「日曜美術館」の「アートシーン」でシモンさんの個展情報を見て、
横浜遠いなぁ・・・て思ったけど、観たいから火曜日に思いきって行ってきた。
行きは各停に乗ったけどさすがに時間がかかったから、帰りはソラナックス1錠飲んで急行に乗ったら大丈夫だった。
広すぎて、駅の周りをぐるぐるしてしまった。たくさんのあらゆる店、店、店
そりゃあ、電車作っても都内にわざわざ買い物に来ないわけだ。納得。
▼横浜ベイクォーター
雑貨屋さんもたくさんあるみたいだったし、いつかゆっくり見たい。
わんこにも優しい感じで、連れて歩いている人も多かった。
ゴールデンにしてはおっきい!驚 かあいかったあ
▼「Cafe&Meal MUJI」
以前、有楽町でも入って、ヘルシー&量がちょうどいいから、ここで遅めのランチ。
温かいおかず1品+冷たいおかず2品+パンかごはんを選べる。
なんといっても、カフェの外は海! シーバスも見えた。
****************************
■「SIMONDOLL」四谷シモン@そごう美術館(〜7/6(日))
昔、一度友だちと観に行ったことがある(ような気がする
エロティック、昭和の怪奇幻想、デカダンス、見てはいけないものを垣間見てしまうような妖しさ、
生々しくて、メランコリックな世界に引き込まれる。
その精密な技法、素材の凝り様は偏執的とも言える。
ご本人を見るのは初めて。人形と同様とても繊細に見えた。
「人形作りを教えていた際、作った人形と本人が似ていることに気づいた。
姿かたちが似ているっていうんじゃなくて、雰囲気みたいな」
シモンさんは、昔、女形を演じた経験もあり、それに関係する人形の展示もある。
澁澤龍彦氏の影響でハンス・ベルメールの「球体関節人形」を見て衝撃を受けて、
自身もぜんまいで動く仕掛けの人形を創った。
「アンダーグラウンドな時代でもあった」
館内は撮影はもちろん、模写も禁止だから、画像はテレビで放送されたものです。
書くものも持ちこみ禁止で、美術館で用意された紙と鉛筆でメモりながら観た。
***************************
【無垢なるもの】
少女のつけたどぎつい赤いマニキュア、赤い口紅。少女趣味な男性客も多いのでは?
ドレスを着た少女は美しくて息を飲んだ。
どれも微妙に違った顔、目の輝き、精巧さ、ちょっと開いた唇が妖しい。
【自ら動くもの】
●澁澤龍彦氏との出会い
澁澤氏が書いたハンス・ベルメールの人形に関する記事を読んで知った。
ジャズ喫茶でバイトをしていた頃に、澁澤龍彦氏らと会う。
学校も出ていなくて、本も読まないシモンさんは、喫茶店で仲間同士で話されていることが全く分からなかったという。
オートマタが、ぜんまいによって実際どう動くのか、観たかったなあ!
少女の美しさとは対照的に、少年は悲壮感が漂う。
黒い靴、黒い靴下を留めてあるベルトに注目。昔の正装か?
中には一般に発売されたものも20体ほどあったとか!驚
●荒木博志氏
シモンさんは機械オンチだったため、機械オタクの荒木博志さんに入学してもらって、2人でいちから試行錯誤して始めたという。
●ニーナ・シモン
「個性的な歌声で知られるアメリカ合衆国のジャズ歌手」(ウィキ参照)に憧れて、自身の名前とした。
●「状況劇場」
唐十郎氏から「出演者の1人がまだ来ないから、君、セリフを読んでくれないか」と言われて
読んだら、周りが「え・・・!?」と驚き、「君、そのまま舞台に出てくれ」と言われたのが舞台出演の最初。
少女の人形2
女形として人気を博し、その頃を再現して創ったというけど、男性がこの寂れた娼婦の格好をした芝居って一体どんな!?
【誘惑するもの】
男から見た、大人の女の美しさ、エロスそのものだね(シナロケのシーナさんをなぜか思い出した
●ピエール・モリニエに傾倒
【天上のもの】
シモンさんが43歳の時に澁澤龍彦氏が亡くなった。
天使の翼が鷹の羽でできているように見えたけど・・・?
