■『1900』(1976)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ドナルド・サザランド、ドミニク・サンダ、バート・ランカスター ほか
感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋
ベルトルッチが『ラスト・タンゴ・イン・パリ』以前に撮ったにしてはこのキャスティングでこの超大作
一番仰天なのは、サザランドやドパルデューがとにかく若い 最初誰だか分からなかった。
デ・ニーロはどんな年齢にもなりきれる特異体質だけど。
監督も含め、この4人の役者らは今作以降も素晴らしい作品を次々と創り出し、
今なお円熟の頂点にいるわけだから、今作にその芽がまさに伸びようとする才能のルーツが見れるだろう。
デ・ニーロとサザランドはアメリカ生まれ、ドパルデューはフランス人、監督はイタリア人。
それでどうやって一つの村の物語りを完成させたのかとっても不思議。
ラストの数十秒のシーンはこの長編の中で最も衝撃的。
デ・ニーロとドパルデューの老人演技も凄い。
身分の差から始まって、生まれた時から敵同士でありながら、死ぬまで親友だった2人の男。
それを激動の時代、イタリアを舞台にして、ベルトルッチの初期作品とはとても思えない、
想い入れたっぷりのスケールの大きな、316分の超長編作。
「私は誰一人傷つけなかった。誰一人」
「しかし地主がファシストを作って、農民を苦しめ私腹を肥やし、
有り余る金で戦争を起こし、農民を兵士として送り込んだんだ」
アルフレッドは結局地主である自分に満足していたのか?
それとも政治や周りのゴタゴタからいつも隠れ場所を探していたのか?
同じ40代にオルモが活き活きした眼を持っているのに比べ、アルフレッドはすっかり老け込んでしまっている。
でも、誰の人生も客観的に見ればあやふやで平坦なのかもしれない。
特に、こんな時代に少ない選択肢の中から自分がどちら側で、どこと敵対しているのかを知ることは容易じゃない。
これらの「イズム」は現代でも生き続けている。
労働者がまだ真の自由、働く自由、言動の自由等を得ていないということだ(ジョンはこれらに永遠にバイバイすると歌った
世代が変わっても、罪なくして罰せられ、それでもなお団結して戦い続けて死んでいった、
無知だが不屈の魂は受け継がれている。
もう一度観たいうちの1本だけど、ビデオの時代で3本分の長編だけにいまだそのまま
ドミニク・サンダはクールビューティで大好きな女優さん
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ドナルド・サザランド、ドミニク・サンダ、バート・ランカスター ほか
感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋
ベルトルッチが『ラスト・タンゴ・イン・パリ』以前に撮ったにしてはこのキャスティングでこの超大作
一番仰天なのは、サザランドやドパルデューがとにかく若い 最初誰だか分からなかった。
デ・ニーロはどんな年齢にもなりきれる特異体質だけど。
監督も含め、この4人の役者らは今作以降も素晴らしい作品を次々と創り出し、
今なお円熟の頂点にいるわけだから、今作にその芽がまさに伸びようとする才能のルーツが見れるだろう。
デ・ニーロとサザランドはアメリカ生まれ、ドパルデューはフランス人、監督はイタリア人。
それでどうやって一つの村の物語りを完成させたのかとっても不思議。
ラストの数十秒のシーンはこの長編の中で最も衝撃的。
デ・ニーロとドパルデューの老人演技も凄い。
身分の差から始まって、生まれた時から敵同士でありながら、死ぬまで親友だった2人の男。
それを激動の時代、イタリアを舞台にして、ベルトルッチの初期作品とはとても思えない、
想い入れたっぷりのスケールの大きな、316分の超長編作。
「私は誰一人傷つけなかった。誰一人」
「しかし地主がファシストを作って、農民を苦しめ私腹を肥やし、
有り余る金で戦争を起こし、農民を兵士として送り込んだんだ」
アルフレッドは結局地主である自分に満足していたのか?
それとも政治や周りのゴタゴタからいつも隠れ場所を探していたのか?
同じ40代にオルモが活き活きした眼を持っているのに比べ、アルフレッドはすっかり老け込んでしまっている。
でも、誰の人生も客観的に見ればあやふやで平坦なのかもしれない。
特に、こんな時代に少ない選択肢の中から自分がどちら側で、どこと敵対しているのかを知ることは容易じゃない。
これらの「イズム」は現代でも生き続けている。
労働者がまだ真の自由、働く自由、言動の自由等を得ていないということだ(ジョンはこれらに永遠にバイバイすると歌った
世代が変わっても、罪なくして罰せられ、それでもなお団結して戦い続けて死んでいった、
無知だが不屈の魂は受け継がれている。
もう一度観たいうちの1本だけど、ビデオの時代で3本分の長編だけにいまだそのまま
ドミニク・サンダはクールビューティで大好きな女優さん