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落語『鹿政談』 笑福亭松枝 ほか@日本の話芸

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■『鹿政談』 笑福亭松枝




奈良の大仏の前口上が30分のうち半分くらいあった

コロナ禍で鹿せんべいを食べなくなったシカさんたちのフンを見てみたら
腸内環境が良くなっているのが分かったって
グルテンフリーと糖質制限のおかげじゃない!?

鹿のお世話に毎年何億という税金が使われているっていうのもすごいな

昔は神様の乗り物としてとても大事にされていて
鹿を殺したら殺されるくらいの法律があり
実際誤って殺してしまった男の子が
シカと緒に生き埋めにされた?みたいな事件があったらしい

ある豆腐屋のお爺さんが
店の前で犬が品物を食べているのを見て
棒を投げたら当たりどころが悪くて死んでしまい
近寄ってよく見たらシカで驚く

おばあさんは夫が島流しか
土に埋められちゃうんじゃないかと言って泣く

正直者のおじいさんだったため
家の前から亡骸を隠すこともなく夜が明けて
町中の人が集まってきてしまう

そこにシカ専門の警察?!が来て連れて行かれる

奈良に来たばかりのお奉行で
後に有名になる方は
おじいさんを一目見て正直者だと分かり

お奉行:
お前の生まれはどこか?
他の場所から越してきてばっかりで法律を知らなかったんであろう

おじいさんは代々奈良の生まれと正直に答えてしまって困る

お奉行:よく見るとやはり犬ではないか?

とまわりに同意を求めて、みんなが察して犬だと答えるが
鹿担当の男は犬ではないと言い張る

お奉行:鹿ならば角はどこだ?

鹿担当の男:
あなたは来たばかりで知らないかもしれないが
シカは若い頃に角を落とすんだ

そんなことは百も承知と怒ったお奉行が
この法律を作ってから
鹿のための大金を好きに使っていることを暴くと
冷や汗を垂らして「これは犬です」と言い換える

おじいさんに罪はないから
早く帰っておばさんを安心させてあげなさいと帰す

その前に呼び止めて

お奉行:
お前は豆腐屋だな
首は切らずにおくぞ

おじいさん:まめに暮らします

芸人の間では独特なゲン担ぎの言い方があって
夜でも昼でも「おはようございます」と挨拶するのは
「こんばんは」はお客が来ないという意味になるから
という前説があってまた一つ勉強になった

業界用語ってあまり好きではなかったけれども
一つ一つにそれなりの意味があるんだな

落語もコロナの影響で客席にお客がいないせいで
一人で話していて笑いが起きないのはやりづらそう

テレビで見ていても笑ってしまうけど
また寄席に行って実際に聴きたいなあ



■『田能久』 柳家蝠丸




落語に出てくる登場人物は大体ろくでもない者が多いけれども
今回出てくるのは珍しく親孝行な男

久兵衛の親孝行が褒められて
お上から「お金をあげる」と言われたが

「金ほど怖いものはない
 博打やら何やらで人が変わってしまうからいらない」
と断ったのが更に評判となる

久兵衛が一番好きなのは芝居

自分の師匠も生前お芝居が大好きで
初めて連れて行ってもらった時
みんな真剣に見ているのに
急に大声で「中村屋〜!」と屋号を叫んだので
びっくりして飛び上がって叫んでしまったら
歌舞伎役者が笑ってしまった

楽屋に行って謝ると
「いいお弟子さんを持ったな ゆくゆくは大物になるだろう」と言ってくれた

何の話でしたっけね?w

その久兵衛さんが自分でも一座を組んで
時々芝居を打っていたら遠くからお声がかかる

中日に母親が急病になったと聞いて
大事なかつらだけ持って山を越えた

二つ目の山で雨が降り始めて

村の者:
この先に大きくて恐ろしいオロチがいるから
今日はここで泊まっていたほうがいい

そのまま進んで行くと土砂降りになり
ちょうどいい小屋を見つけて焚き火をして
うとうと寝てしまった

目が覚めると戸口に白髪の恐ろしげな老人が立っている
大蛇が化けた姿

おろち:
最近は歳をとって老人にしか化けられないから
村人に覚えられてすぐばれちゃう
口の中に入りな
最近人間を食べてないから栄養失調だ
徳島のものは喉の中で踊りながら通って行くから「踊り食い」w

名前を聞いて田能久をタヌキと聞き間違えて
タヌキじゃしょうがない
何かに化けて見せろと言われて
かつらをかぶって花魁の芝居をして
見事だと褒められる

嫌いなものは何かと聞かれて
お金が嫌いだと言うと珍しがられる

オロチの嫌いなものを聞くと
タバコのヤニと柿の渋は皮膚がただれて死んでしまうと教えてくれる

母親が病気だから帰らなきゃならないと
転がるように山を降りて
村人にオロチの嫌いなものを教えて
久兵衛は家に帰る

村人は早速大量のタバコのヤニと柿の渋を集めて
教えてもらった洞穴の前に行く

逃げる人間を追いかけるオロチの上に
嫌いなものをぶっかけると
皮膚が溶けて大怪我

おろち:
タヌキが喋ったんだな
だからタヌキを信用しちゃいけなかったんだ

久兵衛の母の具合はたいしたことなくて喜んでいると
夜中に大蛇が血だらけで来る





おろち:
このままで死んだら悔しいから
お前の大嫌いなものを持って来た

と言って崩れ落ちる

箱の中にはお金がいっぱい入っていた
久兵衛はそれを芸人さんに配って回った


「日本昔ばなし」みたいな面白い話だった



■『紙屑屋』 林家正雀






落語に出てくる若旦那は道楽者が多い
昔は連帯責任で親まで捕まる法律があり(!
そうなる前に勘当するのが流行った

勘当された若旦那は、親方の2階に居候させてもらった
親方は主人の恩返しに若旦那を住まわせているが
毎日寝てばかりで女将さんが怒って追い出してくれと言うから相談する

親方:どこかに奉公に行けばいい

若旦那:
薬屋になる
どこかの綺麗なお嬢さんと恋仲になる みたいな妄想を語る

親方:
紙くずやの勤め口を用意した
籠を背負って通りを歩いて紙くずを拾っていると
中にはお札やら金銀、ダイヤモンド(?)が混じっていて
結構お金になるそうだ

(江戸時代って本当にいろんな商売があって
 一切無駄がないよね


若旦那は陽気に歌いながら紙屑屋に行く
ちょうど手が足りなかったんだと仕事を教えてくれる

いろんな紙くずの選り分けの仕事 面白そうだな
白い紙は大事に扱う
黒い紙は「カラス」と呼び別のカゴへ
みかんの皮は漢方に使う/驚
女性の髪の毛はカツラに使う/驚

字が読めると都合が悪い
雑誌や手紙などが混じっているとつい読んじゃうから

若旦那は本が出てくるたびに読んでしまう
どどいつや歌舞伎などのセリフを次から次へと演じてみせる

親方は呆れて「あんたは本当に道楽ものだねぇ」
若旦那「ですからクズを寄ってます」

??? オチがわからなかった

そもそも道楽者だから勘当されたのに
こんな地味な仕事を押し付けられたらやってられないよねw

でもこうしたことって今でもありがちだなと考えさせられた
その人の本質はもっと他にあって
とても陽気で楽しい人なのに
事務的作業に追われて一生終わるなんて
とてももったいないことだ





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