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『女子の人間関係 整理整頓』(サンクチュアリ出版)

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『女子の人間関係 整理整頓』(サンクチュアリ出版)
水島広子/著

たしか「あさイチ」で紹介されてメモって予約したら、すごい予約数でようやくウチに来た。
私の後にもすでに45人も予約者がいるから、早く読んで返さなきゃと思って、
病院の待ち時間にちょうどいいので、1日で読みきってしまったv

これまで派遣スタッフとしていろんな会社に行って、ある程度、似たり寄ったりな“狭い人間関係”のパターンを見てきて、
中でもキョーレツ極まりなかったのがOさん&旧相方さん事件だったわけだけど、そんな地獄を通って見えてきた
女性特有の価値観、偏見の根源って一体何だろう?って疑問がスッキリ分かる。

経験して分かってきたことが、ちゃんと体系的にまとまっているから、やっぱりそうか感が強かった。
いろんな女性、なんなら男性にも読んで欲しい女性の人間関係の真相、深層心理。

人間関係っていうからには、やっぱり自分もありきのこと。
今まであったいろんなことも、今となって振り返れば「世の中には、いろんな価値観の人がいる」
「自分もそのまんまでいいんだ」ってこと。
よく言われる常套句だけど、日常の煩雑さの中ではつい忘れがちなんだよね。

今回もメモが長くなってしまいました/謝


【内容抜粋メモ】

本書の構成
amazonの「クリックなか見!」にある通り、女性の中にある嫌な部分を、本書ではカッコつきの「女」と書いている。
「女」とは=他人から傷つけられてきた人たちのこと。
前半は総論、解説、後半は「女」の特徴を1つずつ、分かり易く例を挙げて書いている。
ケースごとに「分析」「巻き込まれない方法」「自分を守る方法」→最終的には「女」の傷を癒やすことで元から解決する。
「女」を作っている背景にある「男性優位社会」「社会通念」を紐解く。
「女」について知ることは、女性全体のエンパワーメント(力強くなること)につながる。


[PROLOGUE]
「女」度が高い女性は、他の女性に嫌われやすく、「女性に好かれる女性」は「女」度が低い。
「女」同士には形ばかりのつながりしかできない。
「女が強くなる」=「男のようになる」と言われていたが、「女」に注目することで、女性として楽しみつつ、しなやかに強くなることができる。
「女を捨てた」わけではなく、解放されて生きるという新しい生き方が目指せる。

本書を読めば「女のくせに」というよく聞く言葉の裏側も見えてくる。


**********************「女」が形づくられる背景

●「女」とは=他人から傷つけられてきた人たち
「女」が持つ特徴は、虐待やイジメ等により他人から傷つけられてきた人たちに見られる特徴と共通している。

いつも否定されて育ったひと
自分の意見と違う意見を持つ人に対して「自分を否定された」と感じがち。
自分の気持ちを率直に打ち明けることが苦手。

虐待的な扱いを受けてきたひと
まず「自分の敵か味方か」を区別したがる傾向がある。

他人から傷つけられてきたひと
「自分と他人の領域」の区別がつきにくい。いつも相手の顔色を読みながら生きてきたため、
「察する」ことが当然で、「伝えなければ分からない」ということを知らない。
いつも「自分の領域」に踏み込まれて傷ついてきたため、それが尊重されるべきものだと知らない

「人は人、自分は自分」という見方ができず否定された感じを受ける。
実際は、相手は自分の意見を持っているだけで、自分とは何の関係もない。


●「女」が作られる時代背景・男性優位社会における女性
日ごろ「女」度が低いひとも、恋愛中や、「女」度が高い人と接すると、「女」度が高まることがある
女性がどう育てられ、周囲からどんな「女性らしさ」を期待されているか、という観点から見ると当然の現象。