男性の細くて長い指も印象的。
鮮やかな赤と水色の翼をもつ少年の天使
そして、突如現れた「天使」(30 澁澤龍彦に捧ぐ)は、それまでのエログロと真逆。
まるで天使を実際に見て作ったようなカンペキさ。
●「キリエ・エレイソン」(主よ、憐れみたまえ)
その後は、キリストの頭部、上半身が何度も繰り返し出てくるシリーズ。
異様なほどに彫りの深い奥にある悲しみのまざなし。ベタついた髪。
黒幕で囲まれた部屋に1体のみ展示された「目前の愛 1」(32)などの男性像には異性愛を感じた。
【自らを作るもの】
「人を作ること=神」を意識したという。
「人間という生きものは己という存在に囚われている」
その“もっとも俗なるもの”として自分を作った。
腕の毛、血管までが繊細に再現され、壊れそうな表情。
「人という生きものは、こんなにも自身から逃れられない“自己愛”の強い存在なのだ」と気づいた。
●ピグマリオニスム
ギリシャ神話。キュプロスの王であるピュグマリオンが、自ら彫り上げた象牙の人形を溺愛したため、
アフロディテが命を与えて妻にしたのが語源とされている。
****************************
1部屋だけ撮影OKのスペースが設けられていて、パイプ椅子が並べられているところを見ると、講演会はここで行われるのかも。
●人形制作について
球体関節は、江戸時代からあった。「三つ折れ人形」にとくに興味が深くもった。
材料は和紙、胡粉など伝統的な技法を用いている。
髪は人毛、服は生地から選んで仕立て、靴は職人に特注している(やっぱり!
東急本店マネキン制作で覚えた(1967)。
「球体関節人形は、今や飽和状態。自分は“張り子”がいちばん気に入っている」
【未完なるもの】
動く人形、その中の機械仕掛けなどを突き詰めるうちに、敢えて完成させない人形の中に美があるのでは、と気づいた。
「木枠で出来た少女 3」(43)などは、顔以外は木枠のまま、しかも半身。
胸、おへそなどもボールで作るようになった。
「無時間の中で生きている」と書かれていたのが頭に残った。
ミュージアムショップには、シモンさんの写真集もたくさんあったけど、
カンペキな美を、カンペキに写真に撮る技術もスゴイなあ!
ブログ「人形日記」のことが書かれていたけど、ヒットしない。
あ、「BLOG-人形日記は、6月中に新規オープン予定。」て書いてある。
オフィにあるように「四谷シモン人形教室」@原宿では作り方も教えていらっしゃるみたい。
▼四谷シモン人形館・淡翁荘@香川県
開館:火・木・土 10:00〜16:00
入館料:500円
最後には、「どの人形がいちばん美しいと思ったか」(だっけ?)番号を書くアンケートがあって、
当選者?には、サイン入りのなにかがもらえるとか書いてあったから、書いてきたv
ちなみに、そごう美術館では、こんなステキな企画も控えている。
■生誕100周年 トーベ・ヤンソン展〜ムーミンと生きる〜@そごう美術館
会期:2014年10月23日(木)〜11月30日(日) 10:00〜20:00
また「あけぼの子どもの森公園」にも行きたいなあ!
追。
帰りに会ったにゃんこたち。
横浜遠いなぁ・・・て思ったけど、観たいから火曜日に思いきって行ってきた。
行きは各停に乗ったけどさすがに時間がかかったから、帰りはソラナックス1錠飲んで急行に乗ったら大丈夫だった。
広すぎて、駅の周りをぐるぐるしてしまった。たくさんのあらゆる店、店、店
そりゃあ、電車作っても都内にわざわざ買い物に来ないわけだ。納得。
▼横浜ベイクォーター
雑貨屋さんもたくさんあるみたいだったし、いつかゆっくり見たい。
わんこにも優しい感じで、連れて歩いている人も多かった。
ゴールデンにしてはおっきい!驚 かあいかったあ
▼「Cafe&Meal MUJI」
以前、有楽町でも入って、ヘルシー&量がちょうどいいから、ここで遅めのランチ。
温かいおかず1品+冷たいおかず2品+パンかごはんを選べる。
なんといっても、カフェの外は海! シーバスも見えた。
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■「SIMONDOLL」四谷シモン@そごう美術館(〜7/6(日))
昔、一度友だちと観に行ったことがある(ような気がする
エロティック、昭和の怪奇幻想、デカダンス、見てはいけないものを垣間見てしまうような妖しさ、
生々しくて、メランコリックな世界に引き込まれる。
その精密な技法、素材の凝り様は偏執的とも言える。
ご本人を見るのは初めて。人形と同様とても繊細に見えた。
「人形作りを教えていた際、作った人形と本人が似ていることに気づいた。
姿かたちが似ているっていうんじゃなくて、雰囲気みたいな」
シモンさんは、昔、女形を演じた経験もあり、それに関係する人形の展示もある。
澁澤龍彦氏の影響でハンス・ベルメールの「球体関節人形」を見て衝撃を受けて、
自身もぜんまいで動く仕掛けの人形を創った。
「アンダーグラウンドな時代でもあった」
館内は撮影はもちろん、模写も禁止だから、画像はテレビで放送されたものです。
書くものも持ちこみ禁止で、美術館で用意された紙と鉛筆でメモりながら観た。
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【無垢なるもの】
少女のつけたどぎつい赤いマニキュア、赤い口紅。少女趣味な男性客も多いのでは?
