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Channel: メランコリア
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「おやすみ神たち」展@両国2014.10.11~内容抜粋メモ

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[壁に落書き中]
谷「写真が多くて、詩のページが見つからないんだよね」


[制作過程の裏話]
1000枚の写真を渡して、最初に10枚を選んで、それをキーポイントにして、
小鳥さんと女性スタッフAさん(お名前忘れてしまってすみません/謝)で悩みながら、最終的に約102枚を選んだ。

鳥「コトバのパワーがすごい強いと思って」
谷「いや、写真のほうが強いよ」
鳥「いや、コトバのほうが強いですよ」w


詩と写真を、ほぼ同時に制作するというのは初めての試み。

谷「“タマシヒ”というテーマを念頭に置いて、ちょこちょこ書いた」
A「書き終えてからバサっと渡されました」

谷「詩と写真は、ゆるーくつながっている。そんな別々なものじゃないと思っている」

谷「(小鳥さんに)台湾生まれ?」
鳥「混血です」w


鳥「今回は、ヤオゲンという小学生の少年を基本にしました。谷川さんが以前、“石などにも魂がある”というのを聞いて・・・」


A「今回はスラスラと書けた感じでしたか?」
谷「スラスラとっていうのは、どういう意味でですか?」

A「“タマシヒ”について27篇書くって、きっと一般の人には難しいと思うんですけど、
  渡された詩を読んだ時、谷川さんが違う世界に行っちゃってるような凄みを感じて」

谷「あの、ほんとに歳とってきたら、半分違う世界に行ってます・・・リアルに。
  オレ、本当にこの世界に生きているのかな?って思う時がありますね。
  だからって、まさかゴハン食べないっていうワケじゃないんですよ」

鳥「それ、いつからですか?」

谷「5~6年前かな? 今、1日1食にしていて、なんか“仙人”ってこうなのかなあって。
  ほんとは東京とかじゃなくて、どこかの山の中に棲んだほうがいいんだけど、不便だからさあ、今の仙人はそうはいかない」w


A「読まれて、どうでしたか?」
鳥「涙が出て」
谷「ウソ?! どこに


ここで朗読タイム。



谷「小鳥さんて名前、本名なの?」
鳥「前も聞かれましたよね? 会社の女の子が名付け親なんです」

谷「その女の子とは、どんなご関係?」
鳥「友人です」

谷「フシギだよね。見た目は小鳥っぽくない。ステキな名前だから愛されているんじゃ・・・」
鳥「愛されているんですけど、捻れた愛され方」w

A「谷川さんもニックネームがありましたか?」
谷「あったけど、忘れました


今回、詩と写真の額を作った。各3種類、10点限定。



A「造本が凝っている。紙を4種類使っていて、指で触ると紙質が分かる。ブックデザインのポイントも高い」
谷「許せないよね、このページとか」w

A「完成に近づいてから、“サイズをもうちょっと小さくしたい”って禁じ手をいろいろゆってしまった
  製本も変わっていて、ソフトカバーの並製本に、板紙を貼り付けて、上製本みたいにしている。
  布の表紙に『ひととき』という詩をほどこしている。
  カバーも広げるとポスターサイズで、ここにも写真と詩がある」

谷「手で折ったの?」
製本所のシノハラ社長さん「機械です。貼るのは手です」

(ここでマイクがハウって)

谷「誰か怒ってる」

A「2300円て高いと思うかもしれませんが、ほんとに手が込んでます」
谷「詩集って売れないから、こんなに金かけて作っていいのかって思ったけど、写真があるからいいかな」

鳥「昨日の夜、初めて出来上がりを見て、今朝、ヤッタと思えた」
谷「お任せならプレッシャーはないでしょ?」

鳥「お任せでも、谷川さん好き嫌い激しいから・・・」
谷「そんなことないでしょ」w


A「『未来ちゃん』を見せたら、大絶賛してくださって。
  これまでは、“いいね”ってゆってもチラっとしか見なかったけど、
  ほんとに1ページ1ページめくって、“これはほんとに素晴らしいね”って。
  それから、谷川さんのページの写真は小鳥さんに頼んでいる」

谷「モデルがよかったんだよね。自然に撮ってる感じ。
 『明星』も凝ってるよね? 紙がまた違ってるんでしょ?」


A「詩の朗読をあと1篇くらい、どうですか?」(拍手


朗読「ひととき」


[質問コーナー]

Q「先生にとって、神さまのイメージは?」

谷「神ってニンゲンが名前を付けちゃったから神っていうんで、名前を付けた神さまはボクはあんまり信じてないですよ。
  ニンゲンのコトバじゃない形で、あるエネルギーとしての神。だから「おやすみ神たち」って可愛いくって全然いいと思った。
  ニンゲンの名付けた神だと、いがみあって戦争したりするじゃないですか? そういうのは本当の神じゃないと思ってる」


Q「詩と写真って似てるように思えるんですが、面白い部分と、しんどい部分はなんでしたか?」

鳥「“タマシヒ”ということで、谷川さんが1冊丸ごと書くのは初めてでも、ボクといっしょだからできたのかなって。
  水辺みたいな激渋みたいな写真も見せられたのはチャンスだったw
  詩のパワーが強すぎて編集が大変だったけど、楽しかったです」

谷「ボクは普段からコトバを使ってるから、コトバってものをあまり信用していないんだよね。
  そんなにコトバってものは大したものじゃないと。
  写真のほうがリアルな感じがする。見方によって多元的になるから」


Q「先生は詩人ですけど、小説家、俳人とかと比較して、どうカテゴライズしてますか?」

谷「詩人と俳人は、基本同じ。詩を書いている、型があるかないか。
  でも小説家は散文だから全然違うと思いたい。良い悪いじゃなく。
  ボクには絶対書けない。20行以上書けない。300ページとか書けないですよ。
  詩のほうが品がいい。品がいいほうが好きなんです」


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