会社においても、女性だけが雑事をさせられる、というのも傷つく体験。
「男性を立てる」役割も要求されるため、サブの立場に甘んじる人も多い。


●女性は「男性から選ばれる性」
「よい結婚ができるように」などもその一般的な例。
「選ばれた女性」がいるということは、それ以外は「選ばれなかった」と傷つくバッシングにつながる。


●「選ばれる」=「外見重視」
一般的に「魅力的な女性」=「外的なもの」である場合が多い。そこには「女性らしい細やかさ」も含まれる。
男性が女性に「外的なもの」を求めているかぎり、女性はそれを「演じる」ようになる。
「こう振る舞えば男性に好かれる」という特徴は分かりやすい。男性はカンタンに騙されるが、同性にはバレバレw
そのゲームに参加しないと、「自分は不器用で、バカ正直だから損をしている」という感覚になる。


●「女」の敵は「女」
問題の本質は、女性の陰湿さでなく、「外見によって選ばれる」という受動的な立場に置かれていることにある。
女性は「誰かが褒められたら、自分は褒められなかった」という、常に「相対評価の世界」に生きている。
一方、男性は「社会において自分の力はどのくらいか、どれだけ達成できるか」という話になる。
きょうだい間でも、女性のほうが「自分は姉(妹など)に比べて親から可愛がられなかった」と回想することが多い


●「女のくせに」
女性に期待されている役割が果されないと「女のくせに」と言われる。
言われ続けているうちに本人も「ダメな女性」という気持ちになる。
「女のくせに」=「人格否定」のニュアンスも含まれ、「どうせい私は女だから・・・」と一歩下がった姿勢になる。


●他人の足を引っ張る「女」
女性であるが故に何かを我慢した人は、我慢していない女性を許せない

例:子育てのために、自分の可能性を犠牲にしたという思いがあると、働いている女性に対して
「自分で育てないで保育園に預けっぱなしで可哀相」という“正論”に見立てる。

その裏には「子育ては女性がやるべき」という古い考えもある。


●「べき」で縛られている人は、他人も「べき」で縛りたがる
その裏には「私は我慢したのに、あなたは我慢しなくてズルイ」という本音がある。


●「気が利く」と褒められて育つ女性
人には本人にしか分からない事情がたくさんある。持って生まれたもの、生育環境、経験、周りの価値観、
最近の状況、その時の体調や機嫌など、本当のことを知っているのは本人だけ。
その本人の領域の中で、私たちはいろんなことを感じたり、判断している。

つまり「相手を察する」ことは、相手の領域に立ち入って「忖度(そんたく)=他人の心をおしはかること」しているにすぎない。


●「母親病」「お姉さん病」
「あなたのことを一番分かってるのは、わたしだけ」と押しつけたがる。
しかし、自分のことは自分で決めたい、そのために自由に悩んだり考えたりする空間が欲しい、と思う人は多い
勝手に決めつけられることそのものにカチンとくる人もいる(そうなんだよ。でも、どっちも自分だな
アドバイスしても「そんなこと言われなくても分かってる」「できることなら、とっくにやってる」と思われる。


●自分のことも察してもらって当然
他人の領域が希薄な人は、「自分の顔色を読んでほしい」と望んでいて、それが叶わないと不満に思う。
男性は「どれほど努力を認めてもらえたか」で相手からの愛情を判断しようとするが、
女性は「どれほど自分の存在を気にかけてもらえたか」で判断する傾向にあるため、
「言わなくても察してもらえる」ことは女性にとってとても重要。

陰口も、ここから派生することが多い。「常識的には、分かるよねえ!」という“正論”によって。
ストレートに伝えることには、「拒絶される」リスクがあるので、「女」がストレートに要望を伝えることはほとんどない。


●「女」を癒やす
女性は長い間、「細やか」「控えめ」「気が利く」など「女らしさ」を求められ、
男性中心社会で「女のくせに」という立場に置かれてきた。
だから目指すべきは、他人から傷つけられてきた「女」の傷を癒やすこと
「これだから女は・・・」とさらに傷つけるのではなく、癒やすことが必要。