ドレスを着た少女は美しくて息を飲んだ。
どれも微妙に違った顔、目の輝き、精巧さ、ちょっと開いた唇が妖しい。
【自ら動くもの】
●澁澤龍彦氏との出会い
澁澤氏が書いたハンス・ベルメールの人形に関する記事を読んで知った。
ジャズ喫茶でバイトをしていた頃に、澁澤龍彦氏らと会う。
学校も出ていなくて、本も読まないシモンさんは、喫茶店で仲間同士で話されていることが全く分からなかったという。
オートマタが、ぜんまいによって実際どう動くのか、観たかったなあ!
少女の美しさとは対照的に、少年は悲壮感が漂う。
黒い靴、黒い靴下を留めてあるベルトに注目。昔の正装か?
中には一般に発売されたものも20体ほどあったとか!驚
●荒木博志氏
シモンさんは機械オンチだったため、機械オタクの荒木博志さんに入学してもらって、2人でいちから試行錯誤して始めたという。
●ニーナ・シモン
「個性的な歌声で知られるアメリカ合衆国のジャズ歌手」(ウィキ参照)に憧れて、自身の名前とした。
●「状況劇場」
唐十郎氏から「出演者の1人がまだ来ないから、君、セリフを読んでくれないか」と言われて
読んだら、周りが「え・・・!?」と驚き、「君、そのまま舞台に出てくれ」と言われたのが舞台出演の最初。
少女の人形2
女形として人気を博し、その頃を再現して創ったというけど、男性がこの寂れた娼婦の格好をした芝居って一体どんな!?
【誘惑するもの】
男から見た、大人の女の美しさ、エロスそのものだね(シナロケのシーナさんをなぜか思い出した
●ピエール・モリニエに傾倒
【天上のもの】
シモンさんが43歳の時に澁澤龍彦氏が亡くなった。
天使の翼が鷹の羽でできているように見えたけど・・・?
男性の細くて長い指も印象的。
鮮やかな赤と水色の翼をもつ少年の天使
そして、突如現れた「天使」(30 澁澤龍彦に捧ぐ)は、それまでのエログロと真逆。
まるで天使を実際に見て作ったようなカンペキさ。
●「キリエ・エレイソン」(主よ、憐れみたまえ)
その後は、キリストの頭部、上半身が何度も繰り返し出てくるシリーズ。
異様なほどに彫りの深い奥にある悲しみのまざなし。ベタついた髪。
黒幕で囲まれた部屋に1体のみ展示された「目前の愛 1」(32)などの男性像には異性愛を感じた。
【自らを作るもの】
「人を作ること=神」を意識したという。
「人間という生きものは己という存在に囚われている」
その“もっとも俗なるもの”として自分を作った。
腕の毛、血管までが繊細に再現され、壊れそうな表情。
「人という生きものは、こんなにも自身から逃れられない“自己愛”の強い存在なのだ」と気づいた。
●ピグマリオニスム
ギリシャ神話。キュプロスの王であるピュグマリオンが、自ら彫り上げた象牙の人形を溺愛したため、
アフロディテが命を与えて妻にしたのが語源とされている。
****************************
1部屋だけ撮影OKのスペースが設けられていて、パイプ椅子が並べられているところを見ると、講演会はここで行われるのかも。
●人形制作について
球体関節は、江戸時代からあった。「三つ折れ人形」にとくに興味が深くもった。
材料は和紙、胡粉など伝統的な技法を用いている。
髪は人毛、服は生地から選んで仕立て、靴は職人に特注している(やっぱり!
東急本店マネキン制作で覚えた(1967)。
「球体関節人形は、今や飽和状態。自分は“張り子”がいちばん気に入っている」
【未完なるもの】
動く人形、その中の機械仕掛けなどを突き詰めるうちに、敢えて完成させない人形の中に美があるのでは、と気づいた。
「木枠で出来た少女 3」(43)などは、顔以外は木枠のまま、しかも半身。
胸、おへそなどもボールで作るようになった。
「無時間の中で生きている」と書かれていたのが頭に残った。
ミュージアムショップには、シモンさんの写真集もたくさんあったけど、
カンペキな美を、カンペキに写真に撮る技術もスゴイなあ!
ブログ「人形日記」のことが書かれていたけど、ヒットしない。
あ、「BLOG-人形日記は、6月中に新規オープン予定。」て書いてある。
オフィにあるように「四谷シモン人形教室」@原宿では作り方も教えていらっしゃるみたい。
▼四谷シモン人形館・淡翁荘@香川県
開館:火・木・土 10:00〜16:00
入館料:500円
最後には、「どの人形がいちばん美しいと思ったか」(だっけ?)番号を書くアンケートがあって、
当選者?には、サイン入りのなにかがもらえるとか書いてあったから、書いてきたv
ちなみに、そごう美術館では、こんなステキな企画も控えている。
■生誕100周年 トーベ・ヤンソン展〜ムーミンと生きる〜@そごう美術館
会期:2014年10月23日(木)〜11月30日(日) 10:00〜20:00
また「あけぼの子どもの森公園」にも行きたいなあ!
追。
帰りに会ったにゃんこたち。