■『メモリーズ・コーナー(DINGO)』(2011)
監督・脚本:オドレイ・フーシェ 出演:デボラ・フランソワ、西島秀俊、阿部寛 ほか
フランス・カナダ合作映画。
てっきり、1人のフランス人女性を巡って、西島さんとアベちゃんが三角関係になるロマンスストーリーだと思ってたが、
阪神・淡路大震災後に増えた独居老人らの孤独死がテーマだった。
ロケ地はHAT神戸、人と防災未来センター、神戸布引ハーブ園/ロープウェー、大国公園、神戸メリケンパークオリエンタルホテル等。
“地震破壊のすさまじさを迫力ある大型映像と音響で体感する”「震災追体験フロア」のシアター映像は直視困難なほど恐ろしかった。
電車の中で軽食をとるアダを、日本人の乗客が白い目で見るシーンは、いかにも日本人らしいなと思った。
(私もおにぎりとか食べたことあるけどね
▼trailer
▼story
1995年の阪神・淡路大震災について学び、体験者に会って話を聞いたり、追悼式にも参加するツアーが催され、
取材目的で参加した、フランス人ジャーナリストのアダ。彼女の通訳兼案内を務めるボランティアは岡部。
彼もまた震源地となった淡路出身者。
仮設住宅に住む石田を訪ねるが、元記者でクビになったこと意外ほとんど話さず、
ただ「地震はどこから起こるか知っていますか?」と何度も問い、アダに自分のお守りを渡す。
石田が気になったアダは、単独取材を申し出るが「それは許されない」と岡田は拒否する。
「いい記事の条件は?」「人の記憶に残ること」
「最も被害が酷かった長田区では、すべて燃えてしまったため、無作為に灰を集めて遺族に渡した。それは記事にすべきですよ」
1人で石田を再び訪ねたアダに、震災当夜から話しはじめる石田。
彼は離婚していて、その夜は1人娘を預かる日だった。
地震が起こり、2人は救出され、石田は避難所に、娘は今は元妻と一緒にいるという。
避難場所で抽選があり、六甲山の仮設住宅に移って2年暮らした。そこで初めて、死後5日経った死体を発見した。「孤独死」だった。
アダは石田がレポートした記事をいくつも調べて読んだが、石田自身はその頃の記憶がすべて消えてしまっているという。
「たくさんの鯉のぼりが空を舞っていた」
アダの知人ポールは「飢餓などならまだしも、人は孤独で死ぬものだろうか?」と疑問を持つ。
岡田は上の人に相談し、アダと会わせるが
「日本人は死を永遠の別れとは思っていません。孤独死した人は平安にたどりつけず成仏できないでいる」
「私は幽霊なんて信じません!」
石田から「六甲山に来てほしい」と言われ、行ってみると、仮設住宅はもうなくなっていた。
「大地は今でも静かに揺れ続けている」
監督・脚本:オドレイ・フーシェ 出演:デボラ・フランソワ、西島秀俊、阿部寛 ほか
フランス・カナダ合作映画。
てっきり、1人のフランス人女性を巡って、西島さんとアベちゃんが三角関係になるロマンスストーリーだと思ってたが、
阪神・淡路大震災後に増えた独居老人らの孤独死がテーマだった。
ロケ地はHAT神戸、人と防災未来センター、神戸布引ハーブ園/ロープウェー、大国公園、神戸メリケンパークオリエンタルホテル等。
“地震破壊のすさまじさを迫力ある大型映像と音響で体感する”「震災追体験フロア」のシアター映像は直視困難なほど恐ろしかった。
電車の中で軽食をとるアダを、日本人の乗客が白い目で見るシーンは、いかにも日本人らしいなと思った。
(私もおにぎりとか食べたことあるけどね
▼trailer
▼story
1995年の阪神・淡路大震災について学び、体験者に会って話を聞いたり、追悼式にも参加するツアーが催され、
取材目的で参加した、フランス人ジャーナリストのアダ。彼女の通訳兼案内を務めるボランティアは岡部。
彼もまた震源地となった淡路出身者。
仮設住宅に住む石田を訪ねるが、元記者でクビになったこと意外ほとんど話さず、
ただ「地震はどこから起こるか知っていますか?」と何度も問い、アダに自分のお守りを渡す。
石田が気になったアダは、単独取材を申し出るが「それは許されない」と岡田は拒否する。
「いい記事の条件は?」「人の記憶に残ること」
「最も被害が酷かった長田区では、すべて燃えてしまったため、無作為に灰を集めて遺族に渡した。それは記事にすべきですよ」
1人で石田を再び訪ねたアダに、震災当夜から話しはじめる石田。
彼は離婚していて、その夜は1人娘を預かる日だった。
地震が起こり、2人は救出され、石田は避難所に、娘は今は元妻と一緒にいるという。
避難場所で抽選があり、六甲山の仮設住宅に移って2年暮らした。そこで初めて、死後5日経った死体を発見した。「孤独死」だった。
アダは石田がレポートした記事をいくつも調べて読んだが、石田自身はその頃の記憶がすべて消えてしまっているという。
「たくさんの鯉のぼりが空を舞っていた」
アダの知人ポールは「飢餓などならまだしも、人は孤独で死ぬものだろうか?」と疑問を持つ。
岡田は上の人に相談し、アダと会わせるが
「日本人は死を永遠の別れとは思っていません。孤独死した人は平安にたどりつけず成仏できないでいる」
「私は幽霊なんて信じません!」
石田から「六甲山に来てほしい」と言われ、行ってみると、仮設住宅はもうなくなっていた。
「大地は今でも静かに揺れ続けている」