「女」をバカにしたり、見下さない。
自分自身が「女」にならない。

女性に好かれる女性は「女」度が低い。さっぱりしていて、温かく、後腐れなく、嫉妬せず、裏表がなく、正直、誠実、一貫性がある。
これらは「女」を安心させる姿勢だから。

「女」との関係は、実は、自分の中の「女」とどう付き合うか、ということでもある。


●「女」の癒やしは、女性のエンパワーメントにつながる
女性である自分を好きになり、誇りを持ち、力を発揮できる女性像を考えていく。

まずは自分から「誰が選ばれるか」というサバイバルゲームから降りる勇気を持つ。
重要なのは「どうすれば相手から好かれるか」より「自分はどうしたいか」ということ。
周りのやっかいな「女」は、「女」の癒やしというテーマに取り組ませてくれる存在と見れるようになる。


**********************3つのステップで考える様々な具体例

3つのステップ
A.とりあえずの対処法:「巻き込まれない」
B.攻撃を受けない方法:「攻撃対象にならないよう、自分を守る」
C.本当の意味でよい関係を築く方法:「「女」を癒やす」

[主な対処法]
「女」を「女」の目で見ない。
単なる「女」のパターンだと理解し、それ以上の意味づけをしない。
「この人は問題があるのでは?」「自分に悪意を持ってるの?」などではなく、「「女」だから、こういう条件下ではこう反応しているだけ」と捉える。

[2種類の巻き込まれ方]
物理的:相手のせいで自分の行動が変わってしまうこと。
精神的:嫌な気持ちになる。ストレスに感じる。


●比べたがる「女」たち

・ケース1:同僚がライバル心をもって、なにかと対抗してくる。
A.「巻き込まれない」
どれほど相手の言動が上から目線に見えても、「癒やされていない、気の毒な心」そのもの。
癒やされていない心は、「表面的な勝ち負け」に非常にこだわり、いつもピリピリした緊張感にある。
だが「選ばれる性」には本当の意味での「勝ち」などない。

「いつもピリピリして、自分が負けているところがないか確認しないと気が済まないんだな」という視点で「彼女の話」として受け流すこと。
「忍耐」「我慢」ではなく、「見逃してあげる」。「これは彼女の心の傷の話。私についての話ではない」ということ。

B.「自分を守る」
彼女の悪口を言わない。
彼女以外の人たちとの信頼関係を日ごろから築いておく。

C.「「女」を癒やす」
日ごろから一貫した温かい姿勢で接する。
彼女を一人の人格として尊重し、心からの思いやり、感謝を表現すると、「女」が癒えて、「女」度が下がってくる。
相手の「女」が癒える時は、自分の「女」も癒える時。


・ケース2:他人のライフスタイルを非難する「女」(私も気をつけなきゃ
A.「巻き込まれない」
ライフスタイルの違いによる悩みは、フシギなほど女性特有。
それは、どのライフスタイルを選んでも「大きく失う」ものがあるから。
「相手が持っているのに、自分が持っていないもの」に目がいってしまう。

今や「3歳神話」は学術的には根拠がないと否定されている。
短時間でも「子どものためだけの時間」を作れば、母親が働いていても問題ない。
「自分にとって最も心地よい子どもとの関わり方」を考える。
ライフスタイルには「正解」はない。

B.「自分を守る」
決めつけが強い人ほど、不安が強い→相手の生き方(領域)を尊重して対立しない
「そっか、あなたはそう考えるのね。いろんな考え方があるよね」と穏やかに言う。

C.「「女」を癒やす」
「専業主婦」「ワーキングマザー」ではなく、より一般的な話に切り替えると共感しやすくなる。「各論より総論」


・ケース3:ほかの人と遊ぶと嫉妬される
A.「巻き込まれない」
彼女の顔色を必要以上に気にしない。不機嫌そうな顔が目に入っていないフリをする。
「女」をスルーするのは、巻き込まれないための1つの効果的なテクニック!

