三回忌でもあり、いろいろとヒロインと重なる思いがあったのか。
「ここにいた時は心細くて、一人ぼっちだったなって思い出した」
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役者さんて、いろんなタイプの人生を考えて演じる職業なだけに、バランスのとれた考え方の人が多い気がする。
内藤さんもこのドキュメンタリーに一緒に同行すればよかったのに。
映画の撮影中に迷い込み、すっかりスタッフとも仲良くなった野良わんこ、通称モコモコに再会できなかったのが残念
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