[壁に落書き中]
谷「写真が多くて、詩のページが見つからないんだよね」
[制作過程の裏話]
1000枚の写真を渡して、最初に10枚を選んで、それをキーポイントにして、
小鳥さんと女性スタッフAさん(お名前忘れてしまってすみません/謝)で悩みながら、最終的に約102枚を選んだ。
鳥「コトバのパワーがすごい強いと思って」
谷「いや、写真のほうが強いよ」
鳥「いや、コトバのほうが強いですよ」w
詩と写真を、ほぼ同時に制作するというのは初めての試み。
谷「“タマシヒ”というテーマを念頭に置いて、ちょこちょこ書いた」
A「書き終えてからバサっと渡されました」
谷「詩と写真は、ゆるーくつながっている。そんな別々なものじゃないと思っている」
谷「(小鳥さんに)台湾生まれ?」
鳥「混血です」w
鳥「今回は、ヤオゲンという小学生の少年を基本にしました。谷川さんが以前、“石などにも魂がある”というのを聞いて・・・」
A「今回はスラスラと書けた感じでしたか?」
谷「スラスラとっていうのは、どういう意味でですか?」
A「“タマシヒ”について27篇書くって、きっと一般の人には難しいと思うんですけど、
渡された詩を読んだ時、谷川さんが違う世界に行っちゃってるような凄みを感じて」
谷「あの、ほんとに歳とってきたら、半分違う世界に行ってます・・・リアルに。
オレ、本当にこの世界に生きているのかな?って思う時がありますね。
だからって、まさかゴハン食べないっていうワケじゃないんですよ」
鳥「それ、いつからですか?」
谷「5~6年前かな? 今、1日1食にしていて、なんか“仙人”ってこうなのかなあって。
ほんとは東京とかじゃなくて、どこかの山の中に棲んだほうがいいんだけど、不便だからさあ、今の仙人はそうはいかない」w
A「読まれて、どうでしたか?」
鳥「涙が出て」
谷「ウソ?! どこに」
ここで朗読タイム。
谷「小鳥さんて名前、本名なの?」
鳥「前も聞かれましたよね? 会社の女の子が名付け親なんです」
谷「その女の子とは、どんなご関係?」
鳥「友人です」
谷「フシギだよね。見た目は小鳥っぽくない。ステキな名前だから愛されているんじゃ・・・」
鳥「愛されているんですけど、捻れた愛され方」w
A「谷川さんもニックネームがありましたか?」
谷「あったけど、忘れました」
今回、詩と写真の額を作った。各3種類、10点限定。
A「造本が凝っている。紙を4種類使っていて、指で触ると紙質が分かる。ブックデザインのポイントも高い」
谷「許せないよね、このページとか」w
A「完成に近づいてから、“サイズをもうちょっと小さくしたい”って禁じ手をいろいろゆってしまった
製本も変わっていて、ソフトカバーの並製本に、板紙を貼り付けて、上製本みたいにしている。
布の表紙に『ひととき』という詩をほどこしている。
カバーも広げるとポスターサイズで、ここにも写真と詩がある」
谷「手で折ったの?」
製本所のシノハラ社長さん「機械です。貼るのは手です」
(ここでマイクがハウって)
谷「誰か怒ってる」
A「2300円て高いと思うかもしれませんが、ほんとに手が込んでます」
谷「詩集って売れないから、こんなに金かけて作っていいのかって思ったけど、写真があるからいいかな」
鳥「昨日の夜、初めて出来上がりを見て、今朝、ヤッタと思えた」
谷「お任せならプレッシャーはないでしょ?」
鳥「お任せでも、谷川さん好き嫌い激しいから・・・」
谷「そんなことないでしょ」w
A「『未来ちゃん』を見せたら、大絶賛してくださって。
これまでは、“いいね”ってゆってもチラっとしか見なかったけど、
ほんとに1ページ1ページめくって、“これはほんとに素晴らしいね”って。
それから、谷川さんのページの写真は小鳥さんに頼んでいる」
谷「モデルがよかったんだよね。自然に撮ってる感じ。
『明星』も凝ってるよね? 紙がまた違ってるんでしょ?」
A「詩の朗読をあと1篇くらい、どうですか?」(拍手
朗読「ひととき」
[質問コーナー]
Q「先生にとって、神さまのイメージは?」
谷「神ってニンゲンが名前を付けちゃったから神っていうんで、名前を付けた神さまはボクはあんまり信じてないですよ。
ニンゲンのコトバじゃない形で、あるエネルギーとしての神。だから「おやすみ神たち」って可愛いくって全然いいと思った。
ニンゲンの名付けた神だと、いがみあって戦争したりするじゃないですか? そういうのは本当の神じゃないと思ってる」
Q「詩と写真って似てるように思えるんですが、面白い部分と、しんどい部分はなんでしたか?」
鳥「“タマシヒ”ということで、谷川さんが1冊丸ごと書くのは初めてでも、ボクといっしょだからできたのかなって。
水辺みたいな激渋みたいな写真も見せられたのはチャンスだったw
詩のパワーが強すぎて編集が大変だったけど、楽しかったです」
谷「ボクは普段からコトバを使ってるから、コトバってものをあまり信用していないんだよね。
そんなにコトバってものは大したものじゃないと。
写真のほうがリアルな感じがする。見方によって多元的になるから」
Q「先生は詩人ですけど、小説家、俳人とかと比較して、どうカテゴライズしてますか?」
谷「詩人と俳人は、基本同じ。詩を書いている、型があるかないか。
でも小説家は散文だから全然違うと思いたい。良い悪いじゃなく。
ボクには絶対書けない。20行以上書けない。300ページとか書けないですよ。
詩のほうが品がいい。品がいいほうが好きなんです」