B.「自分を守る」
適度な距離を置いておくほうが全体に自分の安全が守られる。

C.「「女」を癒やす」
「私にとって本当に大切な友だちだよ」っと言ってあげる。
“選ばれなくても価値がある”ということを、一貫して、折に触れて伝える。


・ケース4:女同士の褒めあい合戦はどうしたらいいか?
「女」は褒めることで「性格のよい人」を演じることが多い。
同時に、褒めることで自分を守り、相手がどんな人間か調べる、ということがある。
可愛いコに「可愛い」と言って傲慢さを調べたり、逆に「勘違い度」をチェックする

A.「巻き込まれない」
相手が自分にそう言ってくれた、というコミュニケーションに注目する。
「そんな風に言ってくれて本当にありがとう」と言うことで、チェックの軸を手放す。

B.「自分を守る」
「○○ちゃんって本当に優しいね」と心から相手を褒める。


・ケース5:結婚した友人。置いてけぼりになった気持ちになってしまう。
学生時代から「大体一緒」と思っていたのに「裏切られた」「彼女ばかりズルイ」と思ってしまう。

A.「巻き込まれない」
結婚という衝撃的なニュース、ネガティブな衝撃を受けると、傷つき、「もう傷つきたくない」と思うのは、
警戒心や自信のなさとして表れることが多い。
→「衝撃を受けた時は当然の反応」として肯定する。

「選ばれた」のは結婚生活の始まりにすぎず、必ずしも一生の幸せを提供するわけではない。


・ケース6:会社で女性上司同士の派閥に巻き込まれている。
「敵の味方は敵」理論。

A.「巻き込まれない」
物理的には「誘いを断る」、精神的には「それを苦痛に思わない」こと。
「女」は否定されることに極度に敏感。「否定された」=「敵」攻撃の対象になりかねない。
「付き合いが悪い」のは、自由をもたらしてくれる(同意見v

B.「自分を守る」
対立が見えていないかのように振る舞う。

C.「「女」を癒やす」
「女」でない女性として職場に居続ける。職場の人間関係にあまり関心のない公平な人として見てもらう。


・ケース7:いない人の悪口大会についていけない。
「女」は直接攻撃に決して強くないから、安全な立場で「敵」の批判をするのが好き。→「形ばかりのつながり」にも機能する。

A.「巻き込まれない」
陰口を言う人は、人として信頼されない。自分も言うと、そういう人が集まり、人生の質が下がる
「卑怯だ」などと評価してイライラする必要もない。「女」たちの心の傷を反映しただけのものと捉える。
「自分がいない時も言われているかも・・・」は、すでに巻き込まれている状態。

B.「自分を守る」
親しくなりすぎないようにするとともに、愛想をよくすること
刺激の少ない、まるで空気のように“気にならない存在”になることでリスクを減らせる。

C.「「女」を癒やす」
「大変だね」「そんなことがあったんだね」程度の返事に留める。
じっくり話を聞いてあげるだけでも、癒やしてあげられる


・ケース8:同僚のミスを指摘したら、職場のメンバに悪口を言いふらされた。
「女」のミスを指摘するのは致命的。 「敵」ができたら、感情的に周りを「味方」で固める定石通り。

A.「巻き込まれない」
ある程度仕方がないこととして流す覚悟が必要。

B.「自分を守る」
反論を試みるより、信頼できる人間として仕事をすることが大切。
信頼できる上司がいれば、感情的にならず、単に「何が起こったか」を話す(思い出すなあ・・・

C.「「女」を癒やす」
「敵」らしくない行動をとり続ければ、「女」は肩すかしを食らう。
「あの人はただ、この点を直してもらいたかっただけで、私を否定したわけじゃないんだ」という視点をもってもらえるかも。


