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サティン入江のなぞ フィリパ・ピアス/作 岩波書店

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1986年初版 1987年 第3刷 高杉一郎/訳 シャーロット・ヴォーク/挿絵


家族の複雑に絡み合ったゴタゴタを幼い子どもにいつ、どう話すかって難しい
秘密にするほどトラウマになったり
きょうだいがいれば、理解度が違うから、話すタイミングにズレが起こるということもあるだろう



【内容抜粋メモ】

登場人物
フレデリック・ジェイムズ フレッド 父
キャサリン 母
ランダル 兄 ラン
レニー 次男 友ブライアン
キャサリン ケート 10歳
ランダル 母方の祖母
シロップ 愛猫
アンナ ケートの友

アルフレッド・ロバート ボブ伯父さん
ナニー・トランター 父方の祖母
アーノルド・ウェスト 近隣の農家 アーニー



ランダルおばあちゃんの部屋のドアはいつも隙間が開いてて
誰が通ったか見ている(ヤダな・・・/汗

紫のインクで「ミセス・ランダルへ」と書かれた封筒が
切手なしにポストに入れられる

ケートが祖母に持っていくと、奇声がして、母が呼ばれるが
何があったかは謎のまま



ケートは父が海で溺死した時、母が産気づいて生まれたと聞いている
教会の墓地で偶然墓石を見つけて、祖父のジェイムズとアルフレッドという名前が刻まれていて
それが父だと思う

ある日、母と祖母が墓石の前で話しているのを見る



大雪が降り、レニーとブライアンは自作のそりトボガンで滑りに行く
ケートだけ置いていかれるのに同情した母は
祖母の部屋から大きなお盆を持ち出してくる
母:私も子どもの頃、そのお盆で滑ったのよ

丘に行くと、友だちのアンナ、長兄ランダルとGFヴィッキーも来ていて
楽しい時間を過ごす

そりのシーズンが終わり、ブライアンは屋根裏部屋にトボガンをしまいに行き
いろんなモノがしまってあるのを見て、なにか言いたげにしていた

ケートはアンナに秘密を話そうと思い、墓地に連れてきたが、父の墓石が消えていた!
長兄ランダルに話すが真面目にとりあってくれない

ランダル:
パパは学校で教えていた それにボブ伯父さんがいた
サティン入り江で誰かが溺れ死んだんだ

ケートはレニーにサティン入り江はどこか聞くと
サティン村なら自転車で通ったことがあるという

墓石に刻まれていたのはボブ伯父だと分かる
では、父は今どこにいるのか?



ケートは居ても立っても居られず、自転車でサティン入り江に行くが誰もいない
近くに果樹園があり、せん定をしていた男が犬を連れて入り江に来たため
慌てて逃げるケート








ボロボロになって帰ってきたケートを心配する母
サティン入り江に行ったと話すと、二度と行ってはいけないと叱る

父の墓石が消えていた話をすると、父は外国で死に、海で溺死したのはボブ伯父だった
ランダルおばあちゃん:この子には忘れさせなきゃダメ!
でも、誰かを忘れるためには、まずその人を知ってなきゃならない
パパが死んだことには変わりないんだわ

墓石は新たに父の名前を刻まれて、墓地に帰ってくるが
死亡したのは、今年の1月になっている
祖母の元に来た手紙は父の死をしらせたに違いない

夜中に部屋で起きていると、ドアの隙間から誰かが覗いているのが見える
しばらくして家中を探しても誰もいないし、祖母も誰も見なかったという



市の売店を見に来たケートは犬を連れた果樹園農家の男を見かける

愛猫シロップが突然いなくなり、家族で探すも見つからない
ランダルおばあちゃん:死んだに違いない 諦めたほうがいいね

夜中に猫の声がして、屋根裏部屋からシロップが見つかる
母はレニーが屋根裏部屋に行ったのが原因だと決めつける









兄ランダルはケートをサティン村までサイクリングに誘い
老女のいる家に水を飲みに行くよううながす

彼女は父方の祖母ナンで、ケートに会えたことに感激する
紫のペンで手紙を書いたのはナン
果樹園で働いているのは父の友人アーノルド

ナン:
お前のお母さんは、一時ボブが好きだった
でも、ボブは結婚を望まなかったから、フレッドと結婚した

ケートはもらった父の写真を祖母の家に置いてきたため取りに行くと
父アーノルドがいて、逃げて来る

父はナンの家に会いに来てほしいというメモをランダルに渡すために家に来ていた
ドアから覗いていたのは父だった

ランダルは父とボブ伯父について話す

兄弟はいつもケンカしていた
入り江で泳いでいて、ボブが溺れ
父はボブを潮位線の上まで引きずり上げてから人を呼びに行ったが
満潮になり、ボブはわずか15cmの水で溺死していた

その後、村で父がボブを殺したのではないかと噂になり
父は家を出て、姿を消した

ランダルおばあちゃんは、トランター一家に嫉妬していたため
自分の家に娘家族を引き取った

ランダル:
パパは自分の家族をもう一度集めたいと思ってる
でも適当な時期までママ、レニーには言うんじゃないぞ



帰宅すると、屋根裏部屋のことでまた母とレニーがケンカしていて
祖母は自分がはしごを使ったと告白する
祖母:枕が2つ入っている青いスーツケースを取り出そうと思ったから

ブライアンは屋根裏部屋に行った時、スーツケースの枕の中に
たくさんの紙幣が入っていたのを見て
祖母が家出しようとしてるのでは?と推測する



家族でいちご狩りに行き、疲れたケートが寝ていると知らずに
母は祖母とスーツケースについて話しはじめるのを聞いてしまう







祖母:
私はひどく困った時のためにお金を貯めた
その金を気前よくやれば、フレッドは二度と近寄らないに違いない
あれはそういう男なんだから

ケートは父に撤回して欲しいと思い、サティン村の父に話す
怒った父は家に来て、母と話し合うため、ケートをアーノルドに預ける

2人は喫茶店で食事をする







アーノルド:
ボブはハンサムで頭がいいし、みんなの人気者だった
あいつが死んだことが忘れられない
僕はあいつを潮位線の下までひきずり下ろした
あいつはボクの唯一の親友なのに裏切って、笑ったんだ
誰かに話したいと思って10年もガマンしてきた
君に話して気持ちが軽くなったよ

ケート:私は黙っていないわ

アーノルド:話すって何を? 誰も信じないさ



一家はオーストラリアに引っ越すことに決める
父は祖母も連れて行き、近くに住まわせると約束するが、祖母は断る

母:いろんなことがあったけど、私はやっぱりお母さんを愛するのを止めることはできない

ケートは誕生日プレゼントに祖母からそりに使ったお盆をもらう

ナンが近いうち、アーノルドと暮らすことにすると話したため
アーノルドは嫌いだというと

ナン:
あの子の良心にひっかかってることが私にはよく分かる
アーノルドは私が年をとって必要としていると思っているけど
本当はアーノルドのほうが私を必要としている

ケートはシロップがナンになついていて、ナンも溺愛しているのを見て
オーストラリアに連れて行くより、祖母のそばにいたほうが幸せだと譲る












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