2021年10月初版
大久保雨咲
三重県生まれ
こどもの本専門店メリーゴーランド主催の童話塾で創作を学ぶ
箱のお話
お菓子屋さんに並ぶ箱にも感情や意識があるって
面白いしちょっと泣きそうになる
出口かずみさんの描く絵がどのページも可愛い
サビ猫は自身が飼っている文六くんにそっくり
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【内容抜粋メモ】
お菓子屋さんに並ぶチョコレート、クッキー、キャンディなどの綺麗な箱たち
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贈り物を開ける時は
何が入っているのかワクワクするけれども
贈り物も同じ気持ち
どんな人が開けてくれるのかなと楽しみにしているものなのです
猫柄のお菓子の箱は小八くんにそっくり
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ある日、おじいさんが店にやってきて箱を一つ買いました
キャンディーが入ったきれいな箱
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家に着くとそらくんが箱を開ける
男の子の笑顔が見えて箱の中は幸せでいっぱいになる
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時々猫がちょっかいを出してくるものの
とても安全な家でキャンディーたちもすぐに気に入る
そらくんは1日に何回も箱を開けて
キャンディーを持っていく
キャンディーはどんどんなくなって
最後の一つとさよならすると
僕は正真正銘の空っぽだ
と箱の底から怖くなる
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そら:この箱僕がもらっていい?
自分の名前と同じ空の模様が描かれた箱を自分の部屋に持ってくる
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本棚に置くと夜中にいろんな本が話しかけてくる
『少年とりゅう』って懐かしいな
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ところで君の中には何が入っているの?
答えられずにいると
じゃあ僕たちが先に話しちゃうよ
と自己紹介を始める
僕の中身はロボットの話なんだ
すごく面白いんだよ
僕にはキャンディーがたくさん入っていたけど
みんななくなっちゃったから
今は何も入っていないの
それを聞いて本はびっくりする
僕にもずっと一緒にいてくれる
中身があったらどんなにか良かったのに
次の日、猫が箱に入ろうとして
どうにもおさまらないw
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ねこ:
猫のベッドにもなれないなんて
ただのつまらない空き箱だな
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ランドセル:
空っぽって不安だよね
鞄の中が空っぽだったら
明日の準備はどうなってるのって心配になる
ゴミ箱:
中身がいっぱいだと働いているなと思うし
中身がなくなるとほっとする
中身なんて気にしない
私は私なのですから
そらくんが帰ってきて箱の中に綺麗な貝殻を入れる
思い切って話しかけると海から来たという
夜、貝殻から聞いたことのない音がする
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その日からそらくんは色んな物を箱の中に入れていく
羽、石ころ、謎の種…
箱はまたみんなどこかに行ってしまうんじゃないかと不安になる
夜になると本たちが箱の中身を紹介してちょうだいとせがむ
小さいものたちは声も小さいため
猫が蓋を取ってあげる
豆が島のロケット発射の記事は自信満々に話す
そら君は宇宙へ行くのが夢だから
僕を切り取ったんだ
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僕はキャンディの箱だったけど
空っぽになって
そら君が気に入ってくれて
僕はそら君の宝箱なんだ
その他にもボタンがいっぱい入ったチョコレートの箱や
木の実がいっぱい入ったティーカップの箱などもあることを知る
キャンディーの箱も
僕の中にはこんなにも話したいことでいっぱいなんだという気持ちが溢れてくる
みんなが寝静まったそら君の部屋は
まるで大きな箱のよう
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大久保雨咲
三重県生まれ
こどもの本専門店メリーゴーランド主催の童話塾で創作を学ぶ
箱のお話
お菓子屋さんに並ぶ箱にも感情や意識があるって
面白いしちょっと泣きそうになる
出口かずみさんの描く絵がどのページも可愛い
サビ猫は自身が飼っている文六くんにそっくり


【内容抜粋メモ】
お菓子屋さんに並ぶチョコレート、クッキー、キャンディなどの綺麗な箱たち

贈り物を開ける時は
何が入っているのかワクワクするけれども
贈り物も同じ気持ち
どんな人が開けてくれるのかなと楽しみにしているものなのです
猫柄のお菓子の箱は小八くんにそっくり

ある日、おじいさんが店にやってきて箱を一つ買いました
キャンディーが入ったきれいな箱

家に着くとそらくんが箱を開ける
男の子の笑顔が見えて箱の中は幸せでいっぱいになる

時々猫がちょっかいを出してくるものの
とても安全な家でキャンディーたちもすぐに気に入る
そらくんは1日に何回も箱を開けて
キャンディーを持っていく
キャンディーはどんどんなくなって
最後の一つとさよならすると
僕は正真正銘の空っぽだ
と箱の底から怖くなる

そら:この箱僕がもらっていい?
自分の名前と同じ空の模様が描かれた箱を自分の部屋に持ってくる

本棚に置くと夜中にいろんな本が話しかけてくる
『少年とりゅう』って懐かしいな

ところで君の中には何が入っているの?
答えられずにいると
じゃあ僕たちが先に話しちゃうよ
と自己紹介を始める
僕の中身はロボットの話なんだ
すごく面白いんだよ
僕にはキャンディーがたくさん入っていたけど
みんななくなっちゃったから
今は何も入っていないの
それを聞いて本はびっくりする
僕にもずっと一緒にいてくれる
中身があったらどんなにか良かったのに
次の日、猫が箱に入ろうとして
どうにもおさまらないw

ねこ:
猫のベッドにもなれないなんて
ただのつまらない空き箱だな

ランドセル:
空っぽって不安だよね
鞄の中が空っぽだったら
明日の準備はどうなってるのって心配になる
ゴミ箱:
中身がいっぱいだと働いているなと思うし
中身がなくなるとほっとする
中身なんて気にしない
私は私なのですから
そらくんが帰ってきて箱の中に綺麗な貝殻を入れる
思い切って話しかけると海から来たという
夜、貝殻から聞いたことのない音がする

その日からそらくんは色んな物を箱の中に入れていく
羽、石ころ、謎の種…
箱はまたみんなどこかに行ってしまうんじゃないかと不安になる
夜になると本たちが箱の中身を紹介してちょうだいとせがむ
小さいものたちは声も小さいため
猫が蓋を取ってあげる
豆が島のロケット発射の記事は自信満々に話す
そら君は宇宙へ行くのが夢だから
僕を切り取ったんだ


僕はキャンディの箱だったけど
空っぽになって
そら君が気に入ってくれて
僕はそら君の宝箱なんだ
その他にもボタンがいっぱい入ったチョコレートの箱や
木の実がいっぱい入ったティーカップの箱などもあることを知る
キャンディーの箱も
僕の中にはこんなにも話したいことでいっぱいなんだという気持ちが溢れてくる
みんなが寝静まったそら君の部屋は
まるで大きな箱のよう