●ママ友、社宅での関係
夫の赴任先の婦人会(絶対加入が条件)など避けて通れない場合がある。
夫同士の力関係が、妻たちに反映されることがある。公私の区別がつきにくいという特徴がある。
一見、私的に見えて、家族のために引き受けなければならない「社会的な仕事」と言ってもよい。
物理的には「居留守を使う」などもあるが、ポイントは相手を否定しないこと。


・ケース1:ママ友から頻繁に誘われる
本当にそれだけの時間を投入する価値のあることなのかを検証してみる。
断る理由も、趣味などだと「比べる心」を刺激するため、「夫の母が来るから・・・」など
義務的な色彩の強い、つまらなそうな理由のほうが安全


・ケース2:ママ友の特定メンバから外されたことが分かってショック。
もともと自分のノリがよくない等、コンプレックスがあると「自分は選ばれなかった」と「女」の傷が直撃される。
だが、情報収集等「社会的な仕事」をしたら、あとは自分に合った領域で友だちを作ればいい。


●「形ばかりのつながり」を求める「女」

・ケース1:職場の仲良しグループが断れない(あるある
「1人でいる」=「選ばれなかった」というのは「女」の考え方。
女性は群れたがり、一人でいると「友だちがいないように見えるのでは?」と気にする傾向がある。
「群れ」の中では均質を求め、異質なものを排除しようとする。

A.「巻き込まれない」
1人でいることには何の問題もない。
群れることの束縛感、無力感などを考えてみれば、意思のある女性として自然体で生きる選択肢もある。

B.「自分を守る」
自分が「女」にならず、「女」からも嫌われない上手な生き方、それは「ちょっと変わった人になる」。
自分にとっての自然体は何かをよく知って、その通りに生きている人という意味。これは「女」の対極。
「変わり者」と陰口を言われるリスクはあるが、実害は実はあまりない。

C.「「女」を癒やす」
「1人でいる女性はカッコいい」という文化を創っていけばいい。
群れたがる「女」をバカにしないことも重要。
群れない女性との一対一の関係は、とても癒されるもの


・ケース2:転職先の女子グループに入れない。
人が知り合って、お互いに安心し合うには、ある程度の時間と、プロセスが必要。
短時間で結論を出すのも「女」の特徴。
いつかは必ず自分の居場所ができてくるもの。でなければ、「本当にこの輪に入りたいか?」と考えてみる。


・ケース3:悩みやグチを相談されることが多い。
悩みにアドバイスしても、うまくいかない場合が多いもの(そーなんだよね
「アドバイス」には、相手の現状を否定するニュアンスがあるため、「そんなことは分かってる」
「あなたにはよく分かってないからそんなことが言えるんだ」と反発される。

悩みを口に出して、相手にそのまま受け入れてもらうだけで、気持ちが整理され、前進できる。

悩みを打ち明けあうことでつながろうとする「女」もいる。
相手が自分と同等、もしくはそれ以上不幸じゃないと落ち着かない。
「わかる、わかる」と同じような悩みを話すと親しさが増す。
「他の人には相談していたのに、自分はしてもらえなかった」というのも女性からよく聞く。
「悩みを相談する」=「重要な存在と認める」という認識からくる。

A.「巻き込まれない」
「女」度が高い人に囲まれているより、低い仲間を作る。
人間関係を自分中心に考えるのも「女」から解放されるために必要。

B.「自分を守る」
「私はあなたを脅かす存在ではない」ことを示す(試したけどなぁ・・・

C.「「女」を癒やす」
「形ばかりのつながり」を求める「女」には、似たネタを提供して盛り上がる傾向がある。
「ネタ」ではなく「相手の話」として尊重する。ありのままに聞くことで癒され、人間同士のつながりを作っていける。


