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種村季弘の眼 迷宮の美術家たち@板橋区立美術館

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種村季弘の眼 迷宮の美術家たち@板橋区立美術館
会期:9月6日(土)〜10月19日(日)

種村季弘(ウィキ参照
池袋で生まれたんだ/驚 温泉や下町を歩くのも好きだったそうな。

 

テレビでOAされた影響か、平日でも老若男女の方々が訪れて、
駅から遠いから、バスで駅までの行き方を教えてもらってる人も多々(本数も少ないしね

アングラな世界を好んで、日本に多数のアートを紹介し、価値観を広めた方ということで、観に来る客層にも、
自分も含めて、奇妙な世界を好む人たちが集まってきている気がして勝手に親近感を持ってしまった

四谷シモンさんの人形のほかは、ほとんど知らない芸術家ばかりで、とても刺激をもらった。
初めて見た言葉もいろいろあったし。新しい言葉を知るのもとても楽しい。

【ブログ内関連記事】
「SIMONDOLL」四谷シモン@そごう美術館(〜7/6(日))

館内は撮影禁止なため、エンピツで紙にメモった感想を記録
もしかして、目録もあったのかも。もらえばよかった。


【内容抜粋メモ】
こちらに詳細あり→here

左右に分かれた展示場

マニエリスム
・綺想→奇想?(普通には思いつかない、変わった考え。奇抜な着想)

雑誌『ナンセンス詩人の肖像』の連載もしていて、パウル・クレー(大好き!)も紹介した。


パウル・クレー/上昇

フロッタージュ

ジョン・テニエル:ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』および『鏡の国のアリス』の挿絵を描いたイギリスのイラストレーター(大好きv



ハンス・ベルメール:ドイツ出身の画家、グラフィックデザイナー、写真家、人形作家。


土井典「凾の秘密」
薔薇十字団
青木画廊(リンク先合ってるかな


いろんな「覗き箱」も面白かった。

 
朝、昼、夜でモノが違って見える「詩人の椅子」

箱の横穴から見ると、なにやら江戸時代で余興でも演ってる雰囲気のものとか、
タンスの穴を覗くと、内臓っぽいものが見えたり、
犬の眼を覗くと、女性と花火?のような光景が見えたり、
見えそうで見えない感じが妖しくてイイんだろうね。
観ているものが一体何なのかも、観た人それぞれの妄想が広がるし。
創作者が現代の日本人だったりするのも意外。こんなユーモアのある作品を創る日本人がいるって嬉しい。

吉野辰海「水犬」
E.T.A.ホフマン「砂男」


「贋(にせ)」がメインテーマのコーナーもあり、イベントの案内状の裏面が千円札とか(法に触れてはいませんか?
他にも「ねじれ」「顛倒(てんとう)(反世界)」などの章に分けられていた。

ヴォルプスヴェーデ:ドイツの小さな村。種村さんは数回訪ねたという。

・シモンドール
 

美濃瓢吾:妖怪の絵が面白かった。ときどき柴犬がフツーに混ざってるし
「ひょうすべ」

・マックス・クリンガー「手袋」:これは観た!→here

ロクタ紙
・アナクロニズム:その時代の傾向と食い違っていたり時代遅れであったりすること。時代錯誤。

秋山祐徳太子:ブリキのヒトたちがステキ。思わず仲間に入りたくなる





展示場の入り口奥
種村さんは毎年、新年会を開いて、大勢の芸術家を呼んで交流を広げていたとか。
その方々から届いた手紙が展示されていて、いろんな字体があって面白い。
キレイな字を書きたいと思う人は多いけど、字も個性だから、そのままでいいと思うんだ

ペーター・クリーチ
藤富保男
スタシス・エイドリゲヴィチウス



野中ユリ
『ナンセンス詩人の肖像』用にコラージュを創っていて、その人物の選び方が私の好みにぴったり
ルイス・キャロル、ボッシュ、オスカー・ワイルド、ボリス・ヴィアン()などなど。


[造本へのこだわり]
アーティストの絵を贅沢に用いた「特装本」、挿絵や装幀にもこだわった。
著書もたくさん書いていて、その一部が壁いっぱいに展示されていた(タイトルだけでも興味をそそるものばかり

種村季弘さんの著書



展示場中央
グロテスクに美しいフジツボと魚が合体したようなオブジェやら、異様に細長い犬のオブジェの他に、演劇のコーナーもあった。

[演劇]
乞食オペラ「鐵仮面」唐十郎

土方巽「肉体の叛乱」

 

最後にゆっくりと観たのが、この映像。中央のテレビ画面にエンドレスで流れていた。
やぐらのようなものに乗せられて登場。裸で舞う、ドレスで舞う、磔のキリストのように客席上をロープで渡る、
魚をくわえて、ラストは山ほどの花束を渡されてフィナーレ。

・・・ひと言で言い表すなら、まるで『LIFE!〜人生に捧げるコント』に出てくる拓也のコンテンポラリーダンスにそっくり
やはり彼は前衛芸術家だったんだ。。。



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