谷「写真が多くて、詩のページが見つからないんだよね」
[制作過程の裏話]
1000枚の写真を渡して、最初に10枚を選んで、それをキーポイントにして、
小鳥さんと女性スタッフAさん(お名前忘れてしまってすみません/謝)で悩みながら、最終的に約102枚を選んだ。
鳥「コトバのパワーがすごい強いと思って」
谷「いや、写真のほうが強いよ」
鳥「いや、コトバのほうが強いですよ」w
詩と写真を、ほぼ同時に制作するというのは初めての試み。
谷「“タマシヒ”というテーマを念頭に置いて、ちょこちょこ書いた」
A「書き終えてからバサっと渡されました」
谷「詩と写真は、ゆるーくつながっている。そんな別々なものじゃないと思っている」
谷「(小鳥さんに)台湾生まれ?」
鳥「混血です」w
鳥「今回は、ヤオゲンという小学生の少年を基本にしました。谷川さんが以前、“石などにも魂がある”というのを聞いて・・・」
A「今回はスラスラと書けた感じでしたか?」
谷「スラスラとっていうのは、どういう意味でですか?」
A「“タマシヒ”について27篇書くって、きっと一般の人には難しいと思うんですけど、
渡された詩を読んだ時、谷川さんが違う世界に行っちゃってるような凄みを感じて」
谷「あの、ほんとに歳とってきたら、半分違う世界に行ってます・・・リアルに。
オレ、本当にこの世界に生きているのかな?って思う時がありますね。
だからって、まさかゴハン食べないっていうワケじゃないんですよ」
鳥「それ、いつからですか?」
谷「5~6年前かな? 今、1日1食にしていて、なんか“仙人”ってこうなのかなあって。
ほんとは東京とかじゃなくて、どこかの山の中に棲んだほうがいいんだけど、不便だからさあ、今の仙人はそうはいかない」w
A「読まれて、どうでしたか?」
鳥「涙が出て」
谷「ウソ?! どこに」
ここで朗読タイム。
谷「小鳥さんて名前、本名なの?」
鳥「前も聞かれましたよね? 会社の女の子が名付け親なんです」
谷「その女の子とは、どんなご関係?」
鳥「友人です」
谷「フシギだよね。見た目は小鳥っぽくない。ステキな名前だから愛されているんじゃ・・・」
鳥「愛されているんですけど、捻れた愛され方」w
A「谷川さんもニックネームがありましたか?」
谷「あったけど、忘れました」
今回、詩と写真の額を作った。各3種類、10点限定。
A「造本が凝っている。紙を4種類使っていて、指で触ると紙質が分かる。ブックデザインのポイントも高い」
谷「許せないよね、このページとか」w
A「完成に近づいてから、“サイズをもうちょっと小さくしたい”って禁じ手をいろいろゆってしまった
製本も変わっていて、ソフトカバーの並製本に、板紙を貼り付けて、上製本みたいにしている。
布の表紙に『ひととき』という詩をほどこしている。
カバーも広げるとポスターサイズで、ここにも写真と詩がある」
谷「手で折ったの?」
製本所のシノハラ社長さん「機械です。貼るのは手です」
(ここでマイクがハウって)
谷「誰か怒ってる」
A「2300円て高いと思うかもしれませんが、ほんとに手が込んでます」
谷「詩集って売れないから、こんなに金かけて作っていいのかって思ったけど、写真があるからいいかな」
鳥「昨日の夜、初めて出来上がりを見て、今朝、ヤッタと思えた」
谷「お任せならプレッシャーはないでしょ?」
鳥「お任せでも、谷川さん好き嫌い激しいから・・・」
谷「そんなことないでしょ」w
A「『未来ちゃん』を見せたら、大絶賛してくださって。
これまでは、“いいね”ってゆってもチラっとしか見なかったけど、
ほんとに1ページ1ページめくって、“これはほんとに素晴らしいね”って。
それから、谷川さんのページの写真は小鳥さんに頼んでいる」
谷「モデルがよかったんだよね。自然に撮ってる感じ。
『明星』も凝ってるよね? 紙がまた違ってるんでしょ?」
A「詩の朗読をあと1篇くらい、どうですか?」(拍手
朗読「ひととき」
[質問コーナー]
Q「先生にとって、神さまのイメージは?」
谷「神ってニンゲンが名前を付けちゃったから神っていうんで、名前を付けた神さまはボクはあんまり信じてないですよ。
ニンゲンのコトバじゃない形で、あるエネルギーとしての神。だから「おやすみ神たち」って可愛いくって全然いいと思った。
ニンゲンの名付けた神だと、いがみあって戦争したりするじゃないですか? そういうのは本当の神じゃないと思ってる」
Q「詩と写真って似てるように思えるんですが、面白い部分と、しんどい部分はなんでしたか?」
鳥「“タマシヒ”ということで、谷川さんが1冊丸ごと書くのは初めてでも、ボクといっしょだからできたのかなって。
水辺みたいな激渋みたいな写真も見せられたのはチャンスだったw
詩のパワーが強すぎて編集が大変だったけど、楽しかったです」
谷「ボクは普段からコトバを使ってるから、コトバってものをあまり信用していないんだよね。
そんなにコトバってものは大したものじゃないと。
写真のほうがリアルな感じがする。見方によって多元的になるから」
Q「先生は詩人ですけど、小説家、俳人とかと比較して、どうカテゴライズしてますか?」
谷「詩人と俳人は、基本同じ。詩を書いている、型があるかないか。
でも小説家は散文だから全然違うと思いたい。良い悪いじゃなく。
ボクには絶対書けない。20行以上書けない。300ページとか書けないですよ。
詩のほうが品がいい。品がいいほうが好きなんです」