・ケース4:「恋バナ」で恋愛観が合わない。「別れたほうがいい」などと言われる。
自分を信頼してくれているか、相手は幸せ過ぎないかを、「女」は常にチェックしている。
「恋バナ」は「女」の祭りと考える。「口出しされたくありません」という正論は棚上げにしておく。


●「人は人、自分は自分」と見れない「女」

・ケース1:上から目線でアドバイスする友だちが苦痛(自分も気をつけなきゃ
「お母さん病」「お姉さん病」という感覚はいつまでも手放すことができない。

「女性らしさ」として求められているものの一部は「相手の領域」を侵害する性質がある。
男性、社会が女性に「お母さんの役割を求めているため、治らないのも当然。

「人は人、自分は自分」と線を引くのは、健康な人間関係の基本。
それぞれが事情を抱えていることを知るようになると、自分が決めつけられることなどほとんどないということがわかってくる。

A.「巻き込まれない」
これは、相手が相手の領域の中で勝手につぶやいていること。
そこに真実を感じる必要もないし、言う通りにする必要もない(これが一番難しいんだ

B.「自分を守る」
「そうか、少し考えてみるね」「そういう考え方があるね」と、自分の行動を縛らない形で
彼女の意見を尊重し、関係性に距離を置いてゆく。

C.「「女」を癒やす」
「私の領域に入らないで」ではなく「あなたの領域を尊重している」というやり方(それもやってみたけどなぁ・・・


・ケース2:自分が夢中になっていることを、いろいろオススメされて困る(これも気をつけなきゃ!
「あなたのためを思って・・・」という時点で「お母さん病」。
その人にとって良いものが、他人にとっても良いものとは限らない。

B.「自分を守る」
「やりたくない」ではなく「私、ずぼらだから、そうゆうのダメなんです。先輩はスゴイですね」と、
あくまで「自分にはムリ」というトーンで話す。お礼を忘れない。

C.「「女」を癒やす」
その人が今夢中になっていることを一生懸命話している、と捉えてじっくり聞いてあげる。


・ケース3:娘の休日も拘束する母親が煩わしい。
(こないだの「女性リアル 母が重たい・・・@あさイチ」だな

親子でも別人格。しかし、とくに母親は、自分が生み育てた子どもを、自分の一部のように考えている場合がある。まさに「お母さん病」。
子どもの成長を支えることは、その「子どもの領域」を尊重してあげること(何万回も言ったけどね

やっかいなのは、パートナーを含めて他に親しい人がいないこと(そうそう
母親に反抗もせず、結局は言いなりになってきた娘は貴重な「味方」であり、その自立を受け入れるのはとても難しく、
「裏切り者」「恩知らず」と感じることすらあるほど。

A.「巻き込まれない」
本来は、パートナーとともに子どもの成長を支え、自立した大人として世に送り出すことが親の仕事。
これは娘の「女」の問題でもある。「どうすれば好かれるか」が中心だった人は「親離れ」に抵抗を感じることがある。

生きる上では、多くの変化を乗り越える必要がある。
子どもに依存していると、本当の今の自分にとって必要な人間関係や活動を築かなくなる。
本気で今後を考えるなら、「もう私は母親から自立している」とキチンと知らせるほうが親切。

しかし、このプロセスが無傷で進むとは期待しないこと。母親にとっては、明らかに「喪失体験」となる。
そこで罪悪感を持つなら、巻き込まれているということ。まずは、その「罪悪感」を手放すこと。
その変化を支える、という観点をもつことが、最も母親のため。

C.「「女」を癒やす」
お母さんなら、この変化を乗り越えられるはず」と信じること。
娘にべったり依存する以外、楽しみの可能性がたくさんあると知らせる(随分前からやったけどねぇ・・・

親が子どもの領域に踏み込むことが子供の成長を阻害することが多いのに対し、
子どもが親の領域に踏み込むことは「愛情」と感じられることも多い。
親にとって最も寂しいことは「関心をもたれなくなること」。

『老親(としおいたおや)の心理 お年寄りが、いちばんしてもらいたがっていること』も参照のこと


・ケース4:義母と子育て法が違うので困る。
「お母さん病」とも言えるし、いつまでも息子にとっての「一番」として選んでもらいたい「女」だからとも言える。
この問題のキーパーソンは夫(やっと登場したね!
「子育ての方針を決めるのは誰か」夫がきちんと考えて、決定しなければならない(夫婦で考える問題だよね?


・ケース5:友だちに悩みを打ち明けたら、友だち中にバラされた。
「女」は、「人は人、自分は自分」が苦手なので、個人情報の管理がずさん。
母親が子どもについての話を、無邪気に他言してしまうのも、秘密を曝露している意識すら持っていないから。
(近所の人に、全部話しちゃうからね、あることないこと

A.「巻き込まれない」
「どれほど心配してくれているか」ではなく「どれほど口が堅い人か」を話す基準にする(私自身も人の秘密漏洩に気をつけなきゃ
「女」にとって大切なのは、個人情報の重さより、相手との関係性。「この人は味方」と思えば、「あなただけに話すけどね・・・」と話してしまう。

B.「自分を守る」
「心配している」アピールが強い人は、それだけ「領域」意識が希薄だとも言える(なるほど
領域意識がしっかりしている人は、心配はしていても、相手が相談してくるまではそっとしておくことが多い。


●演じる「女」

・ケース1:私が仕事を頼むと文句を言うが、男性社員に言われるとニコニコして対応する後輩がいる。
A.「巻き込まれない」
仕事をしてもらえない実害を防ぐ+不愉快な思いをしない→「女」をスルーする。
あくまで「仕事をさせる」ことに焦点を当て「優先度が高い仕事が他にあるの? 一緒に考えさせて」など。

「女」は「女」から批判されることが一番嫌い。
「男の前では態度が違う」という指摘は、「女」の急所のようなもの

B.「自分を守る」
「女」を直接攻撃すると、「女」の演技に鈍感な男性たちから「意地悪」と見られるリスクがある。
→「女」度の高い後輩を、それ以外の人と同じように扱う。「私にだけ意地悪なんです」と言われる証拠を残さずに済む

C.「「女」を癒やす」
他の女性を信頼できずに生きてきた後輩を、「女」ではない女性として関わることは新しい体験となり癒やしとなる


●恋愛すると変わってしまう「女」は多い

・ケース1:婚約が決まってから疎遠になり、約束もドタキャンされた。
恋人を優先して、友だちに迷惑をかけるのも「女」の特徴。
「選ばれない限り満たされない」と思っている「女」と恋人は、「鍵と鍵穴」のような関係にある。
これは、DV、不倫などでも、なかなか女性から関係を絶てない現象とも通じる

それまで低かった「女」度が恋愛を機に急に高まった場合もある。
自分の傷にピッタリ合う「鍵」が出現することで、傷が顕在化する現象

A.「巻き込まれない」
自分の問題ではなく、「鍵と鍵穴」に引きつけられてしまっている彼女の現状として捉えれば傷つかずに済む。

B.「自分を守る」
これほど「女」になってしまっている時は、「別人格」と考えたほうがいい。
相手との関係性は、柔軟に変化させればいいもの。感じ方に合った距離をとるのが適した時期なのかもしれない。

C.「「女」を癒やす」
今は幸せ絶頂のように見えても、これからどんな人生を歩むかは分からない。
その時、また友だちとして必要とされたり、自分もまた親しくしたいと思えば、そうなればよい。


**********************自分の中の「女」を癒やす

相手の「女」対策の次は、自分の中の「女」を癒やすことでストレスを減らし、生活の質を上げてみる。

・ケース1:自分の男友だちと付き合ってると言われてショック。
不愉快な感情を持ち続けること=巻き込まれている。「女」の振る舞いを見て不愉快に感じるのは「女」の心。
彼女から独立した存在でいるとよい。
「女」は人の多様性を認めるのが苦手。
「その人がどんな振る舞いをしても、その人の自由。ただし、その責任は自分でとるように」という態度を徹底する。


・ケース2:女性上司のほうが厳しい気がする。
女性上司に厳しく育てられた人は、後輩に対しても厳しい場合がある(子育てと同じだね
これは、女性上司の「女」の話かもしれないし、若い女性に甘い男性の問題かもしれない(あるある

A.「巻き込まれない」
「どうして私ばっかり」に立ち止まっている=巻き込まれている。これは女性上司の「女」の問題で「どうして?」は必要ない。

B.「自分を守る」
女性は関係性の中で大切にされることが大事、というのが表れている。
仕事ぶりから学ぶことも多いかもしれない。「先輩みたいになりたい」と言われて嬉しくない「女」はいない。


・ケース3:不妊治療をしている友だちがいるが、自分だけ妊娠して疎遠になってしまった。
「先に妊娠された」というのは1つの喪失。そんな時に関係まで疎遠になると孤立感が高まるかもしれない。
けれども、彼女が実際どう思っているかは、彼女にしか分からないこと。それを忖度しない。
不妊治療中の人ではなく、友人として見ること。一度「まだ友だちでいてくれる?」と尋ねてみるのもよい。
→「形ばかりのつながり」が、真の友人になるかもしれない。


・ケース4:「他の人には話せないから」と言われて相談に乗ったが、いろんな人に相談しまくっていた。
その場の感情で「味方」感のあることを言うのも「女」の特徴の1つ。
「お母さん病」がある人は、人の世話を焼きがちで、本来聞かなくてよいことまで聞いてしまうから、自分が聞きたい範囲にとどめておく。
「損をした」と感じるのは、本来やりたいわけではないことをムリしてやったから。
自分の心の狭さを責めるのではなく、「自分がやりたいことだけをやろう」「ムリのない範囲で役に立とう」と決める。


・ケース5:仕事とプライベートを割り切る後輩と、残業の多い私。幸せそうにしてると疎ましく感じる。
自分のライフスタイルは自分で決めたもの。
男性に依存した人生設計は、相手次第でどうにでも変わってしまう。浮気やリストラでおかしくなる可能性もある。
「結婚」「出産」など「形になるもの」を中心に生きるほど不安定な人生はない。
そもそも、どんな人生も、思い描いたとおりになる保証などない。

拠り所になるのは「自分は何を大切にして生きてきたか」
「大切にして生きているもの」を持っている人は、何が起きても強い。
受動的な人生から、能動的な人生に転じる時。


・ケース6:パートのおばさんの自慢話にイライラする。私ばかりにするのはなぜ?(誰かから聞いた話だ
自慢話や不幸話の標的になるタイプの人がいる→本人が「何でも聞いてくれそうなオーラ」を出しているから。
「相手を喜ばせる」「相手に嫌われない」という「女」の習慣がある場合も多い。
「興味がありません」というのは「女」には危険。話の途中でストレッチを始めるなど「ちょっと変わった人になる」のも一案。


[EPILOGUE]「女」度の低い人になる気持ちよさ

「女」度の低い人とは
他の女性が優れていようと気にしない。「人はそれぞれ」と考え、温かく、協力できる場合は協力する。
裏表がない。男性の前だろうと、女性の前だろうと、自然体。演じない。
恋人が出来ても、女友だちとの関係は変わらない。あるいは、恋人も自分の友人関係の中にうまく位置づけて、相互に交流できるようにする。

↓↓↓

ストレスを減らし、毎日を豊かにする。人間関係の自由度も高まり、力強く、爽やかに、思い通りの人生を生きていけるようになる。

まずは自分が「女」を手放す先駆者となり、自身の人間関係をスムーズにするとともに、周りの「女」度も下げていきませんか?




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